チェシャ猫 2017-06-07 23:59:21 |
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ほんと、新しいアリスが来てるって知ってたら遊びに連れてったのに(拗ねるような表情を共に伝えられた言葉に声を潜める様に笑い声を上げて、「アリスを連れてたら仕事サボリじゃなくて堂々と胸張って遊びまわれるからさ」肩から力を抜いてストンと落とすような動作を共に今一度”ざんねん”とぼやくように呟いて。何が好きかと聞かれれば視線を泳がせる様に周囲を見渡して"うーん"と悩むように唸り声を一つ「好き嫌いは無いと思うな。なんでも食べるけど、食べる量が問題。すぐ”御馳走様”って挨拶しちゃうから」余り感じられない食事に対する関心にあれが美味しいこれが美味しいと食べているイメージが湧かず、腕を組みその中でも好きな物が無いかと思い出して、ピンと閃いたのが有れば「魚は好きだと思う、前に城まで行ってコックに頼みに行ってたからさ」食べ物の為に城に出向くなんてと驚いたエピソードを引っ張り出して。くるりくるり、と変化を見せる表情に彼の胸中に葛藤が有ると察し、何よりもチェシャ猫が此処を出て城についていくことを考えたと言う事自体に驚いて「爆発なんかしないって、一緒に此処で暮らそうぜ。じゃなきゃダムと二人暮らしになっちまう」何よりも双子と二人きりの同居になる未来を阻止するべくがしっと腕を回せば抱き寄せて駄々を捏ねるべく申し出を行って)
ソレじゃあ俺と遊びたいじゃなくて、仕事サボりたいだけに聞こえるんだけどォ?(遊ぶ目的が己じゃないように聞こえてしまい、ブゥと頬を膨らませて拗ねた後ぼやく彼を恨めしそうに見遣り。好き嫌いのことばかり気にしていたのだが、量の問題と言われれば“あぁ、そうか”と納得したのは、大好物であるラングドシャでさえも大した量を口にしていなかった昨日の記憶を思い出したからで。好き嫌いならまだしも、量を食べられないとなれば考えていたよりも深刻な問題な気がして、どうしたものかと悩み始めたその時彼から思わぬ情報を得ては助かったとばかりに声を大きくし「魚!?魚だな。よしわかった。サンキュー!」向かいに座る彼に両手伸ばしてパシパシ、と背中を叩いてから「魚って新鮮なの売ってる店ある?それか釣れる場所とか…」と小さく続けて。歳上から強請られることほど可愛いと思うことはなく、キューンと胸が締め付けられるのを感じながらされるがままに抱き寄せられ。「ン、わかった。前向きに検討しマス」頭を撫でながらそう呟くと人の温もりを感じて安心したのか“ふあ〜ァ”と盛大な欠伸を一つ溢し。やっと待ち望んでいた睡魔が降臨したらしく目を片手でゴシゴシ擦りはじめて)
(意図を見抜かれれば息を吹き出し零す様にはは。と笑い声を上げて確り拗ねてしまった様子の彼に笑いが堪えきれず、ふざける様な仕草で笑みを交えつつ目元をゆうるりと細め「ばれた」なんて恨めしそうな彼の頭を宥めるべくポンポン、と撫でるように触れて。もしかしたら、と言うような程度の情報。アドバイスと言えるほどじゃ無いそれを喜ばれると背中にジンジンと感じる痛みの名残すら悪い気がしなく、何よりも彼の反応が友人の事をどれ程までに思ってくれているのだと表現しているようで口元が緩みそうになるのを意識して堪え。欠伸を零し目を擦る、宛ら幼い子供其の儘であるその行動に気が付けばすっかり朝方、少しもすればチェシャ猫は起きてくるだろうと先を読み「どうする、チェシャ猫ん所に戻る?でもあいつ、もう少ししたら起きるから、ゆっくり寝るなら別の部屋の方が良いと思う」提案を、と言う様子で案を上げながらつられてしまった様子で自身も欠伸を一つ、くあぁ。と噛み殺して「俺も寝よ――」なんて呟いてから被っていた帽子を頭から降ろしてゆっくりと身体を起こし)
(できることならきっと今度は己を目的に城に訪れて欲しいと密かに願いながら、頭を撫でられる優しさに癒されて。猫から連想されるのは魚か、と当たり前と言われればそうだが、普通の人間としてチェシャ猫と接していたが故にすっかり見落としていた好物で。人生において料理をする機会もなければ不安はあり、そもそも不器用な自分がチェシャ猫の下を唸らせる魚料理を作れるのかすら怪しいが、やれるだけのことはやろうと覚悟を決めた顔は少し大人びて見えるだろうか。時期に起きてくるのなら今頃自分がベッドに潜り込んで眠りの邪魔をしたくないのか「空いてる部屋かしてくれる?」ふぁあ、と二度目の欠伸により目尻に滲んだ涙を拭えば、同じように眠たそうな彼の手を取って己の腕に絡ませ「案内お願いネ」と僅かな時間でも温もり感じていたいと寄り添ってメリーゴーランドを後にして)
(/いつも楽しませて頂いています。有難うございます!キリがいいので回収させて頂きました。チェシャ猫さんに美味しい魚を食べさせてあげたいと思うのですが、魚屋さんに付き合ってくれる人はいらっしゃるでしょうか?リッキーは魚に詳しくないので鮮度も見極めてくれる御相手様だと頼もしいです…!)
(/此方こそ楽しいお時間を有難う御座います…!食べ物関連でしたら長けているのがライオン、料理好きなのがディーダム、ジャバウォッキー、ハンプティダンプティの辺りなのですが、お気に召すのが居ますでしょうか!もし居なければ何かしら接点を持たせて他の提供でも勿論大丈夫ですので、ご希望を聞かせて頂けると…!)
(城の自室でいつもの服に着替えベッドに腰掛け足をぶーらぶら、と遊ばせて、誰を待っているのかは己も分からない。赤の王に“一緒に魚屋に行ってくれる人と会わせて欲しい”とお願いしただけで、勿論チェシャ猫だけは除外してもらったわけだが未だ会った事のない人に会えるのか将又顔見知りの誰かに会えるかもしれないと考えただけて顔が綻び「楽しみだなァ」ツン、と部屋のそこら中に飾られた薔薇の花弁を撫でながらノックが鳴るのを今か今かと心待ちにしていて)
(/悩みますがあの家で唯一お会いできていないダムさんか、奇想天外で一緒に買い物が楽しめそうなハンプティダンプティさんでお願いしたく…!二人のうち、主様が扱いたいキャラクターさんでお迎えに来て頂けると嬉しいです!)
