YANDERE.version 2017-06-27 19:14:13 |
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────松!!────松!!!!
コレを再生してるのがお前だってことを祈って録音すっからな!テープもそんなねぇし、なによりあいつにバレちまうから手短に話すから!
お前がコレを聞く前にアイツに壊されちまってたらほかに手がねぇんだけどさ、もうこれくらいしかねぇんだ!……松のやつ、お前を飼い殺しにするつもりだぞ!
俺達もデカパン博士が捕まってるとこまで何とかたどり着いたんだけどよ…いや、たどり着いたはずだったんだよ!
そこにデカパン博士なんか居なかったんだ!……松のやつ、完全にどうにかなっちまったみてぇ。デカパンの作った機会や人工知能をあいつ一人が作り替えたり運用したりしてこの惨事にまで辿り着いただけだったんだよ!
お前を手に入れるために!
お陰で町は…っつーか地球全土ビル一本たりとも無傷じゃ残ってねえ。あんのはあいつの城くらい……人間だってもう洗脳されたアイツの手駒くらいしかほとんど生き残ってねぇ。しかもほとんどゾンビみてーなやつらばっかだ!
いいか、……松、よーくきけよ?
あいつは地球全土の人間をほぼ洗脳済みだ。
小型の少人数の脳を洗脳させる超音波の機械で手に入れた手駒にさらに大きな物をつくらせて増やす…それをあいつは繰り返したんだ。
デカパンのウイルスなんかじゃ無かったんだ。
今となっちゃあもう遅ぇ…外国のでっけー電波塔からテレビ局まで超音波発生装置にされちまってたんだ。
…やっかいなのは、超音波が効かなかった俺達反乱軍のことはわざと超音波から見逃していただけだった。
可笑しいと思ったんだよ!あいつが黒幕だって知ったときにはやべーって思ってたんだよ!だって俺達皆打っちまったろ?……松が見付けてきた、あのバカみたいに太い針のワクチン……!
あんなかに薬なんか入ってなかった、あんのは超音波をかき消すやたら高度なマイクロチップだけだったんだとよ…!
…俺は、デカパンが捕まったと思われてた部屋でとっ捕まった。
でもカリレジェだからさ、脱獄なんか簡単な訳よ。今、眠らされているお前のすぐ目の前でコレを撮ってる。…松の奴、おまえをつかまえる部屋を間違えたな。こんな防音設備にしやがって。
でも兄ちゃんももうさすがに潮時っぽい。
さっきから警報装置うっさくてかなわねーんだよねぇ。だから最期に大事なこと伝えるわ。
いいか、お前がコレを再生するころにはもう兄弟のほかの奴は誰も生きてねぇ。助けようなんてかんがえんな。生きてたとしてもチップ出されて洗脳されてる。不用意に近寄るんじゃねーぞ。
次にこの世界にお前の味方はもうどこにもねぇ。フランスからアメリカまで飛んで電波装置ぶっ壊さねー限り無理だね。
……でもな、兄ちゃん知っちゃった。
お前が生き残る方法、二つあった。
ひとつは受け容れろ。
あいつはお前のことが好きではある。
独りよがりだけど殺しはしねぇ。
もうひとつは───あいつを殺せ。
あいつは手駒達を直接己の脳波から命令する装置を首に付けてる。
そいつが体から離れれば洗脳はきれーに解ける。────んだけどさ。
あいつさ、もうだめなんだ。
自分自身を手駒達に手術させて、装置を首にうめこんでんだ。
生命活動の停止により脳波の停止、体から外すことで脳波との接続の停止……しか、ねえ。
……足音、聞こえてきたな。追っ手来ちまった。
────チョロ松が、お前を助けるためのプログラムをいくつか作ってくれたけどバレちまった。だから、俺がしてやれることもこれがさいごだ。あと。さっき兄弟誰も生き残ってないっていったけど本当に探すような真似はすんなよ。ほかの皆が生きてる間に洗脳装置を解かせば──可能性は有るけどよ。
俺は探すんじゃねえ。
ほかの兄弟達はここまで辿り着けなかったんだ。
真っ先に攫われたお前。
囮になって捕まった十四松。
不意打ちの襲撃に対応できなかったトド松。
俺を庇って先に進ませるために俺の目の前で連れてかれたチョロ松。
…みんなは生きてたよ、少なくとも。牢獄に縛り付けられて寝てたよ。声くらい聞けたらなあ。
俺は知り過ぎちまった。
今知ったことをお前に口漏らしされたら困るんだろうな、そのために見せしめが行われる。お前が目を覚ました頃、この城の時計台の上にある綺麗に磨かれた誇り一つ無いギロチン台がもしも赤く染まっていたら…………その時はそう思え。
いやー、あいつほんとー兄ちゃんのことわかってるわ!
