フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
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(彼の桃色の髪を飾るヘアゴムは華美ではないものの、光に反射してキラキラと幾通りもの輝きを放っている。静かに染み渡るような優しさと柔らかさを持つ彼に相応しい、と己が作ったもの乍、自画自賛の境地で。こんな事を思っているなどと伝えれば否定の言葉が返ってくることは容易に想像出来、心中でのみ呟き。ただ静かな声音で告げられたお礼は如実に彼の心境を現しており、円い頬をふわりと綻ばせては擽ったげに肩揺らし。「そうなん?それやったら、もっと早くにフラミンゴ君達に相談するんやったぁ」刺繍に関しては此方が驚く程に前向きな意見を貰え。ビックリ、と瞳を丸めては、次にポンポンと出るアイデアにうんうんと相槌打ちながら、耳を傾け。「ドラゴンやったら兄ちゃんの服に刺繍されてるような感じかなぁ。フラミンゴ君、身長高いし登り龍とか似合いそうやねぇ。モンスター…はちょっとよう分からんけど、自分だけのデザインが良かったらフラミンゴ君がラフ画描いてくれたんを僕等が刺繍していく感じでも楽しそうやぁ」行儀が悪いと自覚しつつ、ダイニングのテーブルへ頬杖つき、視線を上に宙へ逃しながら小さな頭で彼是と思案し。派手で目立つもの、に関しては元々そのつもりであった為、任せろとばかりに握った拳でトンと胸を叩いてみせ。今から製作するのが楽しみだ。考えているだけの段階でこんなにもワクワクしているのだから。「はぁい、そうやね。みんなでいっぱい意見出し合って、ええのん作ろねぇ」だが先ずは目の前のパンケーキを完成させる事が今日の目標である事を思い出しては、彼の言葉に応じる様に頷き、製作話は一旦頭の片隅へ。三色がそれぞれのボウルに入れられ、目にも楽しい色合いを眺め、フライパンで焼かれていく様子を間近で興味津々に見遣っては”わぁ、青色のパンケーキ初めてやぁ”と無邪気に声あげ。焼き上がりは何とも不器用な彼らしいもの。そんな彼の手からフライパンを拝借し、自分は赤色の生地を選べば彼の仕草を真似て生地を焼き上げる。果たして不器用な手付きは態とかどうなのか、出来上がった代物はお世辞にも丸いとは言えず歪な形をしており。共犯者に仕立て上げた彼を上目で窺えば「へへ、フラミンゴ君とお揃い!形もクリームで覆ってもたら問題ないよねぇ」のんびりまったりした声音で楽しげに言葉続け。ホコホコ湯気をあげる焼き立てのパン生地にコクリと喉を鳴らせば、「フラミンゴ君、提案です!全部焼いてまう前に、先ずは一枚味見しよーぅ」はーいと元気よく片手あげ、味見と銘打っては己の食欲を満たすための案を掲げ。”どう?どう?”と小首傾げ、尻尾があるならば抑えきれぬ興奮で振っているであろう心境で彼の返答待ち)
(初めて恋人を薔薇の香る庭園で拾った時に紹介された刺繍のデザインが余りにも目を弾く美しさだったのだ、其れを施したと言う双子が幸運にもこの国に迷い込んだと聞いてからタイミングを見て何時か自分にもと強請りたかったそれなのだ、叶うと知れば堪えようにも堪えきれず笑みが口角に浮かび、それを奥歯を噛む様にして何とか誤魔化して。とは言え、仕立て屋の帽子屋が述べる下手の大変さと言うのは重々に承知。そんな大変さ等少しも見せずに寧ろ楽しんですらいる様な相手に眉尻を落としてはおずおずと「ちゃんと報酬払うから、ソヨンと相談しろヨ」髪飾りもだがして貰う事は多いけれど逆に何もしてやれていないと言う自責の念に胃がキリリと痛み、反射的に片手を己の脇腹を掴む様に宛がえば「お前らの作品にゃァ、そんだけのの価値が有る」く。と喉を鳴らし小さな笑い声を落としてからそれだけは自信が有ると己の事じゃないにも拘らず普段縮こまりがちの肩を張り言い切る様にその言葉を続け。己を真似て焼き始めたパンケーキ、その仕上がりも又己とさして差が無い似たり寄ったりな物。其処に彼からの気遣いが隠れているかもしれないと言う考えなど微塵も持たずに"ふは"と失礼に息を吹き出す様に指差し笑い「お前ェも下手糞だなァ」"も"と形容している時点で自分もまた下手な出来ですと認めているような物だが、それに気付かずけらりと笑い飛ばして。続いた提案に頭を縦に揺らせば「冷めたら勿体ないもんなァ、好きなの好きなだけトッピングしようぜ」冷蔵庫に冷やしていた果物や絞るだけのホイップクリームや蜂蜜をととんと手早く用意して、子犬のような愛くるしさは血筋なのか。彼の雰囲気を見て甘やかせない奴がいるなら見てみたいと考えを落としつつ「俺のには似顔絵描いてくれンだろォ?」チョコソースを指先で摘まむ様に持っては先ほど彼が述べていたそれを叶えてもらうべく摘まんだそれをツイと差し向けて)
(自分とソヨンが好きで趣味の領域で好き勝手に施していた刺繍が、まさかそこ迄の高評価を受けていたなど寝耳に水。ぽかり、と大きく口を開け"え?"と間抜けな音が空気と共に抜けるばかり。数秒経ってから漸く意味を理解しては、とんでもないとばかりにぶんぶんと音が鳴りそうな程、大きく首を左右に振る。「えぇー、フラミンゴ君にごっつ褒めてもらえて嬉しいけど、お金は要らんよぉ。ほら、最初はお試し、みたいな?でもこの世界で生きていくなら、自分達でお店出して服とか売るのも楽しそうやねぇ」ヘアゴムやその他小さな装飾品ならば自分達以外にも気に入った相手に贈っていた。然し洋服ともなれば別。薄れゆく元の世界の記憶を頼りにするならば、専門の職人に習うほど裕福ではなかった。よく店先などで齧り付く様に目から技術を盗み見ては、日々の少しの娯楽としてガラクタでアクセサリーを作っていた気がする。だがこの国では小さな自分達でもお手伝いと称して金銭を得られるのだ、それを元手に小さなアクセサリーなどを売るのも良い、と想像すれば想像するほど素晴らしい考えに思えてならない。資産運営等、難しい事はまるっと無視し、自身より年上で社会経験のある先輩を上目で見上げては「どう思う?あ、もしお店出来たらフラミンゴ君お得意様になってねぇ」と伺いを立てると共に今から売り込む始末。お互いの焼き上げたパンケーキを隣に並べては其々の歪な形を同じくカラリと笑い飛ばす。「ちょっと形ブサイクな方が愛敬あってええねぇ。フラミンゴ君が焼いた方は僕に頂戴なぁ?」綺麗に焼き上げられたパンケーキも捨て難いが、何より彼の手作り感満載のパンケーキの方が何倍も嬉しい。ほこほこと笑み浮かべながら、さっさと並べられたパンケーキの片方、彼が焼いた方を己の手元へと引き寄せる。差し出されたチョコペンに"任せてやぁ、力作書いたるからねぇ"と意気込みを一つ。受け取ったそれでパンケーキの上にチョコを走らせる。横顔は真剣そのもの、其れと反比例するように出来栄えば以前渡した手紙に描いていた似顔絵と似たり寄ったりの個性的なもの。チョコで描くだけに飽き足らず、頬の所に苺を乗せ、波打つ髪はホイップで表現。あまりに付け足してしまうと彼が食べたいものを乗せられないだろう、と遅まきながらの配慮をしてはアレンジはそこ迄で留め。自信満々、満足気な顔は晴れやかで「出来たぁー!どう?可愛えやろぉ」褒めて褒めてと言わんばかりに見上げては、ずいっと出来上がったパンケーキを彼の方へと差し出して)
