フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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ソジュン:メリーゴーランド?めっちゃ楽しそうやねぇ(サーカス小屋での宿泊も楽しみであれば、ディー達が住むメリーゴーランドがある家にも心惹かれる。何方かと二つに一つを決める事が出来ず、幼い傲慢さが顔を出しては2人の大人の顔色を伺う様に視線を向け。「今日と明日で泊まる場所変えてもええ?僕、どっちにも行きたいわぁ」素直なまでに望みを口に出して。もちろん、何方も兄と共にが前提の話で。頭上から提案された内容に俯けた顔を上げ、まるまると開いた瞳でフラミンゴを見詰め。ゆっくりと頭が内容を理解しては、現金なもので途端に笑顔が弾ける。喜びを表す様にクルクルと駆け回り時にはピョンピョン跳ねて。「うんうん、任せてやぁ。僕が2人にお似合いのブレスレット作ったるさかい。わぁ、楽しみやなぁー」大好きな2人が自分の作ったブレスレットをお揃いで付けてくれる等、今から想像しただけで胸は高鳴り。今からブレスレットの色はお互いを基調としたピンクと白が良いだろうか、と楽しげに思いに耽り。自由に過ごせ、との言葉に最早遠慮はなく。カラフルなソファにすっぽりと身を埋め。その横に姉が座っては、慣れた手付きで己の髪を整えられる。その手にグリグリ頭を摩り付けながらも、緊張と喜びの連続に拙い精神は疲労を見せ始めたのか、姉にべったりと凭れかかり。向かいのディーを眺めてはメリーゴーランドの話をもっと聞きたいのか強請るようにじぃ、と見遣り。「ディー君が住んでる所はどんな所なん?メリーゴーランドの他にも何かあったりするんやろかぁ」先程別れたダムもおそらく一緒に住んでいるのであろう。優しげな笑みが印象的だった彼の兄を思い出しては、また会いたいなぁ、と足をブラブラさせながら胸の内で呟き)
ソヨン:(フラミンゴから向けられた視線とディーが口にする内容に大凡の予想が付いたのか、こんな時ばかりは女の身が煩わしい、と困った様に眉尻下げ。今日だけは確かに兄の温もりに触れていたいが、流石にこの年齢になって10代も後半の兄と寝る趣味はなく。今後の住居の問題が出てきてはお手上げだ、と言わんばかりに両手をあげて。「まぁ、鍵掛かるんならうちは何処でもええけど…。お兄は此処に住んどるみたいやけど、ホンマはアリスちゃんは何処に住むのん?」弟が甘え上手なら、何方かというと甘え下手な己。数日はソジュンが兄から離れたがらないであろう事は予測出来るも、果たしてその先はどう行動すべきか。唇尖らせながら、年長者の意見を聞いてみようと問い掛けを。自重気味に告げられた言葉に目をパチリと見開き、次いでカラカラと朗らかな笑い声零し。「せやったら、ディーちゃんが無くさんようにピアスにしよか。大丈夫、開け終わった後にええ子ええ子したるさかいね」怖がる言葉とは裏腹に表情は飄々としており、同じく返す言葉には揶揄う色合いが混じる。パチリと片目瞑って見せては、ニィと口角上げ、”それやったら怖くないやろ?”と冗談めかして視線で訴えて。フラミンゴが一度奥へと戻れば、その間に弟の横に座り、その身嗜みを整えてやって。左隣に掛かる重みを心地よく感じながらも窓から見える景色へ視線移して。「ホンマ色んな珍しいモンがあるんやね、此処は。ソジュンやないけど、色んな所に行ってみたくなるわ」好奇心を滲ませた様子で、まろい頬を赤く染めては、ときめく心のままに本音を零し)
ディー:そう、メリーゴーランドが部屋の中に有るんだ。ドーンって(興味を引くことが出来たようだと頷きを共に言葉を重ねて「それに喋る猫も」にいんまり、と口角を持ち上げて笑顔を口元に浮かべてから「こんな風にニヤニヤって笑った顔をした猫」片手の人差し指を口角にちょんと添えて笑顔を強調しつつ情報を補足し。次いでソヨンから送られた問い掛けを聞けば「ホントなら……一応は赤の城にアリス専用の部屋が与えられるんだ。一人一室貰えるから、そこで暮すのが殆どかな。」自らの知る情報を余すことなく教える様に言葉を引っ張り出しつつ「だからテファンみたいに誰かの家に一緒に住むっていうのは珍しいかな。城の方が大きいし、立派だし、何でもあるし――メイドがなんでもやってくれるから、困る事もないんだ」城での暮らしをぼんやり描きつつ教えて。ふわふわとしたソヨンの語り口とは何とも気が楽で「じゃぁ、開けるのもお願いしようかな」トン、と指の腹で己の耳たぶを押すように触れてから指を離し「色んな所があるよ、テファンがいま行ってる所は帽子屋が住んでる屋敷でね。年がら年中お茶会をやってる賑やかな場所、帽子屋はこの国一の仕立て屋だから欲しい服が出来たら相談してみたら良いよ」ソジュンとソヨンと並んで仲良さげな雰囲気をぼんやりと眺めつつ、先ずは二人の兄が今向かっている現場についてを簡易的に説明して「俺が一番好きなのは此処、遊園地。フラミンゴが一番好きなのは森のスイーツショップだもんね」戻って来た彼へ目を向ければ"ありがと"とお礼の言葉を述べつつカップを受け取って)
フラミンゴ:(暫くしてからお茶菓子と共にカップを二つと透明なグラスを二つ持って戻り、紅茶の入るカップは己の分とディーの分としてテーブルに置き、クラッシュしたティーゼリーがピーチジュースの上に乗り、ジュース部分には細かくされた桃の果実が入る見た目も涼し気なそれにストローを指したものを二人の前に。不器用ながら、恋人の家族には少なかれの好印象を持ってほしいと言う悪あがきなのか、何が良いかわからないままチョコチップがたくさん入るクッキーやカラフルなマカロン、カラフルなクリームが乗るプチケーキ、人数分よりも多いくらいのお菓子をテーブルに並べ。「――とりあえず、今日は戻ってくるのが遅いから此処に泊まれ。……ただ、此処にはもう一人。少し、__なんつぅの、過剰なコミュニケーションをとる奴が住んでて」ボソボソと歯切れが悪く言葉が口を通るのは、悪い奴じゃないがどうにも手癖が悪い同居人を持っての事であり。「それでも良いなら鍵は用意するからいつまでも此処に住んでイイし、此処から一番近い双子の家に住んでも良いンだろ。一番設備が整ってる赤の城がって言うなら、好きな時に連れてく」ソヨンに甘えるソジュンの様子や二人でいる時に兄弟の事を語っていた恋人の姿を見れば三人の絆が強いことは簡単に察することが出来て、何処か確り者であることが感じられるソヨンが今後の事を考えに入れていることも伝わると「――ソヨン、意味わからないトコだけど。不安になる事はねぇから、そっちと同じように先ずは難しいこと考えないで腹いっぱい食えヨ」此処に恋人がいれば夕飯がと叱咤するかもしれないが、そのことも同時に後回しと眉尻を落としながら不器用に口角を持ち上げて)
