▼ 青 髭 公 の 死 の 館 ▼

▼ 青 髭 公 の 死 の 館 ▼

青髭  2017-05-03 23:03:42 
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「冷酷無慈悲な英雄」として有名なその男は、【青髭】と呼ばれていた。
それまで何度も美しい貴族の娘を娶っていながら、彼の妻たちはことごとく行方不明となっている。
青髭の館の執事や女中たちは、嗜虐癖を隠さぬ青髭が拷問の末に殺したに違いないと囁いていた。
──そしてまた、青髭の元に嫁いでいく美しい娘がひとり。

彼女の優しい献身にもかかわらず、青髭は何故か彼女の愛を頑なに信じようとしない。
それどころか牙を剥き、残酷な毒の言葉を吐くばかり。
だがある日、国王に呼び出されて館を空けなければならなくなった青髭は、仕方なく館中の扉の鍵束を彼女に渡し、そのときひとつの約束を取りつけた。

「金の鍵の小部屋にだけは、絶対に立ち入るな」

──それは、愛を信じぬ青髭が、本当は彼女の愛を信じたいがために零した、切なる願いだった。


>>1:ストーリー
>>2:募集と規約




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  • No.1 by 青髭  2017-05-04 00:10:06 




▼広大な館の中を悪魔から逃げ惑い、時に戦いながら、青髭と美しい娘の間に愛情が通うようになる物語



──真相として、青髭は実際に生来残忍な気質ではあるものの、残忍さ余って妻たちを殺したわけではない。
妻たちを殺してきたのは、この館の「金の鍵の小部屋」に取り憑いている、最初の妻が呼び出した美青年の姿の【悪魔】だ。

青髭が最初に娶った妻は、実は魔女のなりそこないだった。
己の力量では、一流の魔女にはなれない。夢は叶わない。ならばいっそのこと人間の女として成り上がり、贅沢三昧を貪り尽くそう。
そう欲した愚かな彼女は、地位と財産だけを目当てに青髭と結婚し、青髭には不可視である「小部屋」を館の中に作り出すと、そこに快楽の悪魔を召喚した。
実生活では青髭の財産を貪りながら、秘密の小部屋で悪魔の美青年と快楽に耽り続ける、その罪深い生活こそ彼女の望んだものだった。

だが悪魔は、逆に魔女を喰らい返し、最後には殺してしまうと、その小部屋の主となる。
そして、その無慈悲さを武器に王国中の悪魔を倒してきた「悪魔殺し」の青髭に対し、復讐しようと決意した。
かつて自分もひどく打ち負かされたあの激しい屈辱を、青髭にそっくり返すのだ。

青髭は貴族の長男で、絶対に後継を作らなければならない身。つまり、何度でも妻を娶らなければならない身。
ならば青髭の元に嫁いできた女を誘惑し、不貞を犯させて存分に弄び、最後には惨殺した裸体を青髭の寝室に放り込んで、青髭を嘲笑ってやるのだ。
奴には、生涯に渡って安寧など与えない。何度娶り直しても血の匂いをかがせてやり、じわじわと狂わせてやろう。

その悪意の標的となった青髭は、ある朝寝室に転がっていた最初の妻の死体をひと目見て愕然としたが──しかし、秘密裏に埋葬してしまった。

金ばかり無心する彼女との間に愛情はなかったため、正直悼みの念は湧かない。
それより何より、妻が寝室で死体になっていたと知られたら、普段から残忍さで知られる自分が犯人として疑われるに違いない。
そうなれば「悪魔殺しの英雄」青髭は人間にも手を出したと糾弾され、一気に失墜してしまう。青髭の一族は貴族として終わってしまう。
それは絶対に避けなくてはならない。

青髭は、殺された最初の妻を秘密裏に埋葬し、疑問の声は金を積んで黙らせ、混乱冷めやらぬまま、貴族当主の務めとして新しい妻を娶りにかかった。
しかしこれが過ちだった。
二人目の妻がまたも死体で見つかると、青髭は同じことを繰り返さなければならなかった。そして三人目、四人目。
最初に隠蔽してしまったために、死体が増えれば増えるほど、青髭の秘密は大きく重く彼にのしかかるようになる。

