しお 2017-03-30 22:52:02 |
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ほのぼのまったり育成RPG 『 しあわせのしま 』 。 そのプレイヤーのなかでも選ばれた数人は行方不明となりしあわせのしまに転送される 。
…っていうざっとした設定 ! ((
「 え 」
現実世界では有り得ない、でもどこか既視感のある景色に瞬きを繰り返す。夢かもしれない!と軽く頬を抓ると痛かったので、多分現実なんだろう。でも少なくとも僕の部屋はこんなに自然豊かではないし、もっと言えばこんな近くに巨大なカタツムリは居ない。
「 …こんにちは! 」
2m近いそれに右手を軽く揺らしながら挨拶すると、カタツムリは目玉がついた触覚を数回竦めて、のそのそ木と木の間に消えていった。カタツムリが通った後についた粘着質な液体、そこに真っ白い紙切れが浮かび出す。素手で触るのもアレなので適当に木の棒で手繰り寄せ、少し粘ついた紙を開く。
Mission 1 : 仲間を探そう !
手書き風のフォントで描かれた文字に僕は首を傾げる。仲間、というのはどういう意味だろう。人間の仲間なのか、はたまたゲームの世界のようなモンスターや動物なのか。そもそも何故仲間が必要なのか。考えれば考えるほど分からなくなってくる現状に頭を抱えていると、ふと先程覚えた既視感にピンとくるものがあった。まるで現実味のない夢のような話だけど、なかなか面白くて辻褄の合う考えだと思う。
「 ………ゲーム… 」
「 うわああああああああああああああ! 」
「 突ッ立ッてねェでどけンの野郎!! 」
ばきばきばきっ、どさり、ごり、ぐしゃ。
…何が起こった?さっきまで僕が立っていたところに男女の2人組が倒れていて、僕は衝撃で吹っ飛ばされて木の幹にもたれ掛かっている。女の子の方は可愛くて、男の人の方は見るからに怖そうな感じ。目つきがめちゃくちゃ悪い。
強く打った腰に手を当てながら立って2人に近づくと、左手に握っていた紙切れがほんのり熱を持ったような気がして思わず手を開く。真っ白だったはずの紙は薄ピンク色に変わって、Mission の前に 達成! と書かれた赤いスタンプが押してあった。それはどうやら2人も同じようで、薄ピンクになった紙を見て訝しげな表情を浮かべる。しかしこれで確信したのは、ついさっきまで考えていた仮説が正しいということ。この景色、それに薄ピンク色に変わる紙切れ。
僕らは迷いこんでしまった。それも、最悪の場所に。
( 春が落ちる。ぽとり。ぽとり。やがて茶色く萎れて、いつの間にか消える。私の心は綺麗に醜くなる。いつから居るのと聞かれれば、ついこの間。いつまでいるのと聞かれれば、あと百年はいるよ、って。雨に連れられて夏が来る。日差しが肌を炙る。雲が影を覆う。そんな、夏。)
煙草、辞めないの?
( 独特の香りに肺が悲鳴を上げる。あからさまに嫌な顔をしてやると、彼は窓を開けた。早朝の冷たい空気が頬を撫でて少し肌寒い。ちっとも美味しくなさそうな顔をして吸引を繰り返す彼の横顔は、綺麗な朝日に似合わないくらい草臥れている。それが少し面白くて。煙草を灰皿に放り込んだ彼を引き寄せて、それから唇に触れた。苦味とほんの僅かな甘味。美味しくない、と呟くと、彼は今日初めての笑顔を見せた。口角がきゅっと上がって、目尻が伸びきったみたいに緩む。その顔が一番かっこいいよ、なんて笑ってみたりして。 )
( 口に苦味が広がったのと同時に聞こえた声に、適当に頷いて視線を寄越す。整った顔がくしゃりと歪んでいる。渋々窓を開ければ、出てきたばかりの朝日が視界を白く染めた。普段より何処か苦味の強い煙草はあまり美味しくなくて、まだまだ十分残っているそれの先を灰皿で潰すように押し付けて。それから助手席から伸びた手のなすがままに相手に触れた。長い睫毛に縁取られた瞳が瞬きを3回、そしてそっと唇が離れる。不味いという割には何処か楽しそうな顔が愛おしい。その穢のない笑顔が眩しくて、少し後ろめたくて。抱き締めようとした手を握りしめて笑った。 )
( 幾ら地球温暖化と言っても流石にまだ寒い5月、午後5時5分。全身ずぶ濡れのまま両手を湖に突っ込んで掻き回す人と出会った。じゃぶ。ぴちゃ。ぺちゃ。可愛い灰色のワンピースが変色している。彼女は手をお椀のようにして、水をゆっくりゆっくり、1分以上懸けてすくい上げる。水の中でぴちぴちと何かが光る。そしてそれに彼女が息を吹きかければ、真ん丸い光の球になってふわふわと浮かんだ。彼女は僕に気がつくと可笑しそうに笑って、その光を僕の方へ放った。「 星のお裾分けです 」と言って。 )
