匿名 2017-04-17 22:31:01 |
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スペインに絶対的信頼と命を捧げるちっさい国。スペインの植民地だったけど一応独立してる。国的な面で基本的にスペインに頼らないけど、スペインからの命令には絶対逆らわない。
「スペインさん、スペインさん!ウチでいい果実がとれたんです。食べていきませんか?」
「スペインさん、ロマーノがまた生意気いっているようですよ」
「うるさいですね、ローマノ。あなたには関係のないことですよ」
スペインは「そんなに崇められてもなぁ(苦笑)」みたいな感じでいるんだけど、いざロマとかイギとかと仲良くしてるのみるとちょっとずつ不安になってきちゃう
「なぁなぁ」
「はい?」
「お前は誰のなん?」
「私はスペインさんのものですよ」
自分できいといて複雑になるスペインさん。
他のやつらとの関係は
主←南 とりあえず好意
主→南 生意気
主←英 ~……~??
主→英 嫌いだけど尊敬、憧れ
くらい。たぶんベルギーとかも出すけどとりあえずなかいいくらいだな
すっごい夜兎が好きな女の子。18。夜兎と人間のハーフ。
「はあぁ。いいですね、その目、ぞくぞくします。さぁ、たたかってください」
「どんなに強い人でも、人であるかぎり、それは既に弱者であるわけなんですがね。ヤツらはこざかしいだけ。単体の力でいれば、彼らほどやわな動物はいないと思います」
「はぁ、どうせハーフでも、夜兎の血を強くうけたかったです。日光がダメなところだけ引き継ぐなんて、笑えない冗談もあるものですね」
まだ決めてないけど、一応神楽と神威の幼なじみってことで。小さいころから彼らのことを慕ってるといいよ
「神楽さん、せっかくある力です。使わなければ損ですよ」
「はああ、ほんとに神威さんには感服します。その姿、夜兎の象徴といっても過言ではありません。大好きですよ~!」
「阿伏兎さんもさぞかしお強いのでしょうね、はああ、素晴らしい」
人間には本当に興味がない。どれだけ強かろうと興味を示さない。
「あなたが銀時さん?ふぅん……、鳳仙さを倒したらしいですね」
「……それだけ?」
「はい?」
「他になんかないの」
「……鳳仙は恥ずかしくはないのかと、そう思った程度ですかね」
ちなみに、強さとしては新八3人分くらい。全然強くないからっていって、武器を使った戦法が主。爆弾とか。こざかしいとかいっといて結局道具に頼るしか術がないのが悔しい。
まあ春雨にいれるのが妥当かなぁ。神威についていったわけじゃなくて、他のルートで春雨に入ることになって、で第7のこと知って、結局そこいって神威にあって「きゃあああああ!!(歓喜)」ってなる
「神威さん神威さん、神威さんじゃないですか!」
あーまって、名前どうしよう。燈桃でいいや。
「なんだァ、知り合いか、団長」
「……ダレ?」
「うっそですよ!覚えてないんですか!燈桃ですよ!」
「あ、弱いやつ!」
「そうです、クソザコです!」
「なんだこの嬢ちゃん」
「あ、もしやあなたも夜兎ですか!?お名前伺っても、ぐえっ」
「ねぇ、なんでお前がここにいるの?ここにいれるほど強くないよね?っていうか弱いよネ、お前」
「はい!夜兎様に比べればクソザコであります!」
「ハハ、質問の意味もわからないの?あんまりふざけているようなら 殺しちゃうゾ」
「私、武器を手に入れたので、ぐえっ、その辺の団員なら、ぐぐ、一瞬でやれる……ぐ」
「おいおい、お前さん、反抗しないのかよ、そのままじゃ首しまるぞ」
「夜兎様に、しかも神威サマに殺されるなんて、本望です!」
「……ハァ、変わりないようでなによりだヨ」
「!ホントに殺してよかったのに」
「お前を殺したら面倒くさいんだよ。上が」
「神威さん、上を気にするような夜兎になったんですか!はああ、どっちにしろ素敵です。あ、すいません、非常に名残惜しいのですが、時間ですので、一時撤退します。ではまたの機会に!」
「ん」
「……団長、上を気にするようなヤツでしたっけ?」
「うるさいヨ」
落ちはどうせ神威。気が狂ったら高杉
「かーむーいー、さーん!」
「うるさいよ」
「ああ、あんときの嬢ちゃんじゃねぇか」
「どうもです!ね、神威さん、聞いてください!私、第七に移動することになりました!」
「え」
「そんな話聞いてねぇが」
「ついさっき決まったことですからね!私が夜兎様のハーフだということを上に伝えたら、なんともまぁ慈悲をくださいまして……。ですから、これからはここで働かせていただくことになります!僭越ながら!」
「……で?」
「?」
「話はそれで終わり?」
「はい!これからよろしくおねがいします!」
「あー、じゃあ、ちょっといいか?正式にウチに入るんなら、こっちにも話がくるはずだよなァ。その辺の受け答えをしなくちゃだから、おじさん任務抜けるけど」
「いいよ、頑張ってネ」
「このスットコドッコイ。本来ならお前さんの仕事なんだがな」
「え、じゃあ、本日の任務は神威さんお一人でいかれるんですか?」
「いや、そういうわけじゃねぇが__」
「そうなるネ」
「えっ」
「ならば、私もお供します!」
「いらないよ、お前なんか。弱いヤツはあしでまといだ」