ソジュン:部屋の中にどーんってあるのん?僕、絶対喋る猫君とメリーゴーランドに乗るんやぁ(サーカス小屋に来るまでに通って来た道の端々には、鮮やかでいて斬新な造形が新鮮である遊具が並び立っており。そこから考え得るに恐らくディー達が住む屋敷に設置されているメリーゴーランドも眼を見張るほどに素晴らしいものであるに違いない。彼の仕草を真似るように両方の人差し指でにぃと口角持ち上げては”にゃぁご”と猫の鳴き真似を。姉の問い掛けに答えるディーを眠たげな目で見つめていたが、このまま話が進むと城に住むことになりそうだ、と妙な危機感が働いて。メイド達の至れり尽くせりは確かに魅力的であるも、きっと周りは静かでお行儀の良い人々ばかり。我が儘な自覚があるだけに周囲から浮く事は必然、更に言うなれば人に引っ付いていたがりな己は近くに人の体温が無ければ萎びてしまう。勢いよく首を左右に振っては、片手を上げ目一杯に自己主張を行なって。「僕はお城嫌やもん!だって駆けっこは出来へんし、みんなと離れ離れのお部屋に入れられてまうんやろぉ?」うるうると瞳に雫を溜め、健気な様子で姉へと訴えかけ。ディーやフラミンゴの応えを聞き、一旦城の案は保留になればしめたとばかりに、ニンマリ笑顔を浮かべる。最早心配事はなくなった。目の前に並べられるお菓子は視線は釘付けで。「フラミンゴ君、おおきにぃ。このジュース、めっちゃ美味しいねぇ」ストローを口に咥え、無邪気な様子でジュースを飲み。上に乗ったゼリーとの相性も良ければ、細かく混ぜ入れられた桃の果肉が良い味を出している。手が止まらぬ様子でクッキーやマシュマロに手を伸ばしては、ジュースで一休み。その行為を続ける事何度目か、隣からの叱咤の声にむぅ、と唇尖らすも一旦手を膝の上に戻して小休憩を)
ソヨン:最初ディーちゃん達と会った場所から見えてたお城の事やね。どっちにせよ、今日はソジュンがお兄から離れんやろうし、この我が儘坊やはお城難しいやろうな(親身になって丁寧に応じてくれる相手に感謝の念を抱きつつ、うんうんと相槌を打ちながら話を聞いて。大凡の流れは女王に紹介してもらい、そこで個室も貰うのだろう。最初からイレギュラーな出来事ばかり、更には隣でお強請り攻撃を仕掛けてくる弟が相手では分が悪く。此れをすると大抵の願い事が叶う事を知っているソジュンの何とタチの悪い事。やれやれ、と肩を落とし、それでも否とは言えぬ己に苦笑が浮かび。宥め賺すようにくしゃり、と弟の髪を撫でてやりつつ今日はフラミンゴの言葉に甘えて泊めてもらう事に決め。「もう1人同居人がおるんやね。こっちが泊めてもらう身やし、過剰なコミュニケーションとかソジュンが喜びそうやわ」気にしないでくれ、と言わんばかりにカラカラ笑いながら気さくに片手をひらりと振り。兄が現在仕事で出向いている場所の話題が出れば、耳に残るのは仕立て屋という単語。キラキラと瞳煌めかせ、身を乗り出すように机に両手置き。「この国一番とか、ごっつい(凄い)ね!またその帽子屋ちゃんにも会うてみたいわ。欲しい服はいっぱいあんねん」お洒落には殊更敏感な年頃。この国での最先端のファッションがどんなものか知りたく、想像するだけで胸は高鳴るばかり。あれにこれに、と指折り数えながら歌うように欲しいものをピックアップするあたりは年頃の少女さながら。運ばれて来たお茶菓子に礼を述べ、励ますように告げられたフラミンゴの言葉に笑み浮かべては言葉に従うようにお菓子は手を伸ばし。疲れた体に染み渡る甘さにホッと一息つき、ジュースで乾いた口を潤す。まったりとした時間が流れるも、隣からはサクサクと咀嚼する音が絶えず響いて。まるで1人で食べてしまわん勢いの弟にキッと鋭い眼差し向けてはペシリ、とお菓子に伸びる手を軽い力で叩き)
こら、みんなの分がなくなるやろ。其れにお菓子仰山食べたら晩御飯入らんくなるで。子豚ちゃんになってもええのんか?
ディー:えぇ、猫と乗るの?俺じゃなくて?(何とも愛らしく猫の真似をするその仕草を見届けては確かに喋る猫の存在は彼の気を引くのに十分だったようだが、十分過ぎて己を超えてしまったらしいとワザとらしくがっかりする肩を落とした仕草で頭を傾けてから問いかけて、それからもう一人の同居人に対して前向きなソヨンに小さく笑ってから「笑ってられるのも今の内だよ、出会い頭にキスされるかも。唇ちゃんと守っとかなきゃ」からかい交じりの注意を重ねて、「まぁ、でも。テファンの家族ならフラミンゴがちゃんと守ってくれるか」ちらり、と桃色の彼を見やれば肩を竦ませてカップに口を付けて。お洒落に心を打たれたのが見て伝わるソヨンに年頃であることを感じつつ「今頃テファンはきっと着せ替え人形だよ、……二人が行ったら尚更。きっと喜ぶだろうけど、大変だ」中々見かけない真白な髪も、幼くも端正な顔つきも、帽子屋からすれば喉から手が出る程欲しいだろうに。と目に浮かぶ情景に"たいへんだ"と今一度声を漏らして。注意を受ければ大人しく言う事を聞くソジュンを見れば「じゃぁ、夕飯が食えるように外を散歩しに行かないか。フラミンゴは――だろうなぁ、」に、と口角を持ち上げてから傍に置いていた帽子を再び己の頭部に乗せて、手を使い行かない事を示すフラミンゴを見てから「俺と外に散歩行くのはどっちだ。もちろん、二人共でも大歓迎!」帽子を確りと被ってから二人の姿へ目を向けて「このまま此処でフラミンゴと一緒にテファンを待つのでも良いよ」勿論、此処に来るだけでも十分疲れてることは想像できて、だからこそと選択肢を作り)
フラミンゴ:――くっ、……おめェ本当に綿菓子の兄弟なんだなァ(既に懐かしいと思える程恋人の存在とは己にとって当たり前であり、その恋人ですらファーストコンタクト時に与えられた部屋を見て渋っていたのを記憶に新しいと思い出して。思い出せば最初こそ余り表情の変わらない顔に吹き出す様な笑みを浮かべ、そんな口元を己の手で覆い隠しつつ少し笑いを引き摺る様に城を嫌がるソジュンに告げて。お菓子を咎めるソヨンを続けて見れば「おめェも綿菓子にそっくりだ。……俺も良く菓子ばっかりじゃ駄目だっつって、叱られてんだヨ」どちらにも恋人の面影を見つければそんな二人が可愛くない筈が無く、同時にぼんやりと浮かぶのは矢張り恋人に会いてェなぁと言う思いで。ディーが外へ出る事を提案すれば己の事も誘いかける流れに反射的に胸元で手をクロスさせ×を作り上げて外に出ない意思表示を、その意見が通ったのを見ればホと胸を撫で下ろし「遊園地の案内なら俺がするよりも双子に任せた方が安心だ、好きに遊んで来いヨ」恋人の性分を思うからこそ二人が外に出て行くのは想像が付き、見送る為にヒラヒラと片手を揺らし「帰ってくるころにはテファンも待ってンだろ」口角をゆるりと片方を持ち上げつつ一度時間を確認してから言葉を付け加えて)
ソジュン:えぇ?ディー君と乗るんはもう決定事項やもん(大袈裟なまでの動作で残念がる様子は自分より歳上だと分かっていても可愛らしく見えて。ピョンとソファから飛び降りては彼の背後に回り込み、後ろからべったりと抱き着き、顔を覗き込むようにして甘えたな言葉を囁き。お城を嫌がる様子がどうやらフラミンゴの笑いのツボにハマったらしく、初めはきょとりと丸めた瞳でその様子を伺うも、段々自分も感化され楽しくなってきたのか、ふにゃふにゃと目元和らげて。「フラミンゴ君もそう思わん?此処のんが、絶対カッコええ家具とかあるもん!」煌びやかな城の内装よりは、色が賑やかに入り乱れるサーカス小屋の方が落ち着く。ぐっと拳握って力説しては、同意求めるように小首傾げ。遊園地の散歩、と耳にしては今迄の疲れなど微塵も感じさせぬ俊敏さで立ち上がり。はーいと片手を挙手してディーの前に敬礼するように並んでは姉が後に続くのを信じて疑わず。フラミンゴが一緒に来ない事は残念であるも、次に彼と会う時は兄も居るのだと思えばひと時の別れなど何のその。大きく手を振っては「フラミンゴ君、散歩行ってくるねぇ。晩御飯楽しみにしてるわぁ」緩い笑みと共に言葉を掛け。楽しくなりそうな晩餐にほこほこと温まる心。その気持ちのままにいざ遊園地の散策へ)