バラすにきまってんじゃんこんなん。
……大人しくやられてたまるかよ。
──じゃあな、───松。
どうか、生き残ってくれよ。
now loading………
───真っ先にみんなの中で目を覚ましたのは僕だった。プログラムを作ることに長けている僕が海外の下部達にも拡散しやすいようにとネット上でこの世界のルールブックを作る代わりに、暫くは洗脳せず生かしてくれる約束をした。
みんながまだ眠っている牢屋を離れるのは寂しかったけど、仕方が無い。死んだら元も子もない。僕がこいつらの内部に紛れて、皆を救い出す方法を探すしか無い。おそ松兄さんは行方不明だし、─松もまだどこに捕らえられてるかわからない。きっと二人は同じ所に居るのかも知れないし、望みは捨てなくてもいいはずだ。
──それでも、恐ろしい。
早く二人を見付けて助け出さないと。
この城の中にもまだ裏切り者が居るのかも。
入ってきたときには綺麗だったギロチン台が見るも無惨に汚れてたから。
……あんなところで、おそ松兄さんが何かされでもしたらと思うと恐ろしい。
あいつは僕の唯一の相棒なのだから。
自分でもルールブックの内容を見直すためにこのメモに記しておくことにしよう。
より有能で忠実であれば、あいつも僕に油断して隙を見せてくれるはずだ。兄弟なんだから。
─ルール─
・超特殊設定、BL。
・おそ松さんより一松×カラ松固定。
・当方の操る一松orカラ松が黒幕
・参加者様は元反乱軍の一人で、黒幕に監禁されているところから始まります。
・当方伽羅に最初から片思いをしていた、憧れていた、参加者様伽羅もヤンデレ、共依存気質などは不可とします。
・戦闘可の方のみの募集
・台詞含まずロル数100~余裕でこなせる方のみ。毎回越えろ、と言うわけではなく参加資格です。
・リセは無言期間1週間ほどを考えていますが、滞在期間などにより大幅に吟味。取り落ち、初日しか顔を出さないまま落ち、については三日ほどでリセします。
・なるべく本体会話は不可。
──────(10ページほど飛んだ内容に血が飛んでおり、殴り書きが始まっている。)
まずい。僕の考えがばれた。
まさか僕にまで手を出そうなんて予想外だ!
どうしてだかわからないけれど、それでもやっと真相を掴めた。…松は、本当に小さい頃からお前のことが好きだったんだ。このメモをお前に渡せるか解らないけれど、お前にも、本当に小さな罪がある!でも、それは罪なんて重たい物じゃなくてあいつが重たく考えているだけだ!僕がそれをお前に教えてしまったらお前は間違いなく殺されてしまう。だから、思い出すんだ。ぜったいにあいつを刺激しちゃいけない。
それとおそ松兄さんのことを見つけた。僕とおそ松兄さんはもう帰らない。帰れない。…松、どうなったかはお願いだから見つけ出さないで欲しい。でももうそんざいできない。だからぜったいにさがしちゃだめだよ。いまはしってにげながらこれをかいてるから、どこまでかけるかわからないけど、おまえはそれをおもいださなくちゃいけない。へたなことをはぜったいにいうな。ぜったいに自分のきもちにうそはついてはいけない。じゃないとおまえまで
(ページはここで字が終わっており、ポケットの中にテープを挟んで隠すような形で入っていた。)
nowloading………
(かんきんされているへやのテレビに、ある映像が映し出される。桃色と黄色のパーカーを着た二人の映像。)
「脱出ゲームです。ルールは簡単。
この迷路のどこかに君たちの攫われたお兄さんが捕まっています。
見つけ出すことに成功すれば脱出!
