Shall We Dreaming ？ / 非募集

>三月兎


む、それもそうやね。怒ったりはせんかな…？悪戯する時は三月兎ちゃんも傍に居ってね？（確かに彼の言葉にも一理ある、とコクリと一度頷き。未だ出会ったことのない人物の為、好奇心と少しばかりの恐怖を織り交ぜてちらり、と彼に視線くれながら顔の前で小さく両手合わせ、ドッキリのお誘いを行う。若し此れで怒られても三月兎と2人ならば大丈夫、と何の根拠もなく思って。揺れる耳に嫌でも目は惹きつけられて。ぴょこぴょこ動く動作に合わせて目は忙しなくきょろきょろと。素気無く返された台詞は、”やっぱり”と肩を悄気させるも、続く妥協とも取れる提案に希望を見出して。ぱっ、と喜びの衝動のままに相手の片手を両手できゅっと握り「え？ホンマ？やったー！ごっつ美味しいご飯作ったるねっ！三月兎ちゃんは、何が好き？」こうなれば彼が満足する料理を作り、心行くまで兎耳を撫でたいもの。そうと決まれば早速、とばかりに彼の好みをリサーチし出し。ディーへのピアスが何とか形になりそうだ、とガラスボールを見つつ一安心している所に尋ねられた質問。それや、とばかりにピッと彼に人差し指を向け「そう！それにも困っててん！丁度ピアスの話しとった時にダムちゃん居らんかったんよ。ディーちゃんにもお揃いがええか聞くん忘れとってんよ」どうするべきか、ほとほと困ったと言わんばかりに眉尻を下げ、下唇を尖らせる。うんうん、唸りながら視線を宙に逃がし。だが1人だけプレゼントを貰っても良い気はしないだろう、後日ダムにも何か贈ろうか。「今度ダムちゃんに会うた時にでも聞いてみよかなー。どうせ作るならダムちゃんの好みに合わせたいし」それが良い、と自己完結させるも、歳上の彼の考えも聞きたいのか首を傾げて”三月兎ちゃんは、どう思う？”と投げ掛ける。使い道が自由ならば、帰り道に店により額縁でも買って飾ろう。彼ほどの画家だ、何かサインとかはないのだろうか。「なぁなぁ、三月兎ちゃんが描いたっていうサインとかないのん？あったら此れにも書いてー！」まるでアイドルにサインを強請るファンのようにスケッチ画を両手で大切そうに差し出し反応待ち。隙だらけ、と言われては反論すべく口を開くも、吹き出すように笑う彼の思わぬ姿に二の句が告げず。「もー。ええもん。三月兎ちゃんが過ごしやすい雰囲気出すからあかんねん」お手上げとばかりにヒラリと両手上げ、挙げ句の果てに彼の所為だと押し付けて。ノック音に彼の目線につられる様にそちらへと視線向けて。妹、と紹介された際にぺこり、と頭を下げる）



>帽子屋


お邪魔してます。えっと、テファンの妹のソヨン言います。ようお兄やフラミンゴちゃん達から話聞いてます（座っていた椅子から立ち上がり、彼に向けて一礼して。噂通りのお洒落な装いにウズウズと好奇心が刺激されるも、掛けられた心配の言葉にはっ、と我に返ってはコクリと一度頷き。知らぬ所で目の前の彼にも自分達兄弟の心配を掛けていたらしい。優しい心遣いに応えるように、元気いっぱいに笑み浮かべては「無事お兄とは会えました！」と報告をして。初対面なのに、兄や他の住人から話を伺っていたために、初めて会った気がせず。自然に人を気遣える仕草やお洒落な着こなし、まさしく理想のお姉ちゃんのようである。此れを彼に伝えてしまっては気分を害してしまうだろうか。”お菓子”との単語に丁度よく小腹が鳴っては照れたように肩竦め、「おおきに。お菓子めっちゃ楽しみ」と言葉添え。扉の外へ消えていく後ろ姿に手を振り返して、完全に扉が閉まった後に、ポソリと「うわー、めっちゃお洒落さん！あんなお姉ちゃん欲しい」と零し。一旦荷物はアトリエに置いていった方が良いだろうか、と三月兎の方を窺い見。「そういや、眠り鼠ちゃんは今日は居らんのかな？」先程話題に出ていたもう1人の住人の名を出しては散らかした作業机の上を片し始める）