ソヨン:えらい欧米風の挨拶する同居人やねんね。キスなんされたらビンタしてから、責任取ってお婿に来てもらうわ(続けられる忠告は、されど軽さを含んだ親しみから来るようなものであろう。未だ会った事もないだけに妙な人物像だけが出来上がり。まだまだ幼気な少女であるだけに、一丁前にファーストキスの理想というものがある。其れを壊された日には手や足が出るやも知れぬ、とカラカラ笑いつつ少しばかりの本音も混じえ。着せ替え人形など何と楽しそうな言葉であろう。ただで色々な服を着て、直に触れられるなどご褒美である。己もよく兄の髪を弄って遊んだりした事を思い出せば、クスリと笑いは溢れ。「なん、そんな楽しそうな事してるんやね。一緒に行ってたらお兄の髪もアレンジしたったんに」心底残念だ、と言わんばかりに肩を落とし溜息一つ。兄がフラミンゴを叱る様子が何故だが直ぐ様想像出来ては、片手を口元に当て吹き出しそうになる笑いを飲み込み。然し、ふるりと揺れる両肩までは誤魔化せず。「あ、あかん!めっちゃそれ想像出来るわ!きっとお兄の世話焼き心を擽って離さへんのやろな」納得とばかりに頷きながら、揶揄う様にニマニマと目元を三日月型に。遊園地の散策に乗り気な弟に、自身もソファから立ち上がっては続く様にディーの元へ歩み。彼1人に弟の面倒を任せるつもりはなく。背後のフラミンゴへ振り返り行ってきます、と挨拶してはディーと弟と共に遊園地へ出掛けようか)
ディー:よぉし、行こうか――多分ダムも来るから、俺たちの分の夕飯もドードーに頼んどいて(誘いかけた言葉に二人が乗りかかると先ずはおふざけにの便乗するようにソジョンの敬礼を真似して見せて、それから踵を返す際に思い出したようにこの場にいない兄が此処に来ることを伝えて。夕飯を作るのがフラミンゴじゃない事は何となく察したのかちゃっかりと依頼を出し。喉もお腹も満たされれば可愛い子供たちを連れての楽しい昼下がり、何て魅力的な時間なのだろうかと外へと足を踏み出して。「テファンは降りちゃったけど、もしかしたら二人のどっちかが次の女王陛下かもしれないんだもんなぁ」くるりと振り返りシミジミと二人の姿を眺めてから、元々仕事をサボる癖が有るせいで知り合いのアリスが少ないからか新鮮な思いで。「よーし、女王候補のお二人方。何処から見てまわろうか」両腕を広げて答えを委ねると、そのタイミングで己の名を呼ぶ聞き慣れた声が聞こえると反射的に声の方向へ目を向けてからヒラリと片手を揺らし「お疲れ、女王陛下は何て言ってた」戻って来たダムを迎え入れれば「ダムがそっち行ってる間に俺は二人とすっかり仲良しになっちゃった」にい、と自慢げな表情で口元に笑みを含ませつつピースをして見せてから、"ねー"と二人へ目配せをしつつ同意を促し。「あっ、そうそう。今日はこのままコッチでご飯食べてくことになったから」ダムがいない間に進み決定した話を事後報告として伝えて)
ダム:――見つけた、(女王陛下へ代わりに報告とアリスが同行していない理由を伝えてから戻ってくれば丁度三人一緒にいる姿を発見し、すう。と短く息を吸い込んでから「ディー!ソジュン!ソヨン!」と各々の名を呼びかけてから其方へ足早と歩み寄り、先に問いかけられた言葉を受ければ「嗚呼、テファンに会うのが先ずは大事だからと言ってくれました。……少し落ち着けば一度会いたいと、その時にはちゃんと誘導しますね」やんわりと微笑みを浮かべつつ説く様な声色で伝えるのは彼女から言伝として受けていた内容で。ディーの言葉からフラミンゴかドードーに会ったことが察せられるとクスと息を漏らして笑い声を上げ「それはそれは、__良いんですよ、僕はこれから仲良くなるんですから」同時に自慢をするように語られるディーの言動に目を細めてから"ねぇ"と自らもまた負けじと二人へ同意を求めて。「大丈夫でした?ディーに振り回されたりしてません?」少しばかり気遣う様に言葉を添えれば「何だか運命感じます、……僕たちが二人のお兄さんを遊園地に一番に案内したんですよ」何だか少し懐かしい記憶を重ねつつ微笑ましさに微笑みを深めて「僕たちは仕事場にいるより此処に来ることの方が多いもので」暗に仕事を抜け出してばかりだと含ませながら、「その点、城の兎や蜥蜴は今日も変わらず仕事を愛してました。……ディー、お前がいないから僕一人が注意を受けた」最後には恨みがましい声色でジトりと目を向けつつ「今度はお前が城に行けよ」と年甲斐もなく下らない兄弟喧嘩の様な押し付け合いをして)
ソジュン:女王陛下候補〜?なんで兄ちゃんは降りたのん?(よく分からぬ単語と素朴な疑問に無邪気な様子で首を傾げては質問を返し。確かに女王陛下にでもなれば自由は少なく拘束される時間は長いのかも知れない。また威風堂々と構えていることなど、まだまだ落ち着きの足りぬ己では困難というもの。「僕にも無理や思うけどなぁ」ポツリと言葉を零しながら、今からその候補から降りる方法を模索するぐらいである。少し離れた場所から聞こえた優しげな声にパッと顔を振り向けては、駆け寄ってくるダムへほわほわの笑みを向け。「うん!僕等ディー君とめっちゃ仲良うなってん。ダム君も今度僕とメリーゴーランド乗ってくれる?」2人から求められる同意に大きく首肯し、飛び付くようにダムの懐へ抱き付いては甘えるようにお願い事を口にして。やはり遊園地にいれば兄も居るし、フラミンゴやディーダムにも会えるのだと分かれば、更に城などより此処に住みたい欲求は高まるばかり。後はしっかり者の姉をどうやって納得させるかだけが課題である。また後で2人に一緒に説得を頼むのも有りかな、と楽しげな笑みの下、着々と計画を立てていき。2人の兄弟喧嘩など何のその、敢えて空気は読まず、我が儘坊主を前面に出してはディーとダムの手を片方ずつ握り、ぐいぐいと引っ張って)
なぁなぁ、2人で喋っとらんと僕と遊んでやぁ。2人のオススメのアトラクションはどれなん?
ソヨン:おおきに、1人で行かせて御免やで(ディーとソジュンと共に遊園地の中を巡り歩いている最中、少し前に別れた彼の姿を見付け。用事を終え帰ってきたダムにお礼と謝罪を述べて。女王陛下候補など全く身に覚えはないものの、今回特例を許してくれた女王陛下の存在には興味があり、一度会って挨拶をせねば、と考えていただけにダムから伝えられた伝言の内容にはしっかりと頷きを返し。弟を気にかける兄の言葉には妙な共感が湧き、彼を安心させるべく「ディーちゃん、ちゃんと案内してくれたから、うちら助かったわ。振り回したんはソジュンの方やしね」ニィと口角上げ、快活な声音で告げては”な?”と同意求めるようにディーへ視線向け。次いで甘ったれな、今もダムへ抱き着いている弟の髪をわしゃりとひと撫でし。運命、と言われれば確かにそうかもしれない。この広い国の中で兄を知っている人物に一番に見付けてもらい、其れが偶然にも己と同じ双子なのだから。感慨深げに双眸細めては改めてこの幸運に感謝の念を抱き。「ほんに有難う。最初に会うたんが、ディーちゃんとダムちゃんで良かったわ」しみじみとした声音でポツリ。暗に2人とも仕事がそう得意ではない雰囲気を感じ取っては、彼等の新たな一面を知れた事にくすりと笑い零し。弟が空気を壊すように割って入る様子を見ては、己も同意見であり。パンパンと両手を打ち鳴らし意識を互いから逸らそうとして)
ほらほら、そんな怖い顔せんと。折角遊園地来てるんやし、一緒に楽しもうや?
