遠山 和葉 2017-04-19 23:47:24 |
通報 |
___せやせや!アタシらは只の幼馴染みやねん。
( 強調された〝ただの幼馴染み〝という言葉。全くその通りなのだが、彼に言われると現実を改めて突き付けられたような気がして少し切なくて。へらりと笑みを作ると彼に合わせて同意し。彼に怯えたのか、そさくさと離れていく男達。「平次ー、あないな言い方せんでも良かったんちゃうん?」ただ困ってただけの人かもしれないし、なんて、また悪ぶれもなくきょとんとした顔で尋ねて。 )
ええんや。ああいう連中はこうでも言わんとしつこいからな。_そないな事より、和葉も気いつけろや。ぽかんとしとると、変な輩に騙されてまうで?
( さっさと行け、と言いたげな表情で去って行く男達の背を睨みつけながらいなくなるのを確認すると、はぁとため息を一つ吐き。相手に向き直ると、人の気も知らないでキョトンとする彼女に呆れた表情で忠告を )
ふーん、そーなんや。でもアタシは大丈夫やで!
平次かて、キレイなお姉さんに騙されんように気ぃ付けよ〜。
( 彼の忠告を聞けばこくりと頷くも、自分は大丈夫だと、くすくすと笑い飛ばし。身体は鍛えている方だし、異性から言い寄られる事も少ない方だし。ちらりと相手を見れば対抗するように述べて。慣れたように彼のバイクの後ろに座れば、自分の前に座るようにとぽんぽんと運転席を叩いて促し。)
あんなー、油断し過ぎると痛い目見んで?
そんなん騙されるかっ、その辺の男と一緒にすんなや!
( 本当に大丈夫だろうか、なんて思いながらも逆に忠告を受ければ相手の分のヘルメットを彼女の頭へと少し強めに被せ反発し。
「しっかり掴まっとけよ」バイクへと跨り自分もとヘルメットを被って )
分かった分かった、気ぃ付ける!
___ えー?ホンマに? 大岡紅葉の巨乳に鼻の下伸ばしとったくせに?
( 本当は何があっても平次が守ってくれるって信じてるから。そんな可愛らしい事、絶対口には出せないが。以前、大岡紅葉に会った時の平次の様子を根に持っているのか、後ろから彼の顔を覗き込むとじろりと睨み。「___うんっ。」ヘルメットを被せてもらうと、こくりと頷き彼の背中にぎゅっと抱きつき。)
っ!そ、そないな事あったか?和葉の見間違いとちゃうか?
( まさかここでその話題を出されるとは思っておらずギクリとした後、視線を逸らし何とか誤魔化そうと試みて。
掴まったのを確認すると鍵を入れエンジンをかけバイクのハンドルを握り、左右の確認をしてから道路へと出て走り出し )
いや、アタシははっきりこの目で見たで!
あんた、デレッデレやったやんか。
( ブンブンと大きく首を横に振り、間違いないと自信たっぷりに述べて。まぁ、あんな綺麗な人相手なら仕方ないとも思うが、やっぱり悔しくて嫌味っぽく一言。バイクが走り出すと彼の背中に腕を回し。「___あっ、平次!桜見えてきたで。綺麗やなぁ。」なんて、前方に見えてきた桜を見て嬉しそうに顔を輝かせて。)
デレてへんは阿呆っ!紅葉が変な事言い出すから考え事しとっただけや!
( デレていたのは間違いないのだが変なプライドから自信たっぷりの相手とは正反対に認めないと否定すれば、会って早々いきなりあんな事を言われて動揺したこともまた事実。自分一人だけの時ならまだしも親友を含む知り合いの前、しかも事実だとするならば一番聞かれたくない意中の幼馴染の前で堂々と発言された事に直感的にマズイと本能が働き、そんな事を思い出すと強目の口調になり。
「ホンマ綺麗やな。丁度見頃やし来てよかったわ」運転しつつ見えて来た桜に表情を緩め、綺麗な桜に感嘆の声を漏らし )
ふーん、ほんまか。
___でもホンマ良かったわぁ、〝あの札″ 取れて。
( まだ納得してないのか、じろりと睨んだまま相槌を打ち。彼女とのあの時の勝負で自分が得意札にしていた〝例の札″が取れた事を思い出し、彼に聞こえるか聞こえないかの小声でぽつり嬉しそうに呟き。「なぁ、丁度良かったなぁ〜。平次、このへんで降りて見にいこーや。」大阪公園の入り口に差し掛かると、ぽんぽんと彼の背中を叩き。 )
( / すみません、今更ですが、平次背後様は今回の映画見に行かれました? もしまだなら、ネタバレしてしまうかもと思ったので確認です!(笑) )
ホンマやて…何か言うたか?
( 背後からの視線が刺さるのを感じながらも本心は言えず言葉を濁し。運転中の為、バイクの音もありハッキリとは聞こえないが何か話した気がして問い掛けを。
「ん、おお。そうしよか」折角来たのだからと相手の意見に同意し、ハンドルを切り近場の駐輪場へ移動し停めてヘルメットを外し )
____ ううん、何もない。またちゃんと言うわ。
( 聞き返されれば頬を赤くして、ぶんぶんと首を横に振り。ぽつりと呟けば、先程より強めに彼の腰に腕を回し。バイクが止まれば、人が集まっているお花見スポットを指差し、嬉しそうに走って行き。「わあっ、このへんめっちゃ綺麗やで!シートひくから待ってな。」いつの間に準備していたのかレジャーシートを広げ始め。 )
( / 本当ですか!良かったです。ちょこちょこ映画ネタも入れていくかもです! )
_なんや随分と用意ええやんけ。行くかどうかも分からへんのに用意して来たんか?
