菫色 2017-04-24 23:48:52 |
通報 |
昼夜問わずに貴方の弟君達と私との相手では疲れるだろうが少しだけ付き合って欲しくてね。君が私に無体を働く様な輩では無いと知ってその甘さに漬け込むような事をしている自覚はあるが…君ならこの呼び出しも少しは喜んでくれると信じていた。…嗚呼、君が冷えてしまうのは心苦しいのだけれど、彼処に酒を
( 咎める声が優しく月夜にそっと溶け行き襖から覗くは琥珀を嵌めた様な瞳。申し訳なさもあれど、緩んだその口元から紡がれる言葉が喜色を多少なり孕んでいる事に気が付けば目を細め手を伸ばせばその布団を受け取り、のそりと少しばかり廊下、縁側へと引き摺り出し。ついと指を差した方向にあるは持ち置いた酒と杯が二つ。縁側の縁から布団が地へ落ちぬよう足先に絡めて座り込んでは「一期一振の香がするのは当たり前の事とは言えど気恥しいものがある」と一言付け加え)
あの様な可愛い弟達と共に居る時間が疲れる等と思った事は一度も有りませんな。寧ろあの子達が私に元気をくれているのです。…此れは困ったものですな、貴方になら斯様に思われても悪いと思えんのです。 __ 否、却って、
…… 、私は主とは違い刀ですから。冷えた所で如何って事はありません。扨、お酌致しましょうか、主。
( 今に壊れて仕舞いそうな脆く柔い身体が疎略な動きで廊下へと這うのに次ぎ、後手で襖を静かに締め切る。精錬とした風は矢張り心地良い迄に冷たく、髪を浚っては凪ぎ、広がる夜に息を呑んだ。細く白い指が暗闇に映え、心の奥で静まっていた感情を煽っては、こくりと極微かに喉を鳴らし。杯を挟み相対して腰を降ろせば、徳利を両手で持ち上げ乍ら、主の方へと微笑み掛けて。零した其の言葉に跳ねる鼓動の音を沈める様、新緑の芽吹く香を肺の中へと移行。決して、決して表情に出さぬ様に、と心しつつ )
私の心地を感取した上での言葉とならば、少々悪戯が過ぎますな。…其れとも、漬け込んだ先が知りたいと仰いますか?
それ程迄に想われる弟君達も幸せだろう_酌は有難くしていただくが、君の身体は今あの美しい刀身では無く…人間の其とは違い美しいことに変わりはないが、人間同様の脆さがあるのだから、ほら、君も…嗚呼、勿論これは君の事を男として見ていないからでは無く人間の身体を持つ神として見た結果の行為で_気を悪くしないでくれ
( 月が見下ろす一人の神、その御髪が闇に映える様は呑み込まれそうな程の感嘆を覚える。肌を撫でるこの季節の風、身体を覆う慣れぬ香と温かさに指先が熱くなる感覚を覚えつつ一期一振が差し出す徳利に応えるよう杯を片手に持ち上げては差し出し。空いた片手で一期一振も布団へと先を広げるも、そこまでしたところで不服気な言葉に気が付いたのか少しばかり慌てて言葉を繋いでは、しんと冷えた空気と何も読み取れぬ表情から逃げるよう目を閉じ)
知ることができるのならば知りたいさ、何事も経験だ。ただ、漬け込んだ先に踏み入ることが許される程、私は君の傍にはまだいないのだろう?