(城内にて仕事を行っている中で小耳に挟んだのは料理関連に強い人物をアリスが探していると言う話、このままでは恐らく料理人であるライオンに話の矛先が向いてしまうと危惧すれば少しでも仕事を堂々とサボれる機会に有りつくべく行動早く王の元へ詳細を聞きに行き。その場で話を聞けば我先にと立候補、部屋を教えられれば彼の部屋をトントンと数回ノックし「アリス、アリス?――初めまして、赤の王より話を伺いました。仕度が出来ていれば出かけましょう」最初は定番の名前を、然しデイーよりルームメイトに恋人が出来たと聞いたその名前と今し方王より聞いた名が一致していた事で二度目は迷う様に、何はともあれ顔を見てからでなければと扉が開かれるのを待ち)
(/交流文の投下ありがとうございます!それでは未だ会っていないダムで迎えに行かせて頂きますー!と宙でもキャラクターチェンジ可能ですのでお気軽に伝えてください!)
来た?!来た来たッ!(薔薇との戯れも飽き始めた頃、扉を叩く音がすればバッと其方に顔を向け、その時が来たら声で誰が迎えに来てくれたのか当てよう、なんて無茶な考えがあったにも拘らず、いざお迎えが来てみれば嬉しくてそんな余裕なんかなく近づいて行き扉を開けて。其処に居たのは先日会ったディーにそっくりな姿の相手。すっかり本人だと思い込み、馴れ馴れしくもハグをしようと手を広げるもメッシュの色や目つきの違いに違和感感じれば“ん?ん゛?”と首を捻り。ディーならきっと彼にだけ教えた特別な名前で呼んでくれる筈、それなのにアリスと呼ばれたことも合点がいかず逡巡するとやがて双子の存在思い出し「あっ!もしかして、ダム?」そうなの?そうなんでしょ?とそわそわと落ち着かない様子で答えを急かしては、相手と出掛ける気満々で扉の外へピョンと飛び出て)
(扉の奥より伝わる賑やかな雰囲気にその姿を見るよりも先に楽しい気分を抱き、扉が開き現れたその姿を瞳に写し今一度ニコリと静かに微笑んで。疑問符を浮かべ、名乗るより先に己の名を当てられれば「正解です、――じゃぁ、やっぱり貴方が」双子との違いを見つけ、そして正しい名前を呼ばれたと言う事は彼が双子との接点が有る証明であり、何よりもディーから聞いていた話が本当なら同居人の恋人だと勘ぐり。部屋より出て来た彼の隣を歩くように足を進ませて、失礼にもマジマジと見詰めて「あれも随分面食いだ」整った端正さと可愛らしさを持つ彼の面構えにふ。と小さく笑い声を零して呟いて。仕切り直すように顔を上げ「今日は新鮮な魚を置いてる場所、と言う事で出店が沢山並ぶ公園まで案内しますね。案内役は僕、トゥイードルダムです」改めて、と己の本日の役割を伝えて)
ン?(正解と聞けば“やっぱり”と満足気に笑うが、彼も自分の事を知っているような反応を見れば不思議そうに首を倒して、上から下までじっくり見られると擽ったい気分になりながら扉の施錠を済ませ。改めて名前を聞けば「ダムのお兄さん。俺はリッキー、宜しくネ。今日は案内役お願いします」ムギュ、と彼の右腕に己の両手絡めてはべったりとくっついたまま歩き出し、「とびっきり美味しい魚が欲しいんだァ。チェシャ猫のお兄さんに食べさせてあげたいから。…あ!今のチェシャ猫のお兄さんにはナイショだよ」ディーの兄弟だと分かった時点で勝手に親近感を抱いていて、話す口調も緩ければ本来内緒にしておかなければならない目的までぺらぺらと話してしまい、流石に口が軽過ぎたと眉を下げて振り返れば“シーッ”と人差し指を唇の上にのせ口止めを)
(くっついた身体は案内がしやすく、リードをするように歩みを進めて楽しそうに語られる目的を聞けばなんだか少しばかり擽ったくなるような、惚気を聞いている気分になり。コホンと小さく喉を鳴らして友人の恋愛話を乗り切り。サプライズで有る様にこのことを秘密と頼まれれば口止めされたそれを素直に聞く性分では無かったようで”ふむ”と考える様に間を置いてから悪巧みを含んだ澄まし笑顔で「では、秘密を守るのにあたって僕に何かご褒美は有るでしょうか」ちろり、と気の良い眼で隣の相手を覗いては持ち掛けるのはちゃっかりとした申し出であり「じゃないと到底守れそうにはありません」やれやれ、困りました。とでも言いたげに肩の力を抜いては反応を待つように頭を傾けて)
(/返信が遅れており申し訳ないです。仕事の関係で二ヶ月程レスペースが安定しそうになく…。二週間返信が出来ないこともあるかと思いますので先にご連絡させて頂きました。ご報告のみで、失礼しました!)
(/連絡有難う御座います!私生活が忙しくなる時期ですのでお気になさらず…!体調だけ崩されませんように!のんびりと待っておりますゆえ、手が空きましたらまたいつでも会いに来てやってくださいませ!)
なぁに言ってんの。俺とこうして出掛けることこそ“ご褒美”に値するでしょ?(当然快諾してもらえるものと思い込んでいた為、不自然に間を置かれれば何事かと瞬きし。彼にメリットがなければ明日にでも広まってしまいそうだと何処か楽しげに含み笑いすれば、今こうして共に外出している現状が彼にとっての褒美、つまりはサボりに繋がっているだろうと自信ありげに返して。弟のディーがサボり好きなのだからきっと目の前の彼もそうに違いないと見当をつけては「どうしてもダムのお兄さんが秘密を守れないって言うなら、残念だけど他の相方サン探そうかなァ?」大袈裟に困り顔を作るとチラ、と視線流して様子伺ってみて)
(/大変長らくお待たせしてしまい、申し訳御座いませんでした!事前に申告していた通り、仕事詰めの二ヶ月間になってしまい、セイチャットを見ることもままならない状況でありました為、顔出しが出来ずにすみませんでした。これからも暫くレスペースが乱れそうなのですが、それでも良ければお相手して頂けると光栄です。続行が難しいという事であれば潔く身を引く所存ですので、御返事お待ちしております!)
___。ふふ、流石チェシャ猫の恋人だ(楽しそうに煽るような言葉が送られると大胆であり自信に満ちるその言葉が悠々とした同居人を連想させるようで、彼ならば自分を含めたこの環境での生活を楽しく過ごせるだろうと改めて実感し。大袈裟な困り顔で伝えられる駆け引きに微笑みを口元に蓄えたまま「そんな釣れない事言わないで下さいよ。ひみつを守ってあげますから」人差し指をピンと伸ばしてから己の口元へ軽く宛がって。その手を使い被る帽子の向きを正してから足先を進めさせ「――魚も良いですが、今日はこのまま行き先を遊園地に変えませんか。一緒に遊びましょうよ」パッと提案するのは断られるのを前提に己の趣味を詰め込んで)
(/ご連絡を確り頂けていたので戻って来て下さること信じておりました…!背後様の私生活を一番優先してあげて下さいませ…!のんびりペースで大丈夫ですのでお相手して頂けると嬉しいです!)
