オトコノコ / 〆

フツーに可愛いと思ってたけど…ん～、チカって女装…男の娘？してないときも可愛いつーか綺麗？…整ってる顔してんじゃん？( 頬杖をついて仕草を眺めながら思い出すように語り、初めて今の格好見たときも驚きはしなかったけど引かなかったな、と)
へぇ、こんなん載ってんだ ( 普段雑誌など読まないので驚きを見せ)
…他の男(ヤツ)とはどこ行ったりすんの？( 俺のときだけというのも引っ掛かりつつそれ以上にモヤっと引っ掛かった疑問を口にして)

ケイちゃんに言われると照れちゃうなー。……でも、僕にとって一番可愛いと思うのは昔も今もケイちゃんなんだけどね(相手からの素直な言葉に本気で照れ笑いを浮かべながらも、今までで一番優しい表情をしつつ相手の顔を見つめ)
えっと、どこ行っただろー。映画とか、カラオケとかかな？あとは、ケイちゃんには縁がないところだよ(相手からの質問に思い出しながら答え、最後は少し含みを持たせた言い方をし)

言われ慣れて…( るくせに、と続けようとしたが見慣れない表情に気付くと口をつぐみ。可愛いと言われ憎まれ口を叩こうと口を開くも目が合うと何を言ったらいいか分からず思わず視線を落として)
…ふぅん、( 視線を合わせずグラスに入っている氷をストローでつつきながら興味なさげな声色で返事をするも内心大困惑していて)
あー、んー、ケーキ、何がオススメ？( 暫く視線をさ迷わせると無理矢理話題を変えてみて)

ケイちゃんに言われたことないからすっごく嬉しい…かも(可愛いとは言われ慣れているが相手から言われたことはないため相変わらずの照れ笑いでいて。相手が話題を変えたのがわかれば、初な相手にはこの手の話題はまだ早かったかと反省しつつ相手の質問に答え)ケーキだったら、ショートケーキとか美味しいよ。あとチーズケーキはかかせないかな？

、そーなんだ( 照れている様子の相手に此方も今更何を言ってるんだと気恥ずかしくなって顔が熱くなり)
んー、ショートケーキにしよっかな。そういやケーキとか久々だし王道だしな( 話がそれたことに複雑ながらもホッとして。オススメを聞いてメニューを決めると「チカは？」と相手のメニューを尋ねつつ改めて店内の雰囲気を見渡して)

やっぱりケイちゃん可愛いね(顔が赤くなる相手を見ると自然とほっこりとした気持ちになり、口からは思った言葉がでていて)
僕は…、チーズケーキにしようかな(メニューを眺めながら決めると、次いで゛飲み物はどうしよう？僕は紅茶かな゛とドリンクのページを開いて相手に差し出し)

や、改まって言われても可愛くないからな。やっぱ男なら格好いいって言われた方が嬉しいし？( 熱くなった顔を数回手で扇ぎながら苦笑を浮かべて否定して)
あー、俺はコーヒーで( 質問されると視線を戻して差し出されたメニューを眺めると答えて)

ケイちゃんは８割可愛いで2割かっこいいよ？(かっこいいの方がうれしいと言われるも、考えてみれば自分は相手のことを可愛いとしか思ったことがなく、思ったままを口にし)
じゃあ注文するね(机に置かれている呼び鈴を押すと、可愛らしい制服を着た店員がやってき二人分の注文を伝え)

そういうのはさぁ、例えばこういう系が当てはまるもんじゃね？( 褒められるのは嬉しいものの自分は可愛くも格好よくもないと苦笑を浮かべ、先程の雑誌に載っていた男子モデルを指差して)
ありがと。さっきの可愛いな？( 注文してもらうと礼を述べ、去って行った店員の方を見るとコソッと囁き、チカなら似合いそうと考えていて)

