財前 光 2017-06-04 15:37:11 |
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くぁ…__っ!?
(暫くして目が覚めれば、相手に気付かず呑気にふあ、と欠伸をして。もう既に日誌を書き終えた後だったので直ぐに着替えに移ろうすれば、その所でやっと相手の存在に気付き、驚きで机の脚に足を打って。「な、何やまだ居ったんか珍しい…。お疲れ。」なるべく平然を装いながらそう声掛ければこちらも着替え始め。)
……ああ、はい…先輩もお疲れさんです。(不自然なまでに抑揚のない口調で平然さを保ちつつ、内心動揺したままでいて。ぎこちない手付きでベルトを締めながら、チラリと相手の背中を見やって。こんな時でも色々考えてしまうもので、あの頸に噛み付きたい、背筋に指を這わせたらどんな反応するんやろ、などとぼんやり考えては急いで目線を逸らして。)
(ん、と相槌を打ち、その間どうしたら相手と仲直り出来るだろうか、それがずっと頭を巡っていて。日頃は相方の事で頭がいっぱいだと言うのに今日はその相方の事が殆ど頭に無く、ずっと相手の事ばかり考えてしまっていて。シャツのボタンを一つ一つ止めながらちらりと相手に目をやれば「なぁ、またアイス食べへんか。嫌やったらええけど…。」と気まずさを無くすきっかけが欲しくてそんな誘いを。)
はぁ……先輩の奢りなんやったら、別にええっすけど。(まさか相手の方から誘ってくるとは思わず、しばらくの間思考が停止するも再び高速で動き始めては奢りならば、と頷いて。制服に着替え終われば鞄を肩に掛け、扉の横で相手を待つも気不味さからか声は掛けられず。)
…!ほんまか!
(言った瞬間に自分は何言っているのか、断られるに決まっていると自分を責め続け、顔を青ざめさせていたが相手が奢りならと承諾すれば、ぱぁ、といった効果音が聞こえそうな程に表情を明るく一転させて上記。2人で話せる時間を設けられた、となれば絶対にこの気まずさを解消したくて急いで着替えを終わらせ「待たせたな、行こか。」と。普通であれば後輩を怒らせたとしても軽く謝り後は放っておくのだが、彼に対してこんなに必死になっているのだろうと少しモヤモヤとした気持ちのまま部室の扉を開けて。)
(明るい表情の相手を見れば思わず此方も微笑みそうになり、慌てて少し俯いては黙ったまま相手に着いて校門を出て。―暫く沈黙が続き、何か話さなくては…と思案しては「……せや、今日はそこのコンビニでええっすよね。」悩んだ挙句大した会話ではないものの、何とか言葉を掛け学校を出て直ぐのコンビニへと足を運んで。)
っ!ん、ああ、ええよ。今日はお使いはないからな。
(幾つかどういう会話をしたらいいかを考えてきたつもりではあるものの、いざとなったら全部真っ白になってしまい一人ぐるぐると頭を悩ませていて。そんな中声を掛けられれば少し焦った様に上記。コンビニに入りアイスコーナーに向かえば「お前これやろ?」と前回相手が好んで食べていたアイスを手に取れば首傾げながら相手を見て。)
ん…ああ、はい。…せやけどええんすか?(前回食べていたものを相手が手に取ればぎこちなく頷き、珍しく遠慮がちに少々値の張るそれを指差し首を傾げて。「…先輩、今月小遣い足りひん…ってボヤいてましたよね?」多少の気不味さを残しつつも、意外とスムーズに進むやり取りに段々と調子を取り戻して来たのか、いつものように小馬鹿にしたような笑いと共に相手を見て。)
よう聞いとったな…。え、ええねん。衣装作りも終わったしな。
(まだ1日しか経っていないというのに、いつも通りの相手の生意気な小馬鹿にしたような笑みを見ては、堪らなく安心すると同時に嬉しくなり。その為嬉しさが隠せないのか声色や表情から滲み出てしまって。「それに俺はこっちでええしな。」そう言いながら100円にも満たないくらいのソーダ味のアイスバーを手に取るとレジへ向かってお金を払い。)
…あざーす。(全く感謝の意を感じない言葉と共に、へらりと軽く笑い。相手が会計を済ませばコンビニの外へ出て「…昨日の公園行きます?…それとももう食べます?」と。相手の返答を待つ間手持ち無沙汰にしながらも先程までの気不味さが無くなったのか、どこか嬉しそうにお気に入りの洋楽を小さく口遊み。)
おん、せやな…。公園!