守ってくれるなら良かった。安心、あんし…、…って、え?そりゃ俺だって遊園地で遊びたいけどさー、(口外されないと分かればホッ、と安堵の息を吐き。仕切り直しとばかりに再び歩き出すや否や何とも魅力的な場所を挙げてきた彼の発言にぎょっと目を見開き、キラキラと多彩に光る遊園地を頭に思い浮かべては流れでつい頷いてしまいそうになる己を叱咤し、今は恋人が美味しそうに魚料理を頬張ってくれるイメージだけを大きく膨らませることで邪心を払い。「ダメダメダメー!今日の目的は魚。頼むから誘惑しないでよネー、ダムのお兄さん」ポン、と彼の肩を叩くともうとっくに城から出ていたことに気づき、寄り添って歩く二人を揶揄う様に周りを取り囲んでくる花々を指先で軽くあしらいつつ歩みを進め)
(/有難いお言葉に感謝の気持ちでいっぱいです。有難う御座います!暫くなりきりから離れていた為、リッキーというキャラやロルの感覚を掴み直すまで少々お時間を頂きそうです。温かく見守って頂けると大変嬉しく思います。此方は蹴って下さって構いません。これからも宜しく御願い致します!)
――残念、じゃぁ今日のご褒美は次のデートを僕との遊園地。と言う事で引き下がります。(流れでこのまま押し切ることが出来たならチェシャ猫には悪いがラッキーなのだ、そんな思惑のまま返事を待っていたがそれは簡単に断られ。肩を竦ませて少しだけ落ち込む様に眉尻を落としては尚もめげずにちゃっかりと、次回に繋げる約束を取り付けて。時折ちょっかいを掛けてくる悪戯好きの木花には慣れた様子で「魚料理と一重に言っても何か候補は上がってるんですか」そう言えば、と漠然とした魚料理と言う提案に考える様な間を置いてから尋ねかけて。「好き嫌いは無い癖に量を食べないから困りものですよねぇ。……ライオンの用意した料理ですら少し食べて満足だって言うんです。まぁ、その分僕たちが有りつけるので助かるんですけどね」拒食症の同居人が標準体型の姿など、己が彼と知り合ってからただの一度も無い。いつからなのかも、これまでずっとなのかも、改めて考えてみれば同居人とは言え知らないことが多いものだと考えを改めつつ他愛のない話を間に交え)
オッケー!遊園地デート、しかもソフトクリーム奢っちゃう。こうやって俺の用事に付き合ってくれてるだけでも感謝感謝だしネー(肩を落とす様子見れば落胆させてしまっただろうかと申し訳ない気持ちが生まれるも、最終的には彼の思うまま次回の約束が取り付けられた事に気付くと“アハ!”と思わず高笑い、何なら此方から御願いしたいくらいのデートを断る理由等見つかる筈もなく即快諾した上、オマケのデザートまで約束しては慣れた様に歩いていく彼の腕にぎゅっと今まで以上の力を込めて顔を近づけていき断りもなく頬擦りし。同居人の彼から見てもかなりの少食らしい恋人を心配する傍ら、少しでも美味しい料理を提供したいという気持ちも膨らみ。しかし彼に指摘された通り具体的な案がある訳でも無く、兎にも角にも新鮮な魚、魚…と夢中で此処までやって来たが、何を作れば良いかも、そのメニューの為にどんな魚を選べば良いのかなんて知識も持ち合わせておらず困った様に唸り「う〜ん。どんな魚料理が良いかなんて考えてなかったや。何かオススメあったりする?ご教示お願いしマス。ダムのお兄さん。…いや、師匠!」縋れるのはもう彼だけでありパチン、と両手合わせて頼み込み)
――そんな風に言われたら僕も頑張るしかないじゃないですか(持ち掛けたちゃっかりとした案件を嫌がるでもなく寧ろプラスオプションを付けて承諾されると釣られるように"くすくす"と囁くように笑い声を零し、相手の人柄の良さにすっかりと心を許してか同居人は分かり易い焼き餅を焼くのだろうが狡賢くもこの約束は秘密にしようと胸に留め。具体的な案が無いと分かれば考える様に間を少し置いてから「簡単で美味しいなら、白身魚を使ったムニエルなんていかがでしょう。レモンを添えればさっぱりして食べれますから、あいつでも一人前をぺろりと食べれるかと」ぴん、と閃いたと言う様子で提案を行うと相手の反応を伺うべく顔を向けて小首を傾げ。「少しだけ白ワインを入れれば風味も豊かで美味しいんですよ」目尻をきゅうと細める様に微笑を浮かべてから補足情報を付け加え、基本的に自惚れ性分である為かそんな提案に自画自賛とばかり少し得意気に胸を張り意見を待って。)
白身魚のムニエル…、ん。美味そう!ムニエルにけってーい!(縋る様にして見詰めること数秒、彼の口から出て来たのは以前居た施設でも何度か口にしたことのある、でも己一人だけでは考えつかなかったであろうメニューで。チェシャ猫がムシャムシャと頬張ってくれる姿をイメージすれば“うん、うん!”と何度も何度も首を縦に振り肯定し。知識の乏しい己にとって、彼が得意気にしているのは気にならず、神をも見詰める様な眩しい視線を注げば「じゃぁ白ワインも忘れず買わなくちゃな!」白身魚と白ワイン、その二つを心の中で復唱しながら足を進め。気がつけばちょっかいを掛けてきた花達の姿は消えており、少し雰囲気の変わった周りを見回したり道程を振り返ったりしながら目的地に近づいて来ているのだろうかとソワソワと胸が弾み)
(持ちかけた案が相手の気に入る物だったとそのリアクションから伝われば得意げに至る気持ちは拍車がかかり、緩やかと口角が持ち上がったまま彼の言葉にこくりと頷きを一つ。森を抜ければ活気ある声や音が次第に届くようになり「ほら、そこの市場だったら手に入らない物が無いですよ」公園に隣接する出店が並ぶ通りを指さして「何か欲しい物が有れば此処に来ればそろうんで、この場所は覚えていた方が良いですよ」魚屋さんの方角はどっちだったろうか、そんな事を考えながらこの国で生きていくなら大事な場所の一つであるこの出店街を紹介し「でも、その前に休憩がてらジェラートでも頂きませんか。―-これくらいの寄り道なら良いでしょう?」小首を傾けて持ちかける誘惑は出店並びの初めの方にあるジェラート店で、歩いてきた身体にひんやりとした甘いものはさぞや沁みるだろうと理解した上で誘いかけ「これは僕から御馳走させてください」と後押しの言葉も抜け目なく、彼の手を引くように返事を聞かず連れてしまえば「遠慮しないで好きなのを選んでください」と言葉を添えて)
(/背後から失礼いたします。本トピの方に纏めて上げさせているのですが、当トピの纏めページを作らせて頂きました…!プロフ掲載拒否やキャラクター使用の拒否等ありましたらご遠慮なくお伝えください…!)
