クラスメートのアイツと俺【非募集/学園K/猿美】

……っ…。（あっという間に去って行ってしまった相手を見つめることしか出来ず、保健室の扉が閉まってしまえば、また女と…。と少し表情を曇らせ。）

…。
（教室に戻れば自分の席に着いて、あまり気分が良くないらしく机に突っ伏して。）

……。（なんだかこちらも気分が良くないと、授業に出る気が起きず単位危ういのに構わず屋上へサボりに行き。）

…。
（授業中も何故こんなにモヤモヤするのだろうか、と机に突っ伏しながら考えていて。）

…否定して当たり前だろ…。男同士だし…そもそも猿比古、モテるし…。（少し必死に否定しすぎたとは思うが、別に否定することは何もおかしくないと呟きながら屋上の人目の付かない所で横になり、なんだか胸が苦しいと大きくため息をつき。）

…。
（結局午前はずっと机に突っ伏したまま過ごし、気づけば昼休みに入っていて。）

…（結局午前は授業に出なくて、どうせ午後も出る気無いんだから帰りたいと思うが、先生に捕まっても嫌なので仕方なくココでサボろうと思い。）

…。
（午後は屋上でサボろうと思い、相手が居るなんて思わず向かい出して。）

……（何だか眠れず、空を見つめながらただボーッとしていて。）

…。
（相手に気づかずに屋上には入れば、小さく溜息を吐いて校庭を眺めて。）

……っ（誰かが屋上に来たことが分かるとハッと起き上がり、先生かな？と思い警戒しながら気配を消しもう少しちゃんと隠れ）

…。
（ぱっと見だが誰も居なさそうなので、フェンスに寄りかかって目を瞑り。）

………っ！（屋上を出て行く気配も無いので、誰だろ？と思ってはチラッと覗くと、相手で、驚くと慌てて再度隠れ直し。）

…。
（何か視線感じるな、と思えば誰か居るのかと探し出して。）

……っ、（こちらの方に来る気配に更に慌てると、丁度小柄な姿だから隠れられる隙間がありそこへ見つからないように隠れて。）

…気のせいか。
（再びフェンスにもたれかかると、またカロリー◯イトを取り出して黙々食べて。）

…っ、…（ホッとしながら何隠れてるんだろ…と思っていては相手の様子が気になるのか耳を済まして。）

…少しだったけど、すげえ心地良かったな。
（気絶して相手に頭を撫でてもらっていた時がとても心地良く眠れていたらしく。）

……？（まさか自分のことを言われてるとは思わないので、何の話だろ？と思えば女との話だと勘違いしていて。）

…。
（また相手の事ばかり考えていると、日差しのせいで眠たくなってはすぐに眠り。）

……（少しだけ今の位置から相手が見えるのか、多少遠くても、目は良いのでその相手の寝顔をついガン見していて。）

…、さき。
（気持ち良さそうに眠りながら、小さく寝言を言っていて。）

……？（全然自分のこととは分かってないので、サキって誰だ？と思っては、なんだかまた胸が苦しい気がしてその隙間から出てくると帰ろうと思い。）

…。
（何か気配を感じて、ポカポカした顔で相手をジーッと見つめて。）

……（何だか相手を見れず、相手が起きたことに気が付かないまま屋上を出ようと扉に手をかけ。）

…。
（立ち上がって近づけば、手首を掴んで引き止めるとぎゅうっと抱き締めて。）

……っ！？？（驚きのあまり声も出ず固まってしまい）

…。
（まだ頭が回っていないらしく、肩に顎を乗せて幸せそうにして。）

は…え…ちょ、…（かなり困惑しながら肩に乗る相手の顔をチラッと見て。）

…。
（相手の顔を少しだけ此方に向けて、唇を重ねて離さずに。）

……（何が起きたのか全く理解できずただポカンとしてしまい。、）

…まだ、時間あるな……。
（暫くしてから唇を離せば、寝ぼけながら元の場所に戻って再度眠り出して。）

……え…。（まだ頭が付いていって無くて、また寝に行ってしまったのでただ扉の前で固まったまま相手を見ていて。）

