ツンデレ少女 2017-06-18 17:13:22 |
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…っ!
(壁にかかっている時計を見遣る。式が開かれるまでまだ少しだけ時間があり些か退屈を感じるが、だからといって暇をつぶせる様ななにかをして良い状況では無いため、特に何をするでもなくただ両手と足を組み合わせては黙って椅子に座り続け、講演台が置かれているステージをぼんやりと眺めていて。不意に何気なくその場所から視線を別の場所に移動させ黒目を彷徨わせていると先程出会った女子生徒の姿を捉えて。偶然発見したのもそうだが、何より相手と同じクラスだったことに驚き目を丸くするがすぐに顔を俯かせて)
ふぅ…。
(近くにいる王子様が気になってしまい、式に集中できなくて校長先生の話やら校内の説明やら肝心なことを何も聞いておらず、あっという間に入学式が終わってしまい。ハッと我に返る頃には周りの生徒が起立していて。慌てて大きな音を立てて立ち上がり、何事もなかったかのように退場して。自分の教室につくと黒板に貼ってあった座席表を見て、今年は一番じゃなかったとちょっと嬉しくなり。ご機嫌で窓側の列の3番目の席に腰を下ろすと、鞄の中から隣の席になった人にあげようと思っていた飴の袋を取り出して。この飴であわよくば友達になれないかなぁなんて考えて、まだ見ぬ隣の席の人に期待を寄せ。)
(長かった入学式も無事終わり体育館から出ると固まった筋肉をほぐす様にぐーっと体を伸ばしつつ校内を歩いていて。教室の前に辿り着くと扉に手をかけガラッと開くと室内に入っていき。黒板に貼られた座席表を確認するとすぐに自分の席がある場所に移動するが、隣に座っている人物を見るとポカンと口を開き。机の上にリュックを置きつつ貴女にさっきのことを謝罪すると気まずそうな顔してぎこちなく笑い)
さっきはどうもすみませんでした…。それにしても同じクラスだけじゃなくて席も隣になるとは思いませんでしたよ。
い、いえいえ、こちらこそすいませんでした。
(隣の人がどんな人なのかワクワクして待っていると、隣でリュックを机に置く音が聞こえ、パッと隣を見るとさっきの王子様が居て。驚きから開いた口が塞がらなくて、謝罪されると首を横に振り全然気にしていないことを告げて。本当は隣の人に渡そうと思っていた飴の袋を、気まずさから自分の後ろに隠し。「…なんだか運命感じちゃいますね、あはははー。」ぎこちなく笑う相手の顔を見て何か話さなきゃと思ったのか冗談のようにそう言い。)
運命、ですか…?確かにこんなにすぐに会えるとは思ってなかったのでそう感じちゃいますね…!
(彼女は知らないと思うが今日だけで何回かその姿を自分は見かけているので運命を感じると言う相手の言葉もなんだか頷けてしまい。なのでクスクスと少し可笑しそうに笑いながらに彼女の言葉に同意を示して。椅子に腰を下ろすと改めて彼女のほうに向き直りなにを思ったのか不意に手の平を貴女の前に差し出すと「俺、一ノ瀬昴っていいます。これから宜しく。」そう言いながらにこやかに笑いかけて)
一ノ瀬…昴くん。…一ノ瀬くーん。ふふふっ、一ノ瀬君。
(自分で言ったにも関わらず、運命と言われるとボンッと顔を苺みたいに真っ赤にして。名前を教えてもらうと、覚えておかなければと必死になり、何度も何度も相手の名前を繰り返して。何度も名前を呼んでいるうちに、仲良くなれたと錯覚したのか段々と嬉しくなって口角が上がり。「私は青嶋柚子です。こちらこそよろしくお願いします。」相手から差し出された手のひらをチラッと見ると、右手を自分のスカートでササッと拭いて自己紹介をしながら相手の手をぎゅっと握ってみて。)
青嶋柚子さんですか!…うん、素敵だね。柚子って名前も日本人らしくて可愛いらしいと思います。
