赤の王 2017-06-04 16:26:15 |
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名前/ディミトリ・オンバルト
年齢/32歳
性別/男
性格/年相応に落ち着きがあり、面倒見の良い兄気質。人当たりは良く、性別年齢問わず明らかにネガティブな先入観でも持たれていない限りは比較的誰とでも打ち解けようと行動できるタイプ。とは言え引き際はきっちりと弁えており、来るもの拒まず去るもの追わずの傾向も見られる。楽観的で考えるよりも先にまずは動いてみる、な節があり多少の事ではまず後ろを向かない。大らかな性格をしており大抵の事は寛い心で受け入れるが、怒りに火がつくと非常に口が悪い。一通り爆発させればケロリとしているので、相手によっては扱い易い男。この歳ともなると過去の記憶とは自分の中で幾らか決別出来つつはあるものの、現在も月に2度の通院が続いているのを見るにまだ記憶の影が振り切れない様子。
容姿/184cmという長身に筋肉質な体つき、無駄な部分を確りと絞りながら鍛えられよく引き締まっている。ダークブロンドの髪を自然に撫で付けたオールバックで、おろせば横髪が耳を、後ろ髪が項を軽く隠す程度の長さ。澄み切ったアイスブルー、目尻がやや垂れ気味で優しい印象の目にキリリとした眉。エネルギッシュで明るさのある表情が目立ち、笑うと目がきゅっと細くなる。迷い込んだ日が仕事帰りの通院時だった為、スーツ姿。
ロルテ/道――間違えたかね…?いやあ、それは無いよなあ。(辺りは夕暮れ時、茜色の空の下に呆然と立ち尽くしたまま1分程が経過した頃。すうっと体の傍を通り抜けていくそよ風が少しずつひんやりとし始めているのを感じて、はっとした様子で歩き出せばさて困ったと右手の人差し指で頬を掻きながら数度左右を見渡す事で今自分の居る場所に矢張り心当たりが無いことを確かめ。いつも通り通院を終えて病院を出た後は駅に向かうべく通い慣れた道を歩いていた筈だったが、一体どこでどう間違えたのか全く身に覚えのない場所に居ると言う不可解な出来事に、流石の楽観主義者も困ったように苦笑いをしながら「しっかしまあ、行けども行けども…だな。」と歩いている時間の割に変わらない景色にふう、と息をつく。このままでは暗くなってしまうがさてどうするかと真剣に考え始めた時、ふっと前方に見え始めた鮮やかな赤に片眉を上げ、近づくにつれてそれが薔薇の咲く花壇だと気が付けば不思議と吸い寄せられるようにその花壇へと距離を詰めていき)
(/こちらのトピの世界観に強烈に惹かれながらプロフィールを練っておりましたが、完成致しましたので正式に参加を希望させて頂きたく…!指名に関してですが、どの方も非常に魅力的でしたので決めかねてしまいまして…気の合いそうな住人様がいらっしゃいましたらお勧めしていただけると嬉しい限りで、す!ロールやキャラの相性などを確認して頂き、もし宜しければ交流の方をお願い致します。)
>ディミトリ背後様
(/初めまして、当トピに興味を持って下さりその様に言って頂けて嬉しい限りです!是非ともお相手をお願い致します。初回が三月兎、蜥蜴のビル、帽子屋、ハンプティのどれかで迎えに行こうかと思うのですが好みがおりましたらお伝え頂けると…!また、交流なのですが城に住んでいるシーンと迷い込んだディミトリさんを見つけるシーンとどちらが良かったでしょうか、重ねての質問になってしまいますが答えて頂けると…!)
>赤の王 様
(/初めまして。しれっと30過ぎのおっさんアリスをぶっこみましたので大丈夫かどうか心配しておりましたが、この度は参加させて頂きありがとうございます。では、初回は蜥蜴のビルさんにお迎えをお願いできればと…!交流のスタートについてですが、迷い込んでいる所を見つけて頂くシーンからお願いしたいと考えております!)