…。
（先ほどのように心地好さそうにすやすやと眠り出して。）

……っ…き、…き…ｯ……（何されたかやっと分かってくると、明らかに混乱しながら、逃げるように屋上を出て行ってしまい。）

…。
（相手の気も知らずに呑気にすやすやと眠り続けていて。）

……っ、（手の甲で唇を押さえながら、全力疾走で寮に戻ってくるとすぐさまベッドに横になり、パンクしそうな頭の中を整理して。）

……ン。
（目が覚めたらまさかの夕方で、んー、と伸びしてから立ち上がり。）

……（多少は頭の中を整理できたが、自分にキスする意味は分からないため相手は寝ぼけて誰か別の女のことと勘違いしたと結論づいたが、なぜかそのことがショックで。）

…。
（寝すぎたな、と思いながらさっさと学校から出て寮に向かい。）

……はぁ、（つい大きくため息を漏らしてしまうと、なんでこんなに裏切り者の相手のことばかり考えてるんだよ、と自分のことが自分でわからなくて。）

…。
（寮に帰って来るなり荷物を置いて、ベッドに倒れ込んで塞がれている穴を見つめ。）

……あ、やべ、間違えた…！（とりあえず今は気を紛らわせたいのか、鎌本に『飯食いにいくぞ、すぐに来い。』とメッセージを送るが、間違えて相手に送っていて、すぐに気がつくと思いっきし声を出して間違えたと慌てていて。）

…！
（端末が鳴ったので確認すれば、まさかの相手からの誘いだったので柄にもなく飛び跳ねてさっさと準備をして。）

……やば…っ、（あせあせしながら、間違えだったことをメッセージで打ってるが、焦ってるせいでうまく打てず間違えまくって手間取っていて。）

美咲。
（用意が出来ればノックもせず、相手の部屋の扉を勝手に開けて。）

っどわ！！！…は？え？？…（扉が開いて相手に声をかけられると明らかに焦り、でも、まさか来るとは思わないので、マジで来たの？？と混乱して。）

突然連絡してきて寂しくなったのかよ、美咲。
（いつも通り相手をからかうように言うが、何処か嬉しそうにしていて。）

……いや、…あの…さっきのは……ま、…まちがえだった…つか………。（からかわれるが、相手の顔を見るとさっきのキスを思い出してしまい顔を逸らしながら、ボソボソと小さく言い。）

………だよな、悪い。
（相手の言葉に一気にいつもの無表情に戻れば、何処か舞い上がっていた自分が情けなくてすぐに部屋を出て行って。）

あ…ちょ……っ、…（何となく表情の違いに気がつくと、なんとなくこちらが申し訳なくて、出て行った扉を見つめてしまい。）

…かっこわる。
（小さく呟けば、街中を歩いて適当にカフェに入って行って。）

……いねぇ…（隣に居るかな？と思って閉じてた穴開け、そーっと覗いてみるが居なくて、ため息を付き。）

…。
（今は本当に相手に会いたくないので、これからどうしようとコーヒーを頼んでから突っ伏して。）

……（なんだかとても申し訳なくては、謝ろうと電話を掛けてみて。）

…。
（端末を確認すれば相手からだったので、迷うことなく電源を切って。）

あﾞ！…切りやがった。（切られてはムカつきヤケになると、この前のように部屋で待ってやろうと再び相手の部屋に入り。）

…。
（カフェの閉店時間がきたので外に出れば、適当にホテルを探し出して。）

……腹減った….（結局待っていて飯食ってないのか、腹が鳴るもまだ待っていて。）

…。
（結局夜中になっても帰ってこなくて、ホテルでゴロゴロしていて。）

……ねむ…（お腹が空いてるし、流石に眠くなると欠伸を漏らしながら頑張って起きていて。）

…。
（ゴロゴロしていると、いつの間にか眠りについていて。）

……（かなり遅くまで起きていたが、流石に帰ってこないと分かるとしょんぼりしながら自分の部屋に戻り、結局何も食べずベッドに倒れ込み、相手が来たことが分かるように穴は開けたまま眠りに落ちて。）