「あしでまとい なんて言葉知ってたんですか!大丈夫です、私がどうなろうが気にせず、ストイックに任務遂行を心がけてくだされば」
「……はぁ、ホントに、死んだら捨ててくからね」
「はい!」
「……いや、今日の任務は第七全員だったんだけど、……まぁいいか」
思ったより書けない
「……」
「……」
「……」
「……えと、なんかおかしいとこあった?」
「いや、ちょっとサインが気になって」
「ああ」
「かきづらくない?それ」
「もう書きなれてしまったからね。僕からしたら、燈堂さんのサインのほうが、バランスとりづらそうで難しいと思うけど」
「あー、慣れだわ」
「だろう?」
「結局のところ、一番書きづらそうなのって誰のなんだろうね」
「んー、仁兎くんのとか、失敗が怖そう」
「うはは、なるほどな。でもあれ、意外と失敗率低いんだぜ」
「へぇ」
「ああでも、それでいったら、順位つけられないなぁ。みんなサインって失敗しないから」
「そうだね、本当に急いでるときくらいじゃないと」
「じゃ~失敗することもないわ~」
「あっ」
「ん?」
「……」
「あっ!お前~!」
「ごめん、きみのサイン見てたら間違えた」
「あ~も~、笑ってないで、作業とめないで!仕方ないなぁ、この失敗のやつは桃くんにでもあげるか……」
「やめてほしいなぁ」
「こっちのセリフだよばーか」
とモデルの先輩
「あのときはびっくりしたよ。まさか、ほんとに辞めると思わなかったから」
「あはは、まあ、瀬名くんに騙されたってところですかね」
「波月ちゃんと泉くんはほんと仲良いよねー!今でも、行事とかは一緒にすごしてるの?」
「そうですね、彼に用事がない限りは誘うようにしてます」
「へー、いいねぇ。俺もそんな同期がほしかったな~」
「あはは」
「で、今日も、泉くん待ちなの?」
「いいえ?今日は、……えーと、学院の同級生と」
「なに、彼氏?」
「あはは、やだなぁ、冗談よしてください」
「え~?結構当たってる気でいたのに。……あ、俺の連れは来たみたい。ほら、見て」
「……あの、ピンクのカーディガンの?」
「それそれ」
「可愛いじゃないですか!やりますねぇ!」
「ふふーん、いいだろ?性格もちょー可愛いんだぜ?じゃ、そういうことだから、またね!泉くんによろしく!」
「はーいっ」
「……はーづーきっ」
「うわぁ!?れおくん!?居たの!?」
「あれ、波月ちゃん?辺りからずっとな」
「最初じゃないか!声かけてくれてよかったのに!」
「こっちからいかなくても、お前がすぐ俺に気づけばいい話だろ~?」
「えー、そう?そういう話になってくる?」
「モデル2人が楽しくキラキラ会話してるところにこんなアイドルが行っても浮くだけだろ」
「んー、まぁ、深影先輩かっこいいからなぁ」
「は?」
「れおくんがかっこいいのは、外見しゃなくて中身だもんね。ういちゃうね」
「お前はおれの彼女じゃないのか!お世辞ても外見も誉めろー!」
「ちょ、グリグリはいたい!耐性ないからやめて!」
「お前が悪いんだぞー」
「えー?」
「今日は珍しく道草くわずに到着したのに……」
「! すごいね!」
「バカにしてるだろ」
「いや、嬉しいよれおくん!っていうか、なら、尚更声かけてよ!誉めるタイミングもなくなっちゃうよ!」
「だーかーらー、最初っからお前がああいうのを無視すればいい話だろー!?おれとの予定がある日に、他の男と喋るな!」
「大好きな先輩なんだから仕方ないでしょーが!」
「軽率に大好きっていうなー!」
「君が言えたことじゃないよねー!?」
けんかっぷるとはちょっと違う
卒業数日前
最近、とどちゃんがより明るくなった。っていうか、いろんなふっきれたように笑うようになった。そして、色が変わった。前は、いろとりどりのマーブルだったけど、ほんとに最近、ひだまり色になった。あったかくって、心地よい色。
でも宙は、あんまりそのことに興味はひかれなかった。とどちゃんはとどちゃんです。宙が出会ったときの色と、今の色は大分違うけど、どっちも明るくて、優しくて、宙はとどちゃんが大好きなんです。
「とどちゃんとどちゃん、今日は乱闘するからな~!」
「えー、やだよ。私は平和主義なの~」
そうやって、宙の頭をわしゃわしゃと撫でるとどちゃん。とどちゃんの手はいつもあったかい。多分、今、突然抱きついても受け入れてくれるんだろうな、とか、ずっといっしょにいたいな、とか。思うことはたくさんありますけど、とりあえず今は
、
「とどちゃん」
「なぁに」
「部室いきましょう!」
時間の許す限り、一緒にゲームがしたいです。
Fルート
「大人になったらね、自然と彼氏できると思ってたんだよ」
「うん」
「大学生ってもう大人じゃんね」
「んー、そうだね」
「彼氏ができないんですけど」
「はづっちは彼女って感じじゃないからね~」
「あーくそ彼女持ちの余裕ぶっこきやがって刺すぞお前」
「そんなんだから女として見られないんだよ」
「全部いずみのせいだ……」
「っていうか、学生時代に気がありそうだった人たち、片っ端からイロジカケかけていけばいけるんじゃない?」
「えー、一回ふったのに?」
「月永くんと夏目くんと、あと巴くんはふってないじゃん」
「月永くんは私じゃもったいない人だし、なっくんとピヨりんは弟みたいな感じだよ」
「はづっちさー、そういうこと言ってるから彼氏できないんだと思うよ」
「えー……」