>ディミトリ
(城内のトンネル掃除に精を出して頭から煤を被りながら働いていた仕事終わり、流石に疲れたと肩に大きな梯子を掛けた姿で休憩に入った矢先、クイクイと薔薇に突かれて"アリスが迷い込んでいる"と教えられれば面倒ごとがまた増えたと直感的に頭を過るが結局面倒見の良さと、生粋の社畜精神で休憩時間よりも困っているだろうアリスの救出、大事なのは仕事だと脳内優先順位が決まり。教えられた場所を探るべく庭園を歩き、時々道を教えられるように薔薇に体を突かれて誘導を受けつつ。先述通り、煙突掃除のせいで薄汚れた姿だが他に誰かアリスを拾いに行く人物が見当たらなければ仕方がないと、周囲を探るべくキョロキョロ見渡しようやく見つけたその姿に小さく息を漏らし、薔薇に近づいているその姿を止めるべく「アリス!オイ、アリス!薔薇に近づくんじゃねぇぞ、怪我しちまう」ファーストコンタクトには最低な汚い姿に酷い声掛け、傍まで出向いて目を凝らし自分と同じくらいか将又少し年上だろうかと言う見た目にグと言葉に詰まりつつ結局は遠慮なんて出来ず「ドーモ、不思議の国へ良く来たな。そんな畏まった格好じゃ動き辛くねぇか」顎を使いこの国ではまず見かけないシャンとしたスーツ姿にベエと先の割れた舌を覗かせ)
(/いえいえ!全然問題ないのでお気になさらず…!それでは早速ロルテに絡みに行く形でお迎えに上がりますので、どうぞ宜しくお願い致します!)
>蜥蜴のビル
(薔薇の咲く花壇へ近づいてゆくにつれて何やら違和感のようなものを感じていたのだが、一体何がその違和感を生んでいるのかなかなか気がつかない。頭の中でピンと閃くようにその正体に気がついたのは花壇の前にたどり着くまで後一歩と言ったところ、いよいよ間近に見える真っ赤な薔薇を怪訝そうに凝視しつつ「この薔薇、」まさか動いているのでは、と手を伸ばしかけた瞬間聞こえた声にさっとそちらへ顔を向け。近づくなと言われればひとまず一歩大きめに後退して花壇から離れ、此処に来て漸く目にした人の姿に内心ほっとしつつ彼の方へ向き直れば「どうも。危うく触ろうとする所だった、助かったよ」とまず忠告への礼を述べ「アリス…ってのは、俺の事かね?…参ったな、何処で道を間違えたんだか…見ての通り、仕事帰りだったんだ。急に見慣れない場所に出てしまってちと困ってた所でな――」と今はまだあくまで帰り道を間違えたのだと思い込む事にしているらしく、苦笑交じりに軽く両腕を広げながら説明する間、失礼かとは思いながらも自分にとっては少々奇抜な彼の容姿を頭からゆっくりと足元へ向かい眺めており)
(/お迎え感謝致します!こちらこそ、何卒よろしくお願い申し上げます!)
