フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
通報 |
(/連続で背後から失礼いたします!。本トピの方に纏めて上げさせているのですが、当トピの纏めページを作らせて頂きました…!プロフ掲載拒否やキャラクター使用の拒否等ありましたらご遠慮なくお伝えください…!)
よう言うわァ。お菓子目の前にした時、自分がどんな顔してるか知っとる?めっちゃ目キラッキラさせて嬉しそうにしてるやん(少しばかり大人の彼を子供扱いしすぎたか、眇められる瞳に内心苦笑が漏れるも、笑いと共にツッコミを返されては己の性分上、乗ってしまうというもの。胸の前で両手を組み、目尻トロンと垂れ下げてはまるでウットリしたような表情作り”こんな顔してるで”と彼の顔真似を披露。その顔見たさにお菓子の差し入れをしてしまうのだから己にとっては厄介な事この上ないが。耳聡く拾い上げた餓鬼じゃあるまいし、との言葉尻を取り上げてはニヤニヤと意地悪げな笑み浮かべ「やったら大人なふーちゃんは、ちゃんと1日1本までっていう約束守れるやんなァ」と”大人”を態とらしく強調して告げ。強張っていた肩と顔の筋肉から力が抜ける様を目の前で確認出来れば、先程告げた内緒事が彼の中で上々な成果を発揮した事を知る。己が日々送り続けている愛は無事思い人へと届き少なからぬ効果を及ぼしているのか、続けられた言葉の端々には自身から好かれているとの自信が満ちていて。ツン、と鼻先を弾く様に人差し指を当て、「漸く気付いたん?双子にも伝わるぐらいめっちゃ俺から愛されとんのが」悪戯げに細めた瞳で綺麗な金色の眼を見詰め。スラスラと唇から溢れる甘やかな調べは見えぬ鎖となって彼を絡め取ってしまえば良い。それを体現するようにするりと鮮やかなまでの軽やかさで腕を組めば、上目で反応を窺い。ピックアップされた菓子類は、どう贔屓目に見ても彼の好物にしか見えない。負け惜しみのように述べられる言葉に”はいはい”と聞き分けの良い大人の顔をしては、まだまだツッコミたい事は山程あるも「せやね。やったら今度はちゃんと出掛ける約束して、弁当準備してどっか行こうや。ふーちゃんはお菓子以外やったら何が好物やろか?」自身の望みを叶える為の言葉へすり替えて。その際につい双子達にするようにサラリと頭を撫でる事も忘れずに。潜り込んだ腕の中は居心地が良く、この世界の中で今や一番落ち着ける場所になってしまった。己の心情を慮ってか、疑問を口にする事のない相手の優しさに痛いほど胸のときめきを感じ。最早慣れ親しんでしまった彼から薫る芳香に身を委ね、耳からはキラキラ宝物のような言葉が届けられ、どうしようもない愛しいが込み上げては、隠した頬を喜び一色に染め上げる。抱き寄せられる力の強さに相手の羞恥を悟り、思わずクスリと笑いが漏れてしまって。己からも更に一つになろうと擦り寄り、首筋に頭を押し付けるよう収まりの良い所を探し。落ち着く定位置を見付けてはホッと安堵に似た吐息を零す。「…はは、何やそれ。めっちゃええやん。つまり此れからも俺が居らな、ふーちゃん生きていけんって事やろ?ふーちゃんにとっての幸せの女神やねェ。手離さんよう、強う握っといてやァ」しんみりとなった心中に檄を飛ばすべく、常の飄々とした口調で軽口述べ。態とらしい理由と共に抱き寄せてくる腕に、此れでは完全に自分ばかりが甘やかされていると察しては、ゆるりと腕を離し彼との距離を僅かに空けて。改めてちょん、と正座して姿勢正せばポンポンと膝を叩き「そういや、今日はふーちゃんを甘やかせてあげる日やったねェ。ここに頭置きィ。膝枕したるわ。普段とは違う視点で景色見たら、何か閃くかもしれんで?」勿論今日はデートであり、其々がお互いを充電する事が第一目的ではあるも、己にとっての秘めたるもう一つの目的としては仕事をする彼を支える事。何やら思い悩み躓いている様子を遠目から眺め、声を掛けられぬ日にヤキモキしていたのが懐かしい。此れぐらいで、とは思うものの少しでも別の刺激を彼に与えられればと自分なりに考えた結果が今回の行動に繋がり。仕事に繋がらなくとも、少しでも癒しになれば良い。そんな想いを込めて彼を呼び)
(/ホームページ確認して参りました‼︎ここまで丁寧に管理して頂き感謝と喜びの言葉しかありませんっ。勿論、プロフィール等の掲載や、その他に小説やイラスト等で当キャラを使って頂いて大丈夫です‼︎プロフィールに関しては後日修正して此方に載せさせて頂きますねー‼︎礼)