「今この段階で、彼氏にしてもいいかなって人、見つかる?」
「……」
「……」
「……いないけど」
「ほらね~? はづっちはおっそろしいほど自己評価低いから、何でもかんでも「私じゃもったいない」「申し訳ない」とかいって、みんなに壁作ってるんだよ。だからみんな告白とかしてこないの、わかる?」
「ん~……」
「わかって」
「はぁい」
「ていうか、なんで告白されたことあるくせに自己評価低いの?意味わかんないんだけど」
「だって、あれ私の外見だけでしょ。付き合ったら、セフレでもないから、内面もみなくちゃいけなくなるんだよ」
「じゃあ、天祥院くんや夏目くんたちは、はづっちの外見に惚れたって言ってたの?」
「……」
「顔赤くしてる暇なんかないからね」
「う……」
「……はづっちは見た目も中身もいい人なんだからさ、もっと堂々と構えてなよ。そしたら、普通こんなことでの悩みなんかこないよ、はづっちなら」
「……わかったぁ」
「かおる」
「なに~?」
「1ヶ月前にさ、彼氏ができない~って言ったじゃん」
「ああ、アドバイスしたっけ」
「うん。その次の日からさ、きみにいわれた通り、堂々と過ごしたんだよ」
「うん」
「7人釣れた」
「おー、ラッキーセブン」
「なに他人事にそんなこといってくれてんの?だいぶ困ってるんだけど??どう対応したらいいのかわからないんだけど??」
「はづっちは男たちとの掛け合いに見事勝利できたわけなんだね。ソウルメイトとして嬉しいよ。さぁ、がんばれチャンピオン」
「チャンピオン言うなよ!!お願い助けてかおるもん~~」
「ふ~ふ~ふ~、はづたくん。ここはぼくに頼るべきところじゃないよ。きみ自身の力の見せ所さ。なにせ、これはぼくの問題ではないからね」
「ちょっとそっけなさすぎるよかおるもん~!!」
「はは、大丈夫だよ。はづっちならなんとかなるから」
「も~!!」
燈堂「瀬名くんからもらった沢山の牛乳。これが何を意味するのか。五文字で答えよ」瀬名「ひんにゅう」
燈堂「ゆうくんだと ゆうたくんが反応することあるから ゆっきーって呼ぶね。って報告したときのゆうくんの顔ホント オタマロでおもしろすぎてシャメった」瀬名「殺さないでほしかったら それ焼き回せ」
瀬名「かさくんとすれちがうとき、いつもすごく丁寧なお辞儀をしてくれるんだけど、それに対して燈堂が『ご苦労』って言って、頭をさげるかさくんにポンッと手を置いてったの本当惚れる」月永「(名前)手首もげたのか!?」
斎宮「一人の燈堂を見つけたら、その周りに面倒くさいアイドルが五人いると思っていいのだよ」
仙石「みんな(名前)先輩のこと『女っぽくない』って言ってるけど、そんなことないでござる!だってあの人、『無断でキスされるのは流石に殺す』って言ってたでござる!乙女の純潔を大切にしてる姿でござるよ!」守沢「確かに発想が女(メスカマキリ)だな!」
燈堂「守沢に『なんでヒーローって技名叫びながら敵を倒すの?』って訊いたら『技名あったら、子供が真似をするだろ。子供に人気な台詞ができれば、それを元にした商品も作れる。ヒーローは町の平和だけではなく、経済の平和もはかってるからな!』とかいう返答がきたから ヒーローグッズ買い占めてくる」
瀬名「燈堂、ツイッターでよく俺の文句言うんだけど、それに対してくまくんが『はいはいツンデレw』って送ってるの見て『あんたがいうなよ』って送りたくて仕方なかった」
燈堂「廊下で丸まってた王さまを蹴ってしまった。1年の時『今のお前の蹴りで宇宙が消えていった!』現在『今の蹴りで新しい銀河がうまれた気がする!さんきゅな!』私の蹴り、宇宙滅ぼしたり 生まれさしたりできるらしいぜ。やばくね?」瀬名「くまくんは欠伸で宇宙を滅ぼしたことあったよ」燈堂「くっそ勝てねえ」
燈堂「英智くんが『キャラ付けってどうしたらいいと思う?』って訊いてきたから『語尾でもつけとけば?にゃん♪とか。可愛いよ』って適当に答えた。そしたら蓮巳くんが『なるほどにゃん』って真顔で言ってきた。お前かよ」
羽風「この前 朔間さんと(名前)ちゃんが英語で会話してた。なんていってるのか分かんないけどかっこよかった」燈堂「あれ『最近便秘なんスよー笑』っていう会話してただけだよ」羽風「詐欺だ」
瀬名「中学のとき、担任に『(名前)ちゃんは世界一シュシュが似合う子ね♪』って言われた次の日にショートにしてきた(名前)のことを、(名前)がシュシュつける度に思い出す」
瀬名「(名前)の幼馴染みだからこそ言える。アイツと結婚したら人生負け組」燈堂「あー、私が勝ち組の長だから?長の隣にいたら、誰でも負け組になっちゃうもんね~」瀬名「本当これのどこが可愛いの?みんな目覚まして」
英智「エイプリルフールだからって『燈堂さんがfineの専属になってくれた!』とか言わなきゃよかった。まさか月永くんがあんなことするなんて思ってなかった」燈堂「瀬名病はうつるから。ってことで英智くん殺す」英智「(°Д° )!?」
燈堂「せっなくんは~♪ 歩いて(学校に)来ないっ。だーから太ってゆっくんっだねー♪」瀬名「もうバイク乗せてやらない」燈堂「じょーだんですってえええ」
燈堂「羽風大好き!守沢大好き!王さま大好き!なずくん大好き!凛月くんも好き!皇帝さんは嫌いじゃないよ!」モブ「せないずは?せないずは?」燈堂「とりあえず嫌い」羽風「これだからツンデレって言われるんだよ」