うっわ。やべー。店だらけじゃん!(落ち葉や木の枝なんかをパキパキと言わせながら歩いていたのが、いつの間にやら音は消え、その代わりに人の声や活気を示す音が鼓膜を叩くようになり。ずらりと並ぶ出店をあっちにこっちに首を倒しながら見れば“ハァ”と感嘆の息。こんなにもバラエティに富んだ店が多くあれば彼が言う通り無い物を探す方が難しいだろう、手を引かれるがままジェラートの店前へやってくれば元より断る理由なとなかったものの、奢ってくれるという気前の良さに「え??マジで?サンキュー、ダムのお兄さん!」緑の目を爛々とさせながら、色取り取りのジェラートに数分悩んだ挙句、店主に向かってミックスは出来るのかと問えばオーケーをもらったのをいいことに「じゃぁ、チョコレートとストロベリーのミックスで!」と嬉しそうに頼み、彼の好きな味も気になるのか己の後に続いて注文するであろう彼の声を聞き逃さないよう耳を澄ませ)
(/ご連絡有難う御座います。纏めページ確認致しました。とても素敵な場所ですね!!セイチャット規則の範囲内であれば、プロル掲載、キャラクターの使用問題御座いません。宜しくお願い致します。此方蹴り可能です!)
(暑い日のジェラートと言えば安定とした美味しさを与えてくれるが、秋風がふうと時折吹きすさぶ寒い中に食べるのも悪くないのだ。此処の住人ですらこの良さに気付かずにこれからの季節は違う物を食べようと言い出す始末な訳で、相手の口からそれを肯定するような反応がもどされると自然とご機嫌になってしまう。機嫌よく口元に笑みを浮かばせたまま「パンプキンのジェラードと、バニラを」と己の分の注文を行って。支払いをこなせば引き換えに差し出されたジェラートの乗るコーンを二つ受け取って、一つを彼へ差し出せば「はい、どうぞ」と一声を添えて。ひんやりと冷たいジェラートを嗜みながら賑わう出店街を歩きつつ「此処に来るとどうしても財布の紐が緩んでしまって、……後になってから後悔するような物も買っちゃうんですよねぇ」ちらり、ちらり、と通り過ぎる際に右左と売られる商品や時折掛けられる声に耳を傾けて"ふふ"と小さく笑い声を交えれば他愛のない世間話の一つの様に言葉を続けて。漸く見えてきた魚介類を扱う店舗に「ほら、そこが魚屋です」と指を差し教える様に声を掛けて)
(/ご連絡有難う御座います!寒くなってきましたので、お体をご自愛して下さいませ!お返事はゆっくりと待っております…!)
(パンプキンとバニラという秋の季節に合った彼のチョイスを耳にし、浮気性な己はやっぱり其れにすれば良かったなんて若干の後悔を感じたりしていて、其れでもいざ己分のコーンを受け取ると見た目の美しさにキュウと瞳細め「ありがと。いただきマース、」言うや否や有難く目の前のジェラートをぱくりと頂き。濃厚なチョコレートと酸味の効いたストロベリーの組合せは抜群で、その後もパクパクと食べ進めながら矢張り彼のジェラートの味も気に掛かるのか「なァ、一口頂戴?俺のもあげる」ずい、と手にしたジェラートを差し出すと、彼に嫌がらなければ味見をするつもりで待ってみて。そんな楽しい時間を過ごしていれば気づいた時には魚屋、待ち望んだ店を前にグルリと大きく首を回せば「うわ。すげェ、見たことない魚がたくさん!」色も形も様々な魚介に視線奪われながら店主に「白身魚のムニエル?、作りたいんだけど……」慣れないことだけにはじめてのおつかいみたいなカタコトになりつつも、なんとか望むものを伝え“おう。それなら今の季節タイやカレイなんかどーだ?”ふふん、と店主が得意気に答えるのを見ては表示されている値段を見て財布を取り出し。此のクニに来てから間も無く、働いてもいない己は金銭面で余裕がある訳でも無い。大好きな人に美味しく食べて貰う為どうせなら何方の魚も購入して試してみたくはあるが、残念ながらそれはまた次の機会にしよう、今度は働きに出て稼ぐことも経験したいな、なんて今まで思いもしなかった真面目な気持ちに自分が一番驚いていたりして。財布を片手に“どーちーらーにしよーうかな”と単純な歌の最後に辿り着いたカレイを指差しながら「ダムのお兄さん、カレイのムニエルにしようと思うんだけど。どう思う?」知識が無い故に少々不安気な瞳を彼に向け最終確認を)
(/只今戻りました。お待ち頂き有難う御座います!夜はもうすっかり冬の寒さですね。主様も体調崩さぬよう、お気をつけ下さいませ。
食材を買った後は料理へと移行したいのですが、このままダムさんにお相手して頂くのとキャラクターを変更するのと主様の方で御希望はありますでしょうか?)
――誰かと一緒だと色んな味が楽しめるのが利点ですね、はい。どうぞ(強すぎない素朴な甘さのアイスを堪能していた所でお互いのアイスをシェアするように提案を持ち掛けられると"ふふ。"と息を漏らす様に小さく微笑んでから承諾の意味を込めて頷きを一つ、差し出されたそれを受け取ってから空いた手に己の持っていたそれを渡し「ディーと一緒だと選ぶものが被ってしまってシェアも出来やしないんです」つん、と肩を持ち上げるように竦ませてから他愛のない文句を一つ添えて。選ばれた魚の種類に"うんうん、"と頷きを見せてから「良い魚が有って良かった、__あとはチェシャ猫が喜ぶような料理を作るだけですね」に。と口角を持ち上げて笑みを浮かばせると彼が持つ不安を拭い去るべく後押しの言葉を述べて、「魚が新鮮な内に料理しちゃいましょうか。」店主より渡された魚を受け取ってから声を掛け、「家で作っても良いんですけど……どうせだったら城の方が調理道具も材料も揃っているのでそっちで作りましょう。運がよければ料理のプロがいる事ですし手伝って貰えます」ぴん、と人差し指を立てて名案だと自画自賛するように提案を持ち掛け。白の料理人と言えばこの国屈指の名コック、己も久しぶりにそんな彼の料理に舌鼓を打ちたいものだとそんな事を頭に浮かばせて)
(/お仕事など忙しくなるころだと思いますのでお手透きの際の顔出しで全然大丈夫ですのでお気になさらないで下さいませ…!また背後へのお気遣いの言葉も有難う御座います!同じく寒い日々ですのでお身体をご自愛して下さいませ!
それでは場面を城へ移そうかと思うのですが、引き続きダムでのお相手とライオンにチェンジしてのお相手どどちらが宜しかったでしょうかっ。どちらでも大丈夫ですよー!)