野菜が好き、レタスとかミツバとかブロッコリーも。ラディッシュも好きだし、キャロットも(料理に関して前向きな言葉が聞けると有難い事この上なく、更には好みを聞いてくれるその気配りに遠慮することなく自分が好きな物を伝え「ウチ、誰も料理できないから買ってくるものばかりなんだ。偶に城にご馳走になりに行くけど、……後は手軽にサラダくらい」男所帯だからなのかもしれないが、各々が自己の世界に籠る自分たちにとって下手をすればお茶会でお菓子を摘まんで終わりなんて言うのもザラのこと、食事が楽しい事と意識はあるが自分で作っても美味しくできずに食材を殺してしまう為に自分で作るのは大凡料理とは言えない野菜を切って皿にのせた物くらい。そんな食生活であれば好きな食べ物を聞かれても料理名ではなく食材しか出てこなくて。双子の内一人の名前しか上がらなかった理由を聞けばすぐに納得し「へぇ、だからだ。――多分、ディーだけが貰ったって聞いたらダムは拗ねて暫く面倒だと思うよ」肩を竦めては想像し、普段大人ぶり落ち着いた奴が拗ねること程面倒なことは無いと頭を左右に振り。「ピアスは分からないけど、似たようなデザインのイヤリングとかイヤーカフなら喜ぶんじゃないかな。ダムなら無くすこと無いだろうし」その場に居たなら開けないと怖気づいたところでディーに茶化されて開ける事になるだろうし、後々にディーだけがピアスをしていると気付けば釣られて開けに行くことは想像に容易く、それでも万が一に開けないと言ったとして何方かなら使える。それに几帳面な性分の彼ならば物を無くすことは考えられない、と一つの提案として指を立てつつ持ち掛けて。渡したのは所謂ラフのような時間つぶしに行うリフレッシュを意味合いにしたもの、にも関わらずサインまで求められれば悪い気はしないが申し訳なさも一応は感じ「サインなんて、＿＿＿今ここで描いてたんだから要らないよ」必要ないと告げながらも差し出される其れを無視することは出来ず"March Hare"とサイン代わりに隅の方に書き込んで。扉が閉まればお姉ちゃんと彼を称したその言葉に「それ、本人に言ってごらん。きっと喜んでいつもより良い紅茶を出してくれるから」きっと今頃客人を持て成すべく庭の会場を整えてるのだろうその様子は簡単に想像が出来て「荷物、置いといて良いよ。双子に使うやつ、好きなのこれに入れて持ってけるように纏めたら良い」中身の入っていない小さなキャンディー缶を取り出せば本来の目的であるパーツ探しに使える様にと渡して、「眠り鼠ならきっとお気に入りの席でぐっすりなんじゃないかな。今朝見た時はそうだったから」マイペースな動きで出したものを片付けながら彼女がまだ会っていないその姿を思い浮かべ、「僕たちも行こうか」片付けば静かに微笑んでから扉に手を掛け「早くしないと置いてくよ」なんてレディーファーストの欠片も無い急かし言葉を残し)

野菜が好きやなんて、めっちゃええ子！ロールレタスとかどうやろか？そん中に挽肉と玉ねぎと人参いれて。後はブロッコリーとかならグラタンとか？（好きな食材をうんうんと相槌打ちながら聞き。ぱっと思いついたレシピを口に出しては提案行い、「お肉はあんまりやろか？」と彼の反応でレシピの修正を行わなければ、と考え。野菜が好きとなれば矢張りサラダがメインになってくるが同じ味ばかりでは詰まらない、と「サラダのドレッシング、どんなんが好きとかある？あれやったら何個か瓶に詰めて持ってこよかなー」せめてドレッシングで味を変え楽しめるように何個かのドレッシングのレシピを脳裏に描く。普段食べる物が買ってくるものばかり、と聞けばより一層やる気は漲り、美味しいものを食べさせたいとの思いは強まるばかり。双子へのピアスに関してスラスラと述べられる彼の見解。流石知り合いというべきか、以前少しだけ喋ったダムはディーに比べると知的で物分かりの良い雰囲気を醸し出しており、拗ねたりするような性格には見えなかったが、そんな一面もあるのか、と関心を寄せる。「へぇ〜、ダムちゃん拗ねてまう事あるねんね。ならやっぱりお揃いのんあげよかな。ダムちゃんの方はイヤリングにして、後でピアスの方が良さそうやったら金具だけ変えることにするわー」あんなに悩んでいた事案も彼に相談すればあっさりと解決してしまい。”おおー、流石！”と感嘆の声と共に手をパチパチ。差し出した似顔絵にサラサラと要望通り、彼の名が記されてはニマニマと緩む頬もそのままに、じぃと絵を見つめる。「折角三月兎ちゃんがうちの似顔絵描いてくれたんやもん。サインももうとかな勿体無いやん！」次はいつこんなチャンスが巡ってくるか分からない、更に言うならば物心ついてから似顔絵を描いてもらった事もない為、大層この絵が気に入ってしまい。いそいそ、と折り曲げぬよう大事に机の上に荷物と共に置いて。初対面でいきなり”お姉ちゃん”と称すなど如何なものか、その葛藤を見越したように告げられた言葉に勇気を出しもらい。「そうやろか？いきなり言うて迷惑やない？」再度念を押すように尋ねつつ、心の中では帽子屋にそう呼んでよいか聞いてみようとの意思がジワジワと強まる。渡されたキャンディー缶に本日の目当ての品であるパーツを何個か入れてはスケッチ画と共に机の一角に置いて。お茶会、と称される場に出向けばやりたい事はいっぱいだ。先ずは帽子屋に姉と呼ぶ許可を貰い、次いで眠り鼠がいれば悪戯出来そうか様子を伺おう、と楽しい想像にふふっと溢れる笑い声。急かされる言葉にも”はーい、今行く！”と元気よく返事をし、弾む足取りで彼の名待つ扉まで駆け寄って）めっちゃ楽しみ！三月兎ちゃんはお茶会のお菓子、何れが一番好きなん？