燈堂「あの人ほんとかっこいい」瀬名「どっちのこと?」燈堂「私がかっこいいと思うのはきみだけだよ…☆」瀬名「そんなのはどうでもいいから王さまのことなのか守沢のことなのかどっちなの」燈堂「瀬名くんだいっきらい」
ないものねだり
「あ、薫おじさん」
「ちょっと~?現役アイドルにオジサンはないんじやゃないの~?っていうかまだ20代なんだけど!」
「だってお母さんがそういえって」
「ほんとはづっち……」
「っていうか、なんで現役アイドル様がうちなんかに来てるの」
「きみのお母さんに用があってきたの。今いないらしいけど」
「買い物いってるからね。父さんよぼうか?」
「いいよ、多分にらまれるだけだし」
「薫さんと父さんって仲悪いよね」
「いや、悪くはないよ。だけど、今日は無断できちゃったから、多分睨まれそうだなって」
「なに、いい年こいて家出ですか」
「……」
「……え、ごめんなさい、俺が悪かったから泣かないで」
「泣いてないからね?そういうところほんとお母さん似だよキミ」
「そうですか」
「……ねぇ、お父さんとお母さん好き?」
「なに、急に」
「……」
「……好きだよ。お母さん可愛いし、父さんはなんかうけるし」
「うけるって、さすがはづっちの子だね」
「で、なにがききたいの」
「いや……、いいなあって思って」
「?」
「俺ねー、きみの両親と、高校で知り合ったんだけど」
「うん」
「高2だっけな、高3だっけな、両方でだっけな。きみのお母さんにいろんなこと慰めてもらったことがあるんだけどね」
「うん」
「そのとき嫉妬したんだよね~」
「……父さんに?」
「ううん、きみに」
「……えっ」
「はづっちの子どもになれる存在に嫉妬したよ」
「……」
「だって、あんな子から無償の愛をもらえて、しかも家族だから、周りに変にはやされるって心配もなくて、そしてなによりあったかいでしょ」
「……」
「まぁ、今のポジションでもすっごく満足してるんだけど、やっぱりきみのたちいちが一番おいしいよねぇ。いいなぁ」
「……おれは、」
「ん?」
「おれは、薫さんが羨ましいよ」
「え?」
「お母さんいってた。薫さんがいなかったら、多分高校辞めてたって。一番はなしやすくて、なんでも相談ができるって」
「……」
「おれ、親子だから。対等な位置関係じゃないから、そういうの羨ましいよ」
「……きみ、意外とマザコンだね」
「あんな可愛いお母さん、好きじゃないほうがおかしいでしょ」
「あはは、そうだね」
「まぁ、父さんのことも好きだし、姉ちゃんのことも好きだけど」
「家族大好きだね。いいなぁ、はづっちは」
「とどちゃん、とどちゃん!」
「ん~?」
「とどちゃ~ん……♪」
「どうしたどうした~、甘えたい時期か」
「ん~、そんな感じな~」
「ごめんな~、今はちょっとこのこの攻略で忙しいんだ……」
「む、リアル後輩より、二次元後輩をとりますか」
「あ~七咲かわい~」
「ちょっと~とどちゃん~!」
「ほら、なっくんならそっちにいるよ、彼なら構ってくれるさ」
「今日はとどちゃんの気分な~!」
「気まぐれっこか~」
「ね~え、とどちゃん~」
「なんだいなんだい」
「……ゲームしましょう!」
「あー、七咲片手にやれるやつならいいよ」
「! ぷよテトしましよ!」
「七咲片手にできねぇなぁ」
「じゃあフラッシュ暗算でいいです」
「え、勝てるの?」
「画面みてるとどちゃんなら勝てるな~」
「いったな~? よし、ソフト開け」
「了解な~♪」
「……」
「……」
「……」
「……っえ」
「ふふ」
「む~……」
「……」
「……どうだい宙くんっ」
「……765?」
「残念842」
「うが~!」
「はは~、まだまだだね」
「だ、だってとどちゃん、結局七咲のほうみてなかったな~!」
「……ごめんねっ」
「も~! べつにいいですけど!」
「まぁまぁ、もっかいやろうぜ。やっぱ楽しいわフラッシュ暗算」
「め、目がチカチカするな~……」
「よし、いくよ~」
「ちょ、まって! ししょ~、ししょ~も巻き添えな~!」
「今日はボクの気分じゃないんでショ?」
「い、いじわる言うのやめてほしいな~!」
「ほら、なっくんも来い、やるぞ」
「エッ」
「ほ~ら!ししょ~!」
「エ~、……ボス倒しがてらでいいなラ」
「おし、いくぞ~」
「……むむ」
「……」
「……?」
「……」
「……ん~」
「さて、どうだったかな?」
「……3287?」
「いや、3254だと思うけド」
「ふふ~、ザコたちめ~。3422だよ」
「エ~……?」
「わかんないな~……」
「……まア、ボクはボス倒しながらだったシ、出来なくて当然なんだけどネ」
「あれ、さっきとボスのHP変わってないけど?」
「気のせいだヨ」
「も~いっかい!もう一回だけやります!」
「……っ仕方ないネ」
「やる気満々かよ~、次こそはちゃんと計算しろよ~?」
「むむ~……」
シェアハウスとかそんなん(テキトー)
「ハヅキ」
「なに~?」
「ソラのことで相談があるんだけど」
「?」
「ソラ、お風呂の中でゲームしてるんだヨ」
「なに、そんなこと~?許してやりなよ、私もやってるし」
「いや、ハヅキは自分のゲーム機だからいいよ。ソラが風呂の中で使ってるゲーム機ボクのなんだけド」
「……うーん、タッパーでも使わせれば?」