(快くシェアして貰うことになり、相手のジェラートを一口ぱくり、己のものとはまた違う甘さに頬緩めつつ、彼の文句を耳にすると双子同士は味覚までそっくりだという新たな発見に「この間接キスみたいなのが一番ドキドキすんのに、双子同士だと其れが難しいんだなァ」味の違いを愉しむのとはまた別の邪な目的を明らかにすれば、再び互いのジェラートを入れ替えて自分の分をぺろりと平らげて。後押ししてもらったこともあり、心は決まったのかその後は迷う事無く魚を購入して代金を支払い。店を後にしようとしたその時、“城に向かう”や“プロ”という単語を耳にした店主に咄嗟に己の腕を掴まれ、何事かと振り返ってみれば、其処には少し興奮した様子の店主の顔。“もしやそれってライオンのことか?じゃぁこれも持ってきな。あの人なら美味く料理してくれる筈だぜ”このクニの珍しい魚なのだろうか、元いた世界では見たこともなかった透き通るブルー、光の当たる加減によっては紫にも緑にも見える不思議な色の魚を二尾。其れをサービスで受け取ると今度こそ礼を告げて店を後にして、彼が得意気に話す様子や、店主のあの嬉しそうにも見えた表情から察するに、ライオンという人物の腕は確かなもの。彼の意見に従う様に数回首を縦に上下させ「ウンウン!城で作る。少しでも早く作って届けたいしサ」ニィ、と屈託無い笑みを浮かべ、チェシャ猫もそうだが、貰ったこの珍しい魚を美味しく調理して双子に持って行ったら喜んでくれるだろうか。密かにもうひとつ目的を増やしては、賑やかな商店街の音を背に帰り道を辿って)
(/お優しい御言葉…、心に沁みます。有難う御座います。年末に向けて忙しくなるかと思いますが、主様とお話しさせて頂くのは癒しの時間なので、此れからも大切にしていきたいと思っております。
ではっ、ライオンさんにお願いしても良いでしょうか?サプライズで双子さん達にも料理を届けられたら嬉しいなと思います!!大丈夫そうであれば此方は蹴ってしまって構いませんので!)
(夕半分の下準備を終えた所の様で暫くは空き時間、一服一服とばかりに煙草を咥えて窓辺へと。休憩時間を堪能するように外に向けて煙をふーうと長く吐き出せば何やら賑やかな声が外より届き。元々野次馬性分と言うべきかギャンギャンと賑やかな事を気に入っていると"ヒュウ"と口笛を鳴らしてから「よおッ。なーに騒いでんだ!」其処にいるのは双子の一人と蜥蜴、そしてもう一人は未だ見ぬアリスだろうか。『ライオン!ビルが仕事仕事って口煩いんですよっ。……ああ!もう解かりましたって、仕事すれば良いんでしょう。ライオン!アリスが美味しいムニエルを作りたいとの事なのでお願いします』届けられた躍起な声により簡単に状況が伺える、恐らくは何時ものように仕事をサボって居た所で蜥蜴に見つかって説教を、__アリスの料理。今料理を頼まれたか、窓から上半身を覗かせて「OKOK,ムニエルでも焼き魚でも煮魚でも何でも教えてやる!アリス、厨房で待ってるぜ」ぶんと一度大きな動きで手を振り簡単に引き受けわははと豪快な笑い声を上げ。又、売り言葉に買い言葉、一度躍起になったダムならばヤケを起こして暫く仕事に集中するだろうと知ってか知らずか分からないが蜥蜴の奴も良くやるものだと関心を。煙草が一本吸い終わる頃には庭園にダムと蜥蜴の姿は見えず、灰皿に吸殻を落としてはもうじき到着する頃かと厨房の入り口へ目を向けて)
(城の近くにやって来た頃、ダムが遠くに見えた誰かを見てやりにくそうに眉を顰めた。“ん?どしたの?”緩く首を傾げては声を出すなというようにシーッと人差し指を口にあてるダムの異変に漸く気づき、だが時既に遅し、蜥蜴は勘が働く様でズカズカと此方にやって来て。初対面だったのだが挨拶もそこそこにダムを連れて行ってしまう行動に驚きつつ、嫌だ嫌だとダムの腕を引っ張り返し、そんな抵抗も虚しくいよいよ連行されて行ってしまうダムの背に「ありがとー!ぜってェ美味しいの作るからーッ!!」声を張り上げればぶんぶんと大きく両手を振って。両手に魚の袋を持ち、目指すは厨房。先ずは窓から身を乗り出していたライオンと思われる大男を探さなければ、と歩く速度は早まる一方、エントランスの重厚な扉を肩で思い切り押して開けると、あっちにこっちに迷いながらも最終的には己の嗅覚を頼りに厨房前に辿り着いて。香ばしい匂いが溢れてくる厨房の中を入り口からチラリと覗き込み「ライオンのお兄さん!ヘルプミー!」ゼェハァ、肩で息を繰り返しながら両手の袋を大きく掲げて見せては、厨房で一番大柄で、ゴールドにも蜂蜜色にも似た綺麗な瞳を持つ彼に助けを乞うて)
――随分疲れてんなア!なしたよ。まさか城ン中で迷子になっちまったか!(厨房に姿が現れたと思えば既にすっかり疲れた様子、ゼエゼエと息を切らしているのを見れば堪える事なんてせずに面白がるような雰囲気でワハハと腹を抱えて笑い声を上げ、未だ引き摺る様に肩をくつくつと揺らしながら「良く分からねぇが任せろ!何とかしてやる!」何とも大雑把且つ適当な返事を共にしながら透明グラスに水を注ぎ、息を切らす彼へそれを差し出してから代わりに掲げられる袋を受け取り「先ずはその息整えて落ち着けよ。そんなんじゃ魚切りながら舌噛むぜ」ヒュウ、と口笛を一つ軽い音で鳴らしてからカラカラと笑い声を纏いつつからかいの言葉を続け。ダムより伝えられていた内容を今一度繰り返せば「えーっと、……ムニエル作るんだっけか。!!!すげぇなア!こりゃ美味いモンできるぜ」最初は独り言のように袋の中身を漁りながら続け、中に入っていた魚を見ればバチッと瞳を大きく開いてから良い材料にテンションを抑える事も出来ずに指をパチンと鳴らし「大分奮発したなァ、腕が鳴るぜ」ふんふん、と鼻歌交じりに魚を取り出し彼が息を整えている間に手早くした処理を済ませて「作るのはムニエルだけか?こっちの魚はシンプルに焼くのが一番美味いぜ」最後におまけで貰った分の魚を示して確認と共に料理人としての意見を伝えればツイと頭を捻り目を向けて)
(ご名答。彼の言う通り思いっきり城の中で迷走していたわけで。豪快に笑われている現状にム、と眉を寄せるも差し出されたコップを見れば救いの水とばかりに直ぐに受け取って。彼の言う通り、この乱れた息を戻さなければ料理どころではない。喉仏を上下させながらゴクゴクと水を飲み干した頃には幾分落ち着いてきて「そう、ムニエルが作りたいのと……こっちの青い魚も美味しく料理したい」袋から出される魚を指してお願いすると、彼のお墨付きならば購入した魚に間違いは無い筈、奮発した甲斐があったとフゥ、と安堵。コップをシンクの隅に置いた頃には慣れた手付きで下処理が済まされており、感心すると共に己も手伝わなければと思い立てば、念入りに手を洗い腕捲り。「料理のこと全然わかんねェから、ライオンのお兄さんに任せる。特にコッチの青い魚なんて初めて見たし」ツン、恐る恐る奇抜な青い魚に指先で触れながら「俺にも何か手伝わせてヨ」と申し出ることも忘れずに)