たまりかねた青髭は、新妻探しと並行しながら館の中にいるであろう犯人を血眼で探しはじめる。
青髭が憔悴した数ヶ月後、けらけらと笑う快楽の悪魔の声が耳に響き、姿を見せない妻殺しの犯人はついに青髭に種明かしをした。

青髭は知る。
最初の妻が己を愛するつもりなど毛頭なかったこと。
彼女の召喚した悪魔が、主導権を奪いとって彼女を無残に殺し、館の中に存在する「小部屋」に取り憑いたこと。
悪魔は館の鍵束に細工をかけ、青髭の妻にしか見えぬ・使えぬ「金の鍵」を忍ばせたこと。
今まで、妻に留守を託した青髭が「館の中を好きに使え」と鍵束を渡したために、青髭の知り得ない「金の鍵の小部屋」に迷い込んだ妻たちが皆悪魔に誘惑され、不貞を犯し、その罪に付け入られて殺されてきたこと。

──だが、どれもこれも、妻たちのだれひとりにすら愛されなかったお前が悪いのだ、と悪魔は嗤う。
青髭を愛したなら、最初の妻はそもそも自分を召喚しなかった。次の妻たちも、戦いに明け暮れる乱暴者の青髭に一欠片の愛情も持たなかったからこそ、悪魔の誘惑に負けて殺されるはめになったのだ。
貴様は決して愛されない、たったひとりの女にすら愛される価値がない。だから俺の復讐を──快楽を止められない。

青髭が絶望したのは、【美しい娘】を五人目の妻に迎える前日のことだった。


▼▼▼


美しい娘は、青髭の元に嫁ぐことを父親に反対されていた。
だが、自分が青髭の妻となれば、病気の父親をより腕の良い医者にかからせることが出来る、そう思い結婚を決める。

それだけを見れば彼女もまた青髭の「財産」を目当てにしていると言えなくもない。
だが、ただひとつ、彼女が青髭の以前の妻たちと違ったのは、例えどんなに残忍で乱暴で戦好きであろうとも、結婚するならば青髭を本気で愛そうと自分に誓ったことだった。

──しかし、いざ嫁いでみれば、青髭は噂以上に荒れていた。
心を頑なに閉じ、優しさを皮肉り、傷つけようと棘のある言葉を吐き、時に森で狩ってきた野鳥の死体を投げつけるような真似すらする。
ともすればそれは、いっそ嫌われようとしているようですらあった。

それでも青髭は、美しい娘の揺るがぬ愛情に狼狽えて、不意に脆さを露見する隙を見せる。
館の中で密かに2人を眺めていた悪魔は、これに危険を感じとった。
青髭には決して救いを与えない。このまま絶望して自死してもらわなければならない。
快楽の悪魔は偽の手紙を用意し、青髭を国王の元へ向かわせ、その隙に五人目の妻をいつものように誘惑しようと企んだ。

既に真実を知った青髭は、内心この手紙が悪魔の罠だとわかっていた。
だが、どうでも良い。この新妻も、所詮自分を愛してはいない。悪魔の誘惑に堕ちるのは時間の問題でしかない。
そう諦めて、青髭は外出する時に鍵束を彼女に託す。
だが、諦めとは裏腹に、青髭は一縷の希望を乗せた言葉を彼女にかけた。

「金の鍵の小部屋にだけは、絶対に立ち入るな」

──もしかしたら自分を愛してくれるのかもしれない。そんな希望を抱かせてくれた彼女を信じたい、失いたくない気持ちがあったのだ。

だが、悪魔の同情を引く嘘や言葉巧みな誘導によって、美しい娘は「金の鍵の小部屋」を開けてしまう。
待ち構えていた悪魔は、それまで以上に魅力的な美青年の姿に化けて、彼女を甘い声で誘惑した。
青髭には疲れ果てたろう。僕の胸を貸すから、寂しさや辛さを吐き出せば良い──。

ところが、悪魔にとって予想外の事態が起きた。
美しい娘は、静かに、しかし断固として誘惑を跳ね除けたのだ。
まだ夫婦にはまるでなれていないけれど、それでも自分は、青髭の妻としてまっすぐに生きるつもりだと。

悪魔は絶叫する。
誘惑を拒まれた悪魔は、踏みにじられたプライドと、青髭をこの女に救わせてなるものかという怨念によって、美しい男からおぞましい怪物へと姿を変える。
この女だけは、何としてでも殺さなければならない。青髭を救いかねない存在は始末しなければならない!