>ディミトリ
___あ゛ァ゛、……元のクニには戻れねぇよ。お前はこの国に選ばれちまったから(此処に迷い込んだ新しい住人に大して興味を持つのは自然の流れ、失礼だとかそんな意識を欠片と持たずに図々しくその姿を観察し。不意に聞こえた"仕事"と言う単語にそれが迷い込む前の話だと言う事を直ぐに察して、ガシガシと後頭部を掻き毟れば如何すれば上手に伝わるかと言葉を探し。「この国はそォやって色んな場所から人を迷い込ませて"アリス"にすンだよ。選ばれちまったら最後、次の赤の王が決まるまではこの国で過ごしてもらうルールだ」チロリと爬虫類特有の冷たさを含んだ眼差しで今一度正面の彼の姿を見つめて、これは珍しい年代の迷い込みだと改めて思いつつ梯子を落とさないように肩を竦め、「住む場所も飯も心配要らねェから安心しろ、部屋ならちゃんと個室だしメイドが美味い飯を作ってくれっから。城の部屋だから綺麗だぜ」横着にも尻尾をヌラリと動かして城の方角を示し「俺は蜥蜴のビル、お前はアリス。これだけ覚えてりゃ大丈夫」自身の名の際には己を指さし、彼を示す際には彼を指し、「兎に角。そんな立派な恰好じゃ目立っちまうなァ、薔薇に目ェ付けられて庭園も抜けだせねぇんじゃね」性格が悪そうな表情でケラケラと遠慮なく笑えば"ついて来い"と誘うべく踵を返し「俺の服貸してやるよ、丁度着替えに戻るトコなんだ」ラッキーなことに背丈はそんなに変わらないようだと思えば、余計なお世話にも関わらず、彼が着ているそのファッションが己には窮屈に見えて仕方がなく何処か強引な提案を持ちかけて)
>蜥蜴のビル
――おー、それは流石に…ちと厄介な事情だなあ。(観察するようにジロジロと姿を見てしまうのはお互い様と言った所で、特段気にするでもなく彼の話に一旦耳を傾けてみる事にした。出来るだけ口を挟まずにきちんと区切りのつく所までこの場所と、偶然にもこの場所に迷い込んでしまった人間について説明する彼の話を聞き終えたところで一度顔を上げて空を仰ぎ、再び顔の位置を元に戻して彼を見つめれば困ったように笑い。思ったよりも冷静で居られるのはこの国の不思議な力なのか、それとも驚きやら何やら様々な感情を通り越した結果妙な冷静さが今の自分に備わっているのか、いずれにせよ慌てた様子は見せず。不意に視界の端で揺れたかと思うとそのまま城のある方角を示した彼の大きな尻尾に一瞬ぎょっとして瞳を丸くしていたものの、城での待遇の良さを耳にするとほう、と既に城へ向かうことについて前向きな反応を示し始めており、顎に手を添えながら暫し思案した後に「ま、此処で途方に暮れてる訳にもいかないからなあ、助かる。世話になるな、ビル」とにこやかに返事をするに至る。踵を返す逞しい彼の後ろ姿に続いて歩き始めると、再度自分の服装について触れた彼の言葉にふと着ているスーツに視線を落とし、確かにこの格好のままこれ以上過ごすには窮屈だと同意の意味を込めて頷けば「そりゃあありがたいな、スーツのままじゃ確かに動き辛い」と言いながら既に右手がネクタイを緩めにかかって)
>ディミトリ
(突然の状況に加えて案内人と言うには少し役不足な大雑把な説明にも関わらず、この状況を直ぐに汲み取ってくれれば助かり物で。それは落ち着きを持った彼の性格が成すのか将又、少しの事では動じない年代だからか。測りかねないが愚図愚図と戸惑われるより余程良いと好感を持ち口角を持ち上げ、「この国は仕事をサボる奴ばっかりで俺は忙しいンだ、一々アンタの面倒まで見てらんねぇよ」にこやかな返事に業とらしく肩を竦めればケッと息を付くように気のない素振りを見せて、梯子を持たない方の腕で手の平をヒラヒラと揺らせば「寧ろ俺がアンタの世話になりたいくらいだ」歯を見せる様にニイと笑みを浮かべて、途中悪戯をするように道を塞ぐ薔薇に舌打ちをすると眉間に皴寄せ「邪魔すっと次の剪定で首切り落とすからなァ」と脅し文句を一つ、途端サーと道が割れる様に出来上がり城までの近道が完成し。満足げにウンと頭を縦に揺らせば「ちゃんとついて来いよォ」と大雑把ながらも気に掛けた言葉を添えて。彼が自身と余り変わらないだろう年代と言う事が功を奏して、接するのが肩に力が張る事無く気楽で親しみやすく、そんな事を思いながら堂々たる城の入り口ではなく自身の部屋が近い裏口に回り。城に入る前に梯子を物置に立てかけてパンパンと汚れを払い落としてから「アンタどんな服が好き?、――趣味違いそォだな」仕事着だから確りなのか、それとも少し会話をしただけでも伝わる真面さがファッションにも入るのか、そんなことを思えば"コッチ"と道案内をしながら談笑として語り)
(/先ほどはお手数をおかけしてすみませんでした!お優しいお出迎えをありがとうございます!