…。
（朝になれば身体を起こして、一応学校に行く準備をして。）

……（あんな時間まで起きていたので、やはり朝は起きれずぐーすか眠っていて。）

…。
（相手に会いたくないが、結局はいつかは行かないと駄目なので学校に向かい。）

……っ！…やばっ、（ふと目が覚めるとホームルームが始まる五分前で、飛び起きて準備をして。）

…。
（教室に入って席に着けば、窓の外を見つめながらホームルームが始まるのを待って。）

……っ…！！（速攻で準備するがもちろん間に合うはず無く、ホームルームが終わる直前にピシャンｯ！と扉を開けて急いで入ってきて。）

…。
（扉の方に顔を向けてから、フィッと再び窓の外を眺めて。）

…っ！………。（相手が居て少し驚くが、すぐに自分の席に着き小さくため息を漏らし。）

…。
（相手が席を着いたと同時に立ち上がれば、ホームルームも終わったので教室を出て。）

あ…ちょ…っ、…（相手を追いかけようとしたが、最近サボり気味なせいで、担任のクローディア先生に呼ばれてしまい。）

…。
（安定の屋上に行けば、イヤホンをして音楽を聴き始めて。）

……っ、…うっす…。（担任がマジでキレたら凄い怖いのは知ってるが、そのキレる直前にな感じに注意を受ければ、相手を追って教室を出ることが出来ず、仕方ないのであんまり誘いたくないのだがちゃんと話したいので『昼飯、屋上で一緒に食わねぇ？今度は送り間違えとかじゃないから。』とメッセージを送り席に着き。）

…、こーゆーの余計傷つく。
（かなりヘコんでいるらしく返信すらせずに、隣に座っている遊び相手の女に自らキスしていて。）

……ｯ。…（とりあえず1時間目が終わり、端末を確認したが返事が返ってこないと奥歯を噛み締め、机に突っ伏すと昼にちゃんと屋上で待つつもりなのか午前の授業はそれでやり過ごし。）

…。
（結局昼まで女と一緒にサボって、そのまま作ってきたであろう弁当を差し出されて黙々と食べて。）

……（昼になれば相手が昼飯無かったとき用にパンを2個だけ買い真っ直ぐ屋上に向かうと、相手が居るか不安になりそーっと屋上の扉を開けて。）

…。
（女が調子に乗ってあーん、と食べさせてくるが、拒否するのも面倒で大人しく食べていて。）

…っ！！…（影からその光景を見てしまい、思わず言葉を失ってしまい。）

…。
（もぐもぐと口を動かして飲み込むと、もういらねえと言って。）

……（女と遊びに行ってしまうのこの間見たが、こうもラブラブなとこを見てしまうと何故かショックで、見たくないのに相手は遊んでなんかいないと今更なのだが信じたい気もあってもう少し様子を覗ってしまい。）

…。
（相手の視線を感じとれば、またムシャクシャしてきて女を押し倒して激しく口付け出して。）

……ッッ！！…。（相手の次の行動に唇を噛み締めると、バンッと扉を勢いよく閉めて屋上を出て行ってしまい。）

…。
（扉の音がしてすぐに女から離れれば、何がしたいんだよ、俺はと頭を押さえて。）

……っ、…（何かこみ上げるものがあったが奥歯を噛み締め我慢すると、一度教室に寄り鎌本の部屋に少し居座らせろと寮の鍵を巻き上げ、このこと誰にも言うなと言い残し、再び教室を出て行ってしまい。）