ディー:それは、テファンがフラ……はーい(そう言えば根本的な説明をしていなかった、とソジュンに単語を繰り返されたことで気が付いて。追々説明をすれば良いか、なんて呑気な考えを持ちながら何で降りたのかと言う先の質問に人差し指をピンと立てながら馬鹿正直に恋人になったからと答えかけた際に、ダムより注意と言うよりも叱咤が入った為言葉を噤んで。早速ダムにベッタリとくっ付いてしまったのを見れば物寂しさを覚えつつ、ソジュンの髪に触れたソヨンを目にしてから「ソヨン、こっちこっち。」おいで、と呼びかけるように腕を広げて。にい、と口角を持ち上げればそのまま手を取る様に彼女の手を握り。仕切り直しのような二人の言葉に頭を縦に揺らしてから「そのとーり、ダムは直ぐ怒るんだから。__俺はバルーンに乗ってフワフワ外を飛びながら寝るのが好きだけど、それじゃぁお腹は減らないから……めいっぱい歩くなら大迷宮しか無いんじゃない?」最初は二人に便乗して"そうだそうだ"とダムを言い負かすように続けてから、次に己が気に入っているアトラクションを頭に浮かべ、空を自由に浮いている気球のような形の派手な風船を指さして"ほら、あれ"と説明をしたのちに考える様に頭を傾けてからピンと閃いた表情で提案を行って)
ダム:ディー!野暮な事ばかり教えてたらもう此処に来れなくなるだろ(唐突に二人の関係を教えようとするディーにギョっと驚いた表情で言葉を留め、どうやら女王に関する説明を怠ったと言う事を察すれば「今の女王陛下は病に侵されていて、恐らくはそう長くないでしょう。……そこで、次の女王陛下を決める為に二人がこの国に選ばれた。と言う訳なんです、ですが難しいことは無いので安心して下さいね。毎日だって僕たちと遊びまわったって構わないんですから」テファンを始め、どうして二人が此処へ迷い込んできたのかを説く中で話を軽いものにする為か途中には声色を明るい物に変えながらニコニコと笑みを強めて。懐にて抱き着くソジュンを受け止めれば「もちろん、何度だって」と頷きつつ言葉を返し。ストレートな言葉で己を頼られて嬉しくない訳が無い、僅かな羞恥を覚える程にその言葉を噛み締めつつ「そう言って頂けて良かったです」気恥ずかしさから目元を伏せる様に微笑みながら、どうやら迷路に向かうのだと言う事をディーの言葉から理解して「それじゃぁ、行きましょうか。沢山歩くから覚悟してくださいね」トントンと抱き着くその背を軽い力で叩いては場所からはさして遠くない物の、庭園等話にならない程ややこしい人を迷わす為だけの広々としたアトラクションへ歩みを始めて)
ソジュン:うーん?よう分からんけど、ディー君ダム君と遊べるんやったらええよぉ(結局兄が何故その候補から降りたのかは分からずも、そこに大人の事情が関わっている事を知れば訳知り顔を頷きたくなるのは子供故か。ふんふん、と頷きながら聞きつつも、最終的には楽しいか否かが重要で。特に大きく生活が変わるような事がないと知ると、ほんわりと笑んで自分なりの解釈で纏めてしまう。メリーゴーランドにも一緒に乗る約束をこじ付けてはしたり顔で笑って。双子と喋る猫、彼等が住んでいるという屋敷は果たして、どのような魅惑的で刺激的なもので溢れている事であろう。想像するだけで愉快になり、楽しげに両肩を揺らして。「メリーゴーランドに乗った後は一緒にお昼寝して、ほんで散歩に行こうなぁ。僕、外で駆けっこしたいねん」此処に来る前はよく兄弟で泥塗れになり走り回ったもの。指折りしたい事を数えては、2人を交互に見やり提案を。お昼寝の際にはディーが指差したバルーンに乗って、だと更に素敵だ。合図のように背を叩かれては、するりとダムから離れ場所も分からぬのに我先にと走り出し。鼻唄を歌いだしそうな軽快なステップと共に少し彼等から離れた距離までくれば、くるりと背後を振り返り急かすように手招きし。其れと共に、大迷宮となると誰が一番に脱出出来るのか競争したいというもの)
わぁい、迷路で一等賞とったらなんかご褒美くれる?
ソヨン:ふぅん?まぁ、今ここでごちゃごちゃ言うた所で何も変わらんしね。それにアリスちゃんは、うちら以外にも居るようやしね(今から現実に起こり得るかどうかも分からぬ未来の事を考える程、心配性でもなければ、心に余裕があるわけでもなし。ダムの話に口を挟まず、真剣に耳を傾けるも、自分達が女王陛下になる想像も出来ず肩を竦めるのみ。カラリと、楽観的なまでの前向きな発言をあっけらかんとした様子で放ち。ソジュンがダムに抱き着いた直後、己の名を呼ぶディーに目をぱちくり。繋がれた手に視線を落とした後、もの淋しげな彼の様子にピンときては、ニンマリと口許に笑みを浮かべ。繋がれていない方の手でディーの髪をソジュンにした様に親愛を込めてくしゃりと撫で。「ディーちゃんは寂しん坊さんなんやね。ええ子、ええ子」サラリと滑る髪先の感触を楽しんでは、最後に頬を撫でて離れ。新たな二つのアトラクションの名を聞けば、その物珍しさに瞳を煌めかせ。空に浮かぶバルーンを見上げ、のんびりゆったり空中に漂う光景を見ては、”うわー、飛んでるわ”とつい見たままの感想を述べてしまい。大迷宮の案には賛成のため、コクリと一度頷いては彼等の後に続く様に歩み進め。弟が我先にと走り出しては後を追いかけ、1人で何処かに行ってしまわぬ様に手を繋ごうと)
ソジュン、危ないからうちと手繋いで行こうな?