よろしければ先ほど(>109)の続きから眠り鼠様にお相手をお願い致します。)
>眠り鼠
おやぁ――おやおや、誰かと思えばミッキーマウスのお出ましか!夢の国へようこそってか。いいねぇ、童心に帰んのもね、カウンセリングの大ー事な一歩だっておじさん、耳が腐るほど言われてますからねぇ。
(良くも悪くも何かを思い描けばすぐ具現化してくれるのが幻覚症状というもので、まったりとした足音を供なって現れた頭上の男に待ってましたと口笛を吹くと乗せられた帽子を鼻先までずらしてぼんやりその姿を見上げ。今日の幻はやたら目鼻が多かったり口が裂けていたりするわけでもないマトモな人間の姿をしており、久々の当たりに撫で下ろそうとした胸をドキリと跳ねさせたのは危うく見逃しそうな小さく丸い鼠の耳。栗毛に埋もれるようにチョンと立ったそれは狂人のまやかしにしてはコミカルで。手を叩きザラつく声で喜んでみせると「俺ぁいつだって迷子のアリスさ。道に迷って幾数年、兎もお家に帰る道もとうに忘れちまいましたよ――っと」日がな精神病院のロビーに垂れ流される毒にも薬にもならない良い子のアニメ、あれをなぞってふざけながらふらつく体で立ち上がり「そうさなぁ……アリスは美味い酒のある場所を探してんのさ。ビールの川にワインの湧く泉、要は飲めりゃなんだって良いんだ……ミッキーマウス、そのお茶会とやらにティフィンは出るかい?」やはりよろける足元ではすぐ芝生に逆戻りしてしまう。倒れないよう勝手に肩を拝借しながらもたれかかった丸い体をツン、とつついて尋ね)
>蜥蜴のビル
忙しい所申し訳無いが、まあこの国に関しては俺もほぼ知識が無いに等しいからなあ。ひとまず城につくまでは我慢して世話焼いて貰えると助かる。(彼の風貌を見ていると忙しいとの発言にも納得がいくのか、うんうんと頷きながら彼の背中を見つつ少し後ろを歩き。この国に迷い込んで間もない今は、流石に自分ひとりの力でどうにかするのも困難で、多忙の身である彼の助けに頼らざるを得ないものの世話になるだけなって礼のひとつもしない様な恩知らずではないようで「この御恩は必ず。」とやや芝居がかった口調で告げてみせると楽しげに笑ってみせ。舌打ちする彼を見て初めて薔薇が自分たちの行方を塞ごうと、意思をもって邪魔しているのだという事に気がついたのだろう「へえ…面白い事するもんだな。」と以前いた世界では到底お目にかかる事のないその景色に半ば感心した様子で声を漏らしつつ、此方を気にかけてくれている彼の声にああ、とひとつ頷く。そうして歩いている内に目的地である城にたどり着くとつい聳え立つその姿を見上げてまたも感心したような息を漏らしていたが、正面の入口ではなく裏口へと回る彼の背を追うと「立派な城だな。まさかこんな所で城に縁が生まれるとは思ってもみなかった」としみじみ呟いて。初対面の印象こそややつっけんどんではあったが、こうして話をしていると居心地の悪さは何ら感じられない。年代の近さがそうさせるのか、それとも単に性格の相性の問題なのか、すっかり気を楽にして馴染みつつある様子で彼の質問にそうだなあ、と考えるような仕草を見せれば「楽で、動き易い服が良いな。別に余所行きじゃなけりゃ、ティーシャツとジーパンで十分だよ俺は」と暢気に笑いながらそう答えて)
>ギード
(/此方こそ確認間違いでお手数お掛けしてしまい申し訳なかったです!どうぞ、宜しくお願い致します…!)