「そういうことじゃないよネ?ボクのを風呂で使うのやめさせてほしいんだけど」
「本人に言えよ」
「え~、の一点張りだヨ」
「そこで無理やり押し通しさないキミの甘さも原因だからね、それ」
「デ、どうしたらいいのかナ」
「……うーん」
「そら~」
「ん、なんな~?」
「今日、風呂先に入ってくれない?」
「了解な~♪」
「あ、そのときにさ、これ入れるの忘れないでね」
「……これは?」
「バブ。入浴剤ね」
「ふ~ん……。了解です!」
「ちょ、ちょっとハヅキ!」
「ん~?」
「ねえ、なにやったの?ソラがゲーム持ち込まないようになったんだけど」
「へー、やったじゃん」
「ね~、どうやったノ~?」
「えー、わかんなーい」
バブって遊べるよね
「あ、はづっち!」
「あ、ちょ、バカ!!」
「ん、なにー、かおる。……と、いずみじゃん。どうしたの」
「突然なんだけどさ、はづっち、せなっちのどこが好き?」
「ホント波月答えなくていいからね!とりあえずかおくんはちょっとこっちきな」
「……優しいとこ」
「なんでいうわけぇ!?」
「うわー、さすがはづっち!あ、ちなみに俺は?俺はどんなとこが好き?」
「……。……。……」
「え、普通にその沈黙は傷つくんだけど」
「ごめんごめん、いっぱいあって、纏めてて……。……いつも一緒にいてくれるところかな」
「!! さすがソウルメイト!考えてること一緒!」
「え?それはよかった」
「でさ~、せなっちにも、同じこと訊いたんだけどねー?」
「やめてかおくんやめろ、……つねるよ」
「もうつねってるよね、さっきから地味に痛いんだけどソレ」
「で、いずみはなんだって?」
「バッ、」
「せなっちってばね、『波月の好きなところ? 顔』って!即答だったんだよ!」
「うはは、そりゃそうでしょ」
「……え、いいの?顔で」
「だっていずみん、私の性格好きじゃないらしいし」
「待って、そうじゃないから。ただ、ちょっと、……て、照れ、……そうだよ!アンタのいいとこなんか顔だけだよ!? あーあ、なんかもう冷めた。勝手にすればぁ?」
「え、ちょ、せなっち!」
「……」
「……」
「……私ね、もう1つ、いずみの好きなところあるんだけど」
「え?」
「……いーずみんっ」
「、……」
「はは。どんなに機嫌悪くても、呼んだら反応してくれるところなんだ~」
「本当だ」
「ちょっとぉ!うるさいんだけどぉ!」
「ほら~、ピリピリすんなよいずみ~っ、私は普通に嬉しいんだから~」
「……嬉しくなっちゃだめでしょ~」
「うはは~」
「お!おい、深里!」
「ん……、あ、ヨネサンスじゃないか」
「そろそろ俺のあだ名安定させてくんね?」
「ヨネサンスでいいか?」
「長い」
「ヨネサン」
「普通に米屋でいいんだぜ」
「それだと覚えられないんだよな……」
「俺、けっこう覚えやすい苗字してると思うんだけどな~……」
「それは気のせいだよ」
「そっかー」
「おーいー!もう一回!もう一回でいいからさ!」
「嫌っすよ、大体、太刀川さんレポート終わってないとか言ってたでしょ?それはどうしたんすか」
「え~……?」
「とにかく俺はもう付き合いませんからね」
「まてまてまて出水」
「なにあれ」
「ん?……あ、そうそう!さっきまでな、出水と太刀川さんでちょっとやりあってたんだよ」
「へぇ、見たかったかも。……あれ、彼は仲間外れ?」
「カレ?」
「あれだよ、あの…おぼっちゃん」
「あー、あいつは、無理だろ」
「無理か~」
「……あれ、米屋に羽月じゃん」
「よっ」
「やっほーいずさん」
「ん。なに、俺に用事?」
「自意識過剰も大概にしろよ。ヨネサンスに捕まっただけ」
「ヨネサンスっ、」
「笑うなよ、俺だって許可してるわけじゃねーんだぜ」
「あれ、お前、米屋と羽月か!」
「あ、ども太刀川さん」
「……っす」
「あ、2人とも逃げたほうがいいぞ、付き合わされるぞ」
「あ、やだ。すいません自分用事あるんで」
「おーいー!羽月は付き合えよ!もとはといえばお前んとこの隊長が付き合いわりーから出水とか誘ってたんだよ!アイツどこいった!」
「えーさんは隊室でくりさんとマリオしてます」
「えっ混ざりてぇ」
「俺もっ」
「それな。私も混ざりたかったんだけど、下手くそだからダメだって」
「あの2人ゲーム上手いもんな~」
「いや、そんなんどうでもいいから、アイツ連れてくるか自分が俺の相手するかどっちかにしろ」
「えー、ヨネサンス、パス」
「いや、俺この後フツーに用事あるんだよね」
「あらら」
「ハイ羽月決まりな~」
「いやいやいや、あなたA級、私B級。あんだすたーん?」
「いえす!」
「ちょっと理解してるなら引っ張るのやめてもらっていいですかねーえ!!」
「深里頑張れな~」
「俺は見届けてやるから」
「友達がいのないやつらめ!あとでぶちぬいてやるからな!」
「言ってろ万年B級が」
「……お前、ほんまおもろいカッコしとんな」
「私をこんな様にしたのはキミなんですけどね……!!」
「まぁ、そんなカッカすんなや。第一お前が目立つのが悪い。仮装時はショートにしたほうがええで」
「やだねっ。この長い髪は東さんリスペクト印だから。これをきったらもう東さん信者とはいえないね」
「おーおー、なら、サンバイザーでも被って俺の信者になってみぃ。髪は短くできるで」
「いや、キミの信者とか……。ないわ、B級」