(俄かに信じがたい、と言うよりも最早物真似ではなく彼が作り上げた作り話の一種として披露されたその表情に"ぽかん"とばかり、思わずと言う様に口を開いて固まる様に数秒見てから「お前の作り話も凄ぇな、ゼロからヒャクまで作っちまうなんて」続いて口を突いたのはいっそ清々しい程認めない関心の言葉で。彼の目には己が十もそこらの餓鬼に見えてるのでは、と思うのは揚げ足取りの様に告げられる言葉を始めとして世話焼きな親御のような言葉を幾度となく何度も与えられているからで、薄っぺらい自身の手の平をスウと伸ばせば塞いでしまう様に押し付けて「黙ってたら可愛いんだから黙ってろヨ」結局は都合の悪い方向に向かう話の流れを強制的に押し切ったと言う強引な展開なのだが、バツの悪さを自覚するからこそ表情だけは素直に眉が八の字を深く刻み。鼻先に指先が触れれば自然と視線は追掛ける様に鼻に触れる手へ向けられて、「__お前、アリスとして此処に来てからずっと俺のこと好き過ぎだ」上目のその目に躊躇いがちながらも己の視線を交わらせ"く、"と息を漏らす様に小さく笑い声を零してからその言葉を否定せずに、寧ろ相手から向けられる強すぎる程の愛情は彼を拾ってから今までずっと十分なほどに与えられていると指摘して。頭を撫でられながら提案される次回の約束は如何しても矢張り子供扱いが脳裏を掠め、それでもまぁ良いかと思うまでに至っていれば「――グレープフルーツのジャム使ったサンドウィッチ。昔ライオンに作って貰ったんだけどョ、ソレが凄ぇ美味かったんだ」菓子以外でと注意を付けた質問に少しの間考えてみる、広々として綺麗な景色を眺めて此処で何が食べたいかを考えていればピンと閃くものが見つかって、反射的に瞳を少しばかり輝かせれば以前城に顔を出した際に食べたそれを思い出し"あれは美味かったなァ"とこいつにも食べさせてやりたい、等考えを浮かべ「そっかァ、お前。城の飯食う前にウチ来たからライオンの飯食ってねぇんだもんな」この国自慢のコックを頭に浮かべ、それは可哀想な事をしたかもしれない。と唇を少し尖らせ肩を落とし。実は執着心が強かっただとか、依存気質だった、とか。彼に出会うまで知ることの無かった面も、実は自分で思っているよりも嫌な奴じゃないだとか、少しは優しかったのだとか、彼を通す事で知ることが出来た自己分析も、全部が全部今腕の中にすっぽりと収まっている恋人のお蔭で他ならず。そう思えば。彼の述べる"幸せの女神"理論と言うのも強ち間違っていないとそんな事をぼんやり考えていた所で、触れていた体が引き離されて疑問を一つ。少しだけ頭を肩口に寄せ傾けてから相手の言葉でその意味を理解すると収まりかける体温が再び上昇するようにカッと目元に熱を集め、抱き締めるのは良くて膝枕が羞恥に変わると言う何とも謎な境界線が有るようで数秒ほど繰り返す様に言葉を詰まらせてモゴモゴと口籠り、それでも男の性には勝てないむっつりのようで"う゛ー……"と散々迷った上で「綿菓子が、お前が、やれって。……お前が言ったから仕方なくだからなァ」と大人げない理由づけも忘れずに、体を強張らせるように肩に力が籠るのは慣れない事に対する葛藤が有るからのようで、彼の膝を借りて横になる頃には益々心臓が高鳴り煩くて。苦し紛れに横向きで、体を丸めるように横になり)
(/確認有難うございます…!キャラクターの使用に関しましても了解しました!有難うございますー!!是非お借りすると思いますのでその時にはまた連絡させて下さいー!/蹴り可です…!)
ほぉーそうかァ、まァ無理に信じィ言うのも可哀想な話やしな。知らぬが仏っちゅう訳や(渾身の出来はどうやら不評の様子。組んでいた手を外し、肩透かしを食らったとばかりに溜息零し。どう見るか、感じるかは三者三様。無理矢理に納得させるつもりは毛頭なく、ふるりと首を左右に振ってくるりと背中向けて。後頭部に両手回し組んでは、勿体ぶるように一呼吸置き、意味深にチラリと視線投げては「まァ、今の真似は気にせんといてェや。ふーちゃんが嘘や思うんやったらそう思っときィ。やけどいっつも、知らんであないな可愛え顔晒しとるっちゅう訳か。いや、俺的には役得やけどなァ」言いたいことだけを自分勝手にベラベラと述べ、ふいっと目線は前へと戻す。ぴぃちくぱぁちく動き口はお気に召さなかったか、強制的に塞がれた唇は言葉を吐き出す事が出来ずモゴモゴと籠もった音を漏らすのみ。表情を盗み見る限り、不利なのは相手。だが告げられた言葉は大抵容認出来るものではなく。むっ、と眉尻上げグイッと己の手で彼の手を引張剥がしては、”べぇ”と舌を覗かせ、抗議を示し。精々己が喋らなくなれば困る事を知れば良い、そんな意地の悪い考えが思い浮かんでは、親指と人差し指でチャックを持つ仕草をし、それを己の左口端から右の口端へと滑らせ、お口チャック状態を示す。更に追い討ちを掛けるように、ツンと顎先逸らし顔を背けて見せる徹底っぷり。このクニに来て真っ先に彼と出会ってから、今迄を振り返っても他の者が入り込む余地が無いほどに彼でいっぱいで。改めて指摘された事実に疑問を抱くどころか、日に日にその好意が増しているのだから寧ろ自信を持つほど。あの時の選択は間違っていなかった、と染めたピンクの一房へ指を添わせつつ「そりゃそうやァ。俺らが会うんはきっと必然で運命やったんやから。このクニに来たんはふーちゃんに会う為やったんやねェ」己の言葉に絶対の信頼を持つ輝かしい笑みを頬へと広げては、鼻に触れた指先をそのまま唇へと滑り下ろし、戯れつくように手で口の形を模しては”ばくっ”との効果音と共に相手の唇へ食い付くように五指で挟み込み。食べたい物のリクエストを聞いた所、返ってきた答えは想像の付かぬ代物。