(立ち上がる身体は危なっかしさを持っており、持ち前の甘やかし病が顔を覗かせてしまえば睡魔にも勝り。肩に掛かる彼の身体を確りと支えて倒れてしまわないように片手は肩に乗る彼の手を、もう片方の腕は彼の腰元を支える様に触れて。彼の行き先は酒の有る場所とわかるが早く、むしろ彼の方から具体的にティフィンと伝えられれば二度ばかり頷いて「ウォッカも、ウィスキーも、ブランデーだって置いてるんだ。――珍しいのだったら日本の、日本酒も。」風味付けのリキュールは勿論だが夜のお茶会で眠りにつく前のリラックスの為に用意される酒の種類をポンヤリと頭に浮かべて思い出し、「アリスはお酒が好きなんだねぇ。――いまお城でアップルパイを貰ったんだ、お茶会に出すからアリスもおいで」突かれる刺激が擽ったいと少しだけ身を捩り、くすくすと笑い声を上げては片手に持つバスケットを少しだけ揺らして。「この時間だと一人のお茶会かもしれないから、アリスが来てくれたら嬉しーんだ」途中途中に欠伸を何度も交えつつ、その欠伸を懸命に噛み殺しながらまったりとした歩き方で庭園を進み。答えを聞くより先にちゃっかりと行き先を帽子屋邸に決める辺り強かであり、「ぼくは眠り鼠、ミッキーマウスなぁんて小洒落た名前じゃないんだ」ふふ。と目元を細めながらマイペースな自己紹介を行いつつ「アリスが此処に来たのはさいきん?初めてみるアリスだねぇ」細めていた眠たげの瞳を一度ギュウと瞑ってからしっかりと開き、バチと開くのは物の数秒で直ぐに再びトロンと半分ほど閉じられて、道中眠ってしまわないようにと気を付けつつ彼の事を尋ねかけ)
>ディミトリ
――心配すンなよ。何も知らねぇやつ一人にして置いてくほど身勝手じゃねぇって(芝居掛かる口調とは言え彼の立場からすれば当然と言った他のみ事に浅い動きで瞬きを一度だけ、梯子を持っていないとは言え黒く汚れている手を伸ばせば遠慮のない動きでガシガシ、ぐしゃぐしゃ、と丁寧に纏められる彼の頭部を業と乱すように触れて。悪戯と言うのか、嫌がらせと言うのか、業と行った悪事で彼の風貌が少し乱れればベェと人より長い舌を出して「でも、落ち着いたら仕事手伝いに来てくれたら凄ェ助かる」けら。と軽い笑い声を添えつつ希望は希望とちゃっかり付け足して。城に対するしみじみとした呟きが今の彼が持つ本音だと言う事は確り伝わり、「ラッキーかアンラッキーかは知らねぇケドな」なんて折角の言葉に釘を刺すように茶化した言葉を向け。城の扉を開き部屋に向けて廊下を進めば此方の気持ちまで釣られてしまいそうになる耳馴染みの良い呑気な笑い声にク。と喉を鳴らして「動きやすいのだったら沢山あるぜ、クローゼットん中ひっくり返して好きなの選べよ」到着した自身の部屋の扉を開けば中には一般的にはガラクタと呼ばれるだろうゼンマイ仕掛けの人形や細々としたアクセサリーが並ぶ女子受けのしない所謂男部屋と言うのが広がっていて、クローゼットの場所を口頭で説明すると先ずは真っ黒な原因である煤を落としてくると一声かけて洗面台に向かい、彼が何かを盗むとも思えなければ盗まれて困る物も無く警戒が足りないと言われればそれまでと洗面所にて頭と顔を洗い、来ていたタンクトップと作業着を新しい物に着替えてから「背ェそんな変わんないから着れたろ」と声を掛けつつ戻って来て)
>蜥蜴のビル