「お前もB級やからな」
「B級がB級に教わっても仕方ないよねっ」
「いや、実はな、上位B級と下位B級にはな、天と地ほどの差があんねん。丁度いい差やと思わん?」
「まぁ、月とすっぽんの差よりはマシか……。正直、私ごときに東さんの時間を削る資格があるのかって話でもあるしね……」
「おっ」
「だからといって、私ばっかり撃ってくるキミの信者にはならないけどね」
「え~、なんでですの、お前にやったらタダでこれやるで」
「キミを慕う気にはならないからだよ!」
違う…おきくんの関西弁はもっと上品だ…これは違う……これただのエセくさいソイソだ……
「なあ」
「……」
「なーあ」
「……」
「おい」
「……」
「聞こえとるやろ、無視すんなや」
「あいたっ」
「俺の心のほうが痛がってるわ」
「素直にごめん、私のことじゃないと思ってた」
「俺がわざわざしつこく声かけてやってんのなんかお前くらいやアホ」
「え~、……ありがとう?」
「おん」
「っていうかさ、名前呼んでくんない?キミ、「おい」とか「なぁ」としか言わないじゃん」
「……」
「……?」
「……」
「……もしかしてだけどさ、」
「、」
「私の名前がわからない?」
「んなわけないやろ バカにしてんのか」
「ええ、じゃあなんで黙るの」
「……お前って、俺のことなんて呼んどったっけ」
「隠岐くん」
「あーホンマ腹立つわ~」
「えええ」
「まぁええわ。帰るで、松岡」
「え、もうそんな時間?」
「外見てみ」
「……わ、真っ暗。どうしよ」
「今なら優しい優しい俺が送ってやるらしいで」
「どうしよ~、優しいとかいいながら考二くんチョ~上から目線だよ~」
「……」
「はー、さっさと片付けよ~」
「……なぁ」
「ん?」
ちょっとまって今更なんだけど隠岐くんの二人称「お前」じゃなくて「自分」じゃね??あれ???あれれ???
……とりあえずあとで考えよう
「お前、俺の名前知ってるん?」
「え、バカにしすぎじゃない?友達の名前くらい覚えてるよ」
「……友達?」
「え、違うの」
「……んー、友達って、普通下の名前で呼び合わん?」
「そうだね」
「でもお前、苗字で呼んでくるやん」
「だって「考二」より「隠岐」のほうが呼びやすいんだもん」
「……あー」
「あ、キミは名前でいいよ?松岡よりゆんのが短いし呼びやすいでしょ」
「……いや、なんか負けた感じするし、松岡でええ」
「そう?割と名前で呼んで欲しいんだけどな~」
「……、」
「キミのそのフーンってした顔から「ゆん」っていうふわふわネームが出てきたら絶対面白いもん」
「んなことか。ホンマアホやな」
「よし、片付けおわり!ほら、私をエスコートしたまえ、隠岐くんや」
「ハイハイ、できれば考二くんでお願いしますよ、松岡このアマ」
「優しいんじゃなかったのかよ考二くん!」
これ絶対二人称自分じゃんうわーしくった~~~~~
「あ」
「?」
「待って待って」
「はい?」
「自分、あれやろ。隠岐のコレの」
「……どなたか存じ上げませんが、その小指折らせていただいても?」
「あれ、ちゃうんかいな。おっかしいな、キミによう似とる子なんやけどなぁ……」
「……まぁ、仲良くはさせてもらってますけども」
「あ、やっぱりやん」
「だからって付き合ってるとは別ですよ」
「またまたぁ、ええねんで、ごまかさんでも」
「もー、違いますから。っていうか誰なんすか、も~」
「ああ、隠岐の隊の隊長の生駒や。そっちはソロのスナイパーさんやろ?よく聞いとるで」
「……」
「……ん?」
「……え、あ、あなたがイコさん」
「そうや」
「うわー、あ、なんというか、先程は無礼な発言すいません……」
「なんや急に」
「いつも隠岐くんがお世話になってます」
「誰目線やねん。どっちかっていうと逆やろ」
「あ、そうですね。いつも隠岐くんにお世話になってます。松岡です」
「ん、松岡ちゃんな。よろしゅう」
「ああいえ、こちらこそ」
「よし、こんなとこで会ったのもなんかの縁や」
「?」
「隠岐にドッキリでも仕掛けにいったるか」
「わぁ、ちょー行きます」
「あ、いた。隠岐くん」
「え?……松岡が俺のこと捜すなんて珍しいやん。どないしたん」
「いや、そろそろ言っておかなきゃな~って思って」
「何が?弟子でも作ったんか」
「いや、むしろ私が誰かの弟子につきたいくらいなんだけど……。まぁ、そうではなくてですよ」
「?」
「……よくさ、私ら、噂されんじゃん。付き合ってんの、みたいな」
「……あ~」
「そういうの、やっぱり隠岐に迷惑かけちゃってるな~って思うし、それに、キミには言ってなかったけど、……私、彼氏いてさ」
「え、嘘やん」
「いやマジなんだけどね。で、彼氏さんに噂がひろまっちゃってさ、だから、暫くキミとは距離をおかせてほしいんだ」
「え、なんで?」
「いや、だから、彼氏さんがおこっちゃつてね」
「勝手に怒らせときゃええやん。俺は全然気にしてへんし、気にせんし、それにこんくらいの噂で彼女の友好関係ブチギろうとする彼氏なんかつくんなやアホ」
「あ、うん」
「お前もお前でなにソイツの言いなりになって俺と絶好する気でおんねん、バカにしてんのか。ぶちぬくぞほんま」
「ぶっ…!?」
「とにかく、俺はお前と関わらん気なんかチリほどもないからな、ソイツに伝えとき」
「……で、その彼氏というのがですね」