其れへ質問を向ける前に、”あァ、言うてる傍から目キラッキラに輝かせてるやん”と素直に伝えてしまえば気分を害してしまうだろう内容を心内で苦笑と共にポツリと零し。「グレープフルーツのなァ。そら俺も食うてみたいわ。習いに行こかな。にしても…うーん、どっかで聞いた事ある名前やけど…」ライオンとのワードに会った事はない筈だが、と小首傾げるも不意に浮かんだソジュンの顔にピンと記憶が脳裏を掠め。「せや!最近ソジュンの奴がライオン君の料理は凄いってはしゃいでたわァ。こりゃ、益々挨拶がてら食べに行かなアカンわ。ふーちゃんも一緒に食べ行く?」どうせ仕事ばかりで赤の女王に顔もあまり見せていないのだろう。そう予想を立てては、ライオンのご飯を一緒に食べに行くという餌を与え、女王陛下への挨拶もさせてしまおうと、まったりとした笑みの裏に策略めいた算段を張り巡らせる。正座で彼の行動を待ちつつ、色々と思い悩んでいるであろうコロコロと変わる表情を眺めながら愛で。漸く踏ん切りがついたか、其れらしい理由を述べながら頭を預ける姿にクスクスと笑い。膝にかかる重みに愛しさを感じつつも、労わるように頭を撫で。時折、三つ編みを弄ぶようにクルクル触ったりとなんだかんだと接触したがるのは寂しがりや故か。仕事で疲れてはいないだろうか、上から覗き込むように顔近付けては「大丈夫?疲れてないか?あれやったら寝てもてもええからな」と伝え)
(先に喋るなと口を塞ぎ煽ったのは己なのに、いざ張り合う様に喋らない意思を向けられると沈黙に次ぐ沈黙が生まれてしまう。元来の口下手が彼のコミュ力のお陰で助けられていたと知るのが遅すぎたのだ、そよそよ、と時折吹き荒ぶ風の音を心地よく感じることが出来たのは沈黙の中のしん、と静まり返る空気を楽しむ最初の数分だけで。隣に彼がいると言うのに意固地になる様に口を結び黙りこくる様子を時折盗み見れば脇腹のあたりがぞわぞわと違和感にむず痒くなってしまい、何度盗み見てもツンと顔を背けた綺麗な横顔しか見れず。沈黙を切り裂く一言は、と言えど何も浮かんで来ない辺り己の語彙力の欠如に頭を抱える事しか出来なくて。ぐぬぬ、と眉間に皺を刻めば口をへの字に口角を落とし、自ら招いた事にも拘らず困った困ったと表情を曇らせて「―― 。……~ 、」何かを切り出そうと口を開いてひゅ、と酸素を吸い込むも結局体の良い言葉は喉を通る事無く引っ込むばかり。通らない声を煩わしそうに爪を立てて己の喉仏のあたりをガリガリと掻き毟り「__テファン」喉に当てていた指先を滑らせるようにずるりと落とし、綽名では無い名前を呼びかけ「……。___愛してるョ」閃くように浮かんだのは逆転の発想か、普段多くを語る相手の言葉の隙を縫うことが出来ずに中々伝える事の出来ないその言葉を、つんとソッポを向いている彼の頑なな唇を開かせるかはこの際二の次だと、中々言葉で伝えられないその言葉を伝え。然し元来そんな恰好付は柄じゃないのだ、伝える途端にガーッと込み上げる羞恥心に猫背を更に丸くしては膝を抱え込む様に膝を立てそこへ顎を置き。今度は己がいたたまれずに視線を落としては青々と広がる芝生だけを眺める様に目を伏せて俯き。思い掛けない城へのお誘いに意表を喰らった様子で頭を傾け沈黙を生み、行くのが嫌な訳じゃ無いが今日よりも明日と弱っているのだろう彼女を見るのは胸が痛くて敵わない。だからこそ逃げるように顔見世を拒んでしまう己の情けない面を引っ張り出されてしまい、考える様に息を吸い込んで首裏をガシガシと何度か掻いて「俺は――」"遠慮しとく"と今までならば確実に答えていたその一言は、己が一緒に行くと言うだけで恋人はクリスマスプレゼントでも与えられた子供みたいに喜ぶのだろうと言う仮定で引っ込み「付いてってやるヨ」わざとらしく肩を竦ませれば渋々だと言うのを演出する為"仕方ねぇなァ"なんて言葉も添えて。柔かく温かい膝を枕にしてふわふわとした芝生の上に寝転がる、髪に触れる指先のそっとした刺激すら心地よさに拍車を掛けて寝ても良いとの言葉通りにうつら。と睡魔が襲い来て、それが相手と一緒にいるだけで緊張感や神経をとがらせる事からの解放を意味して心穏やかになる気持ちを与えられている証明だと感じながら"く。"と喉を鳴らす様に短く笑い声を零し「俺が寝たらおめぇ、ヒマすんだろ」覗き込む様に近付く気遣い上手の顔をちらりと見やり、身体を起こせばのそりとシートの隣を開ける様な位置で適当なブランケットを丸めそれを枕代わりにし再び寝転がり「膝枕より抱き枕の方が良いんだけどヨ。おめぇは…?」トントン、とあけた隣を示す様に爪先で軽く叩いて片方の口角をゆるりと持ち上げれば不器用なりに相手の事を誘う言葉を選んで伝え)