料理好きのアリスがいたなんざ知らなかったぜ。なんだなんだ、料理好きなら此処は猫の手でも借りたい位忙しいンだ(食材を持ち込んで料理のレクチャーを求められるとは、過去を振り返れども指折り数える程度しか経験が無く。料理の事が分からないと言いながら自らも率先と料理に取り組む姿勢が見えるその申し出にすっかり彼の事を料理好きのアリスだと決めつけてしまって、にまにまと自信に満ちる様に口角を持ち上げ笑みを強めればちゃっかりと今後の伝手にしてしまおうと魂胆を持ちながら「仕事とかしてねぇなら大歓迎だぜ、とびっきりの賄いも準備してやるよ」胸を張りわははと声を高らかに笑い声を上げればパシパシと小突くと言うには力強い雑な動きで彼の背を叩き、料理の内容を任されれば少し考えてから「ただのムニエルっつうのも面白くねぇよなア。衣に茶葉を混ぜてティームニエルにすっか。帽子屋からオススメの紅茶を貰ったんだ」丁度いい丁度いい、そう繰り返せば茶葉の入る缶を取り出して「したら、小麦粉と茶葉と塩コショウを混ぜてくれっか。」分量と共に指示を出せば赤黄色緑のトマトを色ごとに細かく切り始めて)
料理好きィ!?いやさ、俺……、ん、賄い付きで、ちゃんとお金もくれんの?(料理の“り”の字も知らないのに料理好きとして誤解されてしまえば首を横に振って否定しかけるも、次いだ魅力的な賄いの二文字に瞳爛々とさせて。良い魚の代償に消えてった金の存在は大きく、此方も働ける場所を求めていたところ、背中に与えられる衝撃に思わず其方振り返れば、ここは一先ず料理下手という真実を伏せつつバイト代が貰えるのか確認しておこう。生まれてこのかた耳にしたことがないティームニエルという単語も彼の口から聞けばなんとなくステキなものに思える。缶の蓋を開けるとスン、と紅茶の香りを吸い込んでから「混ぜればいいんだな?」返事だけは得意気に。指示を受けたことで気が引き締まり、更には料理下手であるとバレたくないから余計に高まる緊張感。トマトを手際良く切り始めた彼に見られないよう、横ではなく態々彼の背中側の作業台に向かうと、早速ボウルの中に其々入れ始めるものの分量を計る道具があることさえも知らぬ為目分量という適当っぷりで)
仕事には見合った報酬が貰えるのが当たり前だろ、お前が頑張ってくれりゃぁその分賃金だって色が付くってもんだぜ(先の反応は何処へやら、爛々と輝く瞳を見れば己が抱いた料理好きと言うイメージが当たったものとすっかり早とちりを。わははと自信満々な笑い声を胸を張りながら行えば報酬の件についてヒュウと口笛を一吹き行ってから伝え。色の違うトマトを使う事で三色のソースを作り上げると此方が完成したことでそのソースを一度冷蔵庫へしまい冷やす工程へ移り、ヒョコリと覗いたその手付きが良く言えば男らしい男の料理、悪く言うなら大雑把な料理、と言った物だった為に堪える事なんて出来るはずも無くぶははっと吹き出す様に笑い声を上げて「随分男らしい料理すんなア!良いぜ良いぜ、やっぱり男はそんぐれぇ度胸がねぇとな!」くっくっく、と笑いの余韻を引きずりながら褒め言葉のついでに足りないと思われた分量を此方も同じく目分量、指先で少し摘まみ調節をする程度にて加えて)
へへッ、じゃぁ頑張るしかねェな(貢献に応じて其れに見合った報酬が貰えるとなれば俄然やる気が出るというもの。料理についてはこれから学んで行けば良い、大切なのはこの環境と、彼と居るこの空気感が気に入ってしまったことで。小麦粉が指先に付着しているのも気づかず、グイ、と鼻先撫でれば、白い鼻で任せておけと言わんばかりの笑顔を向け。気さくな彼の人柄がそう思わせるのか、散々なボウルの中身を見て大笑いされても不快にならず、寧ろ格好悪い姿を必死に隠そうとしてきた己自身が馬鹿馬鹿しく思えてくれば彼に釣られる様にしてブハッ、と笑い出し。笑い引き摺る中でも彼の手先は狂わないらしい、微量調節された其れを己が確認しても分かる筈もなく。せめて混ぜるだけでも、と整頓された棚から木べら取り出してからぐーるぐる、大雑把に掻き回し始め)
___よーし。後は下準備したこれを、今お前さんが準備してくれたこれに潜らせてからジィックリ焼けば完成だぜ(懸命に取り組むからこそ汚れる事を厭わないその様子とは共に料理する中で心強さすら感じられてしまう。汚れるのが嫌だと手を出さないアシスタントと比べて幾らも助かるものなのだ、掻き回されたそのボウルの中身を一度確認してからこの料理でのメイン作業であるそれを伝えて。下準備の終えた魚が乗るトレイを隣に並べればフライパンの準備は既にできている、後はただ焼くだけ。この作業を己が奪ってしまえば簡単だが彼の料理ではなくなってしまう、ふむ。と考える間を数秒ばかり置いてから「やってみろ、危なかったらちゃんと教えてやっから安心しろって」"おし、"と声掛けにも独り言にも似た呟きを行ってから景気付けに彼の背をばちんと叩いて今度は今一度、確りと指をさしながら行う肯定を教えるように繰り返し、説明を言い終えた所でスタート音の代わりにパチンと指を鳴らして)
……。ウン、(やってみろと促され、この日初めて表情が強張る。ゴク、と喉鳴らしてから用意された魚を手に取り、叩かれた背中の痛みが程良い緊張感をもたらしたのだろう、ぎこちない手つきでボウルに入れると魚をひっくり返し両面ムラなく小麦粉をつける傍ら、片手でコンロに火を点ければチッチッチ、と暫く音が鳴ったあとごうごうと燃え始めた炎を見詰め。間も無くしてフライパンに引かれたオリーブオイルの香りが漂ってくるも、このタイミングで焼き始めて良いものかとフライパンとボウルの間を魚を掴んだままの手が行ったり来たり。知識も経験も無いが故に勘に頼る他無く、何より自分には強い味方がついているという彼の存在が大きいのか「やっちゃえ」えーいっ、と勢い良く魚を入れたなら、火加減が強過ぎる所為で数秒後には油はねの襲撃に遭う筈で)