ディー:駆けっこならそれこそウチがぴったりだよ。此処みたいに遊具や帽子屋邸みたいにお茶会の会場は無いけど、その分広々としてるから(正に何と無く、そう言った雰囲気でこの国の事を解釈して貰えばそれで十分とでも言う様子で瞳を細め、寧ろ女王関連について余り深い関心を持っていなければ不謹慎にも二人と自由気儘に遊べる方が何倍も都合が良いとすら思ってしまい、聞こえた"駆けっこ"との単語に良い事を聞いたと言う様子で語りかけ。そんな中、その刺激は唐突に表れたと言う様子で髪を乱されれば最初こそ不慣れな感覚に動揺を僅かに見せて"へ"なんて上擦る様な間抜けた声を上げてしまって。それからソヨンに頭を撫でられたのだと理解をすると年甲斐も無く行われたその行為に、これまた年甲斐も無く喜んでしまった己がいると自覚して。抱く羞恥をひっくるめて表情を緩めれば「俺って寂しがりだったみたい」なんて彼女のからかいを肯定するように冗句めかした声色で頷いて。先に駈け出してしまったソジュンにこの広い遊園地で迷子になっては大変だといち早くに駈け出せば「そうだよなぁ、そうこなくちゃ。一等賞は何でも一個我儘を言っても許される、なんてどう?」すぐ後ろまで駆け寄ってから腕を伸ばし先ずは駆け出すソジュンを止める為グイと自らに抱き寄せて、彼の言葉の節々から城での生活を避けようとしているのは想像に容易く、それを仄めかすように例を挙げ)
ダム:何も無いのが逆に良い、なんてそんな日が来るなんて思ってませんでした(くすくす。とディーの言葉に付け添える様に笑い声交じりの肯定を口にして、それから駈け出してしまった皆の勢いにパチリと瞬いてから自らも又足早と傍に駆け寄り、一等賞には褒美をと話が纏まりつつある条件に納得すれば「えぇ、僕はそれで構いません。折角です、チーム戦にしませんか」何度か入った事のある迷路とは言え、都度中が変わる仕組みで有れば有利も不利も無いのだが、普段から共に過ごすディーと一緒に廻った所で面白くないのは明確であり。「ソジュン、少しの間ソヨンと離れても平気ですか?__大丈夫ですよ、僕かディーがちゃんとついてますから」どの組み合わせになっても安心して欲しいと言うのはソジュンに説くように言い聞かせつつ、間接的にソヨンにも伝えて。少し歩いた先に洋館のような建物が見えるとそこを示して「中に入れば出口が逃げてく仕組みです、もしどっちのペアも外に出れなくなりそうだったら大声を上げて下さいね。その時点で強制終了を行います」トントン、と手の甲でノックを行い扉が開くと中には床がチェス板の様に白黒の大理石、トランプ兵を模したデザインや庭園を模したデザイン、チェスの駒を模したデザインの板が道を塞いでは時折移動をしている空間が広がって。中を指し示す様に手を向ければ「さ、行きましょう」どちら、と指名することなく片手を差し出して)
ソジュン:やったら、ディー君達のお家で駆けっこしよなぁ(次々と此れからの予定が立つ事は嬉しく、更に彼等と遊ぶ予定となれば喜びも格別。諸手を挙げて喜びを示し、念押す様に再度駆けっこを推薦し。遊園地内へと駆け出した体は、然しディーによって引き止められ。勢い余って彼の胸へトンと背中預け、驚いた様に見開いた瞳で見上げて。頭上から降ってくるのは何とも魅惑的な提案。其れならば、一つ我が儘を言った所で褒美と言う名の正当性があり、恐らく彼等も願いを叶える為に援護してくれるはず。目指すは打倒ソヨン。ふん、と勢い込んで一つ息を吐き、ピシッと片手を上げては「それめっちゃええ!賛成ー!」と声を大にして主張し。組み合わせについてダムに尋ねられては、うんうんと何度か頷きを返し。己の願望を叶える為には、ソヨンと先ず離れる事が第一優先事項。思わぬ僥倖にこの機会を逃してなるものか、と差し出された手を本能のままに反射的に握って。どちらと組めば良いか、ゆるゆると視線をディーとダムの間で彷徨わせ。一度握った手を離し、コソコソとディーの元へ行っては耳元で小声で囁きを落とし。「なぁなぁ、ディー君。僕等がお城で住まんでもええように頼むわなぁ」何をとまでは詳しく言わずもパチリとウィンクして暗にソヨンと組んで先にゴールしないよう策を講じてくれと伝え。それが済めばそそくさとダムの元へ戻り腕を組んで)
僕はダム君と行くわぁ。ソヨン、負けへんでぇ。
ソヨン:寂しゅうなったら、いつでも撫でたるさかいね?(同じく揶揄い混じりの声音で言葉をかけるも、歳上の彼がこんな可愛らしい反応を返してくれるのならば、今後彼を撫でる事が癖になってしまいそうで。パチリとウィンクしてはニィと悪戯げに口角上げて見せ。駆け出したソジュンをディーが引き留めてくれては、ほっと胸を撫で下ろし、差し出しかけた片手を静かに下ろす。大迷宮、チーム戦での対抗、楽しそうな単語の数々に否定するつもりはなく、寧ろワクワクと胸が踊るもの。頭上で大きく丸印を作っては「勿論うちもオッケーやで」と気さくに提案に応じて。何やらコソコソとディーの元へ寄って行く弟に訝しげな視線を投げ掛けるも、どうせいつもの良からぬ事でも考えているのだろうと諦めの境地でため息一つ。そこから視線逸らし、目の前に広がる空間をマジマジと見やり。一体どんな仕組みになっているのか、瞬きした次の瞬間には広がる光景は姿を変えて。パッと見るだけでは規則性を見付けられず、骨が折れそうだ、と腕を組んで考え込み。そうこうしている内に弟とディーの話し合いは終わった模様。勝手に決められたチーム振りに異存はなく、己はディーの元へ行き、その手を握って)
望むところやわ。うちかて負けへんで!なぁ、ディーちゃん?
ディー:――行ってらっしゃい、(持ちかけた褒美は見事心を掴んだようで、その中で作戦会議とでもいう様にソジュンより囁かれた企みに"にい、"と不敵に口角を上げて、承諾をせずに"どうかなぁ"なんてはぐらかしの返答を向け、先に進む背を見送るべくヒラヒラと手を揺らし。ソヨンにより握られた手を握り返せば勿論と言う様子で目配せを行って「俺、ダムにだけは負けたくないんだ」暗にソジュンから持ちかけられた提案には乗る気が無いと言う雰囲気で挑戦的な眼を最後ダムに向けて。一度扉が閉まれば「ソヨン、勝ちに行こうか」すっかり気持ちは勝利のみ、再びトントンと扉を叩き。開いた先に二人の姿が無ければ早速と広がる両サイドの扉や抜け道に「考えたって駄目なんだよなぁ、――ソヨン賭け事は得意?」意思を持つように迷わせるのがこの迷路の最大の核であれば出口に辿り着くのは運が物を言う訳で、と空いている手を軽く顎元に添えながら短時間でも元の場所が見つけられないほどにクルクル変わる部屋の配置を見やりつつ己なりの持論を纏め、繋ぐ手をクイと少しだけ引いて意識を自身に向けてから顔を覗き込む様に距離を詰め問いかけを一つ。「今日の俺はツイてるよ、珍しいアリスを見つけたからね」自信満々と言った雰囲気でリードをするように繋いだ手を引いて、合って要るのか間違っているのかも最初の内には分からないまま右に左に、とズイズイと足を進ませて。「そーだ。ソヨン、今だけはお姉ちゃん止めちゃえ。」足を進ませる中で出会ってからずっと甲斐甲斐しく立派過ぎるまでに姉をしているのを見ていたからか、ピンと閃いたように語りかけ"お兄ちゃんって呼んでも良いよ"なんて冗談めかした笑いと共に言葉を添えて)
ダム:僕がお前に負ける訳無いだろ、吠えてろよ(ソジュンに腕を取られればチームが決まったと言う様に瞳を細め、それから挑発的にディーより送られた言葉を聞き捨てならないと言う様子で自らも又、煽り返す様な口ぶりのまま返事を行って。ソヨンへ目を向ければ「それでは、また後で」と彼女に会釈を行ってから後ろ手に扉を閉じて。先ずは手探りと言う様に特に考える事も無く自らが扉を開いたり、ソジュンに決めて貰ったりと先を進みつつ「ソジュン、敵は本気です。僕たちも本気でやらないと」暗に先ほど彼が行った企みが効果を持っていない事を示すように言葉を送り、組んだ腕の指先を丸めて拳を握れば年甲斐も無くやる気満々と言う様子で「でも、本気だから問題なんてありませんね」にい、と得意げな雰囲気で口角を持ち上げ瞳を向けて。「ソジュン、この国は遊びに行く場所が多すぎて毎日が大変ですよ」元来、アリスをあっちこっちに連れ回すことが好みであれば彼の様にこの国に前向きと興味を持ってくれる性格とは己にとって好ましく、少ししか接しておらずともテファン同様に共にいるのが楽しいと好感を持っていて。「それに、城だって案外悪い所じゃ無いんですよ。キッチンがとても広いので、たっくさんお菓子が作れるんです」まだ行っていない赤の城に対して苦手意識を持っているのが伺えるソジュンを思ってか、己の得意とするお菓子作りを例に挙げ「僕とディーはお菓子を作るのが好きなんです、ソジュンはどんなお菓子が好きですか?」口はまったりとトークを楽しむ様に語りつつ、それでいてひっそりと闘志を燃やしていれば負ける気は欠片も無く足は出口を目指して一歩また一歩と進めて)