鍵束を手に逃げ出した美しい娘を、怪物と化した悪魔が凄まじい勢いで追いかける。
だがそこに、諦めたはずの娘の身を案じてやはり戻ってきた青髭が現れた。
青髭の帰還を知った悪魔は、ふたりの間に愛情が通い始めていることを知り、ますます殺意を増幅させる。

渾身の魔力を放った悪魔は、館から脱出できないよう結界を張ってしまった。
閉じ込められた館の中で、青髭と美しい娘の、決死の攻防戦が始まる。



  • No.2 by 青髭  2017-05-04 00:27:57 




提供:「青髭」
・悪魔殺しの「悪の英雄」として名高い
・悪魔に有効な、魔力を秘めた武器や防具を持つ
・悪魔殺しにおいては勇猛を過ぎて残虐だが、愛情については酷く臆病
・美しい娘相手には何故か色々勝てない

募集:「美しい娘」
・聖なる善き魔女の素質を持っており、「鍵束」を触媒にして、本来は館にないはずの「魔法の小部屋」をいくつか開くことが出来る
・臆病な青髭を支える
・青髭に嫁ぐ覚悟を決めただけあり、わりとしたたか
・怒る時は怒る、自分がはっきりしている


▼ストーリーは「▼▼▼」以降の任意の時点から始まります
▼セイチャットマナー厳守
▼全角愛用者様限定
▼ロルは200〜制限なし
▼シリアスがっつりですが、小休憩程度にギャグやほのぼのもちょくちょく入れたい
▼リセット不定期
▼お声がけの際、キャラ口調で青髭に話しかけるか、「▼▼▼」以降の任意のシーンのロルテを回してくださると嬉しいです
▼質問などあればいつでも、何でも


個人の趣味をぶち込みまくりましたが、需要があることを願って…………!


▼レス解禁




  • No.3 by 名無しさん  2017-05-04 00:31:52 

( / 一番最初の物語の要約を見た瞬間より、迚も素敵且つ惹かれるトピックで是非この二人の物語を共に紡いで行きたいと思いました。ロルテなど丁寧に認めたい為、初回文少々お時間を頂くやも知れないのですが大丈夫でしょうか?それでも良ければ、参加させて頂きたいです。ご検討のほど、何卒宜しくお願い致します。 )

  • No.4 by 青髭  2017-05-04 00:42:35 


(/お声がけありがとうございます。勿論大丈夫ですよ、念のため期限を以降2日間:6日深夜1時頃までとさせて頂きますね。ゆっくりお待ちしております。)

  • No.5 by 名無しさん  2017-05-04 00:51:39 

( / 猶予の方有難うございます! 少し質問なのですが初回文と共に、容姿の描写等も含めてしまって宜しかったでしょうか?それとも、文章とは別枠で容姿や性格の説明等を記した方が宜しいでしょうか? )

  • No.6 by 青髭  2017-05-04 00:57:58 


(/やりやすい方で良いですよ! ロルの中に盛り込んでいただいても、ロルとは別にPFを書いていただいても、>>5様のお好きな方でお書き下さい。)

  • No.7 by 匿名さん  2017-05-04 15:51:02 



(/突然申し訳ありません、先にお声かけをされた方とすでにお話が纏まっているようではありますが、魅力的な設定にどうしても興味が湧いてしまいまして…!先着順ということではなく選定をしてくださるのであれば、当方も候補に加えていただくことは可能でしょうか。お返事をお待ちしております。)


  • No.8 by 青髭  2017-05-04 19:34:35 


>>7
(/返信が遅れてすみません、閲覧ありがとうございます。
ロルテやキャラ口調でのお声がけの提示をお願いしているため、当初より選定式を考えておりました。ですので勿論大丈夫ですよ、お声がけありがとうございます……!楽しみにお待ちしております。)

  • No.9 by 匿名さん  2017-05-04 19:56:33 


(/ 既にお声掛けがあった様ですが、魅力的な内容でした為に抑え切れず...。 もし可能であれば参加希望させて頂きたいです。選定制とありますが、プロフ選定でしょうか?

