糸 2017-05-27 10:16:10 |
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四肢無き達磨は芋虫の如く地べたを這いずる
自尊心など持っていられぬ風貌で醜悪の限りを晒して今日も呼吸を繰り返す
安っぽい電球に照らされて、金を落とさせるべく愛想笑いを絶やさずに
さあさあ、お手を拝借
今宵も我が一座目玉の美青年!さあ、焦らす事なんかしませんよ。お披露目しましょう
麗しく、端正な、
目を奪うのはその面構えだけじゃない。
両手両足が肘と膝から無い容貌は宛ら達磨!
お次は驚くことなかれ
男前な面に細くも確りとした体つき、誰もがきっと惚れてしまうでしょう。惚れない様に気を付けて__
だぁって、彼にゃあ翼がはえてる。
真っ当な人間なんて居やしませんよ、彼の麗しさに焦がれた執念が彼の美しい背中にびっちりこびり付いてるんです。
背中の骨が浮かび上がってさながら鶏の羽みたいぢゃあ無いですか。
とくとご覧あれ、目をそらしちゃあ駄目ですよ。
美青年達磨と捻くれた鶏男
これ以上深みに入る前に、私はあなたから離れなきゃ
訳を探すのは止めて、すべて無かったことにして、貴方の親友でありたいの
いっそあなたを殺めてしまえば
私の腕はどうしてあの日、あと少し勇気が足りなかったのか
男女問わず人気者、容姿端麗のお嬢様は不思議な事に平々凡々な私の親友。
どうしてだか、誰もが胸を高鳴らせる笑顔を私だけに向けてくれて例に漏れず私はずっとあなたに恋をしていた。
不毛な恋と笑われるかもしれないけれど、この恋が叶わないことは誰よりも一番に知っていた。
私が恋をしたあの子は、私の兄に恋をしている
だから、私はあなたと親友が終わっても離れない様にあなたの親戚と付き合うわ
女子力を高めるのは当たり前、自惚れじゃないけれど私ってとても可愛いの。
年齢なんて問わずに狙った男なら誰だって手に入れてきたわ
でもね、人生って。そんなに上手くいかないみたい
初めて、一目惚れしたのが女の子だったなんて。しかも、知れば知るほど優しい性格に焦がれてしまうの。
私、あなたの親友じゃいられない。
だって、あなたのことが大好きなんだもん。
だから、あなたにそっくりなお兄さんを私に惚れさせるわ
だってあの人……時々、あなたの姿が重なるの。
平々凡々な控えめ女の子と容姿端麗、自信満々の女の子
全てを知った上で平凡女子の彼氏をする男の子と何も知らずに容姿端麗女子に一途な恋をする男の子
わたしが版権で唯一好きなNLは特攻天女の遊佐と瑞希の組み合わせ
陶酔してて自分勝手で人のことなんか一切考えない暴君同士。
迷惑で理不尽な恋は周囲を巻き込んで結末にハッピーエンドなんてある筈もなくて、過去を清算する終わりしかないのに、それがいい。
あの子が欲しや
そうして貰われたのは妙ちくりんな見目をした哀れな幼女、
お狐様に囚われたあの子はもう二度と人の世にゃ戻れない。
延々の赤い鳥居のその奥で
いまや二人の独りぼっちが嗤ってら
気難しいお狐様と一人ぽっちのアルビノの幼女
降りしきる雨の中に傘の花が咲きました
あっちもこっちも犇めくように
ぎゅうぎゅうと
貴方を思った思いと共に
咲き誇る花の内で一人泣くのです
水たまりに落ちる逆さ雨を覗いて、
女には見えない無骨な姿にさめざめ泣くのです
有り触れた雨の日のとある男の独白
夜盲の鳥が夜の空へ羽ばたいた
貴方に会いたいとその思いだけを胸に抱いて
光が一つ見えない空を飛び立つ
それが彼を見た最後の場面
太陽に照らされて、木の根元に転がり落ちる亡骸一つ
今日は未だ来ないのかな、
何時までも来ない貴方の事を今日もまた待っている
独り善がりの夜盲の鳥
今日の糸はとぉてもお暇
生まれる前に死んでいく誰彼のお話を
成りきるまでに至らないなりきりを
ぶつぶつ吐き出します。
お暇ならおしゃべりしましょ
:募集:
(某漫画を元にしておりますが、知らなくても大丈夫です。)
1:「アタシはお前の事が好きなんだよ。そーゆーキモチを無くせはしない。」
天真爛漫、破天荒で正義感が強い少女。我が強くいつも強気で弱さを見せない。
(女、14歳、月下仙女特攻隊長、皆の妹的存在、金の長髪、美形好き、短気で粗野、芯の強い正義感の塊)
美形好きを拗らせた結果、性別問わずに3の事が大好きで熱烈的な片思い中。壊滅的な料理の腕。懐っこい。 普段は赤点ばかりの中学生。
2:「好きな奴の傍に居たい、その瞳に映りたい。それだけが俺の全部だ。」
