アリスは憂鬱な夢を視る（　無登録　/　BML　　）

＞ベルナルド


(太陽の光が少しでも遮られるだけで幾分も過ごしやすい温度に変わり、時折吹く風が一層と涼しさを運んでくるとスプーンを使いアイスを口に運び更なる清涼感を求め。木陰に腰を下せば傍にいる彼から伝えられた強請り声にニィと口角を持ち上げて「仕方ネェ子、ほら。ドーゾ」一口分のアイスをスプーンで掬い上げ言葉に合わせてそれを口へと運び、「サッパリしてて食べやすいわァ」黙っていても暑くなってしまいそうな気温でもこうして内部から冷やされる感覚が与えられると話は別で、加えて美味しそうに食べる彼の姿を見ればその思いは尚のこと。「アリスのも頂戴ヨぅ」にいんまり、と口角を吊り上げてから先ほどの彼と同様に強請るべく言葉を添えて唇を開き)

＞三月兎


ドードー？その人は何屋さん？
(まあた新しい人が出てきた、と心のメモに書きつくってから、どんな肩書きを足せばいいだろうと首を傾げ。突然手に触れたぬくもりに瞳を揺らしてから、これは離せという合図だろうか、なんて一瞬悩むも分からない振りを決め込んで肩を抱き寄せ。「ヘェ。時計の善し悪しは分からないが、歯車が動く様子や秒針の音は心地が良くて好きだ。今度行ってみよう。一緒に行く？」専門店というのは行ったことがないな、と興味深げに笑みを浮かべてから、次の約束を取り付けようとすべく問いかけて。相手の言葉に件の薔薇の美しさを思い返せば、ふむと納得したように深い頷きをひとつ。肯定の言葉を述べようとしたところに、自分の髪へ伸びてくる手を見れば思わず口を噤み。髪を引かれわざとその力以上に相手の顔へ近づくと、あまりに美しいその顔と細められた瞳の涼し気な青にごくりと唾を飲み。頭が真っ白になって言葉が出てこないなど初めてのことで、数秒だけでもその余韻に浸っていたところへ掛けられた声に振り返り。「これはまた、三人ぐらしとは思えないほど立派な家だね」触れている場所が熱を持つように熱くなるのを感じて手を離すと、予想以上の外観に目を丸くして)


(/今日もお相手をありがとうございました。三月兎さんが優雅で可愛らしくて堪りません。よろしければ、次回もこの続きからお願い致します。主様が、素敵な時間を過ごせますよう。)

＞羊

＿＿ン、…これ当たりだな。さっぱりしててスゲー美味い。
( 願い通り相手のアイスが口内へと運ばれてくればひんやりとした冷たさに加えてさっぱりとした仄かな甘味に幸せそうに表情綻ばせ、溶けてなくなるその時までまるで宝物でも抱えるかのようにモゴモゴと口を動かし。そうしてもう一口、と再度口を開けるも言葉にするよりも先に今度は相手から強請られてしまえば少しばかり何かを考えた後悪戯ににやりと口元吊り上げ、「どーしよっかなァ。」持っているチョコレートアイスを僅かに引く事で相手から遠ざけつつ果たしてどんな表情をするのかどんな言葉が返ってくるのか、そのどれもが楽しみだと様子を伺って )

＞アビエル


ドードーは遊園地の管理者だよ、遊園地が良く似合う愉快な奴(話題の彼はそれこそ生きていれば誰でも好きだと度の越えた博愛主義者で、自身に触れる彼はどうなのだろうか。尚も離れる事無く触れる彼のことをチラリとばかり横目に盗み見て。まさか誘われるとは思っておらず、考えるべく間を少し作れば「そうだね、君が公園まで行けないと言うなら連れて行ってあげても良いよ。道案内は僕の仕事じゃないけどね」素直じゃない承諾の言葉を綴れば言葉の代わりに頭を縦に揺らす事でその誘いに乗ったと言う素直な返事を示し。触れた髪は瞳に映る美しさ同様絡む事無くサラリと落ちて、人の髪に触れた久しぶりの感覚を閉じ込めるべく手をゆるりと握り。今の今までずっと触れていた感覚が無くなるとそれは不思議ともの寂しいと言うのか変な違和感になり、とは言えそれを指摘する事は無く「アリスの為にって空いてる部屋は沢山有るからね、……まぁ、生憎。メイドがいない生活の此処に態々引っ越してくる変人は居ないけど」扉を開けばそれなりに纏められるも、城の様な圧倒的立派さは無い、床にはペンキの痕が残っていたり布切れが固められていたりと各自の製作に携わる材料の汚れが染みついていて、「案内先はアトリエで良いんだっけ。二階に有るからもう少しだけ歩くの頑張って」どれだけ歩くか分からないまま連れられたのだから気疲れ含め徒労している事は想像に容易く一足先にと階段に足を踏み出してから数段上がった所で振り返り「頑張って」と煽る意味合いで応援の言葉を投げかけて静かに口元に微笑を浮かべれば再び前を向いて登り切り、「汚さないように気を付けて、――君をじゃないよ、作品を。」余計なひと言を添えつつアトリエに繫がる部屋の扉を開き誘導し)