キャラ口調でのお声掛けとある中背後からのお声掛け失礼しました。もし宜しければお返事お願い致します!)

  • No.10 by 青髭  2017-05-04 20:41:30 


>>9
(/閲覧、そして参加希望ありがとうございます。
実際のロルの相性を知りためロルテやキャラ口調があるとありがたいのですが、それ以上の指定は特にはございません。ですので、それらの補足としてプロフを書き加えていただく、というのでも勿論構いません。
希望者様ごとに形式が多少違えど、いただいたものを全てじっくり読み込んだ上で選定したいと思っていますので、お好きなように書いて頂けたらと思っております。
質問などあれば、これからも是非遠慮なく何でもお申し付けください。)

【!】>>7様、及び>>9様、特に指定がないようでしたら、期限は>>5様と同じく6日のAM01:00とさせていただきます。ご了承くださいませ。

  • No.11 by 青髭  2017-05-04 22:19:00 


【!】>>5様、>>7様、>>9

大切なことをお伝えし忘れておりました。
ロルテ等を提出の際、可能であれば「青髭に対する要望」「望むストーリー展開」等を添えて下さると幸いです。
「体格は大男が良い」「一人称は〇〇以外が良い」、「悪魔から一時的に身を隠す魔法の小部屋で、少しだけ互いの過去を打ち明けあう展開をしたい」等など。無ければ不要で構いません。
改めて宜しくお願い致します……!

  • No.12 by ジュリア  2017-05-05 23:50:25 





私...ッ! 御免なさい、扉開けてしまって。
あなたの秘密をどうしても知りたくて...そうしたら扉の向こうから声が...

( 出掛けたはずの大きくガッチリとした身体をいつものように偉そうに左右へ揺らしながらゆったりと歩くのではなく、その厳しい顔を苦々しく歪め自分の元へと駆け寄ってくるその余裕のない雰囲気に何か不穏なものを感じ取りると目の前にいる美しい少年の前から弾かれたように階段をかけ降り、自分が愛想と誓ったその男の胸を目指し。ぎゅっと握っていた小部屋の鍵を怒られるのではないかと少々怯えた様子でその大く無骨な手へ差し出しては「あの少年は...」と後ろを振り返ると今まで美しい姿をしていたそれが醜く姿を変えており、一体全体何が起こったのかと顔を青くするが自分の夫であるこの少し無愛想で強面な男性の職業を思い出すとなんとなく納得した様で。自分が犯した事の重大性に気づき、彼の秘密を知りたい、なんて考えて部屋に近寄った自分の浅はかさに呆れながらも態勢を立て直さなければならないなと直ぐに切り替えて冷静に今の状況を判断すると、自分よりふた回りは大きな身体をした夫の手を引き未だ自分の手の中にある鍵束を握りしめたまま駆け出し)


( / 遅くなりました>9です。 ロルに旦那様はこうだったらなという要望も挟み込んでみました...!上手く伝わるかどうか不安なのでもう一度書きますと、大柄でガッチリとした体型の持ち主で強面という感じです...これ以上はうまく盛り込めず、、主様にお任せという感じになってしまいそうです。一人称などの希望は特にありません。青髭さんの年齢ですが、5度目の結婚となりますと40代とかでしょうか?おじ様が大好物なので出来ればその辺りだと嬉しいなと思っております!