(貰ったヘアゴムもだが作品としての質が高いからこそ眠らせて置くのは勿体ないと考えてしまう、お金は要らないとスッパリ言われてしまえど納得しましたとすんなり引き下がれないのは己に根付く職人病か。その中でお店を、と続けられれば"ふむ、"と顎を引き頷きを一つ。今日明日と叶う物じゃ無いが双子の造る作品はこの国の住人が欲しがるだろう、と未来図がスラスラと描かれるまでには欲目交じりかも知れないが自信が有る。「当たり前だろォ、新作が出たら教えろヨ。俺は上客だからなァ気に入ったら金に糸目は付けねェぜ」お得意様と言うその言葉には今一度頭を大きく縦に揺らしてから肯定をし「もし、ショップを考えるなら羊に会って見たら良いぜ。あいつは色んな場所で小物も雑貨も珍しいのから手頃な奴まで売って回ってるからョ」己は飽く迄もデザイナー、販売業は性分的にも不向きである。相談に乗るのは難しいが、販売業を行っている人物への伝手くらいは持ち合わせている。身内に対して甘くなってしまう事は自覚しているが、存分にコネも伝手も振るうつもりらしく表情だけは平生通り困り顔だがトンと己の胸を叩き「お前らの造る作品のファンなんだ、手助けならいくらでもやってやるヨ」やんやと述べようと結局は詰まる所彼らの作る作品が好きなだけなのだ、少しだけ照れくさそうに唇を閉じながらぼつりと呟き。何とも器用にパンケーキの上に描かれる似顔絵に感心するように目を向けて、とは言え負けず嫌いの血が騒いでしまうのはどうしようもなく。自らもチョコペンを使い時折真剣な横顔を観察しながらパンケーキに筆を走らせると同じように彼の似顔絵を描き、本職ゆえかパンケーキは不格好でも似顔絵はそれなりに見られる物で口を一の字で結んでも尚、緩みそうになるのを堪えつつ「俺のだって負けてねェよ」ぱっ、と略同時に己も描いていた皿を相手の前へ負けない得意気さで差し出して。そうは言えど目の前にいざ似顔絵パンケーキが差し出されれば照れ臭さと嬉しさが一度に起こり「芸が細けェなァ、すげー」素直な関心、感嘆の声を上げてく。と小さく笑い声を零してから"食うの勿体ねぇの"と呟いて)
(今はまだ頭の中の妄想、想像上の存在でしかないが、彼に夢を語ったからだろうか、その未来に一歩近づけた気がする。自分達の好きなように装飾品を作り、其れをお得意様となった相手が買う。なんて素晴らしい事だろうか、パァァと輝く虹彩の中に彼の姿を納め、溢れ出る歓喜をパチパチとちいさな手を精一杯打ち鳴らす事で表現。「わぁ、フラミンゴ君太っ腹ぁ!フラミンゴ君がお得意様になってくれたら、ええ宣伝になるわぁ。勿論、オマケいっぱい付けたるからねぇ」ふふ、と細い肩を揺らしてはいっぱいとの言葉の所で大きく両方の腕を広げ宙でクルリと円を描いて。トントンと進んでいく話、初めて耳にする羊とのキーワードに、うんうんと頷き乍、真剣な顔付きで耳を傾けて。矢張りお店を開くとなれば先人に聞くのが一番手っ取り早く確実か、今から仲良くなり懇意にしていれば将来何かの提携やコラボで手を繋げるかもしれぬし、良いこと尽くしな気がして仕方なく。子供らしく無垢な様子で喜んで見せる裏で、脳細胞は忙しくなく未来の可能性、今後の行動などを演算していき。「メリー君に先ずは会わんとやねぇ。どんな人かなぁ?フラミンゴ君もその人の所で色々買ったりするんやろかぁ?あー、早く会ってみたいわぁ」頭の中ではやり手のテキパキ動く羊の人物像が作られていき、其れに色付けすべく情報収集を開始。手助けしてくれるならばその手を使わなければ損、クイクイと袖を柔い力で引っ張り、更なる話題を強請るように真っ直ぐ見詰め。ずいっ、と得意満面に出された皿の上には流石と言うべきか、特徴をしっかりと捉えた似顔絵が描かれている。身を乗り出す様にマジマジと眺めて、落とさぬ様に皿を両手で持ち上げては突き動かされる衝動のままにリビングへと掛けてクルクルとテーブルの周りを走り回り。「わぁい、わぁーい!僕の顔やぁ!どうしよ、僕も勿体無くて食べれへん!これ飾っとけんかなぁ?」走った加減で上がる息もそのままに彼の元へ舞い戻って来ては何か良い案はないかと窺い見。それか食べる前に是非他の兄弟に披露して自慢したいものだ。崩れない様にそっと皿を置いて再度視線を釘付けにされては、不意にピンと閃いたアイデアに勢い良く顔を上げ彼の顔を振り仰いで。「フラミンゴ君!この似顔絵、フラミンゴ君と兄ちゃんの顔も描ける?もう一枚焼いて、二人の似顔絵描いて欲しいなぁ。兄ちゃん、めっちゃ喜んでくれると思わん?」弾ける声音で問いかけつつ、若し此れで好き勝手にパンケーキを食べたとしてもフラミンゴからの素敵なサプライズが有れば少しでも怒気は治まるはず。そんな悪知恵も加味されつつ、大部分は兄を喜ばせたいとの純粋な気持ちからで。"どうやろぉ、ダメ?"と瞳で問い掛けて)
(/今回もとても楽しい時間を有難う御座いますー‼︎この後続けるならば兄弟も乱入させようかな、と思いつつ、其れかこの後の展開は頭の中で想像して頂ければ…っ‼︎絶対フラミンゴ君の周りを三人が囲んで喋り通す感じになってしまうかと。笑)
(/本当に本当に此方こそなんです…!乱入となれば背後様へのご負担が多いかと思われますので可愛いお二人が混ざるのを妄想で補いたく思います…!役得過ぎるほどに可愛い想像しか出来ず!三人とも大好きすぎてっ! 新規交流はどのような形にしましょうかっ)
(/お気遣い有難う御座います…っ。三人とフラミンゴ君の交流は一度はしてみたいなぁ、と思っていまして是非また今度豆から中程度のロルで絡ませて頂きたいな、と‼︎交流が増えれば増えるほどしたい事、やりたい事が増えてしまって…‼︎新規キャラとの交流は勿論、双子君とも遊びたいですし、ソヨンで帽子邸に料理を持って行ったり、ソジュンでお城の探索とか、テファンで仕事の手伝いに出掛けたり、今回話題にあがっていた羊君の所にも遊びに行きたい、と楽し過ぎて自ら選択肢を増やすという…‼︎是非ともこれがしたい、気になるなどご意見をいただきたく思いますっ)
(/私も是非ともその交流がしたいのです…!是非、背後さまの私生活が落ち着いて余裕が出来ましたら交流させて頂きたいです…!そして残る選択肢も魅了的な物ばかりで迷ってしまって!!久しぶりにソヨンちゃんとお会いもしたいですしお仕事を切欠にテファン君と他との交流も広げたいし!結局選びきれず、どちらかでの交流を是非!と思うのですが背後さまはソヨンちゃんとテファンくんのどちらの気分でしょうか…!)