ソジュン:むぅ、ディー君まで敵に回ってもたねぇ。でも、僕も負ける気せんから大丈夫!(不敵な笑みに見送られ踏み入れた大きな迷路。握られた拳にチラリと目を向け、ダムもやる気である事を感じ取っては腕白坊主の顔でニンマリと勝気な笑みを浮かべ。時折あっちこっちとダムの腕を引きつつ、迷宮路を我が物顔で突き進み。まさに直感の赴くままにどんどん先へとゴールを目指して進み。目まぐるしく変わる通路の様子に”きゃらきゃら”と歓声をあげ。そんな中、自身が退屈にならぬよう気に掛け声を掛けてくれる相手の様子にすっかり気を許し。腕を組む、というより最早べったり寄りかかるようにして話を聞き。「遊園地以外には何処があるのん?またダム君の好きな場所に連れてってぇや」したい事、やりたい事は増えるばかり。赤い薔薇やトランプの兵をモチーフにしたものを至る所で見付けては、未だ未だ其れらをイメージした場所もある筈。更には自分の国では見た事もないような喋る花や空を飛ぶ遊具。想像を超える楽しみがこの国には溢れており、そんな中でも彼が一番好む場所は何処だろう、と湧いた疑問を素直に問い掛け。城への良いイメージがなかっただけに彼が語る内容は新鮮で。そんな見方もあるのか、とふんふんと頷き。お菓子は何でも好きだ。特に甘くてふわふわしたものが。ぽわんと頭に浮かんだイメージを元気良く答え。「僕はパンケーキが大好きやねん。蜂蜜いーぱっいかけてくれたら、もっと好きやわぁ」彼等の知らぬ一面を知れた事が新鮮で、パンケーキは得意?と質問を続け。既に意識はゴールよりも、横にいる彼との会話を楽しんでおり。連れられるままに迷路を散策しようか)
ソヨン:うん、お互い全力を尽くそうや(鼓舞の言葉と共に迷路に消えて行く彼等の背を、片手振りながら見送り。力が加わった拳に意識は彼へと向き。同じ双子だからお互いの存在に負けたくない気持ちは分かる。真剣な眼差しに、ニィと口端を持ち上げては繋いだ手をゆらりと振り。「せやね、うちがディーちゃんをダムちゃんに勝たせたるわ」同じく強気な姿勢で宣言し。詰められた距離に目をパチパチと数度瞬きさせ、引っ張られるままに歩みを進めて。まるで少年のような彼の後ろ姿にくすくす、と小さく笑い声を零し。同じく自分も今日は生きてきた中で一番ツイている日ではなかろうか。もう会えぬと思った兄との再会が直ぐそこに待っているのだから。「奇遇やな、うちも今日はツイてるねん。ディーちゃんの勝利の女神になったるわ」勝気な発言は最早勝利を確信しているようで。閃いた直感のままに、ぐいっと彼を横の通路へ引っ張っては”こっちや!”と指差しながら迷宮を攻略していき。突拍子もなく提案された内容は寝耳に水。確かにここ最近、兄がいない分、自分がしっかりせねばと頑張っていた節がある。その背景を知らぬだらうが、まさにグットタイミングな内容につい微笑みが溢れ。「ディーちゃんは凄いな。めっちゃ嬉しい。じゃあ今日だけはうちのお兄でおってな?」掴むに掴めなかった彼の腕へ自身の腕を絡めては頬をくっつける様にぎゅっと抱き着き、柔い雰囲気でそっと願い事を零し)
ダム:遊園地以外なら賑やかな公園が好きです、花畑は綺麗だし出店が沢山だからそこでアイスクリームを買って食べ歩きするのが最高で(彼の直感に身を任せつつ引かれるがままに、時折"コッチ"と自らの意見を組み込みつつ歩みを進めて。好きな場所を聞かれるとは待っていましたと言わんばかり、「それに夕陽を見るなら涙の湖が一番綺麗で好きですし、森の中にあるレストランはいつだって美味しい物を提供してくれるから此処も好きです、後__沢山沢山案内したい場所が有るので覚悟していて下さいね」それこそ呼吸をするのに言葉が止まる一瞬の間ですら勿体ないとばかり、楽しそうに己の好きな場所を語り始め、あれもこれもと選べれないままに語る途中に少し逸り過ぎたと我に返り、己を落ち着かせるために空いている手を軽く口元に終えてからコホンと咳込みを一つ、自身に寄り添う彼を確りと瞳に映してから宣戦布告のように伝え。「パンケーキなら任せて下さい、焼き色で貴方の似顔絵を描けるくらいには得意です」自信満々と言う様子で胸を張り、期待してくださいとでも言う様子で大口を叩いて見せては「沢山焼いてチョコレートやストロベリー、キャラメルにホイップクリームって色んな味を食べるのも楽しそうですね」良い案が思いついた、そんな弾む声色で提案をすれば"どうです"と頭を少しばかり傾けて)
ディー:こんなに可愛い勝利の女神がついてるなら負け知らずだ(自らの負けん気を一層と強め、自信を付けてくれる彼女の言葉とは正に勝利の女神ではないか。うんうん、と頷きながら口角を持ち上げ口元に弧を描いて。時折、彼女の直感に導かれる様に方向を変えて。張り詰めていた訳じゃないが変な国に突然迷い込んだのだから当然と人一倍に頑張っていただろう彼女が己の言葉を受け止めてくれると何処かでホと胸を撫で下ろす気持ちを抱き「良かった、ディーおじさんって言われたらどうしようと思った」くすくす、と緩い笑い声を零しながら勿論だよと言葉にするのが何だか少し野暮にも思えて、代わりに頭を縦に揺らす頷きを一度だけコクリと見せて。「それに、本物のお兄ちゃんが現れたら俺の出番は無くなっちゃうから。今だけは妹が出来た気分に浸らせてよ」この迷路が出口に辿り着いて再びサーカス小屋に戻る頃には唐突と姿を消した二人の家族が待っている事だろう、そんな事を思いながら束の間の疑似的家族に暖かさを感じて。「俺さ、服とか着れれば良いやって思っちゃって。あんましお洒落とかわからないんだけど、今度帽子屋の所に一緒に付いて来てくれない?」お洒落な彼女だからこそ頼みたいとお願いをするように「俺の服を一緒に選んで欲しい」"お願いしてもいい?"と言葉を添える様に尋ねかけて)
ソジュン:わぁ、出店面白そう!みんなでお弁当とか作って花畑でピクニックせえへん?(質問をすると弾けば響く音色の様にポンポンと小気味好く返ってくる返答にいっそ清々しさを感じ。落ち着いている様に見えた相手の無邪気さを垣間見た様な心地になっては、同調するように両手をパチパチと打ち鳴らして感嘆の声をあげ。自分達に彼等双子、更には喋る猫さんにフラミンゴとドードー鳥、現段階で己が知っている人物の名を挙げてピクニックの案を提案し。「もちろん、お菓子担当はダム君とディー君なぁ」早速知り得た彼等の得意分野を活用すべく甘えた声でお強請りを。どうやら頼まなくてもダムが様々な所を案内してくれるようだと分かれば、得意のニンマリ顔が浮かび。育ち盛りの腕白坊主、疲れなど素知らぬ顔で遊びまわるなど得意中の得意。「いっぱい、色んな所行こうねぇ。ダム君、僕より先にへばったら嫌やでぇ」逆に彼の体力を心配するように言葉を掛けては上目で表情窺って。次々に出てくる言葉たちはまるで宝箱のように自分を捕えて離さず。ふんわりとした生地の上に、チョコレートやストロベリー、クリームが添えられる光景を思い浮かべるだけで”ぐぅ〜”とお腹が音を鳴らして訴えかけ。「ダム君、君って最高やぁ!そのパンケーキ食べれたらごっつ幸せやわぁ」想像するだけで見る見るうちに頬はふにゃふにゃと垂れ下がり、いつも以上にしまりのない笑みを顔いっぱいに浮かべ)
ソヨン:そやろ?これで負けたら賭けとは別にディーちゃんにうちの我が儘を一つ叶えてもらわなアカンわ(続く軽口の応酬、本心ではそう思っておらずとも彼がこの言葉を真摯に受け止め承諾してくれるならば、棚から牡丹餅。勝っても負けても自分に有利というもの。”ディーおじさん”との単語に思わずといった風に笑い吹き出しては、慰めるようにポンポンと彼の肩を数度叩き。「なんそれ!まだまだオジサンいう歳でもないやろ。うちにとってはカッコええお兄さんやから大丈夫やで」彼がオジサンならば、自分はお子ちゃまになってしまう。首を左右に振り相手の言葉を否定しては元気付けるために一言添え。健気で可愛らしい妹、というよりは手の掛かるやんちゃな妹であった自覚はあり。果たして彼の希望に添えるか分からぬものの、束の間、目一杯彼に甘えてみようか。兄にするように戯れつくように擦り寄ってみて。「えー!勿体無い!折角素材がこんだけええのに、飾り立てな逆に失礼やわ」服に興味がない、など考えられぬ事。驚きの声を上げると共に、ぐいっと顔を近付けマジマジと見つめながら真剣な表情で惜しみを見せ。お願い事にもちろん、と大きく頷き軽く握った拳を胸に当てては”任せてや!”と勢い込み。頼まずとも、帽子屋邸まで行く用事が出来ては、今から楽しさにニンマリ笑み。ピッと人差し指立てては一つの忠告を)
せやけど、途中で疲れたとか言うんはなしやからね!うちが満足するまで付き合ってもらうさかい覚悟しててや?