…。
（女がどうしたの、と尋ねてくるが無視して唇を噛み締めていて。）

……ｯ（もうサボろうが気にしないようで寮に戻ってくると一度自分の部屋に寄り泊まれるような準備をすると鎌本部屋にさっさと行き。）

…。
（午後からは出るつもりらしく、チャイムが鳴る前に教室に戻るが、相手の姿がないので深い溜息を零して。）

…（ベッドに横になると自分のタオルに顔を埋め、何故か分からないが、先ほどこみ上げて我慢していた涙が溢れてきて。）

…。
（先ほど見せつけるような行為をしたが、だからといって何なんだと今更思っていて。）

…な、…なんで…？…（実際にそういうところを目撃てしまえば、何故か全く涙が止まらず、自分のこの気持ちがなんなんだかわからなくて。）

…。
（結局一日中頭を悩ませていて、放課後になればこれからどうするか考えて。）

……（なんとか涙は治まるがまだ頭の中が相手のことばかりで、あのままあの女と最後までしちゃったのかな…と考えればまた涙がでそうで、慌てて首を横に振ると何も考えないようにしようと、結局昨日の夜から飯を食べるのを忘れてしまいながらも、鎌本の部屋にあるゲームを適当にやり始め。）

…居ねえ、よな。
（真っ直ぐ寮に帰ってきて相手の部屋の前で止まるが、何となく居ないと分かっていて。）

……ｯ（ゲームをやっててもあまり乗り気じゃないのか静かにベッドに横になりながらで、途中でゲームも嫌になるとそのまま目を閉じて眠ってしまい。）

…。
（部屋に戻れば塞がれていた穴がまた見えたので、目を丸くしてからすぐにその前に移動して。）

んﾞ…（寝苦しそうに寝返りを打ったりし、全然落ち着けて無くて。）

…居ねえ。
（穴を覗いてみれば予想通り部屋に居なくて、再び深い溜息を吐き出して。）

……（ふと端末が鳴り起きると、今日はバーに来ないのかとメッセージで訊かれるもすぐに『今日はやめとく。』とだけ返しため息を漏らしながら天井を見つめ。）

…。
（のそのそと相手の部屋に移動すれば、勝手にベッドに寝転がって同じように天井を見つめて。）

……（やることもないのでまた寝ようと思い目を閉じて。）

…。
（相手の枕に顔を埋めれば、何だか落ち着いてそのまま眠ってしまい。）

…おお、おかえり…（こちらは暫くして鎌本が帰ってきたので、いつもだったら占領するベッドをすんなりと退いて譲ると床と座布団とかで寝床を作り。）

…。
（枕に顔を埋めたまま、本当に落ち着くらしく死んだように眠っていて。）

……おやすみ。（床に寝床を作るなりすぐに眠りに入れはがあっという間にこちらは寝て、さすがに鎌本も不思議そうにしていているがそのうちに電気も消され。）

…。
（眠ったのが早かったせいか、かなり早く目が覚めてしまい溜息を零し。）

……背中痛ぇ。（こちらもそこそこ早く起きるも、今日も学校サボるつもりなのか、座布団とかを追加して再び二度寝して。）

…。
（相手は来ないだろうしと予想すれば、自分は学校に行く準備を始めて。）

……（そのうちに鎌本が起き、学校行かないと伝えると鎌本を送り出し、やっとベッドで寝られるとベッドに倒れ込み）

…。
（寮を出れば何だかいつも以上にだるいので、首を鳴らしながら歩き出して。）

……（ベッドで寝れると余程ちゃんと寝れてなかったのか爆睡で。）

…っ、ﾊｧ。
（少し歩いた所で足を止めると、身体がだるくて壁にもたれて。）

…（こちらは爆睡中で、相手の近くを通ってた赤部の部員たちが「最近、八田さん変っすよねー。毎日のように顔出してた八田さんが昨日もバーに顔出さなかったし。」とそんなことを漏らして登校していて。）