こちらのプロフィールは書いていませんが、年齢は20代を考えております!名前はニックネーム欄の通りジュリア、苗字は青髭さんに合わせます。
結婚の理由はこちらのキャラは有りますが、青髭さんにもあったりするのでしょうか...?後々そういった話も聞いていけたらなと思います。
ロルの中であまり強かさや青髭さんへの愛情を出せていませんが、今後もう少し一緒にいる時間が長くなってきてから出していけたらなと思っております...!

稚拙な文章では有りますが、選定よろしくお願いします。 )

  • No.13 by 名無しさん  2017-05-06 00:40:00 



(/お返事が遅くなりました、>7です。思ったよりこの期間が忙しく期限に間に合いませんでしたので、選定を辞退させていただきます。無責任な結果になり申し訳ございませんでした。素敵なお相手様がいらっしゃるようですので陰ながらこのスレを応援しております、ありがとうございました。)


  • No.14 by 青髭  2017-05-06 22:34:32 


>13
(/畏まりました、ご丁寧にありがとうございます。こうして一瞬でもやり取りできたのも何かの御縁、>13様の素敵ななりきり生活を心よりお祈りしております……!)

  • No.15 by 青髭 / ヴェルゴ  2017-05-06 22:48:21 



クソッ、お前の走りじゃ追いつかれるのが関の山だ! ──悪く、思うな……!

(共に暮らし数週間、どれほど罵声を浴びせようと、どれほど乱暴にあしらおうと、変わらず優しく微笑みかけてきた遥か歳下の美しい娘。狡猾な打算に違いないと疑った、期待などするな、望みなど持つなと自分を叱りもした。しかしそれでも彼女を心配してしまう本心に嘘をつけず館に駆け戻ってみれば、恐怖に顔をこわばらせ、髪を靡かせながらこちらに走り寄る彼女──ジュリアと、その奥で何やらおぞましい変貌を遂げている得体の知れぬ怪物の姿を見とめ、瞬時に状況を理解する。彼女が小部屋を開けてしまったものの、自分を呪うあの悪魔はどういうわけかわからないがジュリアの誘惑に失敗し、彼女に危害を加えるべくして姿を変えている最中なのだ。
鍵を受け取りながら腰の剣に手を伸ばし「逃げろ」と命じようとしたが、しかし同時に、自分と同じ聡さで把握したらしいジュリアが自分の手を引き、館の奥に走り出す。自分を盾にするでも、自分を置いてひとりで逃げ出すわけでもないその行動に驚くが、後方で怪物が唸り声をあげて走り出したことに気がつくと、苛立たしげに彼女に叫んでから、いきなり彼女の足元を掬うようにして横抱きに抱えつ駆け出し、怪物が巨大な爪を振り下ろすその一瞬前に、室内の階段を大きく跳躍して飛び降りる。寄る年波には勝てず衝撃が脚を貫く痛みに堪える間、食いしばった歯の奥から絞り出すように彼女に命じ。)

この階の、右手の廊下の奥に……鉄の扉の部屋がある。俺が一瞬時間を稼ぐから、そこの鍵を開けてくれ──そこに逃げ込んだら、扉を少しだけ開けて俺を呼べ!


(/こちらも遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。参加希望の状況から、また何より>12様のジュリア嬢が願ってもないほどの素敵な娘様ですので、是非>12様にお相手をお願いし致します……!

畏まりました、大柄でがっちりした体型の強面の男、でございますね。年齢は特には考えていなかったのですが、婚歴を考えると“40代”というリアルな設定は非常に好みですので、ぜひそうさせていただきます。
ジュリア嬢について、20代の年齢設定了解致しました。ロルの中で描写させていただきたいので、そのうち髪色や瞳の色なども設定がございましたら、おいおい教えていただければ幸いです。

結婚の理由については、“4番目の妻がまたも不審死を遂げたため、新しい妻が必要だったから”というのが主な理由ではありますが、実はそれだけではなかった……という風にできたらと考えています。そのうち青髭に語らせるか、>12様と相談しながら決めていきたい所存です。

ありがとうございます。こちらの方も、時間を追いながら少しずつジュリア嬢への愛情を出していけたらと思っています。改めて、宜しくお願い致します。)