「まだなんかあるんか」
「……この方なんですけれど」
「……」
「……なにしてはるんですか、イコさん」
「隠岐、黙っといてすまん。マジなんや」
「マジであんたらがアホなのは伝わりましたからもう勘弁してくださいってもおお、なんなんですか?ドッキリやないんやから」
「あ、そのとおりドッキリだよ」
「……は~?」
「いや、ついさっき松岡ちゃんとソコで知りおうたんやけどな、せっかくやから隠岐脅かしたろ~って」
「そんたらすっごい見事に引っかかるんだもん、びっくりしちゃった。ほんとキミ私のこと好きだね」
「ちょ、もう……帰ってええですか」
「アカン。このあと任務あるやん」
「あ~そやった」
「まあ頑張れ隠岐くん」
「誰のせいでこないに疲れたと思っとるんやアホ」
「あいたっ」
「そしたらな、イコさんの顔にケチャップドバーいってもうて」
「うわ、災難」
「それでもあの人表情変わらんのや」
「あー、感情の変化がまるで顔に表れないよね、あの人」
「マリオが全力でドツいてもツーンとしとるしな」
「真織ちゃんは関西女子の癖に怖くないからな~」
「そうか?ビビるときはビビってまうで、あれ。まぁ、結局怖ないけど」
「はは。……いいなぁ」
「?」
「隊。とくに生駒隊は仲いいよねぇ」
「あー、出身国同じやからな」
「いや、国ベクトルでいったら私も同じだからね?」
「そっか、お前ソロやもんな」
「いやー、隊に入るタイミングを逃してしまったというか、誘うタイミングを逃してしまったというか……」
「なんや、目当てのヤツでもおったんか」
「まぁね」
「だれ?」
「奈良坂くん」
「……あー、そういや、仲良しやっけ」
「うん。ずーっと一緒に訓練とかしてたからさ、隊も一緒になると思ってたんだよ……」
「今となっては届かぬ人やな」
「A級なんかに…しかも三輪くんなんかのとこにいきやがって…あのタケノコ……」
「ちょお、俺の前で他の男の話すんなや~」
「彼氏かよ、めんどくさいなぁ。それにしても最近奈良坂くんと会ってないなぁ」
「最近は俺につきっきりやもんな」
「もうキミに世話やく必要もないはずなんだけどね…キミがつきまとうから……」
「しゃあないやん、スナイパーでまともに話せんのお前だけやし」
「嘘だ~」
「いやいや。案外嘘やないかもわからんで」
「嘘だね。烏丸くん言ってたもん、嘘ついてる人は相手の顔をめっちゃ見るって!」
「その情報も嘘かもしれへんやん?」
「あっ」
「……アホやなぁ、ほんま」
「く、くそ、さすが烏丸くん、策士な……」
「いや、松岡がアホなだけやで」
「ところで、烏丸くんって隠岐くんにめっちゃ似てるよね」
「え」
「つい何週間かまえに初めて対面したんだけどさ、びっくりしたわ。真顔版隠岐くんみたいな」
「……逆ちゃう?」
「え?」
「俺が烏丸くんに似とるんやろ」
「……いや、どっちでも変わんなくね?」
「……そうか。なんや、こう……そっちで言われんのは初めてやな」
「あー、キミより彼のほうが有名だからね。あっち基準になる人のほうが多いでしょ。ま、私としてはキミのほうが付き合いながいし、逆だけど」
「そういうことか」
「そうそう」
「……」
「……えっと、なんの話だったっけ」
「あー、俺がカッコええって話やったかな」
「ぜーったい違うよね。そうだ、隊の話だ。いいなー、今からでもつくろうかな、隊」
「作るん?入るんやなくて?」
「いや、こんなソロだれも貰ってくれないから。……よし、目星はつけられたぞ」
「え、はやない?」
「昨日知り合ったオペレーターちゃんと、弟を誘う」
「弟おったんか」
「まだC級だけどね。うん、あいつがB級にあがったら隊つくろう」
「松岡隊か」
「そうだね」
「ヘボそうやな」
「なんだと」
「隊長が頼りなさすぎる」
「一理ある」
「お前はソロのほうが輝いとるで」
「やだ。周りでB級ソロって私だけで寂しかったし。よーし、はやくあがってこいよー、弟よ」
「弟くんあがってきたらポイント奪いにいかな…」
「なんの嫌がらせだよ!」
「安心せぇ、弟くんのやない。お前のや」
「尚更意味わかんないけど!」
「せやかて嫌やーん。急に隊つくってのびてA級にでも昇格されたら」
「ないだろ。B級のトップ3が強すぎる」
「……確かに。ならええわ、隊つくっても」
「やったー。……ってなんでキミの承認が必要みたいになってんの。キミは私の親か」
「うーん、もうちょい近づきたいな」
「……弟?」
「なんでそうなんねんアホ」
「え~?」
「隠岐くん隠岐くん」
「ん?」
「マックごっこやろう」
「マック……? ……ああ、マクドな」
「やろう」
「いや、マックごっこってなんやねん」
「隠岐くん店員ね」
「ほんま話聞かんよなぁ」
「テレテレテレン、テ テレテレレン」
「それファミマな」
「あれ、マックってどんなんだっけ」
「テレテ、テレテ、テレテ」
「それ」
「……いらっしゃいませー」
「ん。えーダブルチーズバーガーのセットと、マックフルーリーください。飲み物はコーラでお願いします」
「はーい」
「あ、あとスマイルください」
「お前それが言いたかっただけやな」
「スマイルください」
「……」
「うっわぁ、すっげぇ愛想笑い。目が笑ってないもの、貼り付けられてた笑顔だもの」
「ご注文は以上でよろしいですか~」
「はい」