(自分の名前を覚えようとしてくれているのか何度も何度も繰り返し名前を唱えている貴方。その姿はなんだか微笑ましく思うと同時に嬉しくもあり思わずフフッとなると目を細め眺めて。握られた手にさらに力をこめれば、軽く腕をゆすりつつようやく知ることが出来た彼女の名前を嬉々として口ずさんだ後単語の響きから受けた印象を素直に伝えて。)
素敵…ですか?ありがとうございます。
(自分の名前を素敵なんて言われたのは初めてで、若干戸惑いつつも素直にお礼を言い。握った手に力を込められていることに気づくと、歓迎してくれているんだと感じて更に嬉しくなり、頬を緩ませ。そして、可愛らしいと言われたことについては顔を赤くしながら首を横に振り「可愛いなんて、そんな!!…い、一ノ瀬君は格好良いですよ?」と言って。しかし、今の発言では名前についてではなく容姿とか性格について言っているような感じになってしまって。本人はそのことに気づいておらず、ただニコニコと自分の名前を可愛いと言ってくれた相手の顔を見て。)
そうですか?あははっ…そんなこと滅多に言われないから嬉しいです。
(肝心の言葉が足りていない事と不意打ちだったために一瞬キョトンとほうけた顔になるとパチパチと目を何度か瞬かせていて。それでも今までの話の流れからなんとなく自分の名前を褒めてくれたんだという事は分かり、へにゃあっと顔を破顔させると照れを隠しているつもりなのか自分の髪をわしゃわしゃと雑にかきつつありがとう、と軽くお礼を述べ。続いて眉尻を下げ微苦笑を浮かべると「貴方のおかげで自分の名前、ちょっとは好きになれそうです。」なんて本音がポロリと)
自分の名前、嫌いなんですか?
(あんなにかっこいい名前なのにどうしてだろうと疑問に思い、訊いてみて。少し動くとゴソッという小さな音が聞こえ、そこで飴を持ってたんだと気づいて。さっきまで渡さないでいいかと思っていたが、ここまで仲良くなったら別に渡しても問題ないよなと思い、うんと一人で勝手に頷くとおずおずと相手の前に飴の持っている手を出して。「あのですね、仲良くなった印?みたいな感じなんですけど、どうぞ。苺味って好きですかね?」と言って手を開いて飴玉を見せて。赤色の飴玉がちょこんと手のひらの上に乗っていて。)
嫌いってわけじゃ無いんですけど…ただ日本らしい古風な名前に憧れてて…。
(うーん、と軽く唸ると異国の血を引いているためか以前から日本らしい名前には憧れてを抱いておりそのことを苦笑い交じりに話していると不意に差し出された手のひらに目がいき、自分と違いお菓子を持ち歩いていることに女の子だなぁ、なんて関心しつつ手にそっと触れれば「うん、好きですよ。ありがとう、後で食べますね?」と嬉々としつつ飴玉をとって)
太郎とかそういう感じですか?
(古風な名前と言われいい名前が思いつかなくて、古風かはわからないが頻繁に例に使われている名前を言ってみて。飴玉を取るためそっと手に触れられ、ビクっと反射的に手を引っ込めようとするも、心を落ち着かせて。そんなことをやっていると先生が入ってきて、クラスメイトは暗黙の了解とでもいうように、さっきまで立っていた生徒たちは自分の席につき騒がしかったクラスも徐々に静かになって。とりあえずこちらも静かにならなければと思い、自分の口に人差し指を当て一ノ瀬君に向かって微笑み「先生来ちゃったので、しーですね。」なんて子供じみた表現で言って。)
そうそう、そんな感じです…!
(貴方が挙げてくれた例に嬉々としながらコクコクと何度か頷くと史実武将の名前なんかもかっこよくて憧れてしまうなぁ、なんて。そんな事を頭の隅で考えていると扉の開く音がして目線を其方のほうにやるがそれも一瞬。すぐに隣から聞こえてきた声につられ顔を向けると眉を下げ、ひかえめに笑って見せると「そうですね、じゃあ続きは終わってから…。」少し残念そうにするがすぐに黒板のほうを向いて)
やっと終わりましたね。青嶋さんはこれからどうするんですか?やっぱり帰る?