  • No.16 by ジュリア   2017-05-06 23:48:25 




待って待って待って下さい!無茶は身体に...ひゃわ⁈

( 力強く受け止められたのち鍵を無事私終えると、自分より大きな身体を動かす為引き館の奥へと走り出す。後方から迫り来る悍ましい異形に気を取られながらも必死に慣れぬハイヒールで走っていたが"許せ"という言葉とともに浮き上がる自分の身体。一瞬なにが起こったのか理解できなかったが、自らの濃いブルーの瞳いっぱいに映り込んだのは最近やっと見慣れた顔とその背後に迫る醜い姿をした元少年...その鬼気迫る表情と"悪く思うな"という言葉に嫌なものを感じ不意に自分を抱える夫が向かう先はなんと行き止まり。まさかと思い止めようとした時には既に遅く、その太く逞しい首に自らの腕を力一杯絡ませるしかなく身体はひらりと長く癖のある亜麻色の髪を靡かせながら落下していき。物凄い音を立て崩れ去る先程まで自分達がいた場所に立つ異形の存在は額から頬に冷や汗を流させるには充分な光景で。着地したとき自らの身体にはなんの痛みもなかったが夫は、と顔を上げるとやはりその表情には苦痛が滲み出ており、励まそうと手を伸ばそうとするが苦々しく絞り出す様に自分に指示を出す夫にやはり事態は芳しくないのだと悟り、この場合は専門家の意見に従わなければ足手纏いになるだけだと、自らの感情と差し出しかけた手を引っ込め言われた通りに廊下の奥へ走って行き。相手から離れて直ぐ一度後悔と不安でいっぱいの気持ちを抑えきれず振り返るも、今は相手を信頼しなければダメだと気持ちを切り替え前を向き。廊下の途中で夫が狩で使用していた猟銃が壁にかかっているのを見つけると其れを素早く手に取り、扉に辿り着くと冷静かつ迅速に鍵束から的確にその部屋の鍵を開け重たい鉄の扉を自分よりふた回りほど身体の大きな夫でも入れる程度の隙間を空け「あなた...ッ!」と声を張り上げて。夫が来るまでの時間稼ぎにでもなればいいがと、慣れない手つきで猟銃に弾が入っている事を確認し装填すると不格好に猟銃を構えて )


( / 選んでいただけるなんて...! 本当に嬉しい限りです! 不束な娘ですがよろしくお願いします。

直ぐに髪と瞳の色をロルに反映させて頂きました。髪は亜麻色のロングヘア、瞳は濃いブルーという設定にしました。息子様の髪.瞳の色も追々ロルの中で教えていただければなと思っています。...なんだかプロフを作らずゆっくり知り合っていける感じがとってもいいですね!今後またジュリアをもっとヴェルゴ様に知ってもらえる様に無理のない設定(事前に相談するかもしれません)を無理なくロルに組み込んでいけたらと考えております。 青髭さんの結婚の話も個人的には語っていただければと思いますが、もう少し2人が近づいてからがいいかなと考えております!

本当に選んで頂きありがとうございます。 まだまだ未熟なロルではありますが、成長していける様努力していきます!改めましてよろしくお願いします...! )





  • No.17 by ヴェルゴ  2017-05-09 02:38:18 




化物めが……これ以上、貴様の好きにさせてたまるか……っ!