(まさか"いいこ"と称されるとは予想外でありコツンと星でも落ちて来た様な小さな衝撃を受けつつ、何よりも好きな食材を上げただけで料理名が直ぐ提案できるその様子に本当に料理を行っていて得意なのかと失礼にも感心し、加えてはメニューを更に煮詰めるべく材料の確認をされれば頭を左右に揺らしてから「食べ物の嫌いは特にないよ、――あ。でも、辛すぎるのは苦手かな」手料理を食べれるとなれば自分もだが同居人もさぞや喜ぶだろうと想像が付き、偏食が無い事を伝えれば「楽しみにしてる」言葉其の儘素直な気持ちと言う様子で手料理が当たる事を待ち侘びる様子で"頼むね"と撫でると言うよりは軽い力でトンと触れる様に彼女の背に手を触れさせて。双子の違いとして彼女が述べた印象に確かにと頭を縦に揺らしてから「そう見えるかもしれないけど、二人とも中身はそっくりだよ」両手の人差し指を一本ずつ立てれば「ディーの方が構ってちゃんみたいだけど、ダムも大概だし。ダムの方が考え方が大人だと思いきやディーの方が先を見てるし」ディーの話をする際には右手の立てた人差し指を、ダムの話の際には左手の人差し指を随時少し持ち上げて。熱中して作品制作に向かう真剣な顔が綺麗だったから、そのシーンを切り抜いて残したかった似顔絵を社交辞令ではなく本心で喜んでくれていると伝われば少し照れくさく、青色の水性ペンを手に持って緩んだままの表情へペン先を伸ばし、柔かくふっくらとした彼女の頬へ遠慮なく同じサインをサラサラと書き残し。ははっ、と声を上げて悪戯めかした笑顔を浮かべると「どっちが絵か分からないから、どっちにも書いとくよ」画用紙には隅の方、彼女には頬と書き分けをしている時点で後付けの言い訳を。キュとペンにキャップを被せて抱きかけた照れくささを強引に悪ふざけに持って行き。アトリエを出れば問い掛けられた質問に考える様に少し間を置いて「どれも、美味しすぎるって事も無いけど不味いってこともない。……どれもこんなもんか、って感じだな」肩を竦ませれば可も無く不可も無くと思う菓子に素直すぎる意見を返し、「今日は有ったかわからないけど。＿＿紅茶のパウンドケーキはその中でも美味しかったかな」ふむ。と改めて何が好きかを問われれば案外分りかねる物なのかと実感しつつ言葉を添えて、お茶会の会場に着くと自分の席に先に腰を下ろし「こっちが帽子屋、こっちが眠り鼠。こっちがソヨン」丁度準備が終わった様子で出迎える帽子屋を示し、次にはテーブルに突っ伏して眠る眠り鼠を、最後はそんな二人に紹介すべく彼女のことを順番に指さして説明して行き)

帽子屋：良い所にきたね、丁度いま仕度が終わったところ(紅茶の蒸らし時間も終えれば人数分のティーカップに紅茶をトトトと注いでいる時、二人の姿が現れるとニ、と口角を持ち上げて出迎えて。三月兎の口により紹介が終われば一層と笑みを強めてから「宜しく、ソヨン。折角来てくれたのに寝ててゴメンなさいね、寝てる時は何したって起きないの」眉尻を落として困ったように笑い飛ばしヤレヤレと頭を揺らして眠り鼠のことを代わりに謝り。空いている席を示してから「好きな所に座って頂戴、」と彼女の座る席を案内するべく言葉を掛けて、「ちょっと。アンタ、――本トにごめんなさいね、意地悪ばっかりだったでしょ。可哀想に」頬にされた三月兎のサインに気付けばギョっと瞳を大きく見開いて大変大変と手拭を差し出して、キと睨むような目つきで三月兎を見れば業とチクチクと言い聞かせる様に言葉を続けて)