身内には甘いが敵には鬼になる強引な青年。口は悪いが頼れる兄貴分で盛り上げ役。
(男、17歳、百鬼夜行総長、皆の兄貴的存在、黒髪、俺様。惚れたら盲目を地で歩む男。何処までも一途。)
1に一目惚れして以来何度振られても一途に追いかけている。基本的に報われない。熱血的で男の中の男。普段は中退寸前で一般市立の高校に通う。
3:「俺はお前の傍に居たいんだ。それができないのなら、もう殺してよ」
少女漫画の王子様の様な美形の女性。百鬼夜行親衛隊長、良くも悪くも鈍感だが優しく見た目も中身も美形。
(女、16歳、皆のオカン的存在、緑色の瞳、宝塚的男前。一見落ち着きの有る温厚さだが、人知れず熱を持つ。)
女で有る事を隠した上で実力の元百鬼夜行親衛隊長をやっている。今は4に惚れており報われないと知りながらも健気にアプローチをする。普段は私服通学のできる定時制に男子として通う。
4:「ラクしてぇって思うほど、甘っちょろいホレ方はしてねーんだよ」
自由気儘やりたい放題の掴めない青年。飄々と雲のようで身勝手に周囲を振り回す。
(男、18歳、百鬼夜行特攻隊長、誰よりも一途で病んでる、白の服、気紛れ。静かにひっそりと愛に狂ってる。)
命を捨てる覚悟で5に惚れている。彼の世界には5だけ。トラブルメイカーとして周囲を引っ掻き回すのが趣味。高校中退済であり普段は屋台で金を稼いでいる。
5:「アナタと一緒に居られない位なら、死んじゃった方がラクなの」
凛とした美女で生粋の女王様気質。計算高く、女狐のように狡猾で自分勝手。完璧人間、負け知らず。
(女、17歳、月下仙女総長、紅い口紅、優秀な頭脳と財閥令嬢としての財力、そして見目を奪う美貌の持ち主。誰よりも残酷。)
全てが彼女の思い通り。富豪の令嬢。3の男装に気付いてる。自分とは違う寡黙で真っ直ぐな6を意識している。普段は由緒正しき私立のお嬢様女子高に通う。
6:「綺麗だったり可愛かったり、そんなモノが愛しいワケじゃない。」
口数は少ないが全員の事を確りと見守る青年。誰よりも優しく冷静だが自分の気持ちを表に出せない。
(男、17歳、百鬼夜行副長、紺色の服、2に惚れているが微塵と気づかれない、寡黙)
今までずっと傍で見守って来た2が1に惚れたと言う事を切欠に気持ちを自覚。それでも伝える事が出来ない。普段は 2と同じ市立高校に真面目な優等生として通う。
関係:
1と2は顔を合わせば1がツンケンと嫌がり、それでも2が付いて回る明るい関係。
1と3は最初は性別を勘違いして片思いだったが、今は真実を知った上で熱烈片思い。
1と4は喧嘩をしながらも仲の良い兄殺されかけた事は貸し一つで許してる(※1)。
1と5は実の姉妹のように仲が良く、5の言う事が全てと言う様に全面的信頼を置いている。
1と6は勉強関連や生活態度が厳しいので1が6に怯えている。だけど頼りあってる。
2と1は熱烈な愛情を向けるも報われない。それでも何時か自分に振り向かせるつもり。
2と3は大好きな1をこの野郎!となりつつも大事な友人だと思い、性別に気付いてない。
2と4は幼馴染であり、悪友。4のやる事が悪事でも自己責任と信頼故に自由にさせている。
2と5も幼馴染であり、それでいて頭が上がらない。彼女が悩んでいる時に傍に寄り添う関係。
2と6は心を置きなく時間を過ごせる気楽な関係。6の真直ぐさを自分の醜さにに巻き込めない。
3と1は熱烈な愛を向けられるも2の手前困惑。友人になりたいが恋愛感情を卑下に出来ない。
3と2は彼に長い事片思いをしているが報われないと知り、ならば親友にと女で有る事を捨てる。
3と4は自分を女だと知る上でちょっかいを出される内に恋をしてしまった。盲目的片思い。
3と5は全てが気にくわない。2,4,5の騒動(※3)で片目を失い義眼。5が憎いのに嫌いになれない。
3と6は男の友情を貫いている。何時だって一歩引いて見守るその立ち振る舞いに憧れを抱く。
(3の性別に気付いているのは1と4と5だけ)
4と1は薬漬けになった所を助けてくれたのが1(※2)殺しかけた事を心底悔やみ、妹後悔してる。
4と2は幼馴染であり、何時だって自分が自由気ままに出来るのはなんだかんだで彼が居るから。
4と3は最初は男装してるそれをからかってるだけだったのに、真っ直ぐな瞳が意識を揺らがす。
4と5は報われなくったって関係ない程に愛してる。彼女の為に自分が死ぬんならそれで本望。
4と6は自分の気持ちを表に出さないその様がイラつく。だけど決して嫌いじゃないし面白い。
