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No.21
by 咏 2017-07-10 12:36:10
上あごの火傷
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No.22
by 咏 2017-07-10 12:36:43
見えないのに、ふいに触れるたび痛む。
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No.23
by 咏 2017-07-11 20:46:10
人生のうちに出会う人の数が決まっているのなら、別れは出会いの理由なのかもしれない。
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No.24
by 咏 2017-07-13 23:12:07
チカチカと暗転する世界。痛みを伴う
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No.25
by 咏 2017-08-23 14:35:17
冷たい熱
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No.26
by 咏 2017-08-23 21:42:01
未来に宛てた言葉を重ねても、決して今が変わるわけではないのに。
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No.27
by 咏 2017-08-23 21:43:00
見えない未来をしょうもないと嘲笑う私と、見えている今をぞんざいに扱う貴方とでは、一体どちらが罪深いのか。
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No.28
by 咏 2017-08-28 07:33:14
涙を堪えて、喉の奥がツンと痛い。
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No.29
by 咏 2017-08-28 07:37:59
あの日のカレンダーに刻まれた、ごめんの三文字が遠くに見える。
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No.30
by 咏 2017-08-30 07:29:32
嬉しくてつい顔がほころぶたび、どうして今更、なんて涙がこぼれる。
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No.31
by 咏 2017-10-30 10:48:09
絵具を溶かした水に指を浸ける。揺らし泳ぐ魚の様な色彩に酔いしれる。
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No.32
by 咏 2017-11-02 22:06:38
二人で居る孤独よりも、一人で居る孤独の方が耐えられると思った。
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No.33
by 咏 2017-11-02 22:08:32
箱に詰めた思い出が、切った爪で開かれていく。
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No.34
by 咏 2017-11-04 23:58:39
らしくないなんて、何を見てそんなことを言ったの。
知った気にならないでなんて、子どもみたいな反抗期。
笑って泣いて泣いて笑って怒って泣いて
好きって言ってカウントダウン、嫌いまでの数を数える。
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No.35
by 咏 2017-11-06 19:22:14
穴が空いた時には気が付かず、じわじわと広がる痛みで涙が流れ、ガラクタを詰めて穴を埋める。
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No.36
by 咏 2017-11-07 14:51:40
なめらかな曲線を上からなぞっても、同じ線が書けるとは限らない。
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No.37
by 咏 2017-11-08 23:26:16
思い出に浸り眠りに就こうとしても、戸惑う心がそれを留める。
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No.38
by 咏 2017-11-13 20:36:50
冬の寒さを言の葉で埋める。
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No.39
by 咏 2017-11-13 20:37:32
冷たい熱で感じる人のぬくもり。
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No.40
by 咏 2017-11-14 16:05:11
春に触れた指の温度で雪が解けた