よォ大将。つい今し方色々と終わったもんでな、お陰様で眠気も無くなっちまったんだ。…まぁ此れもあんたを独り占め出来ると考えれば良いもんだな。( ちらり。 )
眠くなったら添い寝してやるから、少しばかり話さねェか、… たーいしょ。
↑
奏音(かのん)/25y/女/猫っ毛のダークブラウンで肩に掛かる程度/猫目の薄茶色の一重の瞳/誰に対しても優しい/故に自分の事は二の次にする傾向あり/猫を思わせる容姿だが根は真面目/刀剣男士の事は家族のように接しており主に向ける愛は家族愛に近いもの/本丸が出来て数年で審神者歴もそれぐらい/現在の近侍は薬研藤四郎
薬研、今いいかしら?(襖を少し開けひょこと顔を覗かせて)なんだか眠れなくて話し相手になってほしんだけれど…。(室内に居る相手をちらりと伺いながら眉を下げ申し訳ないと言わんばかりの表情と声色で述べて)
嗚呼、構わないぜ。俺っちもなんか眠れなくてな…。( 緩々と視線を漂わせ、月光で柔く照らされた主の頬へと )唯、今日も随分と冷えるからな。身体だけは壊さないでくれよ、大将。( 彼女の肩へと己の白衣を乗せ、緩慢な動作で顔を覗き込む。優しげな色を灯した双眼を見詰め乍ら微笑みを一つ零して )
ふふ。私と同じね。(眠れないという相手にいつものように柔らかい微笑みを浮かべて)ありがとう。でもその気持ちだけで十分だから。(肩に乗せられた白衣に相手の気遣いに感謝しつつ己よりも相手の心配を優先するように肩に乗せられた白衣を相手の肩にかけようとして)
紫苑 シオン /20歳/女
黒い一重の瞳に黒い髪、薄手のワンピースに裸足といった軽装/常に眠たいのか温かい場所を好みうつらうつらする/刀剣男士は大切な人達
長谷部_眠れなくて、少しで良いから傍にいてくれはしないかな(ふらりと立ち寄ったのはへし切長谷部にあてがった部屋、襖を少しだけ開けて、中をちらりと覗き込む影が部屋の中へと飲み込まれるのを感じながら。月夜、そっと声をかけた)
嗚呼、嗚呼なんと。此処に来るのも久しい事です…。ぬしさまを永らくお待たせしてしまうとはこの小狐丸、一生の不覚。…如何か詫びには、永久の先までぬしさまのお傍に居りましょうぞ。
… さァ、ぬしさま。今宵の月は嘸美しいでしょう。小狐丸めの髪でも梳きながら、如何でしょうか。
( ↑ )
奏(ソウ)/21y/女/染めた黒髪を肩甲骨にかかるほどまで伸ばしている、元は栗色/瞳の色は藤色/飄々とした語り口/猫のようで意地が悪いことも言ってしまう/刀剣男士の事は大切な存在だと思っている/審神者歴は1年とちょっと
小狐丸、月見酒…なんてどうかな?三日月の部屋から盗って来た、共犯になるのなら貴方を選びたい(縁側を歩いて小狐丸の部屋の前、小さな声で呼びかけてはその返事を大人しく待つ。片手には杯二つと、もう片手には日本酒の瓶。背中の空には月が一つ)
(/初めまして!失礼します、小狐丸を指名させていただきたく思います…相性などに問題ありましたら蹴っていただいて構いません)
其の声はぬしさまでは御座いませぬか。 … あゝ、この小狐丸、其の声が此方へ向けられるのを幾らもを待ったか。勿論ぬしさまの誘いを断る無粋な刀では在りませぬ。 さゝ、冷えぬ様小狐丸の懐へお入り下さい。…人の身を得た此の体温を、ぬしさまだけに感じて頂きたい 。
( すん、と鼻をすます。香るのは確かに己が恋い焦がれる程に求めた者の淡い香り。足音と共に月光の中揺らぐ影すら愛おしく、こくりと唾を一つ呑み下す。溢れる感情を嚙み潰し襖を緩慢に開けば、幾分か己より小さい少女。自然とは云えぬ黒髪は漆黒に紛れ、彼女の肌を浮き彫りに。唇を緩めた侭彼女へ手を伸ばし、頬を撫ぜてゆるり頷けば上記を。 )
昼間は短刀達もその手で撫でて体温を分けるのに?貴方は優しい優しい狐様だから、来るもの拒まずなくせに…でも貴方が撫でるのが上手いから、つい、足を向けてしまうんだ
( 開いた襖の向こう側で揺れる大きな姿。白く整った毛並みは彼の努力の賜物か、こちらへと伸びて頬に触れた熱に細く息を吐き出してはその大きな影に飲まれるよう一歩踏み出し行き。近くでその双眸を見上げては悪態を意地悪く吐き困らせてやろうと策を練る。異様な空間だ、三日月を双眸に捉えた太刀の酒から奪った酒に訪れておきつつ悪態を吐く主、そして主に触れる大きな狐、だなんて )
ぬしさまは如何とも… 、 その様な事を云われると小狐丸めは … 。優しいか否か、小狐丸めには分かりませぬが唯一つ、…ぬしさまが行く先が私の行く先。つゆも離れぬと此処に。