(相手の表情や声色からどうやら気まずさはほぼ無くなった様で、こちらも作ったものではない心からの笑みを自然に浮かべ。公園まで歩き昨日と同じベンチに腰掛ければ、ほい、と相手に先程買ったアイスとスプーンを渡し。自分も水色のアイスバーをぱくりと咥えて。)
ん、どーも…。(相手が差し出したアイスとスプーンを受け取れば、パクリと一口食べて。目線を上げ陽が傾き始めた空を見ては、不意に気不味さを思い出したように「…はよ帰らんと。」と小さく呟いて。気付けば昨日と同じ公園、同じベンチ、同じアイス、その全てに鼓動がバクバクと高まり始め、緊張からか味のしないアイスを無心で口に運び続けて。)
…。
(突如雰囲気を変える相手に、やっぱりかと心中で呟き。その次には勝手に身体が動き、相手のスプーンを持つ方の手首を掴んでは唇重ね合わせ。自分でも驚き目見開き唇と手を離すも、すまんと謝罪の言葉は出ず。「お前は誰かの代わりでキスしたかもしれへんけど、俺は違うからな!」何故突然キスをしてしまったのか、その理由は考えずとも自然と口から零れて。しっかり目を見ながら言葉を言い放つも、言い終わればやってしまったと段々と俯いて。)
ッ…―せんぱ…い…?(アイスで冷え切った唇を突然温かく柔らかなものに塞がれては暫く硬直して。温もりが離れ、そこから言葉を紡がれては、漸くそれが相手の唇であったと理解し、やっとの思いで声を出して。段々と俯いてしまう相手に、珍しく動揺した様子でぴくりと片眉を動かしては、目線を泳がせながら指先で頰を掻き。何やら決断したように小さく息を吐いては「―…先輩、こっち見てや…。」と、相手の頰へ手を伸ばし顔を上げさせて。)
(一杯一杯になりながら相手の目を見返し。自分は相方が好きな筈なのに、自分の本心は目の前にいる彼が好きなのだと言っており、その上その彼に嫌われてしまうかもしれないというこの状態に頭と気持ちが追い付かなくなり、目から涙がぽろぽろと零れて。「光、俺ちゃんと応援出来るからな。」と呟く声に涙が混じっていて。)
…ほんまアホやなぁ。(未だに勘違いしたままの相手に、眉を下げはふりと苦笑しては額と額を合わせて。「……俺が好きなんは、アンタなんで…泣くん止めて貰えます?」普段通りの刺々しい口調ではあるものの、低く優しい声色で告げては、ゆるりと微笑んで。)
…え?
(涙でぼやける視界にもしっかり映る程の距離に相手の顔がある事にじわじわと顔の熱を上げていき。そして普段より優しい声色と笑みで告げられた言葉を聞けば、じんわり赤かった顔が一気に真っ赤と呼べる程のものになり。こんな顔を相手に晒してしまうのが恥ずかしいのと、相手の笑顔を直視出来ずに相手の肩に顔を埋めれば「罰ゲームとかやなくて、か?」と小さな声で再確認する様に。)
(相手の言葉にフッと笑いをもらしては、再びその唇に口付けて。ゆっくりと唇を離しては「…罰ゲームでこないなことすると思います?」と小さく首を傾げて。指先で頰を撫でれば「…ユウジ先輩が好きや。―…俺と付きおうてくれますよね?」拒否権なんてない、と言わんばかりにそう尋ねて。)
(混乱する頭でやっとの事で顔を上げれば本日三度目のキスをされ。首を小さく傾げながらの相手の言葉にまた体温が上がった気がして。頬に触れる相手の指にキスのお返しをすれば「俺だってお前の事好きや。…当たり前やろ。」そう言って少し眉を下げながら口許を緩めて。)
ほな決まり、っすね。―…ユウジ先輩(珍しく歯を見せて笑い掛けては、愛おしそうに名前を呼んで。先程まで口付けていた唇をぺろりとひと舐めしては「…甘い」と呟き、アイスの甘味が移った唇を味わうように舌先を這わせて行き。)
(普段聞いてきた相手の声よりとてと優しく嬉しそうな相手の声、それも自分の名前を呼ぶものを聞けば今までにない程嬉しくなって、自然と口が緩み。次に相手の取った行動にびくりと肩を跳ねさせ。恐る恐る此方からも舌を出し相手の舌に触れさせ。その時に、自分のアイスが食べかけでしかも半分溶けて肘を伝い、砂の地面の上に滴り落ちている事に気が付かずにいて。)
ふ…ッ(小さく震えながらも軽く触れ合う舌をねっとりと絡めて。しかし、人影は無いものの陽が傾き始めたばかりの公園で、このまま続けるのはまずいと何処か冷静になれば名残惜しそうに舌を吸い唇を離して。「…アイス、溶けてますよ」そっと相手の腕を取り、肘に伝う雫を指先まで舐め上げては相手の汗とアイスの甘味が混ざった不思議な味に口許を緩めて)
っ、はぁ。
(慣れない深い接吻から区切りが付けば、頭がぼーっとした感覚に襲われ。そんな中彼の声がうっすらと聞こえたと思えば、相手の取った行動のくすぐったさに肩震わせ。その彼の動作表情に己の心臓が更に煩く、そして速く鳴り。「ひ、ひかる。汚いから口濯ぎ!す、水道!」自分の顔が熱くなっていくのを感じればまともに相手の顔も見れずにいて。)
…焦り過ぎっすわ、先輩。(小さく息を吐くような笑い洩らしては、赤くなった相手の頰をつんと突いて。「―…ユウジ先輩の、汗の味がした。」未だ舌の上に残るその味を楽しむように、ゆっくりと咥内で舌を回して。)
う…っ、!?