( 嬉しそうにはしゃぐ相手を見ては、”花見くらいでそんなに嬉しいのか?”なんて少々呆れた様な、それでも釣られる様に表情が自然と緩み。頭上の桜を見ながら後をついて行くと広げられたシートに、最初から来るつもりだったのだろうかと問い掛けて )
(/了解です!大胆なネタバレはしないつもりですが、此方も入れるかもしれません(笑)
準備ええやろ?
もし行けたらーって思て、念のために持っとってん!
( 得意げに笑みを浮かべると、ちょこんとシートに腰掛けて。おもむろにリュックからお弁当箱を出すと彼の前に出し、「___これな、お父さんのついでに作ってん。ホンマにたまたまやで?」と僅かに頬を赤めて視線を逸らしながら述べて。本当はシートもお弁当も昨日から準備していたなんて恥ずかしくて絶対言えないが。)
( / はーい、了解しました!ありがとうございます(笑))
ふーん、さよか。
__和葉、ホンマは前以て用意してたんとちゃうか?明らかに可笑しいやろ、シートも弁当も作って。
( 探偵としての性か、何処か腑に落ちず少しばかり素っ気ない返事を返し。相手の隣に座ると差し出された弁当と、相手の様子にやはり用意してたのだなと何処か直感的に察し受け取りながら上記を )
うん。___ えっ?! な、なんで分かったん。
( 素っ気ない返事にこくりと頷くも、次の言葉にどきりと肩を揺らし、驚いたように彼を見つめ。やっぱり平次には敵わない。「あ、でもな。これ無理して食べんでもええよ、アタシが食べたくて作っただけやから。」とバレてしまった恥ずかしさを誤魔化したくて、お弁当に目をやりながらペラペラと話し。 )
俺を誰やと思うとんねん、西の高校生探偵やぞ?いつもと様子が違ごたら、そら分かるわ。_んで?言うてみ、何か望みがあんねやろ?あー先に言うとくけど、宝塚やったら行かへんぞ。
( 予想が当たれば、やっぱりかと内心納得し上から目線で当たり前だろと眉間にしわを寄せ。相手の何処かソワソワした様子と準備の良さに少々疑いの目を向けていたのは事実で。少し間を開け口を開くと、無神経にも此処迄用意周到ならば何か理由でもあるのではと更に問い掛けて。ある程度の望みなら聞けるが苦手な劇の鑑賞だけは却下と先に告げ。
「俺の分の弁当なんやろ?せ、折角作ってくれたんやから食うわ。そ、それにや食べへんでバチ当たったら困るしな」渡しといて何を今更と思い、自分のために作ってくれた弁当を返すつもりは更々なく。こんな時なんて言えば良いのか分からず、嬉しさ半分照れ臭さ半分から冗談を交え )
___せやな。べ、別にそんなんとちゃうよ!
ただ…お花見行くのが楽しみやったから。それだけや。
( 確かに平次相手に隠し事をする方が無理だろう。何かあるのかと聞かれるも、特に理由がある訳ではなく、ただ彼とお花見に行きたくて準備してきただけだったので、恥ずかしそうに笑うとぽつり呟き。「平次、食べてくれるんっ?!おおきに。___味、大丈夫やんな?」お弁当を素直に受け取ってくれた彼。嬉しくてぱあっと表情を輝かせるも、味が気になるようで心配そうに顔を覗き込み。 )
へ?…さ、さよか。なんや疑うてしもてすまん。
( 理由があった訳ではないのだと知り、素頓狂な声を出し目を瞬き。そうとは知らず変な先入観を持ち疑ってしまい申し訳無く、頰を掻きながら素直に謝罪し。
「お、おお。丁度腹も空いてきてたしなっ_この卵焼き美味いやんけ!」彼女の嬉しそうな表情にドキリとし頰を少しばかり赤くし。彼女の無邪気な笑顔に改めて惚れているのだと再認識すれば心が擽ったい不思議な感覚に包まれ。口が裂けても今はまだ言えない本心を隠す様に弁当を開けると、綺麗な形の卵焼きを一つ頬張り感想を )
何やの、えらい素直に謝ってくれるやん〜。
( 珍しく素直に謝罪した彼が何処か可愛く見えて、くすくすと笑みを零し。卵焼きを口にして褒めてくれた相手を見ると、堪らなく嬉しくて「せやろ〜!それ、自信作やってん!いっぱい食べてや〜。」なんて得意げに。 もっと食べてと言わんばかりに彼の方へぐいっとお弁当箱を寄せて。 )
( / そろそろ場面展開してみたいなぁと思っているのですが、何かご希望のシチュありますか〜??個人的には高校の文化祭や体育大会などのイベントもしてみたいな〜と思ってます!(笑) )
トピック検索 |