……。
（赤部の連中の話を聞いてしまえば、勝手に手が動いてあれだけ無視していたくせに此方から電話をかけて。）

……（電話に気がつかないほど熟睡しており、出なくて。）

…はぁ…。
（溜息をして電話を切れば、調子も悪いので一旦寮に戻って。）

……ん、…え？（ようやく起きて多少寝れた、と思い目を擦れば、端末に着信ありで、相手からだと驚いて。）

…だと思った。
（部屋に戻って熱を測れば、なかなかの高熱だったのでベッドに倒れて一応学校に連絡して。）

……（掛け直した方がいいのかな…？と迷うも、相手が女を押し倒す瞬間を思い出せば嫌ではあるのだが、かけ直しだし、と頑張って相手に電話をかけ直し。）

…誰も来させないでください。
（タイミング悪く学校に電話中で、女どもが見舞いに来そうなので担任に直接お願いしていて。）

……通話中か…。…また女かな…。（通話中で仕方なく電話を切ると、女な気しかしなくて大きくため息を漏らし。）

…薬あったっけ。
（電話を切れば端末を置いて、フラフラしながら薬を探し始めて。）

……。（女と遊びに行ったのだろうと勝手に思えば、暫く帰って来ないだろうから一旦部屋に戻ろうと思い。）

…何もねえ。
（薬も冷えピタもないので深い溜息を零せば、買いに行く元気もないので横になって。）

……つかれた。（いつもと違う部屋で寝ると全然落ち着けなかったので、そう呟きながら部屋に戻ってきて、相手が居ることに気がつかないままベッドに横になり。）

…暑い。
（部屋が異常に暑い気がして、クーラーをガンガンにつけて。）

……？…やべ…。（穴から冷気が漂うとなんだ？と思うが、よく考えれば隣に相手が居る気配があってやべ、と漏らしどうしようと思い。）

…っ、はあ。
（クーラーガンガンのくせに布団に包まっていて、少し落ち着いたら薬買いに行こうと思い。）

………つか、寒すぎじゃね？…（異常に冷気が流れてくるので流石に不思議がれば、まず隣に居るのは相手なのか確認のためかまず再び電話を掛け。）

…もしもし。
（眼鏡を外しているので文字がボヤけて相手を確認していないが、だるそうに電話に出て。）

あえ？…出た…。…おまえ、今部屋に居る…？（出るとは思わなかったので驚きつつも、色々あったくせに今は穴から来る冷気がとても気になってとりあえず相手に部屋に居るか訊き。）

っ！……居るけど、何。
（声を聞いてかなり驚くが、此処で切ってしまえば本当に話せなくなると思い、切らずに何の用か尋ねて。）

……っ、…おまえの部屋寒すぎじゃねぇの？（相手の声をちゃんと聴くとあの光景を思い出しグッと奥歯を噛み締めると今はそれどころではないと、こちらの部屋も冷えてきて相手の部屋のほうが寒いのは確実なので、自分の声が聞こえるくらいにまで穴に近づき、そう言うが、ちょっとまだ部屋には入れずにいて。）

あー…お前の部屋にもいってんのか…穴塞ぐ。
（何か塞がる物はないかと立ち上がるがフラついてしまい、一旦冷房を止めることにして。）

…いや、、そうじゃねぇよ。なんでこんなにクーラー効かしてるんだよ…ッ…て寒っ！（そういうわけじゃない、とつい相手の部屋に穴から入ってしまうが寒さに驚き。）

……暑いからに決まってんだろ。
（入ってきた相手に少し驚くが、それよりしんどさが勝るので再びベッドに横になり。）

…こんなにクーラー効かせて暑いわけねぇだろ…。…っ、おまえ、熱あんのか？（つい、顔を見ることができずに居たが、ハッとするともしやと思い聞いて。）

…ほっとけ。
（否定はせずにそう言えば、布団の中に潜っていってしまい。）

薬飲んだのかよ？…あと、この部屋寒すぎるからちょっと暖房いれるぞ。（否定しないので、やっぱりと思えば、相変わらず世話焼きで、そんなこと言いながら看病する気で居座りだして。）

余計なことすんな！移ったらどうすんだよ！
（相手の行動にイラッとすれば、少し怒鳴り気味に声をあげて。）

……看病するときに移るとか気にしねぇよ。（怒鳴られようが気にせず、看病とハッキリ言えば冷えピタは見当たらないので代わりにタオルを水に濡らし。）

…。
（ムスッとしながら、相手から必死に顔を逸らしていて。）

……。（おでこに乗せようと思ったのに顔を逸らされてるままだと、こちらもムッとして、見える首筋にぴとっと濡れたタオルを当てだし。）

？！
（首元に濡れたタオルを当てられれば、びくっと飛び跳ねて。）

……。（面白い、と思ってしまうが、暑そうな首筋の熱が冷えそうだったので、そのまま無言で濡れたタオルを首筋に置き、無言のまま今度は氷水でも作ろうとまた水道に向かい。）