(小さく笑み溢す相手に、自分ばかり慌ただしくて悔しいと思うと同時に、自分の目に相手がかっこよく映って仕方なくて。相手の次の言葉に得体の知れない程の羞恥心を感じれば「あ、あほ!ずっと緊張してたんやからしゃあないやろ!仲直り出来るか不安やったし、なのにいきなりキスしてまうし…。」そう言い放てば、力が抜けた様に相手の肩に頭をコツンと寄せ。思い返せば本当に余裕がなかったと自分を少し情けなく思って。)
ふーん…先輩も案外かわええとこあるんすね。(恥ずかしそうにしながらも、大きな声で言い放たれてはパチパチと数回瞬きし、肩に感じる僅かな重みに口許緩めては片方の手を伸ばし相手の額を撫でて。)
うるさいわ…。
(こんなに余裕が無くては示しがつかないと口尖らせて。相手の肩に頭を預けたまま、ぐいっと相手の顔を見上げれば「お前はどうやねん。俺の事考えとらんかった?」冗談っぽくにいっと笑いながらそう問いかけ。)
―…先輩のことしか、頭にあらへんかったっすわ。(相手の問いに呆れたような溜息の後、少し間を空けては相手の方へ顔を向けてそう告げて。「…本真に好きやで、先輩」緩く口角を上げては小さな声でそう続け。)
あー…流れ切ってすんません。
本真はこんなん苦手やし…男同士でキショいし要らんやろ、って思ったんスけど…まぁ一応、微妙に過ぎたけど一ヶ月経ったんで、その、ありがとうございます。とだけ。
これからもお願いしますよ。
__…お前狡いで。俺ばっかか余裕無くて阿呆みたいやろ…。(相手としては珍しい素直な答えと笑みに心臓の鼓動が速まり。顔が熱くなる感覚にうぐ、と詰まった様な唸り声上げては上記述べ相手の頬をむにむにと優しく指で摘んだりつついたりして。)
こちらこそ。ありがとうな、光。ずっと謝りたかってんけどいつも遅くなってすまんかった。コレでええんかなって書き直してると時間掛かってもうて…。もしやけど、お前が不安に思ってたら、そんな事何も無いから安心してええからな!
これは蹴って大丈夫やから。これからもよろしくな。
…先輩だけやと思わんといてや。(頰に触れられては煩わしそうに眉根を寄せるも、満更でもないのかその手は払わず。「―…俺も、全然余裕あらへんのですわ。」そっと手を重ねては、指先に優しく口付けて。)
!…お前も緊張とか余裕とか無くなったりするんやな。(珍しく弱い所を見せる相手に愛おしさ感じては、空いた方の片手で相手の頭をくしゃりと優しく掻き混ぜる様に撫でて。「可愛ええお前もちゃんと好きやで。」そう言えばお返しというように相手の額に唇落とし。)
可愛くないです。あほちゃいます…?(言われ慣れないその言葉に薄く頰を赤らめ、照れ隠しの為か半ば睨みつけるように相手をじっと見て。)
!…可愛ええよ、お前は。
(好きな相手に真っ赤な顔で睨み付けられた所で、怖い所か愛おしさしか感じず。考えるよりも前に身体が動き、相手の頬を両手て包み額に唇落として。パッと解放してやれば相手が愛おしくて堪らないといった表情浮かべながら見詰めて。)
あー…ほんまうるさい、黙ってや先輩。(再び口付けられた額抑えては顔を逸らし、恥ずかしそうに膨れては「もう帰る。」と座っていたベンチから立ち上がって。)
悪かった悪かった!やり過ぎた!