5と1は普段は5が主導権だが、根っ子では1の純粋無垢さに憧れ、そして依存を持っている。
5と2は幼馴染で1に対する恋愛感情をからかったりと虐めて楽しんでいる。玩具のひとつ。
5と3は優しく真面目で凛とした彼女は良い玩具。4が幸せになるには3と一緒になるべきと思う。
5と4は幼馴染で彼の命は自分の物だと思ってる。彼の全ては自分の物だが、自分は彼のじゃない。
5と6は見事なまでに真逆だが、その真逆すぎる程の真っ直ぐさに焦がれるように惹かれてる。
6と1は勉強を教えたり一緒に買い物に行ったりと仲のいい家族みたいな関係。口煩いのも愛情。
6と2は最初は気の置けない友人だったが陰ながらこっそりと片思いの年月を重ねてしまってる。
6と3は二人でこのメンバーの保護者をする関係。悩みが絶えない苦労話も愚痴等を重ねてる。
6と4は2と5の三人の入り切れない距離感に嫉妬をしている。だからこそ嫌いなのかもしれない。
6と5は掴めないその様が苦手では有るが、それが彼女の魅力だと認めているし凄さだと思う。
:設定:
バブルの繁栄を受ける80年代。
喧嘩に走りとツッパリが蔓延り、警察が頭を抱えている。
その中でも名を馳せるのは走りをメインにするレディース「月下仙女」、対立するのは喧嘩をメインにする女人禁制暴走族「百鬼夜行」。どちらもまた、名を知らない人間はいないだろうと言うほどに大きいチームである。
そんな一癖も二癖もあるそんな二つのチームの頭、引いては幹部の彼等が、2の住んでいる廃墟のマンションに住み始める話。
個人部屋の他に、全員が自由に過ごせる少し広めの部屋も。(なんでもありなので娯楽室等自由に作ってください)
実はひっそりと片思いをしている面々でギャグ中心時々シリアスなルームシェア日常。
料理や炊事洗濯は一応当番制だが、実際の所3と6しかしていない。
泥沼設定
5は富豪の娘だからこそ、幼少期に誘拐され凌辱され14歳まで自殺未遂を繰り返していた。
その頃、2と4と知り合い悪同士が惹かれあうように気心が知れる。
このころ、3人が嵌っていた遊びがカップルを見つけては2と4で女を凌辱、5が男に「彼女を助けたかったらあなたが死んで」と無茶難題を吹っ掛ける真実の愛を探すゲームだった。
勿論、死ぬ彼氏なんて一人もいなかったが、一人だけ彼女を助ける為に舌を噛み千切って死んだ男がいた。
この日、245の三人は間接的ながらも人殺しのレッテルを持つ。
そして現在、大きなチームを作り上げた今、純粋無垢であり不良ながら正しさの塊である1を迎えて話が進む。
喧嘩に走り、血を流しながらも大声を上げて笑う日常の中で
当時、凌辱を受け彼氏が自殺扱いになった女が復讐のために姿を現す。
その当時の話を聞いた1は245が許せずに、女の傍に行ってしまう。
女のすべき復讐とは、2が惚れ5が何よりも大事にする1を奪う事だった。
1は二度とこの暮らしに戻らないと、人殺しの顔なんか見たくないと、姿を消そうとした。
3は1を取り戻す為、自分を殺して良いからあの三人を許してくれと女と1に懇願をする。その時に、右目を失ってしまう。(※3)
4は3が目を失ったことにショックを受け、形振り構ってられないと1を誘拐し、廃れた山小屋に閉じ込めて火をつけた。
1を殺せば2は腑抜けになる、自分は死ぬほど愛した5に嫌われる、5は何よりも大事な1を失う。これで全部終わりだと勝手に行動を起こした。
1は巻き込まれただけなんだ、と燃える山小屋内に懺悔をするが、結局大事な1を殺せなかった。そんな勇気を持ち合わせていなかった。
燃える山小屋へ1を救いに戻り、間一髪で二人とも命が助かった。(※1)
結局は、間接的ながら3の目が無くなったことと1と4が死にかけた事で女は許しを得て事が片付いた。
:恋愛:
色々フラグは有りますが、最終的に誰と落着いても構いません。
・フラグ↓
1→3→4→5→6→2→1
(全員片思い)
:ルール:
・セイチャのルールは厳守、又ネチケットとしてのルールも守るようお願いします。
・ギャル文字やキャラ会話での顔文字の使用はご遠慮ください。本体会話での使用は大丈夫です。
・ロルは必須であり又その中でも詳しい状況説明をして頂きたいので60字以上の長ロルを望みたいです。
・余りにも来なくなった場合は再度募集。来れない場合は一声お願いしたいです
・なるべく長期間来られる方でお願いいたします。
・置きレス可能ですので、のんびりと勧められたらうれしいです。