(一年間の予定や明日の時間割などを大まかに伝えると今日は解散ということになり、帰る支度や友達と喋っている生徒達の声で再び賑やかになる教室。今日はじっとしっぱなしだったのでぐーっと軽く体を伸ばすとふぅと軽く吐息をもらし、くるりと急に貴方のほうに顔を向けては笑顔で)
…そうですね、多分そのまま帰ります。
(解散と言われ一息つくと急に一ノ瀬君がこちらを向き笑顔で話しかけてきて、それに伴いこちらも自然と笑顔になり。この後の予定を訊かれ、ちょっと考えてからそう返して。友達と帰る予定なので、その友達が寄り道したいと言えば寄り道するしそのまま帰ると言えば帰るので、まだあまりこの後の予定は決まってはいなくて。教室の中をキョロキョロと見渡し、友達がまだ教室内にいることを確認して先に帰られてなかったことに心の中で安心して。「えっと…、一ノ瀬君もそのまま帰る感じですか?」と少ない荷物を整理しながら笑顔でそう訊いてみて。)
(/お返事空けてしまいごめんなさい…!!;)
そうですね。人を待たせているので帰らないと…。
(うーんと唸りなんとなく考える素振りをみせるが、答えはすでに決まっていて。チラリと窓辺のほうに目をやると校門にはよく見慣れた一台の車が停車しておりそれを確認すると頷いて。内心、車のなかで自分の帰りを待っていてくれる従者に少しだけ申し訳なく思いつつリュックを背負うと早々に立ち上がり貴女に向かって微笑むと「それじゃあまた明日…!」そう言いながら片手をあげては控えめに振って)
そっかぁ…。
(どうせ一緒には帰れないが、相手から直接言われるとちょっと寂しく感じ。相手がチラリと窓辺の方を向いたので、それに釣られて自分もそちら側を向いて。校門の方に1台の高級車と思われる車を見つけ、この学校にはまさかお金持ちがいるの!?と、その車が今隣の席にいる一ノ瀬君の家の物だとは夢にも思わず、興味津々な顔で1台の車をジッと見て。相手がリュックを背負い立ち上がったのを見ると「あ、うん!また明日。」と返事をして、こちらも片手を上げ手を振り返し、また明日も会えるのかと思うと勝手に頬が緩んで笑顔になり。)
(/本体会話の方忘れておりましたー!←
お返事の件ですが、リアルのほうが優先なので気にしなくて大丈夫ですよ〜。
後、これからの展開ですが、柚子が親友ちゃんと話してこれが恋だと気づくところまでやりたいので、これから多分、一ノ瀬君と柚子が二手に分かれると思いますがまだ場面転換はしないでいただけたらなと。勝手な希望ですいません。)
さてと急がなきゃいけないな…。
(手を振られると此方は軽く頭を下げお辞儀で応えると教室を後にして。さて、と一息つけば校門へ行こうと取りあえず昇降口があるほうへ歩き出し。しかし人を待たせているため少々焦燥感にかられ、いつもより足を動かすスピードを早めながら廊下を進んでおり。)
(/そう言って頂けると大変嬉しいです。暫くこういったペースが続き主様のことお待たせしてしまうかと思いますがなるべく早く返していきたいと思いますので宜しくお願いします!
了解です、それでは昴のほうは適当にハプニングかなにか起こして校内でうろちょろさせておく事にしますね!)
おまたせ、待ってない?
(教室で自分の席に座っている友達にそう訊くと、彼女は首を横に振ったのでホッと安心して。どうやら彼女はさっきの私達の会話している姿を見ていたようで、『入学早々、彼氏ですかー?』とニヤニヤしながら訊かれ、そんなことない!と反論するものの、彼女曰く私の顔が恋をしている顔だったらしく凄く疑ってきて。「いやいや、ないから!一ノ瀬君は憧れで別に恋じゃ…ないと思う。」本当にコレが恋というものだとしたらと考えると段々と恋ではないという自信を無くして。しかし、どう考えても私と一ノ瀬君とでは不釣り合い過ぎて恋人らしいことをしている姿が全然思いつかず、やっぱりこれは憧れの気持ちだと思って。)
(/無理をしない程度で大丈夫ですよ!それに、私も遅くなる時があるのでおあいこですよ〜。
了解いたしました!!)
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