(先日はフラミンゴと弟がパンケーキを作っており、御相伴にあずかった所。その時の幸せをなんと表したら良いか、未だに口内に甘ったるく幸せな味が残っている。彼等の料理に触発されてか、なんだか今日は無性に料理を作りたくなり、その気持ちの赴くままにエプロンをつけ、無心にダイニングに立ち手を動かし始めてもう早一時間程。何となく頭の片隅には以前三月兎と話していた内容が残っており、野菜のたっぷり入ったロールレタスに、耐熱容器に詰め込まれたグラタンが見る間に出来上がり。果たして帽子屋邸にいる彼等は喜んでくれるだろうか、シンプルながらも角に小さな花の刺繍が入ったランチボックスに整理して料理を入れ。手は作業を続けるも、内心は今から行うサプライズにウキウキと踊るばかり。エプロンを脱ぎ、ささっと姿見の前で乱れた髪先を梳いて整えて準備完了。心なしかシニヨンスタイルもいつもより上手に纏められている気がする。鏡の中の自分にニッコリ笑って"行ってきます"と告げ、その後に少し張った声量でサーカス小屋にいる面々に聞こえるように出掛けてくる旨を伝え。其れを行なったのが数十分前。楽しみ過ぎて帽子屋邸までの道のりはあまり覚えておらず、気付けば立派な邸の前。相変わらず庭先にティーパーティをした痕跡が見られ、片付けたい性分がウズウズと刺激される。これは今日機会をうかがって片付けを申し入れるべきか、と脳内で考えつつも、指先は呼び鈴を鳴らしており。「ごめんくださーい、誰か居ります?」ここまで来て誰も居なければどうしようか、と僅かな不安を抱き乍、脳裏では以前出会った帽子屋と三月兎の顔が思い浮かんで。若しかしたら今日はもう一人の同居人にも出会えるかも知れぬ、ワクワクと最初に扉から出てくるのは誰だろうか、と好奇心覗かせた瞳でじっと見つめて)
(/わぁ、その様に言っていただけて嬉しいですっ‼︎是非是非その時は宜しくお願いします‼︎成る程、了解致しましたっ。何方も捨て難いですが約束していた帽子屋邸への方は今回は選ばせて頂きますっ。尽きましては及ばずながら交流文を出させて頂いたので宜しくお願い致しますっ‼︎)
(今日は何だかやけに頭が澄んでいた。少し冷えた空気が意識を鮮明にしてくれているのかもしれない、と珍しいこの意識を保つためにと選んだ飲み物は普段の紅茶では無くブラックコーヒーで。温かいそれを喉へ流していた時に呼び鈴が鳴ると頭を傾けてから"はぁい"と間の抜けた鈍臭い返事を行って、ぱたぱた。としたマイペースな足取りにて扉を開き迎え入れ「__えぇと、 はろー、はろぉ。アリス。」扉を開いた先に待っていたのは一人の少女、朧な記憶を辿り彼女との接点を探ってみたが見つからず、ふにゃりと溶ける様な笑みを浮かべて挨拶を。「帽子屋か三月兎のお客さま、かなぁ。――二人とも今は作業室にこもってて……ぼくは眠り鼠、よろしくねぇ」最初こそ同居人のどちらかを呼びに行く方面で話を考えたが、大口を開いた欠伸を一つ零した所で話の脈略は途切れてしまい遅れてしまった己の名前を。扉をより一層と開けば「そとは寒かったでしょお、中へどうぞ。――ありす、おいしい匂いがするねぇ」風と共にふわりと香った食欲を誘うその香りに、礼儀知らずにも"くんくん、"と鼻で息を吸い込んでから"ぐう"と腹の音を鳴らし。「ありすは帽子屋と三月兎の……どっちのお客さまかなぁ、いま呼んでくるね」そして今更過ぎる先ほど途切れた内容を引っ張り戻し「もしかしたら来れないかもしれないけど」困った様に瞳を細めれば頭を少しだけ傾けて、集中すると周囲が見えない二人を良く知るからこそどちらにしてもと言う様に"ごめんねぇ"と代わりに謝る言葉を続け)
(/先の交流文を有難うございます…!それでは一先ず眠り鼠でお迎えに上がりましたが、此方こそ帽子屋邸の面々を誰でも出すことできますので話の流れで交流相手を選んでいただけると嬉しいです…!それでは背後は一度失礼しますねっ)
