勇者 2017-06-24 13:55:54 |
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少しだけな、だが一晩過ごす分には大した問題でもない
(多少は窮屈でも不思議と不快感などはなく、むしろ安心感の方が勝って。大した問題でもない、その言葉通り少しして小さく寝息を立て始めて)
(まもなく隣から寝息が聞こえ、暫く眠れずに相手の寝顔を見ているうちに漸く眠気が来たもの、いつのまに窓の外が微かに明るくなってることに気付き静かに布団から出て)
…もう起きてたのか、早起きだな
(相手よりも少しだけ遅れて目を覚まし、自分の隣で眠っていたはずの彼女の姿がないことに気付けば布団から身体を起こして室内を見渡し、その姿を見つければそう声をかけて)
おはよう…
(すぐに出掛けられる支度を終わらせ、声に振り返ると歩み寄り「まだ早朝すぎて街は起きていない…」窓を指差し静かに述べ)
ああ、おはよう…そうみたいだな
(しっかり休んですっかり気力は満ちていたが、行動を開始するには些か早いことを悟り壁に立てかけた剣を手にして立ち上がり「少し鍛練をしてくる、レイはどうする?ここで待っているか?」ドアの前まで行ったところで彼女を振り返って)
行く…盗賊たちも動いているかもしれない…
(それに標的を自分達にしているとしたら別行動は危険、と判断すれば彼の後を追い。)
盗賊なんかに遅れをとるつもりはない、が…油断はしないに越したことはないな
(昨日の盗賊が襲ってきたところで難なく撃退出来る自信はあったが、それでも念のため単独行動は慎んだ方がいいかもしれないと彼女の言葉に頷いて「…昨日改めて見ていて思ったんだがレイは身のこなしが素早い、何か特別な訓練をしていたりするのか?」廊下を並んで歩きながら、昨日盗賊を流れるような動きで仕留めた様子を思い返し、あれを自分の剣術にも取り入れることが出来ないかと思い、質問を投げかけ)
…特別な訓練はしていない、ただ相手に隙を与えることと足の早さだけ気を付けてる
(横顔を見つつ答えては「アルスは攻撃力と瞬発力が凄いから…その瞬発力に応用した業を身につければ、恐らくは広くない場所での戦闘も強くなれる…と思う」自分の意見を答えるとすぐ前を向き)
レイは色々とよく見ているんだな、早速今日の鍛練で意識してやってみよう
(客観的に自分を見る機会というのがこれまでに無かったため、彼女からのアドバイスが己の視野を広げてくれた気がして、早速これも鍛練のメニューに組み込んでいこうと思案しながら屋外までやってきて「…何か見ていて気付いたことがあればなんでも言ってくれ」剣を鞘から抜き、瞬発力を生かした素早い動きを心がけて素振りを始め、同時に見ている彼女へと意見を求めて)
…少し手伝う
(木葉を何枚か拾ってくると呪文を唱え蛙に化けさせ「すばしっこいし跳び跳ねるから大きい業だと倒しにくい…これを全て斬って」蛙を彼に向かわせると少し離れて見守り)
わかった、やってみよう
(これほどまで小さく素早く動く的を斬るという剣の修行をしてきた中でこれまでに考えたこともないような斬新な試みではあったが、彼女の言葉を聞けばなるほど理に適っていると納得して放たれたカエルに向けて剣を振り続けるがやはりというべきか最初のうちは中々捉えることが出来ず「なるほど…これは難しいな」そうしているうちに少しずつではあるがカエルの早い動きに対応出来るようになりはじめて)
流石…アルス
(大きく剣を奮う闘い方から少しの動きで適格に的を斬れるようになっていくのみ込みの早さに感心し。気がつけば周囲も明るくなってきたので蛙を元の木葉に戻し術をとき「そろそろ街も起きてきた…」)
まだまだ、もっと早くもっと正確にやれるようにならないと実戦では活用出来ない…また次も頼む
(後半はそれなりに追えるようになってはいたが、実戦で役立つものとするまでにはもう少し修行が必要そうだと謙虚に受け止め、この鍛練も継続をすればいずれは実を結ぶだろうと次回も彼女に協力してもらえるよう頼んで「ひとまず今日はここまでだな、出かける準備をしよう」そう言って部屋へと戻って行こうと踵を返して)
焦りは禁物…
(背中を追い掛けながら述べては、ふと足を止め「今なにか…聞こえたような…」今来た道を真っ直ぐ見つめるも「…気のせい、かも」と小走りに彼の元へ戻り)
…レイ、どうかしたのか?
(自分について来ていると思っていた彼女が少し遅れて追いかけてくるのに気付いて、何か問題でもあったのだろうかと足を止めて)
(/遅くなってしまってすみません!)
たぶん気のせい。
(魔物の気配はしないので風の悪戯だろうと思うようにして「朝御飯、食べないと」すぐに背中に追い付き)
そうか、それならいいが…
(気にならないと言えば嘘になるが、それでも彼女が何でもないというならそうなのだろうと思考をそこで断ち切って再び前を向いて歩き出し「これから激しい戦いになるかもしれないからな、しっかり英気を養っておこう」盗賊の本拠地へと乗り込むとすればそれなりに大変な戦いになるかもしれない、それに備えてしっかり食事をとって気力を満たしておかなければと考えて)
そうね…。
(盗賊ごときで不安になっていたら魔王はとても無理だろうと首を振り「…アルスの言う通り」少し表情を緩め)
そういえば、盗賊の本拠地に乗り込む前に寄っておきたいところはあるか?道具が不足していたりするならそれも買い足しておこう
(部屋に戻って朝食を食べ進めながら、道具やお金の管理を任せている相手へと思い出したように尋ねて、もし何か必要ならば聞き込みのついでに買い足せばいいだろうと考えていて)
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