(彼女がこちらを気遣うように伸ばしかけた滑らかな白い手に一瞬硬直するが、命令に従いその手を引っ込め廊下の奥へと走り出したのを見てほっと安堵すると同時に、言いようのない口惜しさのようなものが胸の片隅をちらりと過ぎる。その思いもよらぬ感覚に戸惑い、蓋をするようにして頭を振り意識を切り替えると、痛む足で立ち上がって剣を抜き放ち、階段を転がり落ちるように降りてきた異形の怪物を睨み据え、ドスの効いた声で一言。叫び声をあげて放たれた鞭のような触手を一閃で薙ぎ払い、魔力の塗られた刃でその身体を裂けば怪物が激痛のあまり即座に後退して咆哮し、自分はその隙にジュリアが務めを果たしたか横目でちらりと確認し。見れば彼女は既に部屋に入り込み、慣れぬ猟銃を勇敢に構えながら自分の名を呼んでいる。その姿にまたも胸を揺さぶられながら、再び迫ってきた怪物にひと太刀を入れ身を翻せば、やや伸びた青黒い髪を靡かせながら部屋へとひた走り、「ジュリア!」──名を呼びながら彼女を抱きかかえるようにして扉の中へ転がり込み。
瞬時に轟音を立てて固く閉ざされた鉄の扉、その向こうで野卑な怪物に成り果てた怪物が怒りの声をあげて体当たりをしているが、その音はどこか鈍く遠く聞こえ、少なくとも優に1時間は稼げることが、これまでの悪魔退治の経験から容易にわかる。故にしばらくそのまま肩で息をしていたものの、ジュリアを抱きしめたままでいたことに気づくや自分自身に驚愕してぱっと離れ、彼女よりふた周りも大柄かつ歳上でありながら気まずさに狼狽えながら、顔を逸らしたまま彼女に尋ね)

……ジュリア、お前は何故……逃げなかった。チャンスはあったはずだろう。俺が来た時、階段を飛び降りた時、そして今──何故、自分が逃げて生き延びることを優先しなかった? 俺を何故、助けようとした……?


(/お返事が遅れてしまいすみませんでした! リアルとの折り合いをつけつつ3日以内には返すように致しますが、もしも遅いということでしたら遠慮なくお伝えくださいませ。

恐れ入ります、ありがとうございます! こちらは髪及び顎髭を青みがかった黒、瞳は金色とさせていただきました。ああ、同じお気持ちのようでよかった……本当にふたりがこれから仲を深めていく過程に似て、こちらもとても楽しいです……!
畏まりました。それでは、特に火急の新たな打ち合わせがない場合、背後は一旦失礼します。また何かありましたら、いつでもお願い致します!)



  • No.18 by ジュリア  2017-05-10 20:35:31 



夫を置き去りにして逃げる妻が何処にありますか!
––その様な事をして、生き延びて何の意味があるのです...?

大体、あの様な者を怖がり逃げ出す様なら貴方の妻にはなっていません。

( 自分の夫の怒号とその後に部屋中に響き渡る異形の咆哮、一体何が起こったのか一瞬分からずにいたが美しい模様の入ったいかにも高級そうな大理石の床に血潮の様なものが飛び散っているのが見えまさかと肝を冷やし。然し乍ら、自分の名を呼ぶ其の低いが心地よい声と直後に自分をまるで壊れ物かの様に包み込み庇う様に床に倒れこむ際に香った嫌でない匂いに鉄臭さはなくホッと肩を撫で下ろし。いつの間にか閉じられた扉の向こうから聞こえる醜い声など気にならぬ程自分の状態に心地よさをおぼえていた為、パッと離れていってしまった事に名残惜しさを感じながらも自分よりずっと年上で身体も大きい夫が狼狽える様子に先程までの勇敢さは何処へと笑みをこぼしそうになるもプライドを傷つけるだろうとグッと堪えつつゆっくりと立ちあがり。そうして顔を背けながら自分に「なぜ逃げなかったのか」と訊ねられるとそんな至極当然のことを聞かれると思っていなかった為目を瞬かせ固まっていたが暫くすると少々機嫌を悪くした様に眉を顰め。そうして自分は今何故こんな表情をしているのかを説明しだし )

...お分かりになられました? 其れなら移動しましょう、あの扉も長くは持たないでしょう。



( / お気になさらないで下さい。私も休みの期間中は早いお返事が出来たのですが、どうしても平日は遅れることが多くなってしまうかと...。勿論此方も3日以内、時間があるときは即レスをさせて頂きます!

了解しました。では此方も一旦失礼しますね。
これからの展開を楽しみにしております...! )



  • No.19 by ジュリア  2017-05-20 23:10:08 



( / なんだか急かすようで申し訳ないのですが一度上げさせて頂きますね。 リアルと折り合いがつき時間がありましたら、またお相手ください。気長にお待ちしておりますね。)


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