(/本日も素敵な交流を有難うございました！アビエル君が三月兎の対応にめげずに交流を取ってくれるお陰です…!タイミングが合いましたらまたいつでもお越しください。)

＞ベルナルド

隣の芝生は青く見えるってモンでしょ、(口へ運んだアイスを喜ばれると目の前の彼に食べさせるその行為が彼の喜ぶ反応のせいで小動物に分け与えているような不思議な錯覚になり。可愛らしく開いた口にもう一度とスプーンを運んでしまいそうになるがそれよりも先に焦らす様にチョコレートアイスを躊躇う彼にジドリとした眼で視線を送って、その視線も数秒に直ぐにニィとしたお得意の笑みに変化して隙を突くように自身のスプーンを伸ばして彼のチョコレートアイスを掬い上げ「くれないなら奪うだけよン、メリーはしくしく泣くだけの大人しい奴じゃないわァ」悪戯成功と言うべきか、カラカラと高笑いをしながら言葉通りに奪ったアイスを一口自身の口に運び。己のとは違う濃厚さに"ふぅん”と声を漏らしてから「人のが良く見えるってホントウねェ。とっても美味しいわ、コレ」先ほど彼に贈った言葉が己に戻って来たとでも言う様に感心する様子で告げて)

＞羊

それは確かに。でもあそこはイー店だ、二つ共当たりって事は多分全部美味いヨ。次は俺が奢ってやる。
( 紡がれたその言葉がまさしくその通りだと思えるものであれば同意するように二・三首を縦に揺らし、興奮した様子で出店を褒めてから悪戯にぺろりと唇舐めつつどこか大人びた表情で次なる約束もごく自然にさらりと取り付け。向けられた視線は悪戯が成功したからのもの、そう思うと面白くて仕方がない。にやける口元を掌で隠しそろそろ意地悪もやめようと思った刹那、ふいに伸びてきた手によりチョコをかっさらわれてしまえばギョッとしたように双眸丸くし、「てっきり怒ると思った。＿＿でもあんまり俺を舐めない方がいいヨ。次の仕返を楽しみにしてて」前半を驚いたように、後半を楽しげに紡いで。それから己のアイスを一口ぱくりと口内へ閉じ込め「俺と一緒だから美味ェんだヨ。」と自意識過剰な発言を一つ落として )

＞ベルナルド

マー！大きな口叩いちゃって。メリィ人のお金で食べるなら大歓迎よン、いつでも誘ってちょうだい（連れて来たアイス屋を彼が気に入ったと分かればそれだけで何だか嬉しくて、それを素直に言葉にするのは自分らしくないと思っていた所で次回のお誘いが入れば流し目にチラリとその姿を捉えつつ悪さを含んだ表情で笑みを浮かべて。誘い掛ける表情がよく見かけるあどけない物とは少し違い、こんな所で成長を感じるとは。とひっそりと感慨深さを得て。己の反応を予想していたと知れば片方の瞳を細めてからぴしりと人差し指を使い彼を指差し｢今日のメリーは機嫌が良いの。ソー簡単にカッカッしねぇのよ｣見くびらないでとでも言う様子でしてやったりと頭を傾けアイスを口に運び。一丁前の台詞を笑い飛ばす気にはなれず｢そうかもネ｣なんてその言葉を肯定して）