___!(口を噤んでみたら、思惑通り悩み焦り出す彼の様子。少しばかり罪悪感でチクリと心を傷めるも、普段と違う彼の雰囲気をまだ見ていたいと思うのも本音で。顔は背けたまま、意識だけは真っ直ぐ相手へと向けて。果たしてどんな方法でこの空気を打破してくるのか、内心楽しみに待ち受けていたら、予想に反し投げ込まれた一石は未曾有の破壊力を持つ一言で。呼吸をするのさえ忘れ、時が止まったかのように微動だに出来ず。軈てオイルの切れたロボットのようにぎこちない仕草で振り向いた先__視界に飛び込んできたのは聞こえた言葉が嘘ではない、と証明するかのように縮こまり恥ずかしげに瞳伏せる姿。釣られるようにジワジワと内側から熱がこもり、火照り出す頬。カッカと急上昇する体温になす術はなく、”はぁ〜”と頭を抱え込むようにその場にしゃがんで。髪をセットしていなければ掻き毟りたい衝動に駆られていただろう、其れを前髪をくしゃりと掴み深く息を吐き出す事で何とか耐え。「……もうなんなん。反則やろっ。ふーちゃん、俺の心臓止めてまう気ィ?」言葉だけならば可愛げのない応答だが、其れを打ち消すように声は上擦りほんのり目元まで朱色に染まって。熱を逃がす様に冷えた掌で顔を隠す様に覆うも、彼だけにカッコ付けさせる訳にはいかない、とそっと手をずらし双眸だけチラリと覗かせては、「…俺も愛しとるよ。ホンマ、ふーちゃんに会ってから世界が輝いとるわ」溢れる想い故に多くを語ることが出来ず、ただ其れのみを大切にそっと囁いて。言い慣れない愛の言葉にムズムズと気恥ずかしさを感じ、最後の最後で気障に決める事が出来ず「あー、やっぱ恥っ!何なん俺ら、初々しいにも程があるっちゃうねん。なァ?ま、何ていうか…此れからも宜しゅう頼んます、って事で」空気をぶち破るように大きな声を上げ、ペラペラと流れる様に言葉を喋り出しては宜しゅうとの言葉と共に握手求める様に片手を差し出す。結局決まりきらない己自身に苦い気持ちが込み上げるも、寧ろこの方が己らしくて良いと一層天晴れなほど前向きに捉えて。予想通りに城へのお誘いは受け入れて貰え、満足気に口元に弧を描く。「楽しみやわァ。やっぱ出来る時に色々やっとかんと、中々時間作るんって難しいからな」脳内でいついつに出掛けようかと予定を組み立てつつ、また暫くは仕事が立て込むであろう相手に伺いを立てる様に視線向け。彼が笑った反動で膝に伝わる微細な振動。其れすらも心地良く、つられる様にクスリと笑み。持ちかけられた誘惑は膝枕するよりも甘美で心を溶かすもの。コクリ、と音を立てた喉。今日は心臓がいくつあっても足りない、まるで彼の掌の上で転がされている様で、むっと唇が尖るも、誘惑に勝てる程に強い自制心を持っているわけもなく。いそいそと添わす様に身体を横たえては少しばかりの反撃に「もちろん、ふーちゃんの腕枕付きやろォ?」そんな小さな願い事を一つ。暖かな日差しに、肌を擽る優しい風、更にとっておきの愛しい体温が傍にあれば自然と心は安らぎ、瞼が落ちてくるのは道理で。ふわりと穏やかな眠りにつく前に「…今日は有難うな。久し振りにふーちゃんと過ごせて、めっちゃしあわせ……」何とか掠れる声音で其れだけを言い切って)
(/フラミンゴ君の癒しパワーにやられ眠ってしまいましたので、今回はこれで一旦回収しようかなと思います…‼︎もう、フラミンゴ君が可愛過ぎてキュン死にするところでしたっ。ご馳走様です‼︎←。次ページで連投になってしまいますがフラミンゴ君にあてたソジュンの手紙を投稿させて頂きますねー‼︎次ですが何かご希望が有りましたら是非ともお聞かせ下さいませっ)
フラミンゴ君へ
僕の作ったヘアゴム、気に入ってくれたぁ?
兄ちゃん、前からフラミンゴ君の髪触りたい言うてたから、これでいーっぱい髪括ってもらってなぁ。
あのね、フラミンゴ君…。
これはナイショの話やねんけどね、フラミンゴ君が兄ちゃんの大事な人になってくれて僕とっても嬉しいです。
ずーっと僕らの面倒見てきてくれたから、色々大変やったと思うけど、フラミンゴ君と会ってからの兄ちゃんは、すっごい幸せそうで嬉しいなぁ、て思っててん。
何だかんだで兄ちゃんが甘えられる人ってフラミンゴ君だけなんやろうねぇ。僕らには弱味とか見せんよう強がってたから、兄ちゃんの心の拠り所になってくれてホンマに有難うねぇ。
へへ、こんな事フラミンゴ君に言うたってバレたら怒られるかなぁ?
やから僕とフラミンゴ君だけのヒミツにしててねぇ。
追伸…たまには僕らとも一緒にお昼寝しよぉね。
ソジュンより
(手紙の余白ページに前衛的な画力のフラミンゴとテファンの絵を添えて。)
(/回収有難う御座います…!此方こそテファンくんの可愛さに身悶えしておりました…!もう只管に可愛くて!日々の癒しです…ッ。おしてソジュンくんからの可愛らしいお手紙まで…!もう皆さん可愛らしくて!
次の絡みもどの組み合わせも捨てがたく…!フラミンゴにてソヨンちゃんかソジュンくんと交流を取らせて頂きたいなぁとか!若しくは全く絡んだことの無い組み合わせも魅力的だし…!背後様の希望もあればぜひ!)
(/是非とも二回続けてフラミンゴ君でも良いでしょうかっ‼︎手紙効果も知りたいのでソジュンで此方は絡みにいきたいと思いますー‼︎遊びに連れて行って下さるでも良し、フラミンゴ君が寝てる所にお布団に潜り込んだりとかも楽しそうだなーっと思っている次第ですっ)
(/想像だけでも十分可愛いソジュンくん…!!是非とも後者で絡みたく!それとなく交流文に繋げられるようにフラミンゴを出してみるので使いやすいように弄って下さいませ!)