___。(流石に火を使う場面でふざける事は無いようで、集中するような彼の様子を見ればこそ猶更に余計な茶々を口走らないよう自らもまた集中して。意識して見ていれば勿論、今フライパンの温度が高くなっていると言う事に気付いている。それでもぎりぎりまで余計な事を言わずに魚がフライパンに落とされて油が跳ねるその瞬間に蓋を使い跳ねる油を防ぎ、器用にもう片方の腕で火力調整を行えば油跳ねが落ち着いた所で蓋を下し"ふう、"と一息。「火傷してねぇかあ?」落ち着きが取り戻されれば先の危険さすら笑い話である、わははと笑い声を上げつつ手にした蓋を邪魔にならない様に避けて「後は此の儘確りと火が通れば完成だぜ」良くやった良くやった、と完成が目前であるそれにやりきった様子で彼の頭をわしゃりと一度撫でて)
〜ッ!、(フライパンの中の様子を窺うべく顔近づけようとしたところ、油がはねてくるより先に蓋に阻まれて。状況把握出来ず肩を上げたまま蓋と彼の横顔と視線往復させていたが、パチパチと油が弾ける音が蓋の向こうから耳に届けば彼がしてくれた行為、最後まで見守ってくれていた優しさがじわじわと心に沁みてくる。何故か記憶があやふやで父親の顔さえ今はハッキリ思い出せないが、自由奔走な己に手を焼きつつも彼の様に陰ながら見守っていてくれた筈で、ぼんやりと彼に父の面影重ねては思わず其の大きな背中に抱きつきながら「ん、平気。ありがと」無事を知らせギュウ、と抱き締める腕に力を入れ。胸の奥から込み上げてくる様々な思いが涙となって零れ落ちる前に、顔を押し付けていたレザージャケットへ顔を数回擦りつけるとゆっくりと手を離し。気さくに笑う彼の横に此方も同種の笑みを浮かべて並べば撫でられる手の動きを心地好さそうに甘受したあと、当初の目的であった“報酬”よりも“優しさ”という目に目は見えない大切なモノに触れたことで心境が変わったらしく「うっし。楽しみィ!…あの、さァ、俺こんなんだけどまた手伝いに来ても良い?ちゃんと手伝えるようになるまでお金要らないからサ」改めて気持ち伝え。右から左から忙しなくフライパンを覗き込む様子は料理の完成を心待ちにしている様にも見えるが、実際は彼からの返事が気になってそわそわする気持ちを紛らわす為の行動であり)
(火傷が無かったと聞けば安堵するようにひゅうと口笛を一つ、仮に火傷をさせていてはこの城内において後ろ指差される事は必須である。突然の抱擁を支えられないような軟弱でも無ければ「油くらいでビビってんじゃねぇぜ、野郎なんだから油に手ェ突っ込むくらいの気持ちでやれっつうの」大雑把にもほどが有るそんな雰囲気では折角のセンチメンタルも台無しであり、バシバシと力強い腕でその背を叩き軽口を。仕事ではなく手伝いを、と述べる相手に頭を捻れば腕を組んだまま考える様に唸り声を上げて「___あ゛ァ。来てくれるっつうのは嬉しいンだけどよォ、報酬も無しに使いっぱしるっつうのは俺の流儀になア」眉間に皺を寄せればムムムと考える様に渋る言葉を続け、無論、対価が有るからこそ己も遠慮することなく仕事を申し付けれると言う大義名分が隠されているのだが「やッ、……仕事は何時でも受け付けてンだからよ、お前さんの暇な時にでも来てくれや。報酬はちゃんとする、そンかし俺も仕事として厳しくするぜ」散々迷って出た答えを伝えればフライパンの中を覗き「おし、完成だ。」と良い焼き上がりのそれに満足げに言葉を続けて、彼の家に戻るまでの間に冷めてしまわないようにと保温がされるタッパーを用意すれば「トマトのソース、これ美味いから使えよ。あとこっちはもう一種類の方の魚だな!、こっちは珍しいからシンプルに塩で焼いただけだけどよ美味いぜ」と腐っても料理人らしくテキパキと仕度を進めて)
やだヨ。油が付いたらあっちィし、手ベタベタなるじゃんか(彼の背中に顔埋めながら涙誘われていた事など露程にも気づいてないであろう言動に思わずクハ、と笑い零し、背を叩いてくる手を此方も肘で押し返しながら火傷や汚れ仕事は御免だと此方も軽口で対抗しようか。矢張り対価を支払わずして扱うのは難しいのだろう、悩んだ末に導き出してくれた彼の答えに異論を唱えるつもりは無く「分かった。また来るよ。摘み食いするかもしんねェけど、任せられた仕事はちゃんとやる…つもり。だから優しくしてなァ?」厳しく扱かれるのを懸念し、長年調理をしている逞しい二の腕を手繰り寄せてはべったりと甘える様に頬を擦り付け。数分も経った頃だろうか、漂ってくる香りに誘われ彼の腕から離れフライパン覗き込んでみると、中には新鮮な時とはまた違う、調理されたことで更に魅力的になった魚の姿。タッパーに手際良く仕舞われる其れや、あの神秘的な青い魚の塩焼き、更には彼が作ってくれたトマトソースもあるのだから間違い無しだろう。散らかしてしまった調理台や道具を片付けてから去るべきなのだろうが、今優先したいのは恋人へのサプライズプレゼント。それも温かい内に食べて欲しい気持ちが強ければ殊更のんびりしている暇はない。用意されたものを一纏めに出来るトートバッグを借りれば丁寧に中に入れ「ライオンのお兄さん、何から何までありがとう。散らかしっぱなしで悪いんだけどサ。どうしてもこの料理を食べてもらいたい人が居るから、今日は此の儘帰らせてもらってイイ?」しょげ、と眉を下げ両手合わせながら“埋め合わせに今度いっぱいチューしたげる”と彼にとって何の得にもならない提案を)
やめろやめろ!俺ァ可愛い姉ちゃんしか興味ねェんだ(べったりと甘えるような頬擦りを遠慮なく引きはがしては続けられる申し出に豪快な笑い声を上げてから手払いを共に「そんな要らねェ埋め合わせする位なら何か美味いモン持ってこいよ」中指をビシッと立てながら何とも失礼な対応を取り、ともあれ丁度良い楽しい時間つぶしが出来たのだから片付けくらいは安い物。中指を立てるのに使っていた手を解き、ヒラリと軽く振ってから「じゃァな。またいつでも来いよ」と見送りの言葉を伝えて)
(/いつも素敵なお時間を有難う御座います!きりの良い所ですので一度切らせて頂きますね…!場面転換にて、チェシャ猫とのシーンに持っていくのと、現在本トピにてイベントを行っているのですが一度イベントに切り替えて後日この続きにするのと何方が宜しかったでしょうか!)
(/此方こそいつも楽しい時間を有難う御座います!なんと…イベント中だったのですね!!大急ぎで本トピへイベント内容確認しに行って来ました。クリスマスの雰囲気を楽しめそうなので是非参加させて頂きたいと思うのですが、今回のライオンさんとの区切りが一日の途中の為、チェシャ猫さんに料理を持って行く前の時間枠でのクリスマスイベント(料理を作りたいと意気込んでいる時期/ダムさんライオンさんと顔合わせしていない)か、又は料理を食べてもらった後と仮定した時間枠、この何方か決めた方が話が進みやすいでしょうか?本当ならこのまま出来立ての料理をクリスマス会場に持ってチェシャ猫さんに会いに行きたい気持ちもあるのですが、矢張り難しいですかね…。イベントに参加したい気持ちとチェシャ猫さんに渡したい気持ちとが入り混じり、はっきりした回答になっておらず、申し訳御座いません。良い考えが思い浮かばず…。お力添え頂けると幸いです(深礼)
(/態々ご確認の程有難う御座います!それでは少々無理が有るのですが、各々がパーティの為に城に集まる予定と言うのを前提に料理を作った後、城の部屋に戻ったリッキーさんとチェシャ猫が合流すると言うので如何でしょうか!服装等はパーティ服で御迎えに上がり、リッキーさんから頂いたお魚料理を頂いてからパーティに迎えるような流れで如何でしょうか!飽く迄も勝手な意見ですのでご希望が有れば是非とも…!)