(膨れてもう帰ると立ち上がる相手見ては、あわあわと焦って手首掴み、相手を座らせる様に手を引き。「でも、からかいとか無く本当に可愛ええって思ったんやで?俺、本当に可愛いって思った時しか言わんしな。」今度はこちらが拗ねた様に口尖らせて。)
はいはい…って、なんで拗ねるんすか。(腕を引かれては渋々座り直し、相手の言葉に相槌打てば表情の変化に驚いて。溜息を吐きながら頭を撫でてやれば「…そない拗ねたら、金色先輩の前でキスしますよ。」と脅しのように呟いて。)
やっめえや!俺が首締められるっちゅうねん!
(相手を可愛い可愛いと言う己のダブルスパートナーは、漫才や試合が終われば自分に対する扱いは酷なものであり。ふるふると首を振り相手の言動に否を示して。「ていうか拗ねたというか、可愛ええって言ったのを冗談やと思われたって勘違いしとっただけや。俺本気やもん。」そう言えば頭を撫でられるのが心地好かったのか目細め相手の手に擦り寄り。)
絞められたらええのに…(ボソリと不穏な事を呟いては、続く言葉に「はいはい、どーも…ありがとうございます。」と適当に答え、懐っこい犬の様に擦り寄る姿に吊られて目を細めては、相手の薄い瞼に軽く口付けて)
絶対適当やろお前…。!
(じとりとした目線を相手に向けながら一言苦言を呈せば、目元に触れる感覚に目を瞬かせ驚き。「お前…ほんと不意打ちやめえ。…心臓に悪い。」素直にときめいてしまった自分が少し悔しくて目逸らしながらポツリと呟き。)
おもろ…本真先輩ええおもちゃですわ。(微かに笑み浮かべ、相手のヘアバンドへ手を伸ばしては目隠しするように下へずらして。そのまま両手で頰を覆えば唇を舌先でなぞり噛み付くように口付け。)
…だれが、っ!?
(突然暗くなる視界に動揺し、固まっていれば間も無く唇を割る様に舌が滑る感覚にびくりと身体震わせ。普段なら色々反論、抵抗しようとするが突然の事で視界も奪われてるとなると頭が追いつかないらしく、相手の袖を力なく掴みながらされるがままになっていてしまって。)
…ん、
(声や触れられる感触に胸の動悸が治まらず、言われるがまま小さく口を開いては相手の唇を控え目に舐め返し。腿に添えられた相手の手に自分の手を重ね合わせて。)
…ん…ッ(控え目に触れる舌を絡めては相手の口内に舌を入れ、ぐるりと中をなぞって。触れ合った手に指を絡め、優しく握れば片方の腕で腰を抱き寄せて)
んんッ…う
(頭が溶けそうになる感覚に浸り、気持ち良いのが自分だけではないか少々不安に思いながら舌を絡めたり、歯列をなぞる様に舌を滑らせて。その間、空いた手を相手の髪に触れさせれば、尖っているようで柔らかいその髪質を楽しむように指に絡めて。)
っ、ん…は、せんぱ、ッ…(夢中で舌を絡ませて居るも、段々と危うくなる理性に何とか唇を離せば「…も、やめときましょ…」と囁いて。)
ッぷは、…せやな。
(名残惜しそうに唇を離せば視界を覆っていたヘアバンドを頭から外して。キスをする際、顔が見えなかったのが少し寂しかった所為なのか相手の顔が目に映れば何処と無く嬉しく、自然と頬が緩めば「光、顔真っ赤やぞ。」と。きっと人の事言えた者ではないのだろうなと思いつつも楽しそうに相手の眼を見つめ。)
(いつもの様に暴言を吐かれるものだと思っていたが、今回の照れ隠しは何とも可愛らしいものであり、相手同様きゅんとしてしまい。小さな唸り声上げながら、熱くなる顔を隠すように相手の胸に顔埋め、抱き付けば「お前その照れ隠しは反則やと思う…。俺以外にしたら死.なす」なんて自分がよく相方に使う物騒な一言を添えて呟き。)
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