(つい先日まではハロウィンに沿った雑貨や小物のデザインを、それが終わったと思えば今度は迎えるクリスマスのデザインを。終わったと思えば違うデザインが畳み掛ける繰り返しもようやく形となり暫くは仕事詰の日々から解放されることが見えており、肩の荷が下りた気持ちで布団に入れば眠りに付くまでほんの数秒。泥の様に眠りについて、夢の中では仕事が落ち着いたのだから恋人との時間を作れるとまさに夢心地。冷たい風が吹く季節になれば布団の中がより幸せの天国のようで出る事が叶わずに、部屋の時計が昼過ぎを示そうとも目が覚める事は無く体を丸めるような体制で横向きのまま両方の瞼を落とし。今日という今日は昼が過ぎようと起きるつもりが無いと言う意思の表れなのか、目元にはオレンジにブラックのレースが貼り付けられるなんともハロウィンテイストのアイマスクを装備して規則の正しい寝息を繰り返し)
(カラフルな雑貨が溢れる仮の住処は、普段なら5人も其処で生活している為、賑やかしくて仕方ないのだが本日はそうもいかない様で。既に外出してしまった兄と姉に、姿を見せぬ2人の同居人。ドードー鳥の行方は分からぬものの、フラミンゴならば恐らく部屋で眠っているのだろうと予測を立て。暫く前にフラミンゴが仕事で忙しくしておりあまり喋れていない、と愚痴っていた兄の姿を脳裏で再生しては、強ち予想も外れていない事だろうと自身の考えに自信を持つ。今こそあの作戦を実行する時がきた。すちゃっと勢い良く座っていたソファから立ち上がり、周りをキョロキョロと見渡して誰も居ぬことを確認すると抜き足差し足でフラミンゴの部屋へと向かって。「ふふっ、どうしようかなぁ。タイムリミットは兄ちゃん達が帰ってくる夕方迄やねぇ」クスクスと楽しくて仕方ないとばかりに漏れる笑いは抑えきれず、時折小さな肩を揺らし。偶に声が大きくなりかけては、ぱっと両手で口を塞ぐといった行動を何度か繰り返しつつ、漸く辿り着いた目的の場所。気分は宛らスパイ。慎重に音を立てぬよう部屋の扉を開け、スルリとしなやかな動きで部屋へと入室を果たす。素早く室内をまん丸の目で確認、お目当の対象は幸せそうに布団に包まっており。爪先立ちでベットへ近寄り、ひょいっと覗き込んで見れば可愛らしいアイマスクで覆われてしまった顔と対面して。其れに緩く目尻を垂れさせ、眺めること数分。起きる気配のない様子に満足気にニンマリ笑顔を浮かべては、手始めに器用にも彼の前髪をちょんまげに括って。擽るようにチョンチョンと軽いタッチで鼻先を触ったりと最早好き放題。きっと怒られる事はないだろう、子供ながらの傲慢な考えと強かさを瞳に煌めかせながら、ついに己の身体をすっぽりと布団の中へと納めてしまう。此れで彼が目覚めなければそのまま懐の中でぬくぬくと暖をとるつもり、若し起きるようであれば”あっぷっぷー”との掛け声と共に両手で頬を押し潰した変顔を披露するつもりで)
(/交流文、有難う御座いますー‼︎早速お部屋に忍び込ませましたのでよろしくお願いしますっ)
___。(時折掠める感覚に眉間の皺を深く刻み寝言と言うよりも呻き声の様にしゃがれ声を途切れる様に上げ、少しずつ深い睡眠の中にいた意識を引っ張り上げられると昼間でも安定した暗さを与えるアイマスクと目の隙間に指を入れてグイとそれを額に持ち上げ、未だぼんやりとする意識の中で布団の中に潜り込む"誰か"の存在をボーとするように眺める事数秒。未だ重たい瞼を持ち上げれば朧気た意識の中でも布団の中に潜り込むかもしれないと浮かぶ人物は恋人ただ一人、項の辺りへ片手を移動させればそのままガシガシと後頭部を数回掻いて意識を少しずつ鮮明な物に変え「綿菓子ィ――…。寝てる時くらいホっとけ……よォ」言葉の途中に欠伸を漏らし、寝起きのドライアイが欠伸の涙でじんわりと潤うのを感じつつガバッと被せる布団を捲り。パチクリ、と意表を突かれた思いに至るのも無理はなく。布団をめくればいるはずの恋人は居らず、居たのは恋人の弟でありな尚且つ変顔を披露している。思わずあんぐり、と口を開けば落ち着くためにもトントントンと己の眉間辺りを人差し指の爪を使い繰り返し叩くように触れて"ア゛ァ゛"と状況を把握すべく唸り声を零し。「戻ンなくなるぜ」何よりも先ず先に口を突いたのは変顔を披露している相手への注意喚起、聞きたいことも疑問も多くあるがそれは一先ず後回し。額に避けていたアイマスクを外す為グイと持ち上げた所で普段は無いちょんまげが作られている事に気が付いて「・・・。」再度ぱちくり、瞬けば「コラ、悪戯坊主。」しゅるりと括られるゴムを滑らせるように外してからぺしりと注意の意味合いを込めデコピンを喰らわせて。寝起きの身体をバキバキと骨の音を鳴らす様に起こすと「オハヨ」と遅くなってしまったが一緒で暮らしているのだから、と慢心のままに挨拶の言葉を伝えて。眉尻を落とし困ったような表情とは不釣り合いに片方の口角を持ち上げると「起こして来いって言われたかァ?」彼が此処に来ていると言う事は恋人然り同居人然りに依頼を受けたと言うのが一番想像に容易く少し首を傾ければ此処に居る理由を問い掛ける様に尋ねかけて)
(暖かな腕の中で微睡み欠伸が出そうになるも、動きを見せ始めた目の前の彼に眠気は覚め、視線は釘付けになるばかり。目覚めと共にタイミングを合わせて披露した変顔は成功した模様。二度の驚きの表情に嬉し気にへにゃりと頬を緩ませたのは束の間、指摘された内容に素直に両手を顔から離し、崩れるチョンマゲには残念だとばかりに眉尻を下げる。額にパチンと感じる衝撃にパチパチと瞬きを数度、普段の己ならばここぞとばかりに泣き真似をし、その代償におねだりの一つでも叶えてもらうところ。だが相手がフラミンゴとなると違うようで、瞬く間に瞳は潤むどころか正反対に輝き出すばかり。額に片手を当てたまま興奮を表すように布団の中をゴロゴロ転げ回り、パタパタと足を上下に動かして。「うっわぁー、フラミンゴ君にデコピンして貰ったぁ。