昨日は運動会 ? 体育祭 ? でした 。練習期間少なかったけど ファンファーレも成功して良かった 。 スーザ吹くのも 最後かな 。 ちょっと寂しいけど やっぱりチューバが可愛いよ ((
( 宇宙っていうのは案外小さいもので、アース以外の星では連絡交換が行われているし、月に一度星の代表者が集まる会議だってある。僕は宇宙研究連盟に加盟する47星のうちの1つ、へこぽろぷん星の代表者。へこぽろぷん星は科学はあまり発達してないけど、とにかく金がある。星1番の工場でわんさかわんさか金を発行してばら蒔いているから貧乏の人なんていないし王様が優しいから戦争はまず起こらない、自分の星ながら最高。その星で王様に次ぐ権力を持つのが僕で、僕は100光年離れたヴァルディ星の宇宙1の大学を卒業した所謂エリートだ。そんな僕は今度、唯一外部との連絡を取っていないアースとの接触を図ることにする。蒼い宝石と言われるほど美しく、圧倒的に科学が進化しているアースを偵察し自星のへこぽろぷん星にその情報を持ち帰るとても重要な役目。あと物凄く可愛い彼女に「 じゆうのめがみとすかいつりー 」をお土産に持って帰る役目も担っている。あくまでも穏便に、ニンゲンに擬態してバレないように視察するつもりだが____ 、まぁ向こうが攻撃態勢なら仕方ないので、一応心の準備はしておくことにする。彼女はちょっと野蛮な星出身だから、星潰しに呼べば喜んで手伝ってくれそうだ。……アースが見えてきた。真っ黒い闇に浮かぶ蒼い宝石。この間見た時は一面氷に覆われていたのだが、どうやら溶けたらしく今は美しい青い液体が覆っている。矢張り初めての仕事は緊張するが、興奮するし楽しみだ。絶対に失敗は許されない。間もなくアースの大気圏内に突入、着陸予定地は「 すかいつりー 」があるアース屈指の技術国、にっぽん。紫色の触手を振ると5本の指がついた手が出来る。若干動きにくさもあるが、星で見た時の写真と全く同じものになっているのでバレないだろう。凄まじい音とともに僕の体を炎が覆った。加速することで出る青い炎だ。にっぽんが焼け野原にならないように、着陸直前にはこの炎も消さなければいけない。さあ、やることは沢山ある。エリートの名にかけて、必ず成功させるんだ。そうして僕は、情報の詰まったアースへ突入した。)
書いててすごく楽しかった … 。 頭悪そうだ … 。 ちなみに 「 僕 」の名前はまるぽろで 彼女の名前は日向子ちゃん 。 今よりだいぶ先の空想で 、 日向子ちゃんは住めるようになった火星に移住した 幾つかの超お金持ち財閥のうちの 1つの家系に生まれた人間 ( 改造されて宇宙でも暮らせるようになってる。見た目は人間っぽい。 触手は出せるし擬態もできる 。 ) 。 まるぽろとかへこぽろぷん星の人はそのお金持ち財閥が持ってるへこぽろぷん星 ( つまり王様は日向子ちゃんのパパとかおじいちゃんとかひいおじいちゃんとかそんな感じ ) に実験で生まれた触手人型宇宙人 。( 人間の姿になれるけど触手姿の方が楽だからいつもうねうねしてる。 ) 日向子ちゃんは火星で生まれたから地球は知らないし 、 まるぽろも日向子ちゃんの過去とか知らない。 日向子ちゃんはまるぽろの触手の綺麗さと人間になった時の顔、あと優しさに惚れる。まるぽろは日向子ちゃんの顔と声と性格が好き。
結局2人とも 見た目的には人間っぽいし もととなってるのが人間だから まるぽろは地球に行ってめっちゃ驚く! 設定が気持ち悪いし長い 、 笑
世紀末とか ちょっとシリアスな雰囲気のファンタジーでもいいし 明治大正あたりの和風な感じでもいいなぁ 。 そもそもゆるい設定で 擬人化とかお店とかもいい 。
( 真白いネグリジェに淡い金色の髪がよく映える。睫毛に縁取られた瞳が完全に閉じるのを見届けてから、そっと手の甲にキスを落とした。もっともっと、と強請るようにスーツを握る手を解いて顔を横にふる。お嬢様、おやすみなさい。そう言って出ていくのはもう何回目か。お嬢様の啜り泣く声を扉越しに聞くのは、もう。)
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