(楽しみ半分、緊張半分で扉が開かれるのを待っていると、現れた人影は春風の様に柔らかな雰囲気を持った人物で。ふわりと揺れる癖っ毛が弟と重なり、初対面であるにも関わらずすっかり彼の醸し出す空気にコロリと懐いてしまう。眼鏡越しの瞳を見詰め、快活な笑みを満面に浮かべては、ぺこりと頭を下げ「初めまして、君が噂の眠り鼠ちゃんか。うちもハローって挨拶すべきやったかな?」聞き慣れぬ挨拶の言葉にゆるりと小首傾げ、何でも真似っこしたいのは幼心故か、悪戯げにはにかんでは、彼の発した言葉を復唱。アリス、との呼び掛けに改めて自分がアリスであった事を思い出すと同時に自身には似付かわしくない呼称に背中をムズムズとさせ。「ココではアリスって呼ばれるんは分かってるねんけど、なんや小っ恥ずかしいわ。ま、お兄よりはマシやろうけど。うちはイ・ソヨンって言うねん。アリスでも何でも好きに呼んでや。でも眠り鼠ちゃんにアリスって呼ばれるとホンマ可愛え女の子になったみたいやから役得やね」ここの住人の事情は少しずつ察するぐらいにはこの国での生活にも慣れてきており。取り敢えず名乗り返してはみたものの、ヒラリと片手振っては呼び方に関しては彼へ丸投げ。更に付け足すならば、のんびらまったりとした声音で紡がれるアリスとの響きが可愛らしく、其れを耳で楽しむのも有りだ、と一人にんまり笑顔。大きく開けられた口、気の抜けそうな欠伸にきょとりと目を丸くさせては「眠り鼠ちゃんは寝るんが一番好きなん?そんな大きな口の中開けてたら、虫が入ってきてまうよって」遠慮の欠けらもなく、ポンポンと話題を振る。そんな中、脳裏に蘇るのは悪しき記憶。まるで自身が経験したかの様に虫云々を語ったかと思うと、うえっ、と女の子らしからぬ顰めっ面を披露。招き入れられた室内に"お邪魔します"と一言、出迎えられた暖かな空気にほっと一息つき。謝罪された内容にはぶんぶんと首を左右に振り「ええよ、ええよ、そんなん。うちが勝手に来ただけやし。其れに作業してるって事は新作を一番に見れるチャンスがあるかもやしね?何より一番嬉しいんは眠り鼠ちゃんに会えた事やわ!なぁ、今から時間ある?皆んなにご飯作って来たんやけど、先ずは眠り鼠ちゃんに食べてもらいねん。そんで感想聞かせてほしいなーなんて、あかん?」二人の作業の邪魔をするつもりは毛頭なく、寧ろ素晴らしい可能性を茶目っ気たっぷりに伝えては、一歩踏み出して彼に近付き、目の前の彼を逃がしてなるものか、と上目にお伺いを立ててみて。駄目押しするべく、誘惑するようにランチボックスを掲げて見せ彼の反応待ち)
(/了解しましたー‼︎眠り鼠君とも絡みたかったので嬉しいですっ。交流相手は話の流れに任せようかと思います‼︎皆んな好きなので選ぶに選べずには…っ。はい、此方も一旦失礼させて頂きます。ではでは改めて宜しくお願いしますっ)
(己の事を知っているとなればお茶会に参加したアリスなのだろうと想像が膨らみ、本来の名前を教えられる物のそれを呼んであげられないのは兄妹共々此処に迷い込んでいるとは思っていないからであり。とは言え、目の前のアリスがそう呼ばれる事に対する嫌悪感を持っていないと言う事に安堵の気持ちを抱き、今一度空気感を緩めるように微笑をふにゃりと浮かべ。欠伸の後に伝えられた言葉が体験談の様に現実味を帯びていると"ふふふ"と息を漏らす様に笑い声を零し「それは困るねぇ、ありがとお。次から気を付けるよ」ぽかんと開いていた己の下顎を手の甲を使いクイと持ち上げ唇を閉じる動作を見せてからコクコクと浅い動きの頷きを数回繰り返して見せて。駄目元ながら呼びに行こうと考えを浮かべていたが、彼女の気遣いか己でも良いと伝えられれば両方の瞳をきゅうと瞑る程に笑みを浮かばせて少々肉厚気味の手の平でぽんぽん、と彼女の頭に触れて「やったぁ、起きてると良い事があるねぇ。良い匂いでお腹が空いちゃったや」振れた手の平を離しては己の腹部辺りを撫でるようにぽむぽむと触れて、「いつも寝ちゃうんだけど、今日は頭が冴えてるんだ。――そんな日にありすとお友達になれるなんて嬉しいなぁ」亀の様な遅い足取りでダイニングルームへの誘導を、「ありすはお腹空いてる?一人でたべるのは寂しいから」最初は頭を傾けてから尋ねかけるように後者には少しだけ肩を持ち上げて「なかなか二人と時間が合わないから、誰かと一緒にご飯を食べるのが久しぶりなんだ」再び緩い笑みを浮かべほこほこと期待に胸を膨らませては不規則な私生活故の悩みを共に伝えて「でざーとなら任せてねぇ、ケーキはお茶会用にいつだって沢山あるから」少しだけ得意げに胸を張ってからその胸を緩い拳を使いぽん。と軽く叩いてダイニングルームの席を一つ引き"ここをどうぞ"と声掛けを、自分も向かいの席に移動し腰を下せばチッチと時間を刻む掛け時計を一瞥「美味しい匂いだからきっと釣られて誰かが下りてくるよ、――手料理なんて滅多に食べれないから」ふふ。と冗談交じりの笑い声と言葉を続けては依然変わらず美味しい匂いのするランチボックスに普段よりもそわそわとして)
(/消えると言った傍から失礼します…!依然描いたテファン君をリメイクして描いたものをHPに上げましたのでご報告だけさせて頂きますー!)