「えー、ダブチーセットのコーラ、フルーリー、スマイルですね。会計10000円になります~」
「たっっか。ダブチーとフルーリー足して1000円いかないはずなんだけどな」
「俺の笑顔何円すると思っとんねん」
「マックのスマイルは0円ってメニューの端っこに書いてあるんですけど」
「俺のは特別料金かかんねん」
「まじか。友だち割引してくれ」
「しゃあないなぁ。本来10000のところ、1000円にしたります」
「めっちゃ割り引いてくれんじゃん」
「気前ええやろ。惚れるか?」
「そんな薄っぺらい笑顔の人には惚れません」
と隠岐くんの初対面
今日も私の友人は絶好調で、お得意の精密射撃で周りの注目を集めていた。遠くにある丸い的の中央に、小さい穴1つ。もう何発目かもわからないのに、その的にほかの傷がつくられることは無さそうだ。当人はすました顔で淡々とそれをこなしている。
私はその顔を崩してみたくて、ゆっくりと彼に近付いた。そして、彼が引き金を引こうとした瞬間に後ろから声をかけた。
「奈良坂くん!」
「!」
見事に外れた弾。外れたといっても、きっと3cmもずれてない。それでも、あの綺麗なまんまるをちょっとでも不恰好にできたのなら、私は満足だ。眉を寄せた彼が振り返るが、私はそれに対して満面の笑みを浮かべた。
「……なにか用か」
「特になにも?」
「はぁ。人の邪魔するくらいなら、自分も訓練に励んだらどうだ」
伏せ目がちにそういえば、彼の目はまた的に向かってしまった。ちぇ、つまんないの。三輪くんみたいになっちゃって~。
「……今日は気分じゃないし、奈良坂くんのずっと見てることにするよ」
「勝手にしろ」
そういって、また放った弾は、何故かまた少しだけずれていた。
そう、奈良坂くんの射撃をボーっと観察していた。姿勢からキレイだな、とか、髪型キノコみたいだな、とか。褒めごとや失礼なことまで、奈良坂くんのことをずっと考えてボーッとしていた。だから、東さんの声に、すぐに反応できなかった。
「おい、松岡」
「……はい。……え、東さん?」
やっと認識できた声のほうに顔を向けると、スナイパーの神様、東さんがいた。わー、話しかけてくれるの久々、なんて思いながら、無意識に足をパタパタさせていると、東さんの後ろにいる男の子に気付いた。室内だというのにサンバイザーを被っていて、なんだか、こう……、奈良坂くんとは違った美人さんだ。泣きボクロがよく似合っている。いや、泣きボクロに似合う似合わないどうこうがあるかないかは置いといて。
東さんはその男の子の肩をおした。すると自然に男の子は1、2歩足を踏み出して、東さんの顔を一度みてから、私のほうにむきなおった。
「お前、今暇だろ」
「え、奈良坂くんのを参考にしようと観察してたんですけど」
「お前と奈良坂じゃタイプが違うだろうが……」
「あは、バレちゃいましたね」
なんて笑うと、東さんは私に優しい手刀をおとした。やっぱり東さんはあったかくて好きだなぁ。
「つまり、暇なんだな」
「そうなりますな」
「じゃあ、コイツを案内してやってくれ」
そういって、東さんは男の子の頭にポフと手を置いた。いいなぁ、そんな気持ちでジ、と彼を眺めれば、よそよそしいような会釈をされたので、こちらも一応といった感じに返しておく。
「……初めまして」
お、しゃべった。
「はい、はじめまして~」
「隠岐孝二いいます。忙しい中、俺に時間つかわせてもうてすんません」
「……いえ」
うわ、関西弁だ。やば。なにがって、ほら、やばいわ。ぜったいこの人そのうちモテるよ。
「えと、松岡ゆんです。よろしくね、隠岐くん」
手を差し出せば、少し笑って握ってくれた。東さんはそんな様子を見ると、私に最低限ここは紹介しとけよ、という場所を伝えて、どこかにいってしまった。大方当馬先輩のところだろう。さっき、射撃の的に弾で絵かいて遊んでたからなぁ。いや、正直、あんなこと普通できないのだけど。そこはさすが上位なだけあるよね、やっぱバカと天才って紙一重だし。……と。
「よし、じゃあ案内にいきますかー」
「はい」
「ところでキミ何歳?」
「あ、同い年らしいですわ。東さんがそう言うてはりました」
「え、そうなの?なら敬語いらないよ」
「いやいや」
「……じゃあ、慣れてきたら敬語外してね。同級生に敬語使われるって、どうもいじめてる気分になるっていうか……」
「そうですか?」
「うん。あ、こっちきて。同級生に辻くんって子がいるんだけど、女の子が苦手ですーぐ敬語使ってきてさぁ」
「へぇ、そないなヤツおるんですね」
「あー、キミは女の子得意そうだね」
「そんな言い回し初めて聞きましたけど。関東特有のやつですか」
「多分私特有のやつだね。ってか、なんで関西からわざわざ此方まで?」
「スカウト受けたんです」
「す、すかうと」
「はい」
「も、もしかして、嵐山隊入るの?」
「……。、ふはは、そんなわけないやん。別に顔ちゃいます」
「なんだー、ビックリした」
「俺、あんなに顔よくないですもん」
「いやいや、キミ美人さんだよ、自信もって。それに、関西弁ってだけで関東女子はコロッといくから」
「チョロ」
「いやマジマジ。キレイな男の子が落ち着いた関西男子だったら関東女子の9割9分落ちるね」
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