ダム:それは素敵ですね、堂々と仕事をサボる口実が出来るのも魅力的です(好みの場所を伝えれば今度は新たな提案として戻ってくる意見を直ぐ脳裏に描き、此れまでであればどれ程誘っても乗ってくる気配など微塵も無かったフラミンゴも、見てわかるまでに溺愛している恋人とこんなにも可愛らしい二人からのお願いに勝てる筈がないと今から目に浮かぶ彼が狼狽えて頷くまでの流れに楽しそうな声色で同意をして、「なら、テファンとソジュンとソヨンの三人には美味しいサンドウィッチをお願いします」まだまだ大雑把に話が持ち上がったそれは己の中で既に決定事項になりつつあり、自分とディーと特技を早速活かしたおねだりを受けるとタダでは転ばずにちゃっかりと見返りを求めて見せて。彼の清々しいまでの表情を真似るべく、己も同様にニコニコと笑顔を浮かべて「お願いできますか?」兄弟を代表して任せますとでも言う様に今一度言葉を掛けて。食べ物の話をしていては自然と空腹を煽ると言う物、その中で何より先に小さな腹の音が聞こえてくると少しのからかいを含みつつシロップのような甘さを含んだふにゃりとした彼の頭をポンポンと数回撫でて見せ「そんな風に期待されたら応えるほか有りませんね、これも今後の約束です」元々の誰かの面倒を見るのが好きと言う性分が満たされる思いで「本当、貴方と言う人は可愛い人だ」こんなにも全力で面倒を見ると言う立場を嫌がられないと言うのは年頃の大人に憧れる少年少女が迷い込むこの国では珍しく、だからこそ自然とほろり。と抱いた感想を吐露して)
(/一足先にダムのお返事だけ失礼いたします…!後ほど直ぐディーのお返事もさせて頂きますね!)
――ソヨンは賢い子だね、……でも良いよ、この勝負に負ける気がしないから(勝ちも負けもどちらも彼女に得が有る、完璧な平等じゃない条件にも拘らずその提案が浮かぶ抜け目のなさを気に入ると楽しげに笑い声を零して挑発でもない彼女の言葉に乗りかかり。お兄さんと呼ばれるだけでも新鮮な気持ちだと言うのに、そこにかっこいいまで付けられれば彼女が可愛くて仕方なくなり「ソヨン、お前はほんッとーに良い子だ。俺、感動しちゃった」触れ合う腕を引いてむぎゅうと抱き締めて"ふは"と息を漏らす様に喜びのまま微笑みを、すぐに抱き締めた腕を離し彼女の事を自由にしながら「きみ達くらいの子って少し年上は皆おじさんになるもんだって思ってた」冗談のような軽さを持った声色で言葉を続けて、途中で”あ”と声を漏らしてから悪さを含んだ目つきで「フラミンゴと比べたらまだまだお兄さんかも」本人が聞いていれば怒るだろうそれをケロリとした雰囲気で付け加えて。服を見立てて欲しいと頼んだそれを彼女が承諾してくれると喜ぶように口角を持ち上げて”やったね”と反射的に呟いてから、彼女より送られた忠告の言葉にアハハと軽い笑い声を交えつつ「俺を男前に見立ててくれるなら、ソヨンの言う通り何回だって着替えるよ」”だからお願い”と今一度頼み込みつつ「君ら三人は皆、お洒落だから安心して頼めるや」此処にいない二人の姿を思い浮かべてもわかるが、その中で一等にお洒落に気を配っているのが伺える彼女をちらり、と瞳に映してから「ピアスに似合うやつ、探してね」空いている手を使い己の耳たぶをチョンと示しながら言葉を続け)
ソジュン:でもダム君、仕事お休みしても怒られへん?一緒にお休み頼みに行こうかぁ?(自分の望みを着々と叶えてくれる存在というのは何と嬉しく有難い事であろうか。生来が我が儘で人任せの甘えたがり、それでも仕事が如何程大事かということは兄より懇々と説明され分かっているつもり。この国に来て自分に優しくしてくれる彼が、自分のせいで叱責を受けるのは好ましくなく、心配を押し込めた瞳でじぃと見詰めては、袖をぎゅっと握り首傾げて伺いを立て。サンドウィッチなど、其れこそ手伝いで具材を挟んだ事しかないが、自信満々に頭を縦に振り。「へへ、僕頑張る!僕が作ったサンドウィッチ、ダム君食べてぇな?」今回もきっと挟むだけになるだろうが、気分は一丁前に小さな料理人。此処には己の発言にツッコム相手もいない為、言いたい放題で。頭を撫でられると反射的に彼の掌にグリグリと頭を摩り付け、もっともっとと無言のお強請りを。「似顔絵も楽しみにしとるよぉ」パンケーキは勿論のこと、彼の腕前も気になるところ。ワクワクと期待を込めた眼差しを注ぎ込み。「お菓子2人とも得意言うてたけど、パンケーキどっちのんが上手とかあるのん?」若しや、お菓子作るの腕前まで同じということはないだろう。そんな思いから少しばかり意地悪い質問を向けてみて。然しここでディーの方がパンケーキが上手だとしても、ダムが作った方を食べたいと思っている事は胸中に秘めて内緒の方向で。零された独り言を耳聡く拾ってはピョンと飛び跳ねるようにして彼の前に飛び出て。「ホンマ?ダム君から見たら僕って可愛え?」其れこそあざとく小首を傾げ可愛らしいポーズをとっては、期待を滲ませた声音で問い掛けを)
ソヨン:何せディーちゃんには、うちがついとるもんな?(まさかの肯定の言葉にパチクリと目を真ん丸にした後、言葉の意味を咀嚼しては、揶揄うように両方の口角を上げ、茶々を入れる。此れで褒美は確実。などと考えても、実際ソジュンほどには明確な願い事はなくて。腕を組んで”うーん”と考え込み。突然の抱擁に、向けられる喜びの笑み。それらに一瞬頬を赤く染めるも、続けられる言葉に笑いを誘われ。「もう、こんなんでええ子とかディーちゃんチョロすぎるわ。怪しい人とかに引っかからん様にしてぇや?」照れ隠しも兼ねて少しばかり意地の悪い言い方を。忠告も兼ねて、軽い力で彼の鼻頭にピンと弾いた指先を当てて。先程出会った桃色のぶっきら棒な所が愛らしい彼を思い浮かべてはクスクスと抑えきれぬ笑いが口から溢れ。「フラミンゴちゃんもオジサンって感じやないけどなー。うーん、例えるなら可愛えピンクちゃん?」第一印象は兄と同じく彼の特徴的な髪色。柔らかい色と相まってまるで歳上なのにマスコットのような感覚を抱かせる。人とは少しばかり感覚がズレている自覚がなく、そう思わん?と目で訴えかけ。何回でも着替える、との言葉に確りと念押ししては、ウキウキと今から彼に着せたい服や帽子などをピックアップして。「ピアスどんな風にしよかなー。うちみたいに房付けたら仕事ん時邪魔やんね?シンプルなんがええやろか。小さくてフープ状のんとかが、男の子はとっつき易いやろうし」示された耳朶へ手を伸ばせば、やわやわと軽く触りながら似合いのピアスを模索しだし。折角なのだから長く愛用して欲しい。彼の好みがあれば是非聞かせて欲しく)
ディーちゃんはどんな風何がええとかある?遠慮せずに言うてや。
(/わざわざご報告有難う御座います…‼︎長々と双子でお話しさせていただいてますが、途中しんどくなりましたら1人だけ行動させたりとかしますのでお伝え下さいませ‼︎)
