regulus 2017-05-12 16:08:21 |
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少しぐらい静かに出来ないもんかね…こっちはただでさえ嫌いな教科やらされてるんだよ
(いつもならばジェームズらとつるんで笑っているのだろうが、今はそんな気分では無い。
むしろ気分が悪いようでブツブツと文句を言いながら歩き。
ふと引き止められているスリザリン生の方を見てはほんの一瞬だけだが目があってしまい、すぐに逸らしてどこか一人になれる場所はないかと探しはじめて。)
(あの頭の空っぽなポッターたちがすることはいつも同じようなことだ。魔法と嘲笑でセブルスを見世物にする……まったく、ワンパターンなやつらだ)
……チッ。
(食堂に向かったポッターからやっと解放されたセブルスは心身ともに疲れ果て、ぼろぼろになったローブであちこちの血のにじむ擦り傷を抑えながら、ポッターたちが来ないであろう湖の畔へ向かい)
やっぱりここは落ちつく…
(一人になりたいときは湖の畔へ来て鳥やら風景やら自らのペットのチョコを眺めたりスケッチしたりと一人静かな時間を過ごしており、こうして今も自身のペットを座らせスケッチの準備をしては大きく伸びをして)
さて…と、描きますかね…ねぇチョコさん?
(ワシャワシャとペットを撫でては遠くの足音に気がついたようで杖に手を伸ばし)
(体力がないのに半ば走るように歩いて来たため、はあはあと肩で息をつきながら、先客には気がつかずに木陰に腰をおろし)
くそ……っ、ポッターめ…。
(低い声で毒づきながら、血がつかないよう袖を捲り上げて、ぐったりと木の幹にもたれかかり)
(ゆっくりと杖を握り相手がいるであろう方へ先を向けゆっくりと近づいて行き)
誰だ…
(なんて軽く睨み、相手が誰だか分かればどこもかしこもボロボロなことに驚いて)
なっ……。
(完全に1人だと思っていた矢先に声をかけられ、びくっと肩を震わせて立ち上がり、相手が先ほどのグリフィンドール生だと気づいて)
……ポッターの仲間か。
(反射的に杖を向け、身構えながらつぶやいて)
別に仲間ってわけじゃない、ただの友達だ。
ほんのたまに話してる、あんなに馬鹿みたいなことなんかしない。
だから杖を降ろせ、何もしない
(そう言えば杖をしまい両手を上げて)
そんなことよりも何でそんなボロボロなんだ
(なんて相手を観察でもするかのようにじっとみつめて
(彼の言葉につられて杖をしまいかけたが、グリフィンドールの連中の言葉など信用してはいけないと思い直し、杖はしまわずに握ったままで)
さあな……いつものことだ。
(彼がポッターを呼びはしないか、と警戒しながらそっけなく答え)
杖を下ろす気はないんだな?その顔を見ればわかるよ、明らかに僕を警戒してる。そうだろ
(下ろしそうにない相手に軽くため息をついては両手を降ろして)
いつものこと…いつもいつもそんなボロボロだったら着る制服が無くなる…よくなくならないもんだな
(興味なんてものある訳がないがとりあえず彼の警戒をなんとか解くことはないのかと考え)
(なくならないわけがない。だが家の経済状況が芳しくないセブルスは新しいものが買えるわけもない。まだ裁縫の魔法を上手く使えないセブルスは、常に手作業で破れたところを縫い直していた)
グリフィンドールの奴らは裁縫も知らないのか?
(と皮肉げにいい、鞄のなかに入っているこれから使おうと思っていた裁縫箱をちらりと見、以前それをポッターに見られた時「裁縫をするなんて女子生徒のようだ」とからかわれたことを思い出しながら)
裁縫ぐらい知ってるしそんぐらい出来るっての…!
何なら縫ってやろうか?あー…あの、あれ…あれさえあれば!
(皮肉げに言われたのが悔しかったのかほんの少し無気になるも、実際は裁縫などした事がないらしく針と糸、と言う言葉が出てこないらしく両手で縫うような仕草をして
(何を言ってるんだ、こいつは?とあからさまに訝しげな表情を浮かべ)
なんでグリフィンドールが僕の服なんて縫うんだ?
(ポッターの差し金でなにか悪戯でも仕掛けるつもりなのだろうか、と疑わしそうな目でたずね)
お前がグリフィンドール生は裁縫も知らないなんていうからだろ、だからやって見せてやるって。
(自分が言ったことも忘れたのかなんて顔をして。)
まぁいい、どうしてもやらせて欲しいわけでもないし僕は戻るよ
(元々スケッチの準備をしていた場所へ戻ろうとして。)
(本当に悪戯する気がないのだろうか。こいつはポッターの仲間じゃないのか? そう考えながら)
……変な奴だな。
(とつぶやき、もう一度木の根もとに座り込んで裁縫箱を取り出し、ちらちらと彼を気にしながらローブを縫い始め)
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