そうかな？かっこいいとは思うけど、ケイちゃんが1番だよ(指さされた男子モデルを見て首を傾げながらも、自分の中では相手が一番だと告げ)
ふーん、ケイちゃんあんな娘が好みなんだ(服装のことではなく店員のことだと勘違いすればあからさまに不機嫌になってみせ)

…う、あ、ありがとう、なのか?( 口ごもりながら疑問系でお礼を述べ)
それがお世辞でもさ、俺のなかでも色々一番はチカだなぁ…って、思った、うん。( 思ったことを口にしたものの、じわじわと嬉しさと恥ずかしさが募っては はにかんで)
あんな娘? え、わり、顔見てなかった! ( 噛み合ってない以前に何の話だか分かっておらず慌てた様子で「好み…?特にないんだけど」と首を傾げつつ本人は相変わらず服装の話をしていて)

お世辞じゃないよー。ケイちゃんだけだもんね、僕が男の娘ってわかっても普通に接してくれてるのって(基本的に男だと話すと逃げていく人が多かったため、逃げない相手の存在は自分の中で大きくなっていて)
顔みてないのに？じゃあやっぱりケイちゃんも胸が大きい子のほうがいいんだ(話が噛み合ってないことに気付かず、顔を見てないのに可愛いと言ったことに対して顔でなければ体か、と勝手に解釈してみせ)

似合ってるし本人が楽しそうならそれでいいやって思ってたけど…どんな格好してたってチカはチカだったからさ ( 当時の記憶と感情を思い出しつつ優しげにフッと微笑んで)
はぁ、? ( 胸の話になると漸く会話が噛み合ってないことに気付くものの相手の言い草に眉間にシワを寄せ、「俺が言ってたのはここの制服。チカの方が着こなせそーだと思って」と軽く睨みながら述べて)

ありがと、ケイちゃん(今も昔も変わらぬ言葉をくれる幼なじみに感謝の気持ちを伝え)
へ？あ、あぁ制服？そうだね可愛いね(相手に睨まれ言われた言葉を理解すれば盛大に勘違いしていたことに気づき、恥ずかしそうに俯きながら言葉を紡ぎ)

ん?お、おう、( お礼を言われるようなことでもないが取り合えず頷いて)
…あー、そういえば服って言ってなかったか…( 相手の反応を見て自分の言葉を振り返ってはわりぃと苦笑を浮かべ、「でもさ、"も"って何だよ?俺別に顔とか身体で人選んだりしないんだけど?ん?」と冗談の気持ちでだが笑顔で問いだ出すように小首を傾げ、最後には「まぁ可愛ければ尚良しだけどなー」と純粋に笑って)

服って言われなかったから、あんな娘が好みなんだと思っただけ。…顔とか体で選ばないの？だったら……、いやなんでもない(相手が顔や体で選んでないことがわかり、だったら自分は？と問おうとするも答えを聞くことが怖くなり誤魔化すように水を飲み干し。可愛ければ尚よしときけば更に自分なんか有り得ないと卑屈になり)

あの娘には悪いけど顔見てなかったわ。つか服が可愛いってかチカのほうが着こなせるんだろうなぁって思って見てたただけだしな( 後半は独り言のように呟き、先程までの表情と変わった相手に「大丈夫か?」と心配そうに見つめて)

……、ありがとケイちゃん(自分なら着こなせると言われれば素直にお礼を言うも頭の中はもやもやし続けていて)
大丈夫だよ、ごめんね心配かけて(大丈夫かと問われれば首を振りながら大丈夫だと伝え)

…うん。無理すんなよ? ( 大丈夫だと言われるも不安に思いつつコクリと頷き、しっかりと目を見て)
あ、それ俺のっす( ケーキが運ばれてくるとそちらへ視線をやり、一緒に運ばれてきたケーキ名を告げられると店員さんに当たり障りのない愛想笑いを浮かべてお礼を言って受け取り)

ありがとね(心配をかけまいと無理やり笑みを浮かべ、運ばれてきたケーキを見ては嬉々とした表情を浮かべ)ね、美味しそうなケーキでしょ？