ははっ、頼もしいなあ。(不意に伸びてくる手に身構えるでもなくどうかしたのかと不思議に思いながら彼の動きを窺っていた所で、やや乱雑に髪を乱しに掛かる力強さのあるその掌に嫌がる素振りは見せず寧ろ楽しげに笑いながら彼の言葉をそう評価して。髪を整えるのは癖のようなもので、掌が離れた後は殆ど反射的に手が動きさっと乱れた髪を整え始めていたが、仕事の手伝いについて希望を付け加える声に対しては「任せろ。恩返しはするさ」と穏やかに微笑んで。城に立ち入る機会すら自分には無いものと思っていただけに、その機会を与えられただけでも既に幾らか喜ばしい出来事ではあるのだが、茶化すような言葉を投げ掛けられると城というだけで喜んでいる自分の単純さについ苦笑いが零れ「ま、ラッキーだったと思えるように何とかするさ」と何処から自信がやってくるのか、そう言い切って。かつ、かつ、と広い廊下に革靴の音を響かせながら歩いて程なく、彼のイメージ通りといえばイメージ通りのその部屋は変にあれこれと丁寧に飾りこまれた部屋よりもよっぽど居心地が良く「じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うかなあ」と人様のクローゼットを開けて中を探る事に若干の抵抗はありつつ、ここは素直にとクローゼットの扉を開けて。ジャケットを脱ぎ、ネクタイを解き、シャツを脱ぎ、順に窮屈だったスーツ姿から下着姿へ代わり、ひとまず手頃そうな彼の衣服を借りて着替えを進めていく。ズボンを履き替え、ティーシャツを掴んだ所で丁度戻ってきた彼の方へ向けた体は、ティーシャツに首を通している最中。「おー、丁度良いサイズだ。助かる」と返事をしつつ、頭をくぐらせそのまま着替えを済ませて)
>ディミトリ
(ただでさえゴツゴツとした手にも拘らずさらに汚れていると言うマイナスポイントが加算されているのにも関わらず頭部を乱すと言う、普通ならば怒り機嫌を悪くしても何ら可笑しくない行動にも拘らず楽しそうに笑われれば其れを切欠に彼の人の良さと言うのが全面と伝わり、彼を前にすると芋虫や眠り鼠と言った如何しても嫌がらせが浮かんで来ないような善人の無敵を感じ、そんな彼g持ち掛けた頼みを承諾すれば"楽しみにしてる"と出会って間もないが、彼がこの約束を破るシーンの想像が出来ず。先ほどの見るからに確り者ですと言った風貌も彼に似合っていたが、どうしたって一緒にいて窮屈感を覚えてしまい。何倍も今の様なラフな格好が似合うと彼の好みを無視しながら思えば目元を細めて笑みを浮かべ「そりゃ良かった。着替えたらンならこの国を案内してやるよ、先ずはアンタの部屋からで良いかァ」腹部辺りで両腕を重ねて組み合わせ、トンと壁に片方の肩を軽く凭れ掛けて首を少しだけ傾ければ今後の予定を尋ねて。「腹減ってんなら飯が先でもイイんだけどよ。自分の部屋の場所知ってた方が良いだろ。荷物も置きたいだろォし」今し方来ていたスーツの抜け殻へチラリと視線をやって、今までに滅多にアリスを拾う経験が無ければ経験薄のせいでテンヤワンヤと都度頭を抱えるのだが、今回は合う波長のお陰で変に意識する必要が無く涼し気なアイスブルーの瞳へ目を合わせて)
>眠り鼠
(支えられる事でクッションのようにふかふかした体に存分にもたれかかり、その心地良さと並ぶ酒の名に半開きの目を更に細めながら「いいねぇ、まさしく夢の国だ――生憎ウィスキーはこれしか残ってねぇんだが、まぁ、パイにアイスクリームでも乗せて。ソース代わりに掛けるくらいにゃ残ってる」鼻先をくすぐるシナモンの香りにまず空腹より蒸留酒との相性を思い浮かべるあたりが重度の依存症患者らしく。既に3分の1ほどしか残っていない小瓶の中身をタプタプと揺らし、お茶会への手土産代わりにと相手の持つバスケットへ突っ込めば「俺だって鼠の幻は初めて見るさ。大抵はクソ虫や魚や猫の死体に――あぁいや止そう、せっかくのお茶会が台無しだ――ま、ともかくこうも洒落た国へお招きいただくのは初めてかねぇ、アリスなんて可愛い気のあるあだ名を貰うのも」ふと見ればうとうと閉じかけている瞼をこじ開けるように大仰に声を上げ、2人の体がよろけるほどの身振り手振りをくわえながら問い掛けに答えて。