＞羊

あぁ、楽しみにしててヨ。…取り敢えずどっかで金稼がなきゃだよな。王様お小遣いくれたりしねーかなァ。
( 己の誘いを楽しみにしてくれているその様子が真っ直ぐに伝わればそれだけで気分は高揚するもので、冗談めいた言葉とは裏腹に表情にはありありとした幼い嬉しさが滲み出て。頭には綺麗な白薔薇、手には美味しいアイスの両手に花の状態で機嫌が悪いはずがない。怒られなかった事で更に湧き上がる悪戯心とは別に"ならば何をすれば怒るのだろう"と言う純粋な好奇心が生まれれば「優しい優しいメリィを怒らせる方法は？」とストレートな問い掛けを一つ。それから貰った肯定の言葉にずいと顔を近付けると「俺もメリィと一緒だからより一層美味く感じる。ね、メリィの事もっと俺に教えてヨ。」至近距離で以てお得意の口説き文句を落として )

＞ベルナルド

馬鹿ネぇ、働かなきゃ金なんて貰えねェでしょ。時間を持て余してンだったらメリィの店でも手伝ったらどーォ？？(告げられた言葉が冗談とわかっているが、その上でコツンと彼の後頭部を小突くように刺激を与えて、その上でちゃっかりと己の店番を頼むべく話を取り付けて。まさか怒らせるべく方法を探られるとは、とんだ悪餓鬼めと片方の瞳をゆうるり細め頭を二度ほど縦に揺らしてから「そりゃ簡単ヨ、今日は無理。でも明日になれば簡単だわァ、暑いってだけでも苛々ヨ」うんざり、と言うのを表現すべく大袈裟な動きで肩を竦めてヤレヤレと頭を左右に揺らし。溶ける前にとアイスを口に運んでいると急に顔が近づき、その様子に瞬いてから口説き文句にニィと口角を持ち上げて「イーヨ、何が知りたい？今日のメリィはご機嫌だから何でも教えてあげるゥ」最後には音符やハートでも飛ぶような雰囲気で自らもまた距離を詰めてコツンと額をくっつけて。くっつけた額は直ぐに離して彼からの質問を待つべく視線を向けて)

＞余裕が出来たので交流枠を追加で一名募集、新規プロフィールは随時募集中
＞提供キャラクター(http://www.saychat.jp/bbs/thread/620533/res/2)

＞羊

メリィの店で稼いだお金でメリィに奢ンの？…まぁでも暇してる事は確かだしイーか。俺、意外と接客とか向いてると思うんだよネ。
( 最もな意見と共に後頭部へ刺激が来れば痛くはないものの反射的にアイス持ってない方の手でその箇所を緩く撫で、告げられた提案には緩く首傾けた後に部屋でじっとしているなど性分でないと一つの頷きを。それから細められた瞳に己を映して口角持ち上げては「じゃあさ＿＿、」徐に伸ばした片手で相手の真っ白な頭に咲くこれまた真っ白な薔薇を壊れない程度の緩い力で掴み「これ、どっかに隠しちゃっても今日は怒ンねー？」ゆるりと首をもたげて。額と額が合わさるそこから生まれる温もりは酷く暑い気温の中に居るのにやけに居心地のよいものに感じられ、離れた瞬間に一瞬感じた物足りなさを隠すように双眸細めつつ「メリィの事全部。何が好きで何が嫌いか、どんな言葉を貰うと嬉しくて、どんな時に涙を流すのか。」視線外す事なくぺらぺらと早口で伝えていき )

(／こんばんは、前回は素敵な時間をありがとうございました。交流枠を追加募集中との事でしたので、声を掛けさせて頂いております。前回の続きからまたチェシャ猫さんと交流出来ればなあと思っていますので、もし宜しければ暫しお相手をお願いします。)

＞ベルナルド

ソ、仕事も楽になってメリィーはっぴー。仕事終わりに美味しいアイスでもっとハッピー！ほらネ、幸せでしょ(最初に告げられた釈然としない様子の言葉にくっく、と笑い声をかみ殺しながらあっけらかんと答えて見せて。その後にウンウンと数回頷いて「確かにソーネ、アリスは人当たりが良いから接客が超向いてると思うわァ」その通り、とでもいう様子で肯定し。ようやく手に入れた髪飾りに触れられるとその様子を真っすぐに見据えて「アナタがメリーに嫌われたいって言いやがるならドーぞ」飽く迄も不敵と笑みを浮かべたまま追いついた声色で告げて。「白と美味しい物と綺麗な物、後――お金と自由と休みが好きヨ、抱いてやりたいくらい愛してるわン。綺麗じゃないのと貧乏と忙しいのと暑いのと寒いのは大ッ嫌イ」前半はきゃぴきゃぴと楽しそうに、後半は親指の先を地面に向けるべくブーイングでもし兼ねない雰囲気で綴り)

