しお 2017-07-15 16:01:35 |
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お祭り楽しいですね。
( 履きなれない下駄をつっかけたまま足を揺らす。石段の割れ目から無造作に生えた草が脹脛を擽って思わず身を捩った。キツく締めた帯のせいで苦しいし、大変有難いことにしにたくなるほどの暑さが体を包みこんでくれている。私になんの恨みがあるんだろう。でもそんなの全部すっ飛ばして楽しいななんて思えるのは、いつも無愛想な彼が少しだけ笑って隣にいてくれるから。焦げたアスファルトの匂いと手渡された林檎飴、甘いブルーハワイの味。それと、ひと夏の思い出 )
「 お前に消えて欲しくないんだ 」
「 … どういう意味でしょうか 」
ヤヨイは大層可笑しそうに肩を震わせる。澄んだ瞳に初めて会った時のような鋭さは無く、それでも時々何を見ているのか分からない。それが良いことなのか悪いことなのか、「 霜月さんの影響です 」と笑っていた。
焦茶色の髪が吹き込む風に煽られてヤヨイの顔に掛かる。はらはらとほどけるように落ちる髪を気にも止めずに彼女は膝を立てて白菫のフレアスカートに顔をうずめた。スカートから伸びる足は驚く程白く、まるで人間味がない。この一夏あんなに海もプールも山にも行ったのに、出会った時から彼女の肌の色や頬の赤みは全く変わらなかった。何時も「 楽しいです! 」と興奮気味に話しているだけだった。
「 霜月さんは、優しいから 」
いつも気丈なヤヨイの声が微かに震えている。俺は軋むベランダに出て2週間ぶりの煙草を吸った。久しぶりの苦味とニコチンが体に回る感覚、煙草を吸うと決まって顔を歪ませて背中を叩いていたヤヨイの嗚咽が聞こえる。昼間あんなに五月蝿かった蝉の声が消え、月が淡く街を照らす。嗚咽が寝息に変わった後も、俺は灰を詰りながらただただ星を眺めることしか出来なかった。
( 知ってたの、自分が物語に出てくるお姫様じゃないぐらい。自分を偽った罰、酷く滑稽だわ。それでもね、聞いて、貴方に聞いて欲しいの。貴方が好き。お姫様じゃなくたっていい、ヒロインじゃなくて良いの。貴方が好きなことくらい、許してくれないかしら )
( 鞘翅目ホタル科、腹部の後方の一定の体節に発光器を持つ。日本で主に親しまれているのはゲンジボタルだが、実際は40種以上の蛍が存在する。____ 堅苦しい説明をあんなに楽しそうに話す人間はきっと彼だけだろう。アイスコーヒーとカフェラテが置かれた机を激しく揺らしながら熱弁する相手を見やる。ルシフェリンやらATPやら、終いには蛍の種類までしゃべり出したので死んだ目で足を蹴れば言い足りなさそうにしつつもしぶしぶカフェラテに口をつけた。夏になると毎年こうだ。夏の暑さをのせいか、もとから頭がおかしいのか、蛍の知識だけは無駄に多い彼はなにかと俺に蛍トークの誘いをかける。…断らない俺も大概だとは思う。しかしこうも毎年聞いていると、矢張り1度くらい見てみたいと思うのは仕方ない。うん。なんて自分に言い訳をしながらアイスコーヒーに浮かぶ氷をつつきながら口を開き )
… 今日、蛍見に行く?
( 夢を見ていた。ふわふわでピンク色で、何処かぐるぐるして気持ち悪い明晰夢。本当はおはようすら言えないのに夢では口から言葉がぽろぽろ零れて膨らんで、溢れて必死に蓋をして。そんな私を彼は可愛いねって笑った。長い睫毛、白い肌、艶やかな髪、長い手足。君が一番好きな女の子でいられる唯一の時間。夢が見たいわけじゃない。どんなに頑張ったって君の隣にはあの子がいるから。時間が欲しいの、君と過ごした時間 )
( 指先が鍵盤を流れるように、滑るように。白いブラウスにかかる栗色のウェーブが不規則にゆらゆら揺れる。見る度に髪の色は変わってたけど、その淡く寂しげな音色はずっと変わらなかった。いずれ終わる " 少女 " 。ふわふわした体と思考回路もいつの間にか消えて、私は大人になる。ちょっと見た目が派手なだけで誰よりも優しくて寂しがり屋で、誰よりも脆いあの子との約束 )
擬音はだいぶ減った … と思うけど 、 前のロルの方が好きだったから 悩む 。 あとはほぼポエムなのと 最後大体名詞で終わるのは … 何とかならないかな … 。
随分丁寧に剥がされた爪と切られた腱のせいで動けない俺を他所に佑は淡々と報告を繰り返す。濡羽色の制服には皺一つ無く、それが示すのは彼の超人的な身体能力。
「 ..... バケモノかよ 」
「 褒め言葉として受け取っておくよ 」
口元だけ緩めて緋色の瞳を動かさない相手に心底嫌気がさすものの、例え指が吹っ飛んだって表情を動かさないだろう佑に何を言っても無駄。それに俺だって、いくら慣れてるったって痛覚が無くなるわけじゃない。一応痛みは感じるし血も出る、ただそれが暫くすると治ってしまうだけで。
飽きました 。 続きが思いつかなかった 。 少し書き方を変えてみたけど 違和感がすごい 。
( 晴れていて、それでいて雨が降っている。矛盾したその光景はとても綺麗で歪で、まるで彼女の結婚を祝うかのようで。ずっと一緒にいた筈なのに、途端に遠くに行ってしまったみたいに可愛い彼女を、柔らかなベールと大きな手がそっと包んだ )
_____…… 結婚おめでとう。
女優さんが好きすぎて辛い … 。 某医療ドラマの 某新人ナースちゃん ( 女優さんっていうか モデルさん? ) の 顔可愛いのに声が低いところとか すごく好き … 。 SNSフォローしてしまった 。 可愛いよ 〜 …
ゴールド 金賞 頂きました … !! 次の大会には進めない ダメ金になったけど 、 審査員の方が私の音を褒めてくれたのが すごく嬉しかった 。 今までやってきてよかったなぁ 。 泣いてしまった 。
( お姉さま、と舌足らずな口調で後をついてきたあの子がどうしてこうなってしまったのか。折れそうだった体も随分女性的になって、細められた瞳が愛おしげに私を映す。髪を払い退けられた首元にキスがひとつ。視界の端に映る彼女の長い睫毛は微かに震えていた。 )
( お姉さまだと認識しなくなったのはいつからだろう。元から血の繋がりなんて無かったのだから、早くこうやって触れれば良かった。強気なくせにやけに垂れ下がった瞳が好きで好きでたまらなくて白い首筋に噛み付けば、彼女はふるりと肩を震わせて。___ ああ、なんて素敵な背徳感 )
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