誰かと一緒の部屋で眠るのが苦手で、そういう夜は寝床を抜け出し、朝方までぼんやり思考の海を漂っていることが多い。時折聴こえてくる寝言に耳を澄ますのが面白いっつーのもあるけどな。 意図せず溢れた剥き出しの思考に触れるのが愉しくて、俺自身は逆に、無防備な状態を晒したくないのかもしれない。 米澤穂信さんの『儚い羊たちの祝宴』を読んでいて、ふと思ったこと。