(己よりも歳上であるにも関わらず、少女の忠告を素直に聞く人柄に益々好感度はうなぎ登り。口を閉じる動作も何処と無く愛くるしい様子は彼の人柄故か。ピンと人差し指立て「せやで、もうホンマに大変やったもん!入るだけなら未だしも噛んでもたら、そらごっつ悲惨やわ。暫くトラウマやし、その後のご飯がいっちゃん最悪やったわ。まぁ、普通は中々体験せん事やろうけどね」脅す様にその時の詳細を述べ。べぇ、と舌先を覗かせ心底悍ましいと表情を歪ませて。その時は結構なスピードで乗り物にて駆けていたから余計であるも、敢えてその情報は伏せる方向で。ここに来てからよく頭を撫でられるようになったのは気のせいだろうか、皆からの優しい接触に心は温まり。触れた手は心なしか今迄の住人の手よりも柔らかく、手の動きに釣られるように視線は彼のお腹へ。普段フラミンゴ達と接するためか、服の上からでも彼のフォルムが柔らかに見えて仕方がない。初対面でいきなり失礼だ、と思いつつもお腹、否其が無理ならば手に触れてみたい。むくむく湧き上がる欲求は抑えきれず、「なんや眠り鼠ちゃんの手は柔らかそうやね。触ってもええ?せや、初めましての握手しよう!」ど直球でストレートに伝えては、お粗末ながら其らしい理由も添え、すっと右手差し出し繋いでくれるのを待ち。彼の歩むペースに合わせ、自身も彼の背を追って歩き出し。見た目通り、噂通りお眠りさんの様でくすくす、と肩を揺らして笑えば「へぇ、そうなん?眠り鼠ちゃんが冴えてる時に会えるなんて、うちの幸運力もナメたらアカンね」彼に向けてVサインを送り、片目をパチリと瞑って見せ。お腹が空いているか、の問いには言葉で返事をするより先にくぅ、と可愛らしくお腹が鳴って。あっ、と思った時には遅く、両手でお腹を押さえては照れ混じりにはにかみ「作る方に夢中で、自分のん食べてくるの忘れてたわ。でも一緒に食べれるんやったら忘れてて正解やね!」と明るい声音で言葉続け。案内された席へ腰を落ち着けてはテーブルの上にランチボックスを置き。彼の様子から楽しみにしている雰囲気は伝わってきており、早速とばかりにランチボックスをオープン。まだホカホカのロールレタスやグラタンが入った容器を取り出してはテーブルの上へと並べる。次いでとばかりに作ってきたオニギリは海苔などで顔を作っており、中身は梅昆布や鮭など様々な具材が握り込まれている。「どうしよ、料理お皿に移した方がええ?洗いもん増えるん嫌やったら見た目はちょっと残念かもやけど、容器からそのまま取ってってくれて構わんよ」勝手に皿を出して盛り付ける訳にもいかず、相手の意向を伺う様に問いかけ。匂いに釣られての一言には楽しげに笑い声あげ「ふふ、せやね!匂いで誰が釣れるやろ。楽しみが一個増えたわ。一応みんな作業してるかも、って思って片手間に食べれるオニギリも作ってきたさかい、また後で落ち着いた頃にでも持ってってあげてや」同じく置き時計をチラリと横目にみて、そのまま天井へと視線滑らせては聞こえないのは承知で今は此処に居ない二人に向けて"早よ来な冷めてまうよー"と声掛けて)
(/HP拝見して参りましたっ、凄く素敵に描いて頂けてとても感激です‼︎他のキャラクター様もどれも魅力的でついスクショして保存してしまいましたっ。小説の方もフラミンゴ君が可愛すぎてもう…っ‼︎悶え死ぬかと…‼︎彼は最早私をキュンキュンさせる天才ですっ、ニマニマしながら読み返しさせて頂きます‼︎)
___チェシャ猫と比べたら大分やわらかいかも。どうぞどうぞ、よろしくねの握手だねぇ(次々と語られる情報は今し方出会ったばかりにも拘らず情景が浮かんでくるような臨場感が有るもの、そんな事から彼女の話し上手をぼんやりと感じては都度"うんうん"とゆっくりとしたマイペースな相槌を行って、そんな中でまさか己の手の平に食いつきを貰えるとは予想をしている筈も無く、意表を突かれたその反応に思わずぱちんと瞬きを行ってから時折お茶会に参加する三月兎の友人を比較するように頭に浮かばせて、食べる事は好きだが運動はあまり好きじゃないそれが齎す己の体形に困ったようなはにかみを浮かべて両手を差し出して。むぎゅ、と包む様に差し出された彼女の手を握っては少し冷たいのは外を歩いてきたからだろうと「寒かったでしょう、温まってってねぇ」とぎゅっぎゅ、と握ることで己の手の熱を渡しているつもりで。披露された料理の品々に効果音ごとキラキラと鳴るような雰囲気で瞳を輝かせ堪らない感嘆符を漏らしながら「凄いねぇ、凄いねぇ」と女手が無ければ率先と家事を行う人物もメイドすらいないこの邸では中々みられないと感激に近い感想を持ち、容器に関しての話が降られるもののすっかり聞こえておらず、目の前の美味しそうな料理に心を奪われておいしそうなおにぎりに手を伸ばした所で制止の声。「やぁ、帽子屋。はろーはろー、あのねぇ、ありすがご飯を持ってきてくれたんだよ」ほこほこ、と嬉しそうに両目を瞑りながら満面の笑みを。忙しなく皿やフォークと食器を用意する彼へ伝えればそこで漸く"あぁ、そっか"と今更な状況に気が付いて。あれもこれも、と準備をする帽子屋を尻目にこそこそ、と潜めた声で「帽子屋だったねぇ」と耳打ちをして)
帽子屋:誰か来て――ハァイ!なんだ、来てたなら呼んでくれたら良かったのに!(賑わう声が扉越しに届くとお気に入りのハットを選んで頭に乗せてから階段を下りてきて、見えたその姿が誰かを察するや否やパッと表情を明るくするように笑みを浮かべて足早に近寄り。そして今正に手掴みで料理を食べようとするマナーの悪さに気が付けば咎めるように「ちょっと、マナーがなってないってもんじゃないわ。準備くらいちゃんとしてあげなさいよ、ソヨン飲み物は何が良い?紅茶も有るけれど……今日はね、烏龍茶が有るんだ」ちゃきちゃきと動く中で人数分の食器を用意すればその中にちゃっかりと自分の分も含んでいて、相手が来るのを待っていましたと言うのはアジアンティーを手に入れたからと言うのも理由の一つの様で、「アンタが来た時に飲もうと思って待ってたんだ」に。と得意げな笑みは待っていた存在が今此処に来ているからのようで、説明書を何度も齧りつく様に読んだのだ初めてだけど上手に淹れられるはずと気合を持って三人分のお茶を用意して。とは言え、結局は不慣れな淹れ方だったようで少々煮出し過ぎたお茶が入ってしまい「……こんな感じで合ってるのかしら、教えて貰って淹れれば良かったね」ティーカップの中身が黒いお茶で満たされていると頭を捻る様に、それでも薄らと失敗の言葉が頭をよぎり"どうぞ"と各席へお茶を配り)