昔から猫が寝ていればパチンと手を叩いて脅かし、犬がうつらうつらしていればつっついて脅かしたくなる性質ではあった。その悪戯心を十数年ぶりに疼かせてはすぅっと息を吸い込んで「ミッキーマウスこと眠り鼠君、君らのアリスはこんなに酒臭かったか?」彼がうとうとし始めたタイミングを見計らい、髪の間に揺れる鼠耳へふぅーっと吐息を吹きかけくすぐって)
>ギード
アイスはいいねぇ、甘くて美味しい。食べてる途中に溶けさえしなければもっと良い(バスケットに新しい手土産が増えると貰ったそれの使い道にうんうん、と頷きながらそれは良いとばかり賛成を。話の度に大きく揺れ動く身体を支えることが出来る程度には確りとした骨の体で良かったとくつくつ、と息を含むような笑い声を落とし。起きよう起きよう、意識はすれども気付けば揺れ霞む意識が遠のかないのは彼が上げる声の大きさやその身振り手振りのお陰だと気付かずに「ぼくは幻じゃないよ、ほら。ちゃんとアリスに触れるでしょ」何よりも今目の前に居るにも関わらず存在を幻と片付けられたのが腑に落ちず「此処は夢じゃないからねぇ、何したって目は覚めないし___アリスは迷い込んだらずぅーっと此処にいなきゃ」ほら、触ってご覧と言わんばかりに足を止め、自身が幻じゃなく確かに存在していることの証明をと得意気に支えていただけの体を抱き締めて。起きている、そんな油断が生まれ始め少しだけボーとし始めた頃耳に息が掛かればゾワッと肩を跳ねあげて驚きのままに右左と顔を揺らし。傍に居ても充分感じた酒の匂いがより強まった事で彼に息を吹きかけられたと遅れて理解し「酒飲みアリスはたまぁに、でも__アリスはみぃんなちっちゃい子が多いから。アリスとお酒なんて久しぶりだなぁ」その刺激により幾分か覚めた眠気に合わせて返事を向ければ「だから今日はとくべつ。明るいお酒も許される」にま、と嗜みとしてお酒を好んでいるからこそ彼との出会いを喜んで、庭園を抜ければ暫し森の中を突き進み「あそこがねぇ、ぼくらの家。お茶会するのは中庭なんだけど……三月兎も帽子屋も声が聞こえないからお仕事だ」耳を澄ませれば聞こえない声から庭にいないことを推測し、真っ直ぐにお茶会の会場に向かえば「お疲れさま、アリス。好きな席に座ってねぇ」ふらふらとした足取りながら確りと付いてきてくれたのを褒めるべく、支えるのに当てていた腕を離して)
>眠り鼠
(確かにこののんびり屋なまやかしの前ではアイスだってすぐ溶けてしまうだろう。響きまでふくふくと柔らかな笑い声に己の掠れた笑い声を被せるが、どうやら今日の幻覚はまやかし呼ばわりを気に入らない変わり者のようで。決して夢ではないと示す温かいハグに妙な現実味を感じるものの、教えられる言葉の甘さはやはり現実では有り得ないものであり「――覚めない夢に醒めない酔いか、そりゃぁ有り難いな。頼まれなくたって未来永劫居座りたいもんだね……つまり、君とも長い付き合いになる訳だ」幻を抱きしめ返すという稀な体験の愉快さに口の端をゆるりと緩め、妙な愛着まで湧いてくれば“よろしく頼むよ“と片手を柔い髪に乗せ、丸い耳に口づけを落として。とろとろとした表情の通り相手は喋りながらにして半ば眠っていたらしく、きょろきょろ動物的な反応を見せる姿に笑いを噛み殺している内に気付けば周りの風景は薔薇庭園から森を抜け、大きな屋敷を仰ぐ庭の景色に変わっており。腰に回っていた腕がするりと離れると糸の切れた操り人形のようにドサリとすぐ側の椅子に座り込み「――ん、あぁ、道案内ご苦労さん、ありがとう。