＞ジエン

そー言うなって、心配位タダなんだからさせときゃイイんだ(ヒラヒラと伸ばした指先を揺らしながら見られる眼をつい追いかけて自身も又彼の事を見つめ、「俺は今の赤の王を尊敬してンだ。だから新しい王サマ候補とか云々ってあんまり興味とか関心とか無くてさ、だからアンタが王サマ候補だからってよりも単純に新しい友達を心配したいだけ」にし、と口角を持ち上げたまま軽い声色で世間話の様にグイグイとした心配の押し売り理論を語り。アリスと呼ぶな、そう言われてしまうと次はどう呼ぶべきかと頭を悩ませてフムと考える様に彼の事を数秒ばかり見つめれば「じゃァ黒クン。アンタのことは何て呼んだら良ーい？」先ずは彼の見た目で一番印象強い落ち着きを持つ黒色を例に取り彼の事を呼びかけて、「アンタは俺の事興味無くても、俺はアンタに興味があるし仲良くなりたいからさ。教えてよ」何かを探す動作のそれすらも興味深いと言いたげに視線で追いかけて、猫さながらに背を丸めて猫背の形を作りつつ"どしたの"と頭を傾けて)

＞チェシャ猫


…要らないものはタダでも要らないだろ(相手の言葉にいちいち否定的な反応をするのはある種癖の様なものでもあるのだろう、フン、と鼻で笑いながら素っ気無くそう言い返したかと思うとゆらゆらと揺れる尻尾を追い掛けていた目を彼の鮮やかな目と向かい合わせ「友達ね…ま、俺がそれに該当するかどうか、分かったもんじゃないけど」と可愛げの無い言葉で締め括る。先程からこのように反応の仕方こそ散々であるものの、これでもコミュニケーションを取ると言う点では比較的上手くいっている方で、気付けば当初全く聞く気の無かった彼の話にも少しずつ関心を向けるようになっていた。事実、見知らぬ土地に独りぼっちとあってはこうして世話を焼いてくれる相手を頼る他ない。暫くの間彼と視線を合わせる事で此方を見詰めている視線に応えていたがどうも居心地が悪く、ふい、と顔の向きを横へ逸らして彼の視線から逃げ出してしまった頃、呼び名について尋ねるその声に「…ジエン」と返事と言うにはぼそりと聞き取り難い声が自身の名前だけを彼へ告げる。慣れない場所での慣れない他人との交流にざわつく気分を落ち着けようと、ポケットの中へ突っ込んだ手が煙草を探している。くしゃりとした薄いビニールと紙の感触を探って指先がごぞごぞとポケットの中で動いていたが、随分前に全て没収されてしまった煙草は当然あるはずも無く。チッ、と分かり易く舌打ちしながら逸らしていた視線を横へ流して不思議そうにしている彼を見遣ると「…アンタ、煙草持ってないか」と殆ど駄目元でそう尋ねてみて)

＞羊

まぁ、俺も暇潰しながらお金も手に入るし、メリィとアイス食べれるし互いにいい話か。
( 何かが違う、そう漠然と思っていたが相手も己も幸せなのだと言う事がわかればそれ以上は深く考える事を放棄し、ただただ肯定してくれたその事実に嬉しそうに、またどこか誇らしげに何度も頭を縦に揺らして。確かに不敵ではあるが笑みは浮かんでいる。されど射抜かれるような気さえする視線は今手の内にある冷たい白薔薇が余程大切なモノなのだと言う事をありありと語っているようで。「＿＿やーめた。」ぽつりと小さな呟きを落とした後静かに手を離せば「俺がメリィの嫌がる事するはずねーじゃん。アリスさんイイコだから。」どこかおどけた口調で以て言葉紡ぎつつ自分から撒いた種で勝手に居心地悪くなった気分を誤魔化すように半分溶けたアイスを口に運んで。それから返された答えを一つ一つ、決して逃すまいと相槌をうちながら聞いた後「なら俺がメリィの嫌いなモノ、いつか全部排除してやるヨ。」なんて無理に等しい返事を強気な笑みと共に返して )