失敗すれば罰を受けて頂きます。」
『……首なんて鎖で繋いだって逃げないよ…逃げられないよ…!っくそ…おそ松兄さんとチョロ松兄さんのあんな映像…悪趣味だ…!』
『…トド松、泣いてる場合じゃ無いよ。はやくにーさん探してここから出よう!』
『こんなゲーム罠でしか無いに決まってるよ!手のひらの上で踊らされてるだけだよ!』
『んーん、相手はもう一人のにーさんだよ。……絶対に勝ち負け両方のパターンが有るはずだから。』
(薄暗い廊下の中、見るも無惨な罠達をくぐり抜け、耐え、身に受けながら進む二人の映像がしばらく続く。)
『…あ、うああっ!!』
『トド松!!!!』
『っ…痛い、もう歩けないよ……』
『俺がおぶる!!だいじょーぶ!…ほら、もうゴールが目の前に…!』
『!!!!兄さん!!』
(客観的なカメラから映し出された、椅子に縛り付けられている…松の姿に駆け出す二人。しかし足下からトラバサミが作動し身動きを奪われる映像が流れた所で画面が切り替わる。)
※貴方のプレイヤーを選択してください
(ストーリーが変化します。選択の参考にして下さい。)
→カラ松
───よお、クソ松…やっとお目覚めかよ?楽しい楽しいビデオショウはどうだァ?おれの特別製…なんだけど。まァ脳味噌カラカラカラッポのお前でもこの状況は解るよね?トド松も言ってた通り
おそ松兄さんとチョロ松兄さんはもうどこにも………ああ。城の裏庭の古井戸にいるよ。驚くほど静かだけど…ヒヒッ……、………安心しな。まだこの映像は終わってない。十四松とトド松なら無事だよ。
────おれは優しいんでね。おれと結ばれるか、こいつらを見捨てて反抗するか……好きに選んでいいよ?
どのみちお前は助からねェけどなァ!!
永遠に結ばれるんだよ、おれとお前は。
そのためにお前を攫う直前にその目の前でお前が好きだった女を引き裂いてやったんだ!
覚悟が決まったらその面拝みに行ってやるから覚悟しろよぉ?……っひひ、ひは…っひゃははははは!!!!!!
→一松
………一松。ああ……一松。薬が効きすぎたみたいで心配してたんだぞ、お寝坊さんめ。……映像は見てくれたのかいマイハニー?そうだ、お前があんまりにも目覚めが遅いから……やんちゃなやつらを二人ほど片付ける羽目になってしまったんだ……ああでも、トド松と十四松は無事だぞ!
ふたりはいいこだな!!はなまるぴっぴだ!
──一松。もう言いたいことは解るよな?
お前は大きな過ちをしてしまったんだ。
オレとのあんなにも大切な約束を忘れた…。
でもそれを思い出して欲しいと思うのは可憐で純情なオレのあまーい恋心…さ。
思い出してくれないというのなら……
お前とオレは、双子になるな……!!
ふふ、ふ。なあ、今からその可愛いフェイスを見に行くからそこでまっててくれよ?