まずは乾杯と行こうか」そこでようやく目的地についたという自覚を思い出し、おざなりな礼と共に空のティーカップを掲げて図々しくも飲み物を要求し「ついでに君の話も聞きたいもんだね鼠君。この素敵なお茶会が幻じゃないってんなら……イカれた俺の脳みそが現実と幻覚をひっくり返しちまったのか、この夢の国が俺にとってのあの世なのか。何でも良いんだがまぁ、酒のつまみに教わりたい訳よ」現状把握などというまともな動機ではない、単なる面白半分でこのおとぎ話紛いの世界の正体を問うてみて)
>ギード
(触れ合う事が切欠に自身が彼の頭の中で作られた存在じゃないと伝われば御の字、突然の環境変化をスムーズに受け止めるのはさぞや困難な事と理解がある為、今は長い付き合いになると自身の存在が彼の中に固定されればそれでいいと密着すれば尚香る酒の匂いに瞳を細め。耳に小さな刺激を受ければむず痒い感覚に堪えきれず抱き締めるべく回した腕を解いてガシガシと耳を数回掻き毟り「アリスに頼まれたなら、ぼくも、ぼく以外も__みーんな応えるよ。アリスはぼくらにとって一番大切だからねぇ」再び彼の身体が倒れてしまわないように確りと支えつつ数回とろくさい動きで頷いて。彼が席に着けば安心を、バスケットの中身を取り出してから手馴れた様子でお茶会の支度を行って。眠気覚ましにバチンと人より丸みを帯びた頬を叩いてから「好きなお酒をいれてねぇ、あ。でもね、ぼくのオススメはこれ」数種類のお酒をテーブルに並べてその片手間にティーカップへ紅茶を注ぎ込み、カップを彼の前へ置く際にどのお酒を選ぶのだろうと好奇心を持ちながら目を向ければ、結局黙っていられずに一つ小さめの瓶に入るお酒を選んで。自分の分のティーカップに少量注ぎ「味はストロベリーのリキュールなんだけど……ほら、星が使われてるからキラキラ光るんだよ」紅茶の中に夜空が広がるようなチカチカとした輝きが広がるカップの中をふにゃりと笑みを浮かべつつ披露して。この国に対する説明を既に受けている物だと思っていれば、先程から時折感じた疑問店が結びつき「ココはねぇ、不思議の国。赤の王さまが纏めてくれるお菓子が美味しい国。__赤の王が交代する時には色んな場所からアリスが集められて、次の王さま候補になるみたい」殆どを寝て過ごしていれば情報の殆どが聞いたもので、その為多少曖昧ながら「それで、きみもその一人。ぼくの知らない何処かのクニから選ばれた、次の王さま候補」彼の正面の席を選べばそこでアップルパイを切り分けてワンピースを皿に移し緩やかに笑みを浮かべて説明を続け、漸く席に着くと「___城の庭で見つけたから、城に住んでるアリスだと思ってた。来たばっかりだったんだねぇ」何も知らない彼は自分が見つけたアリスなのだと気づき、そうなると特別視をしてしまうようで、一層緩みそうになる口元を隠さずに目尻は垂れて「お茶会がおわったらお城まで連れて行くねぇ、ちゃんとアリスの部屋が用意されてるはず。」乾杯の為カップを少しだけ掲げて「でも今日は家に泊まっても良いんだ、新しいアリスなら帽子屋も喜ぶから」最初はルールに則って城へ返す事を告げるものの、結局特別視から戻したく無いと思いが浮かび「お酒もあるしねぇ」と無理やりくさい引き止めのワードを選び)
(/昨日は遅くまでお相手を有難うございました!どうぞ、また時間が合いましたらお気軽にお越しくださいませ!)
>交流枠を一名募集、新規プロフィールは随時募集中
※途中お返事が遅れるかもしれません、ご了承ください
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