(厨房から出るや否や己を探し回っていたらしいメイドに捕まってしまい、ぐいぐいと背中を押されるが儘自室へ連行されて。扉を開けた先、派手に装飾された部屋に吃驚、カーテンから始まり寝具、壁の細かな模様迄もがクリスマスカラーに染まっている。じっくり見ている暇はないと言わんばかりに後から入って来たメイドから衣装を押し付けられれば、トートバックを一旦テーブルの上へ置き、服を広げてみるが普段着慣れぬ生地感や見た目に眉を寄せ、文句の一つでも言ってやろうとした其の時、見計らった様に扉がピシャリと閉じられてしまう。己が駄々を捏ねると薄々勘付いていたメイドの勝利といったところか。決して届かないと知っていながら扉の向こうの彼女へ、ジロ、と視線向けてから、諦めの溜息を。幸いトートバックの中身は未だ温かい。そうなれば服を嫌がって自室へ籠るより、さっさと着替えて恋人に会う方が賢明な判断に思え、真っ赤なカラーに変えられた掛け布団へ腰を掛けると静かに服を脱ぎ始めて。コーデュロイ素材のスキニーパンツとジャケットは夜の海を彷彿させる深い青。中のシャツはレモン色、ワインレッドの蝶ネクタイ。途中ボタンを掛け違えたり、蝶ネクタイが若干斜めになった以外は良い仕上がりな筈。慣れたブーツから真新しい黒ローファーへ履き替えると其の足で鏡の前へ。きっちりした格好に反し、纏まっていない髪型が逆に目立ってしまうから、サイドテーブルにある整髪剤でオールバック風にセット。部屋の隅の洗面台で手を洗い流しながら、窓の外で降り続く雪を見ては、当然気掛かりなのは恋人の存在で、消え入りそうな声でぽつりと)…こんな雪の中来れるか?
(/強引な流れにしてしまい申し訳御座いません。我儘なお願いを聞き入れて下さり感謝します。では、チェシャ猫さんに料理を食べて頂いてから、パーティに参加させてもらいますね!いつでも行ける様にリッキーも着替えさせておきましたので、どうぞ宜しくお願い致します!質問等なければこちらは蹴って下さって構いません)
___。(深みのある濃いボルドーカラーの大きめのマフラーを首に回し、紫色に黒色のストライプの入るスーツにマゼンタピンクの開襟シャツ、髪型は普段よりも確りと固めたフォーマルなスタイルで城に到着したのは先ほどのこと。慣れぬ雪の寒さに気が滅入れば中々外に出る事が叶わずに渋ってしまった結果である。寒さにやられ鼻頭が赤く染まりながら身体を小さくしつつ城に訪れると屋内と屋外の温度差に堪らず溜息を。近くを歩いていたメイドに尋ねるのは我先にと城に出向いてしまった恋人の居場所で、部屋にいると思います。と教えられた情報を元に彼用に用意されている部屋へ足を進ませて、漸く到着したのは良いが好奇心旺盛な彼が大人しく部屋にいるだろうか。そんな疑問が頭に浮かび、んっんん、と咳払いを一つ。普段と違い窮屈さすらある服装は変じゃないだろうか、そんな不安よりマフラーに顔を半分ほど埋めさせて、トントンと部屋のノックを行って「お待たせェ。__いるゥ?」声には彼がいるかどうかを不安に思う感情が滲み、少しの時分離れていただけだと言うのに会いたいと思ってしまうのだから恋とは恐ろしい。にゃぁご、と喉を鳴らすような鳴き声を上げる事で此処に居るのが己であると言う事を示し)
!。(ふかふかのハンドタオルで手についた水気吸っていれば部屋に響いたノックにピクリと耳を動かし、愛しい人の声に続いて猫の鳴き声が扉の向こうから聞こえてくると期待は確信へ変わり。時間に換算すれば大して変わりはしないのに、待ち望んだ声の主を求め扉までの短い距離を小走り、其れからバッと勢いよく扉を開けるも、囚人服のイメージが強かった為彼の姿を見て直ぐに反応出来なくて。フサフサの耳から足下までをジィーと見詰めると「待ってた!会いたかった。早く触らせて、」わお、素敵だ。と彼と揃いの瞳を輝かせ。普段の白黒ボーダーより、マゼンタや紫色を纏う魅力的な彼に手を伸ばすのは当然のこと。部屋に引き入れるついでに、顔を覆うマフラーも取っ払ってしまおうと、ボルドーの其れを掴めばグイッと己の方へ力任せに引っ張り)
うワぁ!__っ驚いたァ、転んじゃうって(扉が開き部屋に入り落ち着く間もなくマフラーを掴まれてしまえば勢いの儘に引っ張られ、足を縺れさせるようによろめいて。転ぶことは寸での所で何とか堪え、無邪気さすらつたわる全面的な歓迎の様子に"くふくふ、"と含む様に笑い声を落とし。朝見た時とは違う、どこか大人っぽさをより強めたようなその姿を瞳に写し、彼の頬へ未だ少し冷たい己の手をソロリと宛がえば一鳴き"にゃぁご"と声を上げ「随分格好良くして貰ったネぇ、惚れ直しちゃうカモ」裂ける程に大きな唇をにぃんまりと持ち上げて。半月のように瞳もまたしゅるりと細めて、目を凝らすように確りとその姿を映してから「パーティ会場にはもう行った?ご馳走食べれると思ってサぁ、お腹すかして来たンだ」頬に触れさせていた手の平を滑らせるようにしてから手離して、己の腹部の辺りを何度か円を書くように撫で触れて。空腹であることを伝えた上で立食会場へ行くことを誘い掛ければ少しだけ頭を傾け確認を取るように「未だ食べて無いでしョ」まさか、彼が己の為に食事を用意してくれているとは思っておらず。だからこそ共に行こうと誘いの言葉をより強める補足の其れを付け加えて)
(/突然ですが背後より失礼します。最近私への返事は誰かのついででなければ頂けない気がして辛い気持ちを抱えておりました。最初のうちはリッキーは気に入ってもらえていたのかもしれませんが、時間の経過と共に素敵な息子様たちが増えたことで多少なりとも主様の行動に贔屓という形で表れているのではないのでしょうか。このまま続けていても時間が進むにつれリッキーがないがしろにされていく将来しか想像できません。つきましては関係の解消をお願いしたいです。今までお時間を頂いていたこと申し訳ない気持ちでいっぱいです、力不足で誠に申し訳御座いませんでした。主様に御多幸が訪れますよう陰ながらお祈り致しております。長文且つ乱文失礼しました。返信不要です。)
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