なんと、其れは僥倖。ぬしさまが傍に来ると、…この身体にはより感謝をしなければなりませぬ、
( 寄せた嫋やかな身体はあどけない少女の柔さと女であるが故の細身で、酷く扇情的に瞳に映り込む。秘かに背へと回した腕で其の身体をなぞり乍ら、此方を覗く菫色の双眸に思い出す忠誠心の塊へ、心の中でちりと嫉妬を焦がせつつ上記を述べて。明る過ぎる月を見上げては一度だけ瞬き、再び其の瞳を覗き込み縁側へと座る様促し。 )
それは反対だよ、小狐丸。貴方が私の手を引いて行くんだ。貴方が行く先が貴方の行く先…離れる時はこの手を貴方が離す時。…意地悪してごめん。
僥倖ねぇ、人間の身体なんて不便だろうに…嗚呼、これが貴方の分ね。酒の肴にお月様だなんて贅沢…しかもその時間を小狐丸と過ごせる。私にとっての誉、かな。
( 忠実な言葉は真っ直ぐに穢も知らない様で心の臓を抉る。背に触れる熱に短く息を吐いて緊張を誤魔化して反対だと、それから意地悪を謝罪しつつ縁側へと足を向け。月明かりが煌々と照らすそこへと腰を下ろし、杯に酒を注ぎ入れ手を伸ばして、優しい狐様へと差し出し緩く微笑んでは瞳に月を映し、誉だと宣う。愛おしく、麗しい野生の狐への照れ隠し )
何を仰いますか、ぬしさま。行く先は共に、決して離さぬとお約束致しましょう。意地悪を為さるぬしさまも可愛らしいもので、何のこれしき。
不便な物だと、少なからず呪った事も有りましょう。然れどぬしさまに出会えた事が何よりもこの小狐丸めは嬉しいのです。
…これはこれは。私は何時でもぬしさまの物です故に、何時でもお呼び下さい。この小狐丸のみを、
( 唾液を嚥下し唯彼女の熱を奪い去った如く熱い掌へ、刹那視線を逃して。縁側へと向かい乍ら彼女の言葉を反芻し、ゆるりゆるりと首を横に。緩む口元を其の儘に、桃色の花びらを舞わせつつ隣で差し出された盃を受け取り、賛美にも似た言葉に甘さを帯びた声色で返答。唯一つ、彼女の視線の先が此方以外向かなければ良いと、双眸に嫉妬の恋情と熱を浮かばせ。 )
魅力的な約束を結んでしまったこと。…貴方は本当に、私を喜ばせることを言うのが上手だ。甘い言葉に飲まれて、そのまま狐の策に溺れさせられてしまうのかな…なあんて。
…貴方のみを、ね。駄目だよ、小狐丸。私は意地悪だから、そんな風に言われたら貴方以外の…そうだな、三条の誰かを呼びたくなってしまうよ。
( 自分の分の酒を注ぎつつ神様と結んだ約束を反芻する、二度と切れることの無い縁を結んだようで恐ろしくも甘美なもの。意地の悪い言葉も可愛らしいと許されてしまえば、その優しさに溺れてしまいそうだと冗談を吐き。視線を向けた先、こちらを映すその瞳の奥で微かに揺らぐ色を嫉妬と見て取れば手元の酒を煽って目を細め。嗚呼、自分はその嫉妬すらも嬉しく思っているのだと思いつつ、そんなことは告げぬままに再度意地の悪い言葉を吐き捨て。 )
変わらず、此の場は存在し続けている。その事実が何とも嬉しく、なんと __ 。
主が来ぬ場所に意味がないのと一緒で、俺達が居ない此の場も無意味等しいと今更気付くのは、もう。
嗚呼、其れでも主。俺は ___ 待つのは、得意ですから。
( ↑ )
__… 清光。まだ居る?貴方さえよければ、またわたしのお話に付き合って欲しくて。
( そろりそろり、静かに襖を開き顔を覗かせて。問い掛ける様な言葉を投げつつも、ふと懐を探れば赤い液体の入った小さな瓶を取り出し掲げて見せ )
それから、…貴方の爪も、塗りたかったの。
あッ、__主ってば、こんな時間に男の部屋に来て…そりゃ俺は襲わないけどもっと危機感を __ 、
( くるり、声が聞こえて振り向いた先に一人の少女。可憐にも襖の陰から此方を覗く姿に微かに心絆されるも、成らぬと緩々首を横に振り、彼女の元へ駆け寄り乍ら上記を。然れど其の手に掲げた赤色の液体が瞳を映れば、説得も無駄かと溜息と僅かな喜びに肩を竦め。 )
もう、…冷えるから入りなよ。塗ってくれるんでしょ、爪。
清光なら平気だと思ったの。__なんて、他の皆の事どうこう思ってるわけじゃないけど。
( 紡いだ言葉は信頼からか将又別の感情からか、己でも判別の出来ぬ其れをはぐらかす様、くすくすと笑みを漏らし乍続け。彼是と言いながらも迎え入れてくれた彼に礼を告げては、躊躇いもなく室内へと足を踏み入れ。そのまま適当な場所へ腰を下ろすと空いた手を其方へ伸ばして )
このまま帰されちゃったらどうしようかと思っちゃった。…さ、此処へ来て手を出して?
トピック検索 |