…。
（相手に移してはいけないと何だかんだで彼なりの優しさがあるらしく、マスクを手にすれば息苦しいが着用して。）

ほら、氷水。今度はコレ首にやられたくなかったらさっさと上向け。（濡れタオル以上に冷たい物を持ちながら、脅すように上を向かせたくて言い）

…チッ。
（小さく舌打ちをすれば、相手の言う通りに上を向いて目は逸らして。）

……だいじょ？寒くねぇ？（氷水を額においてあげると、つい、凄く心配そうに見つめていて。）

…大袈裟なんだよ。
（本当に心配してくれていることが伝わってくると、照れ隠しなのか可愛げなく言って。）

かなり熱あるくせに…。薬はどうした？（色々あったが、それ以上に何故か物凄く心配で、可愛げなく言われてもあまりつっかからず、結局薬飲んだのだろうか？と訊いて。）

っ、薬なかったし飲んでない。
（小さく咳をしながら、薬を飲んでないことをきっぱり言って。）

……おれの部屋にもねぇや。ちょっと買ってきてやるよ。（探さなくても、全然風邪引かないから買ってないことはわかるのか、買ってくると準備しだして。）

…放っておけば治る。
（遠回しに買いに行かなくて良いと言えば、再び冷房に切り替えて。）

でも、薬飲んだ方が楽だしよ。……つか、何気に冷房入れんな。（それでも買いに行く言ったが、何気に冷房に変えたのに気が付くと穴から一旦自分の部屋に戻ろうとしたがすぐ戻り冷房を消し代わりに窓を開けて。）

…お節介。
（相手の行動に少し膨れながら、お節介と呟くように言って。）

大人しく寝てろよ、冷房も付けちゃ駄目だからな。（再び穴をくぐろうとしながら念を押して部屋に戻っていき。）

…。
（相手が思っていたより普通に接してくれているので、内心何処か安心している自分がいて。）

……（さっさとコンビニまで来れば薬とか冷えピタ、相手の好みアイスやら飲み物、ゼリー等々、たいしてお金無いくせにどんどん買っていき）

…っ、ﾊｧ…。
（咳まで出始めれば、先ほどより辛そうに布団の中に潜って。）

（/こっちのお返事忘れてました…ごめんなさいorz）

…ほら、薬。…って、大丈夫か？（すぐに帰ってきて自分の部屋から穴を潜って袋を持って戻ってくるとすぐさま薬を薬を出してあげるが、辛そうな様子を目撃してしまったらしく心配そうにし。）

（/いえいえ！あちらで居てくれることが分かってたので、全然気にしてなかったですよ！）

…み、さき。
（布団の中から手を出せば、相手が何処に居るのか探していて。）

（/わーん！ありがとうございますorz）

……ここに居るよ。薬飲めそう？（伸びてきた手をギュッと握り優しく訊いて。）

…。
（相当辛いのかとても素直になっていて、顔を出せば小さく頷いてみせて。）

…はい。（手は離さないで居てあげながら、片手で少し手間取りながらも薬と水を出して差し出して。）

…。
（布団から出てくると嫌々ながらも薬と水を受け取って、小さく頭を下げてから薬を飲んで。）

あと、冷えピタも買ってきたから。氷水より楽だろ。（薬飲んでる相手の髪を勝手に持ち上げると勝手に貼ってあげ。）

…美咲、その……りがと。
（相手にお礼を言いたいが少し照れ臭いので、ゴニョゴニョと濁しながら言って。）

……そーゆーのはハッキリ言ってくれないと伝わんねーよ？（相手が言いたいことがわかるとニヤニヤしながらハッキリ言わせそうとし。）

…っ、性格悪。
（相手の様子に恥ずかしくなれば、また頭から布団を被って隠れて。）

テメェに言われたくねぇよ。アイスとかゼリーとか、飲み物も色々買ってきたから、冷蔵庫入れとくな。（思わずクスクス笑いながら、まだまだ袋にいっぱい入ってるモノを漁りながら冷蔵庫へ向かうと部屋にずっと居てもきっと休めないだろうから部屋に戻ろうと思っていて。）