兄ちゃんに自慢しよーっと。おはよぉ、仕事は終わったのん?」喜びの声をあげた後、マイペースにのんびりとした調子で朝の挨拶を返し。転がる事で空いてしまった距離を埋めるよう、再度ピタリとくっ付いては、次に意識が向くのはアイマスクで。手を伸ばし奪うように彼の頭から外してしまうと今度は己の目を覆うように装着して見せて。「へへ、どう?似合ってるやろかぁ?これのデザインもフラミンゴ君がしたのん?可愛えねぇ」コロコロと話題があっちこっちに転じるのは最早お家柄か、気分の赴くままに喋りたいことを口から零す。当然の疑問であろう、尋ねられた疑問にアイマスクを額まで押し上げ、現れた垂れ目で真っ直ぐ相手の瞳を見つめては、勿体ぶるように”ぶっぶー。ハズレー”とのみ先ずは返答を。ベットの上で両手を使って頬杖をつき、ニンマリ笑顔を浮かべては可愛らしく小首傾げてみて。「兄ちゃん達は今出掛けとるよぉ。だからねぇ、今日は僕がフラミンゴ君を独り占めするんやぁ。だめ?」断られる事など無いだろう、幼い故の驕った考えと、望みを実行すべく忙しなく稼働する脳細胞。己の外面に騙される、といつか他人に言われた言葉、其れさえも武器にして生きてきた強かさを瞳の奥にひっそりと潜ませて。今度は計算して瞳を潤ませるとうるうると幼さを前面に押し出した純真な眼差しを注ぎ。勿論断られても怒られない程度にはへばり付く気満々で)
――自慢になんざ成らねェよ(行ったデコピンに対して大凡見せられるべきじゃないリアクションを披露され、剰え自慢すると宣われると自分の中の常識とはかけ離れ過ぎた言葉や反応の一つずつにパッパと片手を払うように揺らしてから訂正をするような口ぶりで返事を行い、己から離されたアイマスクを最初こそぼんやり眺めていたが"ストップ"とその行動を咎める様に口より先に行動で手の平をピンと指先まで伸ばして向ける事で伝え「それ、サンプル品で何個かあるから綺麗なのやるョ。使っても使わなくても良いし」枕元の引き出しを引けば今し方つけていたオレンジの他に紫や濃いピンクとシーズンもののデザインの為使い捨て感覚でと言う様に「一枚ずつ三人で分けろヨ。もし要らねーっつったらお前が全部貰って良いし、お前が要らなかったら俺ンとこに戻して良いから」まだビニールに詰められる未使用品の三色のそれを相手に渡せば「オレンジ、似合ってるぜ」ク。と喉を鳴らすように小さく笑い飛ばし顎を使いツイと相手の額に在るアイマスクを示してから言葉を添えて。此処に来ている理由が予想外の物であると教えられれば動向を開くように目を大きくしてから素っ頓狂な短い声を上げ「――はァ!?。……、駄目じゃねェけどヨ。俺といても面白いコトなァんもねぇよ」素早い動きで浅い瞬きを何度か繰り返し、とは言え蔑ろにする気も無く「お前も兄貴に似て変わった趣味してンなァ」ふは、と噴き出してしまったのは仕方が無いだろう。態々独り占めした所で時間を溝に捨てるようなものの己との過ごす一日を、こうも望まれる様な眼差しで伝えられてしまったのだから。筋張る手の平を伸ばせばクシャリと彼の頭を軽く撫でて「良いぜ、今日は俺の時間をやるよ。仕事が片付いて機嫌が良いんだ」腕を伸ばせば体の凝りを解すようにストレッチを、それから起き上がり「リビング行こうぜ。此処は面白ェもんが何もねぇから」ツイツイ、と立ち上がった姿で扉を指さし誘い掛ける様に言葉を続け)
(ふるふると喜びに震えていた身体は、心底疑問に思っているような彼の発言に水を差されてしまう。逆に驚いたと言わんばかりに、零れ落ちそうなほど目を見開き。次いで”えー!?”と驚嘆示せば「フラミンゴ君、今更何言うてるのん。ココだけの話、僕等いーっつも3人揃ったらフラミンゴ君の話してるねんでぇ。今日は寝癖可愛かったとか、何時もより頑張ってご飯食べてたとか」語り出すと内容は尽きず、一つずつ指を立てながら彼是と知らぬ所で噂されていた情報の一部分だけを開示。特に其れが悪い行為とは思っておらず、寧ろ開き直るようにケロリとした表情浮かべては、”知らんかったぁ?”と問い掛ける始末。渡された三種類のアイマスクを繁々と眺め、己の額にズラされていたアイマスク外しては彼の手へと返す。「僕はフラミンゴ君の御古でもええねんけどねぇ。でもそんな事したら、兄ちゃんからごっつい目で見られるからなぁ…」名残惜しげにフラミンゴの使用していたアイマスクを眺め、軈て踏ん切りをつけるように切なげな吐息と共に肩を落とす。だが、未使用品でも貰えた事が嬉しく、気を取り直すように、にぱっと笑顔弾けさせては己はちゃっかりと褒めて貰えたオレンジ色を懐へと仕舞い。「へへ、ありがとぉ。兄ちゃんもソヨンも喜ぶわぁ。今日はみんなでアイマスク着けて一緒に寝よぉね?」暗に彼に返すといった未来はないだろう事を伝えつつ、ちゃっかり今晩の添い寝相手に彼も誘う用意周到さ。頭を撫でられる感触に擽ったげに片目を細め、自然口許は緩み。受け入れられた要求に、彼の気が変わらぬうちに、といそいそとベッドから飛び降りては彼の上機嫌に便乗するように”んっ”と両手を前に差し出し「リビングまで負んぶー!」と甘ったれた声音でまず一つ目の願い事を。果たして細い彼の体力でそれが可能なのか、一瞬掠めた疑問はこの際無視してしまい。無論、無理強いするつもりはなく断られた場合はランクを下げて腕組みを要求するつもり)