・キャラクターは先着順です。(Keepは24時間)
:プロフィール:
名前:和名(読み)
役:何番希望か
年齢:指示通り~
身長:2,3,4,5,6は170cm~
容姿:出来る限り詳しく(各々指示に有る特徴を入れる事)
性格:出来る限り詳しく(出来るだけ特徴沿う様に)
備考:何かあれば
>禁
アリスと一緒なら仕事を好きになるかな、___今頃俺がサボってるから、きっとダムが頑張ってるよ。(念を押すように約束を力強く行えば忘れないという意味を込めて片手でOKマークのハンドシグナルを作り、恐らく己が城を抜け出しているからこそ蜥蜴はダムを捕まえてる事だろうと想像に容易いその情景を頭に浮かべて。まさか照れていることを気付かれるとは少しも思っていない、だからこそストレートな指摘を受けると年甲斐も無くカッと耳元が熱くなり。「……っ、此処まで喜んで貰えるなんて思わなかったから」片方の手の口角を口元に宛がい顔の半分ほどを隠しながら、その指摘を否定することなく受け入れて。ちゃっかりと、次に連れて行く場所を決めて次回に繋がる約束が出来れば上出来である。「お菓子屋さんはね、城に住んでる人も常連になる位大人気なんだ。此処の皆は甘い物が好きだから」カラフルなお菓子が並ぶあの場所を見れば絶対に喜んでくれるはず、そんな自信が有るからこそ実際にそのシーンを見る事を楽しみにして。パンケーキの種類について語られると迷うように"そうだなぁ……。"と頭に数種類のイメージを浮かばせて「一番好きなのはフルーツが沢山載ってる奴、でもバニラアイスを乗せた蜂蜜も迷うかな」眉間に皴を寄せ考える表情は真剣宛ら、「アリスはどんなのが一番好き?」眉間の皴をパッと消してから尋ねかけ、到着したカフェを目線で示し「お疲れ様、アリス。あそこがキノコのカフェだよ」デザインに拘りの有るその場所に目を向けたまま、迎えてくれたウェイトレスの誘導で席について)
___器用なモンだネぇ、手作りでそンな手の凝ったの作れるなんてサ(最初こそ詰め寄るように魅力について語るテファンの勢いに目を瞬かせて勢いに呑まれるような反応を見せ、堪らず背筋がピンと真直ぐになってしまうのはその雰囲気に押されてか。落ち着きを取り戻した様子の彼がプレゼントの内容を思案し呟いたそれに"ハァー"と感心するような感嘆の息を漏らした後にその吐息のまま口はぽかんと開き、)
名前 輪廻 (りんね)
年齢 十程
性別 男
性格 卑屈陰鬱が犇めき締める、何をやらせても愚鈍で鈍臭く腐れたこの世にお別れを言いたいのに言えない意気地無し。朝陽を眺めては今日の始まりに懺悔し、また無駄に命を引き延ばしてしまったと後悔をする。夜になると鬱屈と眠れぬままに時間が過ぎて己で死ぬ事も殺される事も出来ないで又朝日が昇る。全てを諦めているからこそ年に合わぬ達観した思考を持ち、時に未熟な顔付・未熟な四肢に似合わぬ色香を纏いゾっとする立ち振る舞いを魅せる。狡猾で薄汚い大人に揉まれ生き長らえて来た為、その辺の餓鬼と比較し切れ者に育っている。所謂幼子らしさと言うのを持たず、生きる為の媚びならば厭う事無い。何を考えているのか理解しかねる無表情、空を見るぼうとした虚ろ眼、中身の入らない伽藍堂の人形のような存在感。じっどりとした湿った空気に息を殺して時が進むのを望む鬱屈とする時間こそがオマンマを喰らうその瞬間よりも生きていると実感する捻くれ屋。己以外の誰それも信じていない疑心暗鬼を拗らせた神経質、懐かない猫で有ると捉えれば近しいが猫の方が未だ可愛げのある対応を。小匙一杯ほどの幸せを超えると幸福の過剰摂取で情緒不安定に陥る、空腹の犬の方が言う事を聞くと言う理論に近いのかもしれない。この年齢まで生きて来れたことこそが阿呆者ではない証明であり、腐れ世界に存在する為に泥を啜り地を這って生きる意地にも近い根性も持っている。疑心暗鬼故に心を開くために時間を要するが、一度心を開いてしまえば執着なんて可愛い物じゃ無い依存をしてしまう。本能的に己に縛り付け、離れるならば幾度となく死んだ身なのだから容赦も躊躇も無く彼を殺める事で独占してしまえと腐った性根は直らない。