(/ちゃんと更新できるかどうかのお試しとして上げた文章だった為ちぐはぐなお見苦しいものをお見せしました…!今後もお借りすると思いますので、またお借りしたらお伝えさせて下さいー!!/蹴り推奨)
そのチェシャ猫ちゃんには会うた事ないねん。今度会ってみたいわ。うっわー!柔らかっ!(引き合いに出された人物には未だ出会った事はなく、むむっと眉間に皺を寄せどんな人物か彼の言葉から少しばかり想像を。うっすら浮かび上がってきたシルエットは包まれた掌の感触に霧散し、意識はすっかり暖かで柔らかな彼の手に。思わず上がった歓声、相手よりも小さな手が幸いしてすっぽり包まれているからか、言葉通り温もりを分け与えてもらった。その感覚が何だか擽ったくてクスクスと小さく笑いを漏らしては、この熱を彼にも感じて貰おうと離れた掌を今度は相手の頬へと当てて。「おおきに、眠り鼠ちゃんのお陰でめっちゃあったかくなったわ。やから眠り鼠ちゃんにもお裾分け!」にぃ、と両方の口角を持ち上げ悪戯げに目元を細めては"どう?"と尋ねる様に可愛らしく小首を傾げて見せ。テーブルに並べた料理は予想以上に喜んでるもらえたようで。いそいそと伸ばされた手に声を掛ける前に、階段から降りてきた本日もお洒落な帽子屋へと視線を向ける。華やかな赤を纏う麗しさに尊敬と憧れの混じったため息を零して。「今日は、お邪魔しとります。お姉ちゃんは相変わらずいつ来ても綺麗やなァ」つい、といった感じで本音をポロリと落とし。自身の着ている黒色の服の裾を摘んではたまには彼みたいに鮮やかな色を着てみるのも良いかもしれない、と思案して。「え!ホンマに?わぁー、うちの為に準備してくれたん?めっさ嬉しいわー!」テキパキと準備してくれる後ろ姿を見やりつつ、横合いから伝えられた言葉には"うん"と相槌打ち、同じく落とした声量で「ハズレくじ引いたんは三月兎ちゃんやったね。残念、耳触らせて貰うんは次回にしよかなー。あ!代わりに眠り鼠ちゃんの耳触らせてもらおーかな」肩竦めながら返答しては、チラリと帽子から覗く彼の耳へと視線やりお強請り光線を送る様に両の手を胸の前で組んでお願いを口にして。其々の前に準備された茶器、澄んだ黒色に、漂ってくる良い香り。目を瞑り、その匂いを堪能してから"頂きます"と一言掛けてからカップの淵に口をつける。コクリと喉を通ったお茶は爽やかで後味がすっきりしている。今迄飲んだことの無い味に、ぱぁ、と目を輝かせては「すっごい!飲みやすいわ。ご飯とめっちゃ合いそう!眠り鼠ちゃんもそう思わん?」前半は帽子屋に向けて発し、後半は眠り鼠へ共感を得ようと声を掛けて。素敵なお茶を淹れてもらえ、食器も用意されたテーブル、今度は自分の料理を食べてくれとばかりに皿の上に一人分ずつ料理を盛り付けてはどうぞと差し出し)
今度は、うちが作ってきたの食べてみて!口に合えばええんやけど。
(/ぜひぜひうちの子達で良ければ使ってくださいーっ。イラスト更新も楽しみにしております‼︎では背後は隠れますが、引き続きお相手宜しくお願いします‼︎)
チェシャ猫はねぇ、三月兎のお友達で……ディーとダムと一緒に暮らしてるんだよぉ。フラミンゴよりも細くてねぇ、ごつごつしてる(触れた手は少女らしい繊細さと力加減を間違えては壊れてしまいそうな危うさを含んでいて、自然と力加減が控えめに。とは言え、人の体温と言う暖かさを譲り受ければ温かなその感覚に満たされる思いになりながら話題に上がるその人物に関する情報を述べて。離れた手の平が思いがけず己の方へ伸びてくると突然の事に反射神経は働かず、動きを固めて次ぐ刺激を受けるのみ。ぽかぽか、と暖かい手の平が己の頬に触れれば今更過ぎるリアクションとして驚きを表現し瞬きを二度繰り返し”おどろいた”と本当にそう思っているのかが怪しくなる程のんびりとした声を落とし「ありすの手はぽかぽかだねぇ」それから微笑を強めては小さく笑い声をくすりと溢し離れても尚、頬に残るような温もりを余韻として残して。現れた帽子屋が客人を喜び持成す様は何度となく繰り返し見て来たが、こうもテキパキとあれもこれもと準備をし出すのは普段よりも気合が入っているようで面白く、耳と続いたその言葉に頭を少し傾ければ被っている帽子に手を掛けてそれを外せば「僕のは皆のみたいに大きくないから面白くないよ」先ずは期待値を下げるべく言葉を共に顎を引き頭を下げて言葉通りに髪に埋もれてしまいそうな小さい丸耳を見せて。帽子屋より届けられたお茶とは幅広い紅茶を嗜むこれまでの生活に余り縁の無い物、白いティーカップに注がれる黒いお茶は珈琲とはまた違う匂いを漂わせていて、くん、くん、と行儀悪くも顔を近づけ鼻を利かせていた所で声を掛けられて。同意の感想を述べる為に慌ててカップに手を伸ばしまだ熱いそれに口を付けて。喉に流れ込んだ暑すぎるお茶に目の前に星がチラつく思いになりつつピタリと動きを止めてカップをテーブルに戻し「___ん、ん。そうだねぇ、」ぴりぴり、ひいひい、と火傷を訴える舌を堪えつつふにゃりと笑みを取り戻しワンテンポもツーテンポも遅れた感想を。それよりもと差し出された料理は予想せずに待てを食らわされた手料理である、きらきらと瞳を輝かせるように喜びを表現すれば「いただきます」と手を合わせてからその一言を添え)
帽子屋:――!!アンタって子は本トに可愛い!(伝えられた言葉が何よりも先に心をギュっと鷲掴む、出会いがしらに伝えられる挨拶でこうも賛辞されて気分が盛り上がらない筈が無い。唇を大きく開くように表情を破顔させてからバチンとウインクを一つと右手を使い投げキッスの動作を。用意こそしていたが正直出来上がりに自信は無く、こんな物と思えばこうなのかもしれないが自信のある紅茶とは違い感想を聞くまでは少しばかり不安が募る。そんな不安は杞憂だったと彼女の表情に教えられると安堵するようにホっと胸を撫で下ろして。眠り鼠の様子を見れば苦笑いを浮かべて「熱いからゆっくり飲みなよ」と心配の言葉を一つ伝え。皿に纏められた料理を受け取ればここでの生活の中でなかなかお目にかかる事の出来ない野菜が多めの品々、「凄い料理、大変だったでしょ」己自身が料理を余り得意としないからこそ分かる調理の大変さを労わる様に瞳を細め、直ぐに表情に笑みを取り戻せば「アリガト、頂きます」と募る感謝の思いを言葉に変えてから未だ暖かいグラタンを口に運び、インスタントとは違う優しい味は手料理だからこそだと染み渡るようで「アンタ料理上手だね、とっても美味しい」親指と人差し指を使い○を作れば愈々羨ましくも恨めしくもなってしまう、「遊園地の鳥は本トに狡い!アリスを独り占めしちゃってさ」美味しい、美味しい、と美味しい料理に手を伸ばすたびに色濃くなり肩をがっくしと落とせば「作業してたんだけど、そんな疲れも何処かに消えちゃう」アハハと笑い飛ばせば大袈裟だとは思わないその心境を吐露し)