……金、返す。
（また布団から顔を出せば、手を伸ばして鞄の中から財布を取り出して。）

あ？…いいよ、別に。おれが勝手に買ってきただけだし。（勝手に買って来ただけだからいいと断れば、冷蔵庫に入れ終わり。）

っ…貧乏人だろうが。
（布団から体も出せば、小さく咳をしながら失礼なことを言って。）

…るっせぇ、いいんだよ。（お金に関しては本当に気にしてないようで、布団から出た相手を再び布団に戻そうとし。）

…っ、わ。
（何が何でも渡そうと思い立ち上がるが、布団を踏んで相手の上に倒れてしまい。）

っうわ…！（相手を支えきれず倒れてしまえば何が起きたか分からなかったが相手の近さに気がつくとなぜが顔が赤くなってしまい。）

って……。
（相手の顔を確認すれば赤らんでいたので、少しどきっとして固まってしまい。）

お、重い…（相手の顔はできるだけ見ないようにしながら、重いから退いてと言わんばかりに押し離そうとし。）

…。
（相手の唇にしか目がいかず、勝手に体が動いて顔を近づけて。）

……っ！…（一向に退かないのでチラッと相手を見たら顔が近づいてきたので更に顔を赤らめ驚き。）

…。
（避けない相手にこのまま唇を重ねようと思ったが、先ほど別の女としてしまったので相手が汚れると思い離れて。）

……（顔が近すぎて、目をキュッと瞑ってしまっていて離れたことに気が付かず。）

…。
（相手の様子に肩を竦めれば、何となく相手の唇に人差し指を押し付けて。）

……んー、…っ？？？？（てっきりまたキスされたと思い押し離そうとしたが、顔はすぐ傍にないのでスカって驚き目を開けばポカンとして）

…拒否すんのおせーよ。
（相手の様子に呆れながら手を離すと、再び布団に戻って額に手を当てて。）

うっせぇ、驚いたんだよ。（驚いたからと言えば、相手に怪我ないかな？と心配してまた布団を覗き込み）

…お前さ、好きな奴とかいんの？
（何か話題をと思い、相手を見つめながらそんなことを聞いて。）

吠舞羅の仲間は好きだけど…？（相変わらずの考えで、サラッと答えるが、そういうことなのかは分からないのか疑問系ではあって。）

…聞いた俺が馬鹿だった。
（深い溜息を零せば、目を閉じて寝る体制に入り。）

…美咲、おめでとう←

……おう。……さんきゅ。（相手からの突然の言葉に明らかに照れたように視線を逸らすが、頬をポリポリ掻きながらお礼を言い。）

（/あう！返そう返そう思ってて返すの忘れてました…。ごめんなさい。そしてもの凄くギリギリ！）

…。
（無言で相手に紙袋を渡して、中身は相手らしい少しお高めの服で。）

（/大丈夫ですよ！そしてギリギリ狙いましたｗｗｗ）

……。…おれに？…いいの？？（中身をチラッと見て驚きながらもどこか嬉しそうにしていて。）

…。
（照れ臭いらしく、何も言わずに小さく頷いてみせて。）

へへっ、さんきゅ。（嬉しくて、笑みがこぼれながらその紙袋を見つめ。）

…。
（相手の笑顔を見ていると、自然と表情が優しくなっていて。）

なーなー、ちゃんと開けていい？（子供のようにわくわくしながら、ちゃんとみたい用で目を輝かせて相手を見上げ。）

…お前のだろ。
（好きにすればいい、と返すが、反応が楽しみで内心そわそわしていて。）