容姿 発育の遅い未熟な身体つきを持つ鶏ガラの様に骨の浮き出る体。薄い胸は正に少年の胸であり、柔かみも減ったくれも無いが薄らと肋骨の露出し張る皮は耽美的ですらある。陽の下で遊戯する事など無ければ肌はゾッとする様に青白く、目の下には寝不足の現れる青紫の隈が滲む。一二五程の背丈で幼子だからこそ男児か女児か測りかねる中性を保つ。頭部は白く毛先は白髪交じりのねずみ色、乾燥し傷んだ毛が乱れてパサパサとした長い髪を持ち、長さは下した時点で腰元に掛かる程度。それを頭部の高い位置にて一纏めに括り上げ、前髪は眉より上の揃えたぱっつん。鬱屈に揺れ、じっとりとした憂いの熱を持つ眼は形だけは丸みを帯びた垂れ形、血の赤を一滴落とした様な深い漆黒。舞台に立つ際には薄気味悪い肌の色を整えて紅を差し、一層幼子と妙齢を行き来するアンバランスな生き物に化ける。深紅の着物はいくつかの帯を使い金魚の様に歩く度にひらりひらりと存在を主張し、器用に一本下駄を履いて右へ左へと歩いて回る。座に出る際は着物の前を臍まで開き肩で着る、薄い胸が露出し唯の下手物食いだけではなくフタナリとして自らの性までも見世物として扱っている。その為、商品である身体を乱暴に扱われる事は無いようで栄養失調や睡眠不足を除くと故意的な怪我や痣と言う物は見られない。代わりに艶やかさを加えるべくか、将又昨晩の名残か、胸元や首元に幼子に有ってはならない情事のうっ血痣が残されている。
備考 親の因果子に報いたり、金の無い親に売られたと言う有触れた理由で座に身を置く事になったのが五になるかならないかと言う頃。物心の付く頃には地獄が故郷、当初こそ生きた蛇や鶏を喰らう事は出来ないと駄々を捏ねたがそれが出来ないなら両手両足を切り落として達磨になるか、足を結んで水に沈む人魚になるかと選択肢を持ち掛けられる。泳ぎは得意だと選んだ人魚の演目は酸素不足に意識を失って漸く水から上げられる、
俺の名はフラミンゴ、不思議の国の遊園地で住み込みのデザイナーをしている。
季節に応じたデザインで国を彩るのが俺の仕事で、大変だけどやりがいも感じてるし、これ以上ない天職だと思ってる。
遊園地内の自室に籠る事が多い為か、他の住人と比較すりゃ知り合ったアリスの存在は多くない。
多くないが、此れまでに何人ものアリス出逢い、そして見送ってきた。
自分で言うのも何だが、現実主義者で融通が利かない性格だと思う。
面倒事は嫌いだし、効率が何よりも大事だと思う。
だからアリスと関る事で仕事が滞るのは嫌だし、そもそも賑やかな空間は嫌いだから子供も好きじゃない。
これまでに知り合ったアリスとだって、率先として何処かへ連れてったことも無いし。そもそも深く交流を図った事が無い。
それで良いと思ってた。
深く知りあえば、そいつが元のクニに帰る時には寂しくなるんだろうし。構っていて堪った仕事を見て後で後悔すんのも嫌だし。
だから、
誰かをふと愛しく思うようになるだとか、必要だとか、これまでの生き様を全部否定するようになるだとか。
思うはずも無かった。
明日、現実を知るとしても。
彼の為に全てを受け止めたくなった。
___ フランツ・リントナー ___
■■■
「君が其処まで浅はかな奴だと思わなかった、___なんて不毛な恋に焦がれたんだろうね」
首を傾げ、後頭部で一本に纏める長い髪を風に乗せて揺らめかす。茜色の空には紫色の影が作られ始め、彼の顔色も見えやしない。
目の前の男が今何を思い考えているのか、普段より中身が見えないと思っていたが対峙した今、目の前の掴めなさが背筋をゾっと震わせる恐怖に姿を変えてしまう。
遊園地の奥にあるスペースは賑やかなミュージックが唯一控えめになるスポットで、そこに目の前の男を呼び出したのは他でもない己なのだから。額より角を生やした男は正しく招かれた客人に違いない。
「名前を知って、記憶を取り戻して、__今まで失っていた全てを手に入れて得るものが幸せだけとは思っていないでしょ。そんな綺麗事を語るのは止めようか」
時折見かけるその姿とは変わりがない、微笑う顔には屈託のない悪意無き無邪気さすら感じるのだから。
「俺が此処で生まれたっつう訳ねぇンだ。記憶がごっそり抜け落ちてる。……フラミンゴとして当たり前にドードーと遊園地で暮らす記憶しか持ってねェっつう事は、アリスみてぇに俺も記憶が弄られてるっつう事だろ。」
「御名答。よく気付いたねぇ、そんな疑問を持つ余裕なんてない筈なのに」
ぱちぱち、と繰り返される拍手の音は余りにも軽すぎる。重さの無い拍手が事の重要度に比例するようで、この疑問を叶えることがさも重要じゃないと答えられているようだ。
「初恋が最後の恋になるって、自信は?「好きな人がいる」「誰かを愛せる自分」に酔ってない?」
「今なら未だあの子を、あの子たちを元の世界に返せるよ。それをしないで不確かなこの世界に残すなんて、あの子たちは君の玩具みたいだね」