――~~。(前以た情報として恋人を通し己が思っている以上に双子から嫌われていないと言う事は聞いていたが、それを上回る程の大げさな情報で好意を向けられてしまえば嬉しさが簡単にキャパオーバーを見せてしまい。勿論、この感情の半分ほどでも素直に表現することが出来れば誤解の云々を招かない生き易い世の中になるのかもしれないが、生憎と嬉しい感情を少しも素直に表に出すことが出来ずに緩みそうになる唇を口内で歯を立てる事で律し、込み上げる様な羞恥心と喜ばしい照れで生じる体温の上昇をなんとかやり過ごし「わかったわかった、もうわかった」とこれ以上トークテーマに己が上がっていると言う事実を聞くのは気恥ずかしいとばかりに言葉を止めて。未使用のアイマスクを手渡した際に伝えられた内容とは面白いほどに納得が行きその情景すら想像の付くほどで"確かに"と言葉で返す代わりに縦に頭を何度か揺らし。確りと約束を取り付けられたそれに否定も肯定も返す間が無く、言葉に詰まってしまった原因は送られた要望の為で。情けない自負だが人を一人背負ってリビングまで向かう自信が無い、ただ運べなくて笑い話になるだけならば未だ良いが何よりも相手を背負ったまま転んででもしまえば怪我は免れないだろうとストップを示すべく両手を胸元で揃え「それはドードーが帰ってきたらソッチに頼めヨ。俺には無理だ無理」情けないことは重々承知、それでも怪我を防ぐのが大事だと優劣を付けたうえで「そんかしパンケーキ焼いてやるョ。お前背負ったら腕が痛くて焼けねぇから背負うのは我慢な」我ながらいい名案だと一度頷き自画自賛、差し出されたその手を取り握ってから引くように歩みを進めて、「城の奴らは元気かァ?ライオンの飯暫く食ってねぇや」最近城に通っていると言う彼の情報を思い出せば"そうだ"と言う様に前置きを置いてから尋ねかける様に声を掛けて)
(唇を噛み締め何かを耐えるような表情。告げられる内容にピンと彼の心情を慮っては、「はぁい。フラミンゴ君に僕等の愛も伝わった事やし、其れで良しとするわぁ」未だ未だ秘蔵されている内容はあっさり喉の奥へと仕舞い、ふふと小さく笑い漏らしては、ひょこひょこと彼の隣へとピタリと歩み寄り、自身より上背のある相手の顔を見上げ。そっと窺うように首を傾げ「…もし不安なったら何時でも声掛けてねぇ。フラミンゴ君だけには特別にヒミツを教えてあげるから」潜めた声音で囁きを。普段は無邪気に輝く瞳はどこか大人びた静謐さを滲ませ。どこか引っ込み思案で自分の気持ちを表出する事を苦手とする彼と兄の関係を優しく見守り、自分なりに支えるつもりで。案の定、負んぶは却下されてしまった。然しそれを差し引いてもお釣りがくるくらい魅力的な内容を提示されては、駆け引きのために告げた言葉は思った以上に効力を発揮した事を知る。表向きは”ちぇ”と唇尖らせ残念がる素振りを見せ「ならフラミンゴ君からもドードー君に頼んでねぇ。あ!ドードー君にもアイマスク着けてもらって今日はみんなで寝よぉ。枕投げとかして遊んだら怒られるやろかぁ?」拗ねていたと見せかけては、次の瞬間にはキラリと表情明るくし、名案だとばかりに願いを述べ。1人だけ除け者は可哀想だ、其れを名目に提案はしてみるものの、只々己がみんなとくっ付いて寝たいだけ。誘導するように取られた手に目尻緩め、”わぁーい”と無邪気な歓声上げては戯れるように腕に絡みつき。今日は煩い兄も姉も居ない、居るのはお菓子好きの彼だけ。きっと咎められはしないだろう、その打算から「なぁなぁ、パンケーキにたっぷりクリーム乗せて欲しい!其れからフルーツも!あ、あとチョコも付けよーぉ」彼是と注文を付けて。きっと帰ってきた彼等に見られたら虫歯になるやら何やら、と説教されかれない甘味のオンパレード。鬼の居ぬ間に、とばかりに悪戯げに笑んでは目の前の彼も共犯者にしようと”パンケーキ完成したら半分こにして食べようねぇ”と誘惑を持ち掛けるズル賢さ。ルンルンとスキップしそうな程気持ちは高揚し、下手な鼻唄を奏でながらリビングへの道を歩いて。その途中、投げ掛けられた質問には斜め上に視線を飛ばし「うーん、他のお城の人達は分からんけど、ライオン君は元気やったよぉ。ライオン君の口振りから、多分ユニコーン君って人も元気やと思うわぁ。せや、この前ライオン君が作ってくれたフルーツサンド食べたんやけど、めっちゃ美味しかったぁ!もうほっぺがふわぁ〜って。食べたら幸せでへにゃーってなってねぇ、そんで嬉しくてわぁ〜って感じで」彼に良い情報を知らせたいが近況を知っているのはライオン1人のみ。眉尻下げ申し訳なげに前置きをした後、何とか他に伝えられることはないかと模索し、丁度話題に出ていたユニコーンの事も伝えて。ご飯、とのキーワードには、ぱぁと金色の瞳を明るくさせ大袈裟な迄の身振り手振りで何とか美味しさを表現しようと。然し語彙力が足りないのか、口から出るのは感覚的で意味を成さぬ擬音ばかり)
(まるで様々な面が何層にもなって姿を隠しているように、子供染みた雰囲気が一転して大人びたと言うのか。くるりと姿を変えてしまうその様子は己の恋人にも似通う面があり、唇の先を嘴の様に少し尖らせてから「さんきゅう」と短いながらに返事を返し。ドードーの話題になれば先ずあいつは俺が頼まなくてもお前が頼めば喜んで何回でも背負ってくれる、だとか、誘わなくても全員で寝てたら当たり前の顔して混ざって来る、だとか、ツッコミの様に合の手感覚で返したい言葉はパッパと浮上するのに肝心の口を挟むタイミングを見失って。指先で己の口元をポリポリと掻けば"そーだなァ"と結局は相槌の様な返事だけに留まる事となり。パンケーキの全貌が見えてくるような提案を最後までしっかりと聞き入れば「―――。」普段こそ伏せられて弱弱しく惨めですらある瞳を、魅力的な持ちかけによってイキイキと好奇心で輝かせれば喜色満面と歯を見せる様に"にー"と笑みを浮かべて「今、俺とお前しか居ねェんだろ?……ぜーんぶやろうぜ」他の事となれば確りと厳しく目を光らせることだって出来るが、如何せんスイーツの事となればそうはいかない。寧ろ鬼の居ぬ間に宴じゃ!そう言い兼ねない物言いで「パンケーキ、色付けてカラフルにして何段も重ねて大きいの作ろうなァ」共犯に仕立て上げるのは寧ろ己だと言わんばかり、楽しむ様に提案を持ち上げて。リビングに付けば繋いでいた腕を離してから先ずは貰ったヘアゴムで髪を一纏めにし、キッチンに置いてあるエプロンを付けて材料を揃え。作業の傍らにて近状を教えられれば何よりも空腹を煽るようなフルーツサンドの情報に「わかる、わかる。美味ェよなァ」擬音を用いて教えてくれるその気持ちが十分すぎる程に伝わってウンウンと頭を縦に揺らし何度か頷いてから「えぇっと……したら、これが綺麗になるまで混ぜて貰って良いかァ?」透明ボウルの中にほとんど感覚ですと言わんばかりな大雑把な分量で粉や卵牛乳を注ぎ、包丁は危ないから己が扱うとして指示を出し。普段料理をする事が少ない為手慣れているとは世辞にも言い難い手付きで数種類フルーツを選べばそれをカットして。カットしたフルーツを皿に入れて冷蔵庫へ戻してから相手の状況をちらりと盗み見て「お、上手上手。それを分けて……何色にする?」3つのボウルに分けてからタタン、と並べる様に着色料を数種類披露して尋ねかけ)