→Game Start
→後述
【もう一つのプロローグ】
side 一松
「──準備できたよ、……あとはカラ松が目を覚ますだけ。………とうとうここまで来たって?何言ってんの、よく、……よく言うよ。おれは何にもしてない、アンタの言うとおりに動いたまでのこと。それでも──それでも、あいつの思い人をひき裂いたのは悪い気がしなかったから。あんなん仮初めの思い人だけどねぇ。だから別に、良い子ぶったりしない。アイツがあの約束を覚えてるわけないし………おれの勝ちは揺るがない。約束は約束だよ。ここまでしたんだ……おそ松兄さんにも、チョロ松兄さんにももう……謝れない。悪いことしすぎたし、まだ生きているとはいえ顔合わせにくくて辛いね。あんたとおれは契約をしたんだ。こいつは間違いなくおれを殺そうとする。間違いないね。おれが勝った暁には……!!!!!」
sideカラ松
「──チョロ松も、動きすぎたな。いいや?オレは別に約束を破ることはしない。残念きわまりない…けど、な。どうせおまえのことだ、ギロチン台にかけたのもダミーだろう?おれのまえでやらせて絶望させる気だな。おれは絶望なんてしない……。同時にだが………お前に対して腸が煮えくり返るのは尚のことだ……。オレは殺人を好んで行ってなんてない。だが演劇部だったんでな。演劇は得意なのさ。綺麗な人間なんかじゃあない、オレだって一松のことは許せない。許さない。──お前のせいだとしてもオレのことを忘れてしまったのだからな。何も、かも。それでもお前との約束のためにオレはここまで手を汚してきた……あいつは思い出す。オレのことをじゃなくて、オレとの幼い頃の約束を。そして思うはずだ。恋心に狂った殺人鬼だと!そうすればあいつはオレを殺そうとする。間違いない。オレが勝った暁には!!!!!」
「「あいつは生かして貰う…!!!」」
六つ子の体から具現した悪松は、やがて一人の人間体となった。
デカパンの作った機械を簡単そうに操って、地球全土まるまるを支配してしまった。
松野家の六つ子は、それを食い止めようとした。
しかし、地球全土の洗脳された人々によるサバイバルゲームには勝てなかった。
一松とカラ松は恋人だった。
幼い頃から、大きくなったら結婚しよう。
そんなことを言うほどの愛に包まれていた。
悪松は片割れを目の前で殺そうとした。
もう片方はそれを泣きながら拒んだ。
そして悪魔の契約をした。
「何でもする!!!!!何でもするから!!!!!俺が変わっても良いから……そいつだけはころさないで!!!!」
悪松はあるゲームを持ちかけた。
闇に侵された母体で有る六つ子の体が欲しかったのだ。それを媒体にデカパンの作った「人柱装置」という機械にかけるためだった。
超音波よりも強力、感情を全世界に発信するための装置だ。
絶望に落ち、闇に落ちた者がかかればその世界は闇に落ちるのだ。
──この恋人に嫌われろ。そして殺されかける。
それを条件にこいつは生かしてやろう。
もしもこいつとまた結ばれるようなことが有ればその時は。
この世界の人間全てがお前達二人を追い掛ける。
そんな約束に乗った片割れ。
そして六つ子と片割れ達の記憶も改ざんした。
女の子の恋人が居たように。
募集 開始。
登場人物について①
松野おそ松
海外の人間を洗脳し、日本へと攻撃を開始してきた際に反乱軍をまとめ上げたリーダー。超音波による洗脳を当初はウイルスによる者だと思い込んでいたため、兄弟達皆を含む反乱軍に反超音波効果のあるチップが入ったワクチンを投与することを許可した人物でもある。
兄弟達の中でも最も優れた探索能力と情報収集能力、行動力からほぼ真相を突き止めたが捕らえられてしまう。
プレイヤーのパーカーのポケットにある音声テープをイヤホン付きの小型プレイヤーと一緒に入れたまま現在は行方不明。
本人の音声とチョロ松の手帳により、ギロチン台にかけられたと思われるが真相は不明。
募集中。
登場人物②
松野チョロ松
反乱軍のブレインであり、おそ松の相棒役。プレイヤーのポケットに手帳を入れたままおそ松同様に行方不明となる。長男とは異なり、正面突破以外の面が得意であったために敵の懐に入り込もうと暗躍を試みて捕まっている模様。その後はどうなってしまったかは分からないが、十四松とトド松のビデオにより「何らか」の形で危害が加えられている模様。
手帳には「おそ松兄さんを見つけた」「僕もおそ松兄さんは帰れない」と記されている。また、おそ松が得てきた情報とは又別の形で黒幕となってしまった兄弟の情報を掴んできている。
募集中。
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