「恋が冷静で現実的な君の頭を狂わせちゃった?恋の仕方何て何十年も知らなかった癖に、――」
抑揚が有るようで無い、声だけはフワフワとしている癖に耳に届くのは銃弾のように罪悪感を抉る。
自分以外の体温がこんなにも暖かいと知らなかったのだ、目を閉じていたって太陽みたいに明るい笑顔が浮かぶのに。
どうして、今更、彼を諦めることが出来ると言うのか。
「煩ぇヨ。ゴタゴタ言ってねぇで、俺の名前だとか何だとか教えろ。」
睨むように向けた眼も迫力なんて持っていない筈、生憎と喧嘩慣れ何てした事が無いのだから。
意を決するように向けた言葉、気持ちが負けてしまわないように後頭部をガシガシと力強く掻き毟る。
「俺が名前思い出して、本当の名前でアイツに呼ばれたいンだわ。ごちゃごちゃ言ってっとその角折っちまうぞ」
イ゛ー、と歯を見せるように口を開きビシと真直ぐに立てた中指を見せつける。
あいつはお人好しで、俺の事ばっかり考えるから。
俺が名前なんか要らねぇって言えば、自分も綿菓子で良いって頓珍漢な事を言いだすに決まってる。
でも、俺が名前を取り戻して。あいつの名前を繰り返し呼べば、あいつは国に邪魔されたって名前を忘れない。
取り上げる事なんか出来るかよ、テファンも、双子も、家族の事をあんなに大事にしてるっつう事は名付け親だって素敵な人だったに決まってンのに。
そんな人からの贈り物を、国の身勝手なルールで取り上げられて堪るか。
一世一代の勇気を振り絞って得体の知れない馬に啖呵を。
ゆるゆる、と力を抜いて立てた中指を拳に戻せばぎゅうと口内で唇を噛み締め反応を持つ。
「うん、いいよ。」
駆け引きが好きな奴だ、きっと適当な事を言って誤魔化すに決まってる。こんなにも多くの住人が名を失ってるのに___良い?
「ハァ?___そんな簡単に、え。良い?」
長丁場になる事を予想していた、今日が駄目なら何度でも銀河の塔に通うつもりだってしていた。
それが、良い?
「別に、戻してほしいなら戻してあげる。僕には要らない記憶だもん、__でも、無理して思い出す必要も無いんじゃない。」
くすくす、くすくす、軽い笑い声を共に頭を何度かコクコクと揺らし、再び頭を傾けると最終通告のようにそれを述べる。
"過去が優しいなら、今君はこの世界に存在していないのだから。"
頭の内からユニコーンの声が聞こえる。それが、彼なりの優しさゆえのはぐらかしだと気づかないほど鈍感じゃないのだ。
応える為に、にぃ、と口元に笑みを浮かべて見せた。
「___ほぉんと、良い顔で笑う様になったねぇ。テファンに感謝しないと駄目だ」
根負けした様に、小さく吐息を漏らしたユニコーンの笑みだけが頭に焼き付いて、記憶は閉じた。
■■■
「やぁ、おはよう。ミンゴちゃん」
ガバっと飛び起きたのは、慣れ親しんだ自身のベッドの上。
ベッドの傍には倒れ込む様に眠る恋人と、仕事用の椅子に腰かけるドードーの姿。疑問符ばかりで状況が把握できないで戸惑っていれば、
「ユニコーンが倒れてるお前を教えてくれた、お前を背負って戻って来たら意識の無いお前を心配して離れなかった。今は疲れて寝てるが、何度もタオルを変えて疲れてるんだ。寝かせてやれ」
戸惑いを見たドードーが状況を簡易的に説く。困った奴だと呆れを含んだ表情で笑みを浮かべて此方を見る。
「それで、知りたい事は知ったのか。」
潜めるように、小さな声で短い質問を。
「知ったけど、未だお前に教えねぇヨ。一番はこいつって決めてンだ」
むにゃり、と口籠った恋人の澄み切った綺麗な白い髪を撫でるように触れる。
筋張ったゴツゴツとした手で触れるのが申し訳なくなるくらい、繊細な髪を撫でれば
「ふーちゃん、早ぅようなってなぁ」
小さな声で漏らされた願いに、幸せな笑みが小さく落ちた。
■■■
俺の名は、フランツ・リントナー。ドイツに有る貧民ばかり集められた孤児院で育った糞餓鬼だ。
孤児院に行くまではデザイナーの母親とそれをサポートするマネージャーの父親、三つ年上の兄貴が一人の四人家族だ。
遊園地内の自室に籠る事が多い為か、他の住人と比較すりゃ知り合ったアリスの存在は多くない。
母は太陽みたいに暖かくて、賑やかで、一緒にいるだけで楽しい人。父親は過保護で優しくて大らかな、時々厳しいそんな人、兄貴は三つしか違わないのに何時だって助けてくれたスーパーマン。
他のどの家族より、幸せだったと思う。
自分で言うのも何だが、とんでもない糞餓鬼だったのが俺だ。