えー!フラミンゴちゃんより細いのん?女子としては羨ましい細さやけど、程度によっては心配になってまうわ(身近な人物を引き合いに出され述べられた事実に口をポカリと開き。只でさえフラミンゴの細さに兄が何時もヒヤヒヤしていたのを思い出しては、心配そうに眉を顰め。むに、と自身のお腹の肉を摘んでは「うちのお肉貰ってくれたらええのにー。一緒にフラミンゴ君と過ごす様になって基本同じもん食べてるのに、全然痩せんのよ。寧ろ向こうはお菓子食べとるけどちょびっと肉付きようなったぐらい。うちのんが幸せ太りしとるわー」ペラペラ回る口はいつのまにか憂慮の話から自身に纏わる話へと転換。こんな所が自分勝手な部分なのだろう、そうは分かっていても喋ることが大好きな性分は直せず、返答に困るだろうデリケートな部分を気にせず"どう思う?"とばかりに二人へ問いかけ。己の願いを聞き届けてくれた眠り鼠は、渋ることもなく帽子をとっては、丸い小さな耳を外気に晒してくれ。そっと指先を伸ばし耳介を擽るように人差しゆびを滑らせ、弾力のある厚みを満喫するようにフニフニと何度か柔い力で摘み。「あかん、めっちゃ耳可愛え!触られたらやっぱ擽ったいとかあるのん?」果たしてどんな感覚なのか。指先に触れる質感に目尻緩めつつ、不快な気持ちになっていないか窺う様子を垣間見せ。カップに口を付け熱さに舌をヒリヒリさせている眠り鼠に、気遣いを見せる帽子屋の様子は普段の彼等の生活の一部分を覗いているようで楽しく、テーブルの上で両肘付け両方の掌で小さな顎を支えては、ふふ、と笑み漏らす。彼等の口に料理が入り感想までの間、表面上は静かにお茶を飲みつつ、内心はドキドキと鼓動を揺らしながら待ち。そもそも己が静かな時点で可笑しい事はこの際ご愛嬌。思った以上の評価を貰えては、喜びにじわじわと頬を火照らせ、恥ずかしげに横へ視線逃し。「褒め過ぎやって。…でも、そんな言うて貰えたら作った甲斐があるわ。めっちゃ嬉しい」照れからくる恥ずかしさを押さえ込むように、きゅっと唇を噛み締め、帽子屋からのアリス云々、作業云々の話題にこれ見よがしに乗っかって話題を変更しようと。「せや!お姉ちゃんは今日何の作業してたのん?お姉ちゃんが作る作品、色々見てみたいわー」彼が作るのは主に服飾関係だろうか。そこら辺の事情はチラリとしか知らず、興味津々と態度にアリアリ表現しては好奇心から瞳を輝かせて。「今な、ソジュンと二人で将来お店開いて小物とか作って売れたらええね、って話をしててん。でもうちらって独学やから、結構細かいところとか適当やねんよな。何れは遊園地から出てお城の人とか此の国の住人に住み込みとかで弟子として雇ってもらわな、みたいな事も考えとってん」目の前の帽子屋ならば詳しいのではないか。年長者の二人に意見を求めてみたものの、まだまだ夢物語のような一部分、壮大な夢すぎただろうか、とポリポリと人差し指で頬を掻き"まぁ、夢のまた夢かもしれんけど"と付け足して)
それだけじゃ無くてタトゥーがたぁくさん入ってて、口がおっきいんだ(比較対象にした鳥を基盤にしてくれれば話は早く、それ以外の特徴を教える最中に続けられた話題とは。余り己の事も含めて人の体形についても細かくない為に、彼女を太っているとは思わない。だからこそ頭を傾けて考える様な雰囲気で間を作り上げてしまい"?"と大きな疑問符すら作り上げる始末で「ありすはもっと太ってもだいじょうぶ」結局はふにゃりと緩い笑みを浮かべつつ何ともマイペースな返事を行う事となり。耳を触れられれば触れられている感触こそ確りと有るが鈍感さが染みついているようで刺激は弱く、眉尻を少しだけ下せば「あんまりないかなぁ、たぶん、ありすと同じ」己の腕を伸ばしてから形の良い彼女の耳たぶに指先を触れさせて、それこそ作業室に籠る三月兎ならば神経質な対応を取るのかもしれないがと頭に浮かべて、触れた指先を離せば「ましゅまろ、食べたいねぇ」ふふ。とのんびりた笑い声を共に指先に残る柔らかい感触の余韻を己の指を摘まむ事で濁しながら呟いて。もとより食い意地が張っているようで、美味しい美味しいと次々と料理に手が伸びる。本当ならば一つ一つ感想を伝えて行きたいところだが、そのまも惜しいと黙々と食事に着いていて。そうこうしている内に話題が変わってしまうと動かしていた腕をゆるりと止めてから「ありすは料理だけじゃなくて物作りもするんだねぇ、__独学でもだいじょうぶ。欲しいって人が居れば誰でも販売できるから」合間合間に"すごいすごい"と素直な感想を織り交ぜつつ、誰かの元についてその日限りの仕事を探すアリスは良く見かけるが自らがお店を持ちたいと言うアリスは己にとっては初めての存在。「雑貨の販売なら、めりーかなぁ。……でもめりーは自分で作らないよねぇ」手作りの小物と聞けば一番近い販売主を頭に浮かべ、とは言え余りしっくりと来ずに帽子屋へ意見を仰ぐように語尾を上げて)
帽子屋:余計な事考えなくて良いの、チェシャ猫は病気だしフラミンゴはもうオジサンだから太らないってだけなんだから。アンタはちゃんと食べてちゃんと運動して__それが一番綺麗だよ(この国の中でも指折り数える痩身の人物と比較してどうする、そう言わんばかりに眉間に皺を寄せれば同じ食生活なのにと語る相手に否定と訂正を。ばっちりと決めたネイルの人差し指をピシリと立ててから頭を左右に一往復、ダイエットなんて彼女の体形ならば必要ない。そう言う様に言葉を続け。今し方まで籠り行っていた作業を頭に浮かべると今日の作業とは何も派手なことの無い地味な物、中折れ帽子にビジューを一つずつ縫い付ける手間はかかるが達成感も有るそれである。「今日はアンタん所のドードー鳥から頼まれてる帽子に飾りつけ、目が痛くなっちゃうよ」細かい作業だからこそ神経を使うようで力を抜いた肩をがっくしと落としてから疲れの残る指先をパッパと払い。そんな彼女が述べた未来絵図、面白いと興味を持つのは容易くて。ルージュの乗る唇を吊り上げてから確りと聞き入り頷きを「今この国で小物を作るのを専門にしたのは居ないかな、__だからアンタらが第一号だ。」先ずは弟子入りと言うには少しずつ扱う分野が違う住人ばかりの現状をそれとなく伝え、眠り鼠の質問に対しても頷きを一つ。「小物とか雑貨とか、買い入れた物を販売するのなら今は羊かな。アタシらは作ってるけど販売業までは手を出してないからさ」そこまでは相手とて知っているだろう、それを踏まえれば考える様に間を置いてから「美術的な製作なら三月兎が一番、服飾的な製作ならアタシが。__でも、アクセサリーならアンタらが一番じゃないかな。三月兎からもフラミンゴからも見せて貰ったけど、とっても上手じゃない」パチパチ、二度ほど拍手の音を立ててウインクをばちん。双方より作品だけじゃ無く絶賛の話も聞いていればただ贔屓して適当な事を述べているのではなく自信も有る。「多分、材料とかも揃ってるから。遊園地を出るならウチも検討の一つにいれて。……城もメイドなら何人か得意なのがいるんじゃないかな」とは言え、生粋の女性には敵わない感性が有るかもしれない。選択肢の一つとしてと城と共に提案を)