ダム:嗚呼、それは気にしないでください。怒るのは一部だけですから(業務を抜け出すことで向けられる言葉に応えるような可愛げが有れば今頃確りと仕事に向き合っている事だろう。そうならないのは一重に根性が曲がっていることの証明と、誰に何と言われようと気にしないサボリ癖のせいで。だからこそ彼が己の事を心配するように、共に頼みに行くことまで申し出てくると頭を左右に揺らした上であっけらかんと本人自身がまったく気にしていない素振りのままに「でも__城で白色の兎と蜥蜴を見かけたら文句を付けられる前に逃げる事をオススメします」悪だくみでもするような潜めた声でクスクスと笑い声を零しながら秘密を意味するように人差し指を伸ばしてから己の口元に宛がって。今後の予定が埋まっていくと言う事は何とも楽しい限りで、人知れずウキウキと心を弾ませる中で競争心を煽るような問い掛けが届けば進めていた足をピタリと止めて。ぐぬぬ、と瞳を少しばかり細めるのが他ならぬ答えであるがその後にニコリと口角を持ち上げ「――それは勿論、僕が上手に決まってるでしょう。僕がディーに劣ることなんて有りません」ニコニコと強気な笑顔を見せつつ法螺を吹いてしまうのは双子の彼に負けたくないと言う意地の塊で。突然目の前に彼の姿が現れると"おっと"と驚いたような声を反射的に落としてから、小動物を連想するようなその姿に目線を合わす為少し屈み「えぇ、とても」静かな動きで頷きを一度だけ見せ、微笑みを浮かべ片手を伸ばし彼のふっくらとした頬を撫でては隠すことも誤魔化すことも無く素直に告げて)
ディー:ソヨン、俺たちが勝った場合の願い事は決まってるの?(茶々が入ればそのやり取りですら楽しいと口角を緩く持ち上げて、考えるような表情や様子を目にすると未だ決まっていないのが明確にも拘らず、そんな彼女を慌てさせたいと言うただの意地悪な感情のまま急かすように問いかけて。ぎゅう、と抱きしめた腕に感じるのは幼いからだけではない女の子特有の身体の柔らかさで、ふわりと香る甘い香りもまた彼女が女の子だからだろうか。と鼻を突かれる衝撃に我に戻りつつ少しばかり気恥ずかしさを滲ませて。素直にそうだねと同意が出来ない内容に"えぇ"と不満げな渋い声を零してから「フラミンゴはそんな可愛い感じじゃないよ。ほら、いっつもこんな顔してるし」堪え切れずに笑いで肩を揺らしながら大袈裟なまでに眉間に皴を寄せ、口角を落とせば偏屈そうな険しい表情をしてみせて。言葉だけでは今一イメージが浮かんでこないのは単純にお洒落に関する興味が無かったせいで基本知識が低すぎる為で、それよりも耳に感じる擽ったい刺激の方が意識を奪うばかりで「んー……赤紫、が好きだから。その色が入っていたら嬉しいな」デザインに関しては見当も付かずに、その中で己が好きな色を例に挙げてみると「後は帽子被るのに隠れない奴が良いな、折角だから人に自慢したいや」漠然としたイメージのままでは申し訳ないと思いつつも口にするのは抽象的なまま伝えて)
(/いえいえ!とても楽しくて返せる分だけでも…!と気持ちが逸ってしまい!
この後のご相談なのですが、ソジュン君とダムの方でゴールを行いゴールした辺りで場面転換をと思ったのですが如何でしょうか。テファンくんとの再会を経た辺りまで時間を飛ばして、と思ったのですが何か提案が有ればぜひ!)
ソジュン:えぇー、でも僕、蜥蜴君や兎君達ともお話したいなぁ!そんでみんなのオススメの場所を教えてもらうんやぁ(秘密毎めいた忠告の言葉は意味を成さず、寧ろダムがそこまで言うなど、どんな人達なのだろうかと興味が湧くばかり。大袈裟なリアクションで驚いて見せ、拒否を示す様にふるりと首を左右に振っては、にへ、と得意げに笑って語り。急に歩みが止まった事と言い、不穏な光を孕んだ瞳が細められた事と言い、答えは態度に出ている様なもの。だが張り合う様に告げられた強気の言葉は態度を裏切るもので。こんな歳上の彼でも小さな事でコロリと表情が変わる様子が何とも心擽り、更には己の言葉で変化するのだから楽しい以外のなにものでもなく。心の内でこんな事を思っているなどと知られれば幻滅されるだろうか?タチの悪い悪辣な胸中は、ふんわり浮かべた愛らしく幼子らしい無垢な笑みで包み隠す。そっと伸ばした手で彼の両手をぎゅっと握っては「でも僕にとってはダム君が僕のこと思って作ってくれる事に意味があるもん。たぁぷり、愛情込めてくれな嫌やでぇ?」甘い蜜を垂らし誘う花の如く、囁く声音は砂糖菓子のようで。頬に当てられた掌にスリ、と頬を摩り付けては、トンと跳ねるように軽やかに一歩前へ。屈んでくれた事で目の前にある彼の額に自身の額をコツンと当てては蜂蜜色の瞳をやんわり緩め)
ありがとぉ。ダム君の声でもっと可愛えって言って欲しいなぁ。
ソヨン: …ディーちゃんってそんなイケズやった?(意地悪な質問にむっと眉間に皺寄せ、抗議するように口を尖らせては、じとりとした視線向け。己の反応で分かっているだろうに。ふっ、と息を一つ吐いては開き直るように腰に両手を当てて「決まってない!最悪、願い事が出来た時に言う、てのはあかん?」堂々たる態度でニィと犬歯覗かせ言い放ち。目の前で顔真似をする様子をまざまざと見せ付けられては、笑いを抑えられるはずもなく。ふるふると震える両肩、終いには立っていることも困難になり座り込んでしまい。「あ、あかん…っ!ディーちゃん、それ反則やわ!あー、もうホンマ可愛すぎ!」滲む雫を人差し指で払った後、ひょいと身軽に立ち上がりコロコロ変化する彼の頬をむに、と掴み愛でるようにふにふに触って。彼が今日は兄になってくれる、と申し出てくれたお陰だろうか。歳上の男性相手ではあるも、気軽に触れあって。彼が何となく話してくれる内容をふんふん、と真剣に聴きつつ時折相槌を打ち。耳の縁をスルリと人差し指で辿りつつ、頭の中でイメージして。折角だ、彼の瞳のように美しい石を見つけ飾りたい。何と無くインスピレーションが沸けば、パッと手を離しニンマリ笑い。「うん、ディーちゃんにとっておきのん造ったる!楽しみにしててや」と宣告を。ふっと彼の瞳覗き込んでは”ホンマ綺麗やね”と呟くように感想を零し)
(/わわ、嬉しいお言葉を有難う御座いますっ‼︎
その展開で大丈夫です!再会した後も流石に長々と3人を喋らせると大変なので早々に眠りにつかせて翌る日に場面を飛ばそうかな、と思っておりますが如何でしょうか?その際にどの子を出そうか…と悩んでいるのですが、ご希望など有りましたら是非教えて頂ければと‼︎それか1人ずつローテーションで回そうかな…とも!)
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