嫌だと言ったら利かない頑固者だし、その癖我儘は一丁前。自我が芽生えたばかりの四才だった俺は、兄貴の持つ玩具が欲しかった。
それが欲しいと騒ぎ立てて、明るい母も困った顔をして注意して、父親は今度同じのを買うから我慢しろって、兄貴はいいよやるよって言ったのに、良いって言われたら素直に受け取れない意地っ張りだった。
もう知らない、死んじゃえって。スラングが口癖だった隣の家の友達ギュンターの真似して吐き捨てて、逃げるみたいに隣の家に遊びに行ったんだ。
理不尽に怒り疲れて、其の儘不貞寝をしてた俺を慌てて起こしたのはギュンターの母親で。
興奮した声、ゾッと怯えるように青白い顔で俺を連れ出した。
真っ赤に燃えた、形の無い家と対面したのはその時だった。
糞みたいな言葉が、本当になった瞬間。俺が取り返しのつかない事をしたのだと思い知った。
その後は有触れた生活を、おんなじ境遇の奴らと過ごして。
気付いたら不思議の国に紛れていた。
家族を殺したのは俺なのに、何も無かった振りをして、忘れちゃいけない記憶だけを忘れて。
明日、現実を知るとしても。
彼は変わらず俺を愛してくれるだろうか
赤の騎士:(聞き流すラジオの様にただ何となく聞くだけでも照れてしまいそうな魅惑の甘い言葉を、綴るのは多くの人の目を無意識の内に集中し集めるのだろう彼女と言う花のある人物である。もしも、己がうら若き乙女であるならば言わずとも照れる事だろう。現に、年を重ねた男である今でさえ胸を焦がすような甘い台詞の一人占めが優越感に浸らせるのだから。甘い言葉が浮き立って不釣り合いじゃないからこそ、困る。正に麗しの麗人と呼べる彼女が綴る台詞、その台詞にすら恋をしてしまいそうになるのに当の本人は決して驕る事も鼻にかける事も無く、渋めた表情が出会ったばかりにも拘らず彼女が己に気が有るのではと思わせるに十分の焼き餅に見えてしまうのだから仕方がない。それがこの場限りの場を繋ぐためのお世辞、若しくは意味の分からないこの世界を生き抜くための無自覚の処世術なのかもしれない。澄ました顔は美しく、帽子屋邸に住まう兎が作り上げた芸術品のような彼女が子供のように嫌がる素振りとは希少とすら思わせる、「余りおじさんをからかってはいけないな。君に口説かれて落ちない程、枯れて無いんだ」一級品の口説き文句の数々に少しだけ肩を竦ませてからゆるりと口元に笑みを含ませてから指切りをした手を引きつつ告げて。代案として持ちかけられた可愛らしい申し出を断る理由なんて無い、頷きを一つ「アリスが嫌でないのなら、喜んで」測らずとも夕飯の約束が付けられれば彼女の様な人を一人占めする優越に浸る、そんな己を律するべく「部屋まで案内しよう、」と言葉を送ってから立ち上がり)
人魚:__。(悪気を持っての事じゃ無く、単純に楽しくて仕方ないから笑いが収まらないと言うハンプティの性分を知っているからこそ強く怒ることが出来ず、代わりに注意をしてくれる彼女の様子を見ればパっと瞳を明るく光らせて。耳打ちを行われたその申し出が無自覚の内に間接的に己をフォローしてくれているのだろうと察すると”もちろん”と和らいだ雰囲気の返事が自然と口を通り。己が好きだと言えば自分が好きなストロベリーを差し置いてホワイトチョコを探し、己に差し出してくれるその気配り上手さに”ふふ、”と息を零すように小さく微笑んでから顔を寄せ「これ、俺が好きな奴。だからソヨンちゃんに食べて欲しい」差し出されるそれを己の指先で受け取り持てば、ふっくらと柔らかそうでそれこそストロベリーの様にほんのりと色付く彼女の唇へそっと宛がうように差し出して。)
ハンプティ:
赤の騎士:(聞き流すラジオの様にただ何となく聞くだけでも照れてしまいそうな魅惑の甘い言葉を、綴るのは多くの人の目を無意識の内に集中し集めるのだろう彼女と言う花のある人物である。もしも、己がうら若き乙女であるならば言わずとも照れる事だろう。現に、年を重ねた男である今でさえ胸を焦がすような甘い台詞の一人占めが優越感に浸らせるのだから。甘い言葉が浮き立って不釣り合いじゃないからこそ、困る。正に麗しの麗人と呼べる彼女が綴る台詞、その台詞にすら恋をしてしまいそうになるのに当の本人は決して驕る事も鼻にかける事も無く、渋めた表情が出会ったばかりにも拘らず彼女が己に気が有るのではと思わせるに十分の焼き餅に見えてしまうのだから仕方がない。それがこの場限りの場を繋ぐためのお世辞、若しくは意味の分からないこの世界を生き抜くための無自覚の処世術なのかもしれない。澄ました顔は美しく、帽子屋邸に住まう兎が作り上げた芸術品のような彼女が子供のように嫌がる素振りとは希少とすら思わせる、「余りおじさんをからかってはいけないな。君に口説かれて落ちない程、枯れて無いんだ」一級品の口説き文句の数々に少しだけ肩を竦ませてからゆるりと口元に笑みを含ませてから指切りをした手を引きつつ告げて。代案として持ちかけられた可愛らしい申し出を断る理由なんて無い、頷きを一つ「アリスが嫌でないのなら、喜んで」測らずとも夕飯の約束が付けられれば彼女の様な人を一人占めする優越に浸る、そんな己を律するべく「部屋まで案内しよう、」と言葉を送ってから立ち上がり)