タトゥー?こっちにも、そんな洒落たモンがあるんやね。細っこくて口が大きい…益々イメージ付かんくなってもた!(善意で付け足されていくチェシャ猫に関しての情報は上手く脳内で其々が結び付かず、うーんと眉間に皺を寄せ頭を抱え込む様に悩んで見たものの数秒でお手上げとばかりにがっくしと椅子の背もたれに凭れ頭を後ろに傾けては匙を投げる。体系云々に関しては2人からの否定で自信を持ったか、大きく頷いた後「せやんね!やっぱ健康的でメリハリのあるボディーを目指すわ」握った拳を頭上に掲げ、宣誓を。どうやら眠り鼠は耳を触られる事に対してあまり嫌悪感はない様子。調子に乗ってふにふに、と指先で耳の感触を堪能し。その反撃か、同じく彼の円い手が己の耳朶へ触れて。慣れぬ刺激と擽ったさに目をきゅっと瞑り、肩を上下させてクスクスと笑い。上品だった笑いは続くマシュマロ発言に我慢出来ないとばかりにあははっと大きなものへ変化。生理的に滲む涙を指で払い、漸く笑いの波が落ち着けば、彼の願いを叶えるべく「じゃあ今度はマシュマロ持ってくるな。そんでチョコとかでコーティングして色んな味楽しも?」にんまり笑いながら、ちゃっかりと次の約束を取り付ける始末。帽子屋に尋ねた仕事内容はどうやら同居人が依頼したものらしい。今日も朝から見てきた顔を思い出しつつ目が痛くなるとの言葉に大いに同意を示し。「ドードーちゃんの帽子もお姉ちゃんが作ってたんやな。いっつもピカピカ目立つ帽子着けてるな、思てたけど。印象的でばっと目立つ中に上品で繊細もあるもんなー」同居人2人が身に付ける衣装に時々食い入る様に魅入ってしまう事があったが、其れも帽子屋作ならば納得できる。指先に残る怠さを払うように動く細長く繊細な指先へ視線這わせては、あの手が作っているのか、と感慨深げに吐息つき、気付けば凝視してしまった己を恥じるように頬を掻き。弟から聞いたフラミンゴの話でも、メリーの名が出てきた。一度やはり会ってみるべきだろう。2人の話を聞き逃さないように耳を澄まし、この時ばかりは口を挟む事なく大人しくして。最後に尋ねられる様に投げかけられた提案には、一度コクリと唾を飲み込む。魅力的な内容に最早迷う一瞬もなかった。迷惑ではないだろうか、だがこのチャンスを逃したくもない。「センスも磨けるし、お姉ちゃんの作業も見れる。欲を言えばお姉ちゃんの技術を身に付けたい!」選択肢ははなから一つ、臆する事なく強気な目は前を見据え、はっきりと自身の希望を述べ。「其れにうちを此処に住み込ませたら手作りのご飯付きやし、掃除洗濯も何でもござれやで?」パチリと片目瞑り、茶目っ気も混じえてアピールポイントまで伝える様はまさに太々しいほど。どう?とばかりに上目で二人を交互に見詰めては反応待ち)
マシュマロはココアに入れても美味しいからねぇ、とぉっても万能だよね(述べたマシュマロ発言にて彼女が笑い声を上げるとその声につい釣られてしまったという様子で朗らかなまったりとした笑い声を小さく零し、「キャラメルとコーンフレークとマシュマロを温めて溶かして混ぜるだけで美味しいお菓子が出来るんだよ」決して料理上手とは言えない一般的な技術しかない己でも作れる簡単なお菓子を頭に浮かべると簡単通り越してただのズボラですらあるそれを"僕の得意な手作りお菓子"と紹介して。話の方向がこの屋敷に住まう人間が増えるかもしれないという事に向いていると気付くや否や、そわそわと何処か落ち着かない様子で発せられる声に合わせて視線を帽子屋から彼女へ、彼女から帽子屋へと右往左往。茶目っ気と共に伝えられるアピールポイントなど無くても良いのだ、帽子屋が断るとは思えないが我先にと間に入る様にぽむ。と両手を合わせて「へやなら使って無いのがたくさんだから、いつでもおいで。良いでしょ、帽子屋」ほこほこ、と嬉しそうに両方の瞳を瞑りながら笑みを浮かべて最後には断る選択肢を愈々潰させるように名指しでの確認を。閉じた瞳を再び開いては「遊園地だって通えないほど遠い訳じゃないから、___それにあそこは過保護な鳥だからありすの元気を見る為にきっとうちに来てくれることが多くなるよ」ふふ、と嬉しそうな笑みを零してしまうのは想像ながら確実になるだろうお茶会の人数が増える未来に関してで。)
帽子屋:(ドードー鳥用の帽子をと教えれば次々と送られる賛辞の言葉、少しばかり照れくさくなってしまうまでの誉め言葉に堪らずアハハと笑い声をあげながら片手をパタパタと仰ぐように揺らし「なら、後で今作ってるの見せてあげる。ついでにアドバイスを頂戴」最後にはバチンとウインクを行いながらセンスが有る彼女にアドバイスを貰えば出来上がりはワンランク上になるはずだと思いを含みつつ続け。返事が戻るのは早かった、此処を住居にすることを選び、寧ろ此処に住むことを頼むためにと伝えられるアピールポイントに瞬いて。返事をしようと唇をうっすらと開いた所で眠り鼠が先に答えを綴る、勿論異論はない。ふ、と吐息を漏らすように小さく笑みを零してから「ウチは大歓迎だよ、__でも、テファンはフラミンゴから離れないだろうから……来るのは二人?」折角家族がそろったのに引き離しても良い物か、そんな思いから生まれる罪悪感に瞳を細めれば「それともソジュンは違うところに行くのかな」この場にいない双子の弟の住処を勝手に決めるのは憚れるとばかりに尋ねる言葉を続けて、小さく声を漏らすようにクスクスと笑い声を零してから「アンタが此処で暮らすってなったら、きっと三月兎も喜ぶね」この場にいない己の同居人、素直じゃ無いが彼が作品制作の際に彼女の作ってくれた髪留めを使っているのを知っている。だからこそ喜ぶ姿が目に浮かぶと、髪留めを示すように己の前髪部分をトントンと示して「三月兎あれ気に入ってるんだ」こっそりとした声量で教える様に伝えて)
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