＞ジエン

――、(呼び名を尋ねかけたのは良いが戻ってくるのは綽名や名前ではなく誤魔化しやはぐらかしだろう、そう踏んでいた為に小さく聞き取り辛くとも彼の言葉で名前を教えられれば瞳は爛々と輝きを持ち反射的に彼を見つめたまま嬉しそうに笑みを浮かべて。「ジエン、――これで俺も覚えたから、ジエンが名前を忘れても大丈夫だネ。帰りたくなったら元のクニに帰れるよ」記憶が薄れて自分の名前を忘れてしまえば戻れないが、彼の代わりに自分が覚えていれば手助けが出来る。その思いから目尻をきゅうと細めて瞳を瞑る笑みを浮かべ嬉しそうに今一度教えられた名前を呟いて。不機嫌そうに問いかけられた言葉を聞けば何も持っていないことを示すべく両手を化けの様に手首で曲げて揺らし「俺は持ってないけど――ディーは持ってるかな。家に来ればあった筈」記憶を辿る様に確実な喫煙者は蜥蜴だが時々吸っている同居人を思い出し「歩けそうなら案内するケド、もう動ける？」先ほど休みたいと訴えたのを思い出して肩負の眉尻を落とせば心配交じりに持ち掛けて)

＞ベルナルド

――ハーイ、イイコ。そうそう、アリスはイイコ。だから態々メリィを怒らせる方法なんてくッだらねぇコト考えるんじゃねエわよゥ(本気で彼が自身の嫌がることをするとは思っていない、それでも泡ぶくのように好奇心としてふつりと浮かんでしまったその気持ちを留めたのを確りと見届けて、ニコリと脅迫めかした空気感を消し空いている手を使いポンポンと頭部を撫でて見せ。強気な言葉を受ければアハハ！と噴き出すようにケラケラ笑い、その思いだけが嬉しくて表情を朗らかに緩めて「期待してる」とアイスの最後の一口を食べ終えて。「アナタのそー言う無鉄砲なトコ、嫌いじゃねェの」怖いもの知らずな考えとは若いからなのか、そんなことを探りつつ素直に伝え。「アリスぅ、アナタは？何が好きで何が嫌い？」少し頭を傾けて同様の質問を送り)

＞チェシャ猫


…何がそんな嬉しいんだよ(名前を答えただけ、ただそれだけの筈だった。自分が名前を答える事で彼が喜ぶなどと言う事態は想定しておらず、そもそも自分の行動が原因で他人に喜ばれる事自体が非常に馴染みの無い経験であったせいか、つい動揺してしまいそうになる。あくまで本人は隠せたつもりで居るようだが、一瞬左右に素早く揺れた視線が彼にその動揺を伝えてしまったかもしれない。"帰りたくなったら帰れる"、その言葉を聞いた瞬間に"だったら今すぐ帰せ"と言う言葉が出てこなかったのは、精神病棟での味気のない生活に内心嫌気がさしていたからだろうか。本当の事を言えば、普段殆どその姿を現す事の無い自分の中の小さな好奇心が、此処に来て少しずつ顔を覗かせ始めていると言っても良いのだが、無論自覚は無い。嬉しそうにしている彼を目の前にして何処か居心地の悪そうな様子のままだったものの、一先ず可能性として彼の家に行けば煙草にありつけるかも知れないと分かると幾らか動く気力が湧いてきたようで「…煙草が吸えるならね、まあ動けない事も無い」などと呟きながら、若さの感じられない重い動作でゆっくりと立ち上がって)

＞羊

＿＿子供扱いかよ…。ま、メリィ怒らせたら怖そうだしまた次に何か奢って貰えなかったらそれはそれで困るし。
( イイコイイコと子供にするそれのように頭を撫でられれば文字通り子供であると言うのに不服そうな呟きを落とし、明らかに変わった空気感にほっとしたのは言葉として発したものが本音だからかはたまたこれで相手は居なくならないと思ったからか。どちらにせよ嫌いじゃないと言われればそれは素直に嬉しいようで、「アリスさん約束は破りませんー。いつかスッゲーたくさんのお金稼いでメリィが一生働かなくてもイーようにしてやるヨ。真っ白な家で、部屋中綺麗な装飾品で飾って温度調節機能バッチリの空気清浄機置くだろ。それからいつでも最高の料理を作ってくれるコックを雇うんだ。で、アンタは自由気ままに生活する。」身振り手振りを交えつつ興奮抑えきれぬ様子でひたすらに相手が喜ぶだろう提案を並べていき。ついで自らが相手にしたのと同じ質問が来れば待ってましたとばかりに背筋をピンと伸ばして「俺が好きなのはケーキだな。チョコケーキ。で、モンブランは嫌い。それから満月もあんまり好きじゃねーかも。綺麗だとは思うけど眩しすぎて眠れねーから。」一つ一つ指を立てながらゆっくりと答え返して )