匿名さん 2017-06-30 17:20:39 |
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いいけど…その前にご飯を食べようか。
(こちらを見つめる瞳を見つめ返しながら上記のように言えば、相手にとっては人生初となる「歩く」という行動はやはり怖いのか、床に足をつける動作も恐る恐るといった様子で、その相手に手を差し伸べて「大丈夫?」と心配するように問いかければ「大丈夫だから、ゆっくり立ってみて」と、宥めるように言って)
ありがとう。
(相手が手を差し伸べてくると、一瞬肩を震わせるがそっと細い指で相手の手に触れては、お礼を言ってから、足の指先を床に付けると不思議な感触が全身を走って。ゆっくりと立つとまだ少しフラフラするのか相手の手を握って「ご、ごめんなさい。なんか不思議で…でも、これで貴方と近くにいられる」とはにかんだ笑みを浮かべては前記を言うと。少し慣れてきたのか相手の手からするりと手を離して一二歩前へ歩いてみるとあまりフラフラしなくなり、内心嬉しい気持ちに満たされていると、やはりすぐには慣れたとは言えずすぐにぐらりと足元が崩れて転びそうになり)
どういたしまして。
(差し伸べたこちらの手に相手の細い手が触れると、しっとりと柔らかい肌の感触にドキッとするも、お礼を述べられれば微笑み返しながら上記のように言って。やはり、まだ慣れないのかフラフラしながらもこちらの手を握ってはにかむ相手に「焦らなくていいから、ゆっくりやんな」そう言って。しかし、すぐに手を離して歩く相手が転ぶそうになると咄嗟に受け止めて「大丈夫か?」と問いかけて)
ごめんなさい。ちょっと、嬉しくて…
(外の、人間の世界に憧れていたせいかこうして人間の足を得て自由に人間の世界を歩けるのだと思うとついつい心の奥から楽しさが出てくる。転びそうになったところを相手が受け止めてくれると上記を少し頬を赤くして言えば今はまだ、何かに捕まっていないとまともには歩けないかもしれないと思えば「手を…繋いでいてもいい?まだ、まっすぐ歩けないみたいで…」と人間の世界では、恋人同士でないと手を繋がないと聞いていたので、そんな仲でもない相手に手を繋がれるのは相手も嫌かもしれないと思い、少々申し訳なさそうに申し出て)
歩くのが嬉しいって…セシルは変わってるなぁ…
(歩くことが嬉しい。自分たちに言い換えてみれば泳ぐのが嬉しいことで、そんなことはあまり思ったことがないため、苦笑しながら上記のように言って。申し訳なさそうにこちらの手を握ってもいいかと問いかけてくれば「あぁ、いいよ。焦らないでいいから歩いてみて」と、相手が今何を思っているのかも知らず快く了承し、相手の手を握ったままゆっくりとリビングへとリードして。)
…そう?
(相手に変わってると言われると何が変わっているのかよく分からず首を傾げて。相手が手を握って支えてくれると嬉しそうに微笑んで「ありがとう」とお礼を言うとゆっくりと歩いて。変わる室内をキョロキョロみてはふと窓の外の景色に視線を移してはそちらにゆっくりと歩き出して相手の手からするりと手を離しては、フラフラとしながらも窓へと近づいてはそこに見える海を眺めて「きれい…」と呟いてはゆっくりと振り向いて「海…きれいね」とはにかんだ笑みを浮かべて)
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