人魚:__。(悪気を持っての事じゃ無く、単純に楽しくて仕方ないから笑いが収まらないと言うハンプティの性分を知っているからこそ強く怒ることが出来ず、代わりに注意をしてくれる彼女の様子を見ればパっと瞳を明るく光らせて。耳打ちを行われたその申し出が無自覚の内に間接的に己をフォローしてくれているのだろうと察すると”もちろん”と和らいだ雰囲気の返事が自然と口を通り。己が好きだと言えば自分が好きなストロベリーを差し置いてホワイトチョコを探し、己に差し出してくれるその気配り上手さに”ふふ、”と息を零すように小さく微笑んでから顔を寄せ「これ、俺が好きな奴。だからソヨンちゃんに食べて欲しい」差し出されるそれを己の指先で受け取り持てば、ふっくらと柔らかそうでそれこそストロベリーの様にほんのりと色付く彼女の唇へそっと宛がうように差し出して。)
ハンプティ:(思いがけずに叱咤を受ければチェーっと拗ね腐る様に唇を尖らせてBooBooと文句を立てる様に親指を付きたてたそれを地面に向けて、そんな拗ね腐る事に対する興味も長くは続かずに直ぐに興味が消えて"ひゃひゃ"っとした軽い笑い声に姿を変えて。お土産用のスイーツを買って行ってくれると聞けば立派なお客様である、好きに見て行ってくれと腕を広げてその買物ぶりに付き添いつつ、試食したそれを褒める言葉を聞けば己が作っていないとはいえ鼻高々になるのに十分な要素であり。ふてぶてしいほどの表情でドヤァと胸を張りつつ「だッろーーーッ。此処に有ンのはぜぇぇんぶ美味ェんだ!」ブイ、と得意げなピースサインを向けた所で続得られた質問に"ハテハテ"と目を白黒させる様に考えこんで。己の記憶の中を辿る様に探りつつ唸り声を幾度か零し、「今日はメリーゴーランドの方にいるッて言ってた気ィするケド、わッかんねぇや」教えるのは何とも頼りなくあやふやな情報で)
白兎:(説く様に、と言うよりかは聊か説教のようなそれに対して厳しい顔を浮かべるでもなく不平不満を向けられる訳でも無い。飽く迄も依然と変わらない凛とした姿と崩れることの無い落ち着きは、より一層居心地の良さと共に、普段己に向けられる所謂面倒臭いと言った感情が全く見られないことに不思議な感覚が浮かび。尚も、控えめな口振りで手を触れる事を望まれると此処に生まれたのは少しの葛藤、先にそれを伝えられていたならば恐らくは何のためらいも無しに断っていただろう。今回は先に指先への口づけと言う行為が有った為に、その衝撃は薄れている。だからこそ生まれた葛藤は沈黙の間としえ数秒ほど生まれ、そうして、結局は融通の利かない頑固さにより「共に、並ぶので十分だろう。隣に並び、会話を交える事以上の親愛はそう易々行うべきでは無い。」頑固と言う言葉、もしくは面白味の無い性分、そういった類がパズルのピースのようにピッタリと当てはまりそうな、別にツンと澄ましている訳でも嫌がらせをする為に断るのでも無い、悪気無しに、女性が触れ合う事は危険なことだと確固たる意志を向けて。女王になればと語るその問いかけは、自身にとって答えの見えている物だった。「それは変な質問だ、私は赤の女王の統べるこの国に忠義を示すだけ。いずれ、お前がこの国を統べる日が来るのなら、私は持ちうる知識をすべて使って協力をしよう。」告げる声色は当然の事、そう言いかねないもの。瞳に僅かな躊躇いさえ浮かべる事無く「その為にも、女王候補らしい身の振り方を学ぶ期間で有ると。今一度考え直すと良い」口を突くのは何の面白味も無い年寄りの説教であり、然し、先程からの会話により彼女がそれを親身に受け止めると自信が有るのか。「お前と見るのなら悪く無い。付き合って貰おうか、」誘われた花火に頷きを見せてからす、っと静かに立ち上がり)
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