(告げられた感謝の念には、ただ静かに笑む事で返答とし。ぺらぺらと兄譲りの弾丸トークで喋りすぎてしまったか、彼から口を挟まれる事もなく、済し崩し的に今晩のお泊まり会の予定が決まり。彼等が帰って来たら、此処ぞとばかりに勿体振り、盛大に発表するつもりで。今から皆の反応を考えると何だか楽しく、クスクスと忍笑いを漏らし。持ちかけた悪事はすんなりと受け入れられる所か、寧ろ率先して案に乗ってくる。目前の笑みは見間違いでなければ、今迄で一番輝いているように見えるのは気のせいか。時折兄と出掛けた際に、彼是と理由を付けてはフラミンゴへお土産のお菓子を買って帰っているのはこの笑顔が見たい故か。何と無くその辺の事情を察しては”ふぅん、兄ちゃんの弱みも握ってもたぁ”と胸中で呟き。パンケーキも食べられ、兄への切り札も思わぬ形で露呈させてしまえば、表向きはパンケーキが食べられることに可愛らしい笑みを浮かべるも、その裏では一石二鳥と考えている有様。己が渡したヘアゴムが早速使われている場面を目にしてはへにゃりと嬉しげに目尻緩め「わぁ、フラミンゴ君使ってくれてるんやねぇ。嬉しいわぁ。ドードー君にはハットに着けれるバッチをね、作ってみたんやけど気に入ってくれると思う?あ、今度2人の服に刺繍させて欲しいってソヨンと話しててん。どうやろかぁ?」幼い頃よりソヨンの趣味に付き合って様々なものを作成してきたからか、己自身も暇があれば何か作ってしまうのは最早暇潰しの一種で。以前自分達が着ているような刺繍を施した服を2人が着てくれらば絶対格好良いと話していた事を思い出しては、語尾だけは尋ねる形で伺いを立てる。頼まれごとには、むんっと腕捲りをして小さな力瘤を作ってみせては”任せてぇ”と息巻き、透明ボウルを受け取るとカシャカシャと音を立てながら泡立てていく。中々綺麗に繊細な泡を作ることが出来ず”う〜”と唇をへの字に曲げ、飽きっぽい性格がひょっこりと表に出かけるも、タイミングを読んだかのように掛けられた鼓舞の言葉。現金なもので忽ちやる気モードは再燃、にっこり笑顔で作業続け。出来上がったボウルの中身はテーブルの上に三つに分けられて置かれる。続いて見せられた着色料を其々一つずつ眺め、考えるまでもなくぱっと顔を上げては「全部ぅ!カラフルにしよぉ。あ!僕チョコレートでフラミンゴ君のお顔描いてあげるねぇ」キラキラと宝石のように輝く瞳で当たり前かのように全種類を選択。彼との料理にワクワクと心躍らせ、無邪気な瞳で見上げては”次は?次は?”と急かすような声を掛け)
(頭に浮かぶパンケーキは生クリームや色とりどりのフルーツがたっぷりでナイフを使い半分に割ればカラフルな生地が顔を出す、勿論、己の不器用さを思い直せばその通りの完成品が出来るとは思っていないが。それでも、注意を受ける事無く同じような感覚で出来上がりに思いを馳せるのは今隣にいる彼が適任だとどうして気が付かなかったのか。少し多めの分量で用意をして恋人と妹、同居人の家主にも残して置いてやろうと想像だけは仕上がりも又一人前。日向の猫宛らに眼を細めて___そんな折にてヘアゴムに話題が移動すれば細めた瞳を開き無し、少しだけ照れくさそうに不器用なりと笑みを浮かべれば「イイ仕上がりだから使わなきゃ勿体ねェよ。アリガトな」決して堂々とした喋り口ではないが、心からの気持ちが不意に零れると言ったそんな声色で嬉しかった旨を伝えて。続いて刺繍と聞けば反射的に頭に思い描かれるのは矢張り焦がれる恋人の服に刻まれるそのデザインで「それ、俺もいつか頼みたいって思ってた」ぼろり、指先をゆるりと曲げた人差し指で彼の事を指差すと伺うようなその言葉を少しばかり食い気味に遮り「俺もドラゴンとかモンスターとか、強そうなの入れたかったンだ。」尖らせた唇からひゅう、と口笛の音を鳴らせばもし頼むならと温めていたそのイメージを「色は派手な奴で目立つのが良いから、……今度ゆっくり決めるなァ」最初こそ勢いのままに思い描くそれらをツラリツラリと綴りかけたが、途中でそんな己に気が付き途端に羞恥を抱き口を一の字に結びバツが悪そうに黙る間を数秒作り冷静になる様に後者を答え。思い描いていた通りに全部、との返事が返ってくればそう来なければとの思いのままに赤、黄色、青の三色を一つずつのボウルに混ぜて、無邪気な目で見られれば連想するのは恋人の姿。何をしていても姿を重ねてしまうのだから己の下手惚れ具合も相当だと自覚を強め「格好よく描いてくれョ」とチョコレートの案に茶々を入れてから「ア゛ァ゛ー……お前焼くの出来るかァ?」作業のメインでも有る其れを己がやるのも良いが折角ならば一緒の方が達成感が有るだろう、何はともあれ彼の意見もと確認を取る様に尋ねてからフライパンを温めると"こォするんだ"と先ずは青色の生地をお玉一杯分熱したフライパンへ、暫くしてできたのは矢張り恋人や同居人が作る料理とは違い不格好で形が良いとは言い辛い物。少しばかり表情を苦々しく歪め、浮かぶ負けず嫌いの気持ちのみで「ク、クリームで覆えば問題ねェよ」と自己弁解の言葉をしどろもどろに呟いて)
トピック検索 |