>三月兎


辛すぎるんはアカンのやね。他の2人もロールレタスとグラタン大丈夫やろか？（特に好き嫌いがないと聞けば作り手としては作り甲斐がある。背に優しく触れた掌に答えるように、くっと片腕を持ち上げ力瘤つくる仕草しては”任せてえや”と自信満々に返答。手料理を振る舞うとなれば、早速今日の帰りに食材でも買って帰ろうか。「いつ作って持ってこよか？」彼等の予定もあるだろう、と都合の良い日を確認しポンポンと話を決めていく。両方の人差し指が交互に動く様子にチラチラと視線をくれつつ、説明される内容に双子の新たな一面を垣間見る。矢張り少し接しただけでは分からぬ彼等の魅力に楽しげにうんうん相槌打ち。ただ結局全部を引っくるめても彼等が大事な友達には変わりない。「ふぅん、今度そこら辺気にして話してみよかなー。やっぱ人は見た目だけや分からんね」見た目だけ、で例を挙げるならば目の前の彼が1番良い見本である。うしし、と企むような意地悪げな笑み浮かべては「三月兎ちゃんなんて綺麗な顔しながら、言う事はめっちゃいけずやもんね？」相手の頬を人差し指で軽くツンツンと触りながら同意求めるように問い掛けて。水性ペンを手に取ったと思ったら止める間も無く頬にペン先が滑る擽ったさを感じ。くすくす、と両肩震わせて数秒耐え忍び、その感触が過ぎ去ったと思ったら、目の前の相手の表情は悪びれる様子なく笑顔で。きょとん、と目を丸くし言われた言葉にばっと近くの戸棚のガラスに自身の顔を写しては頬に記される彼のサイン。そっと消さぬように指先でなぞっては、背後を振り返り「わー！なんや三月兎ちゃんのもんですって言われてるみたいでドキドキするわ」彼が照れ臭さを抱いているのを分かっているのか否か、無邪気な様子で更に追い討ちをかけるようなセリフを零す。アトリエを出てお茶会の広場までの道程、彼の横をついて行き。「へぇ〜、今日紅茶のパウンドケーキあったらええなー。みんな甘いもん好きなん？」ここの住人はお茶会、双子はお菓子作りが得意、同居人のドードー鳥と特にフラミンゴは言わずもがな、知り合った人達みなが好んで甘い物を食している気がする。その予測を答え合わせすべく、チラリと横目に隣の彼を窺い見て。あっという間に辿り着いたお茶会の会場、先に自分の席に座る三月兎の後ろ姿を見つつ、自己紹介には再度ぺこりと頭下げ）



>帽子屋


わぁー！めっちゃ紅茶のええ匂いする！（彼がカップに紅茶を注ぐ度、広がる涼やかな香りにほっと気持ちが安らぎ。紹介された眠り鼠は机に突っ伏すようにして眠りの旅に出ている様子。何をしても起きないとは聞いているが、気持ちそっと忍び足で近寄り、寝息と共に持ち上がる柔らかそうな頬に指先伸ばしむにっと軟く摘む。つい先程、三月兎と共に悪戯を企んでいた為、好奇心には勝てず知らず手が動いてしまった。じっ、と眠り鼠が起きぬか頬を摘んだまま静止してドキドキと起きる気配があるか様子見。差し出された手拭きと共に向けられた言葉には、ふるふると首を左右に振り否定を示して。寧ろ自慢するように彼のサインが入った方の頬を帽子屋の方は向け「見てみてー！さっき三月兎ちゃんが書いてくれてん！帰ったらフラミンゴちゃんとドードーちゃんに自慢しよーっと」ウキウキとした調子で帰りは此のままサインを消さずに帰るつもりである事を仄めかす。好きな場所を、との事で空いた席に”お邪魔します”と腰掛け、帽子屋へと視線を注ぐ。三月兎にはお姉ちゃん呼びは喜ぶと太鼓判を押されたもののいざ伝えるとなると緊張し。コクリと喉を鳴らし唾を飲み込むと、一度深呼吸してから口開く。「あ、あの！お兄から帽子屋ちゃんの事、ごっつセンスええって聞いてたねん。ずっと会えるの楽しみにしてたから今日は会えて嬉しいわー。そんで、な？帽子屋ちゃんみたいなお姉ちゃん欲しかったなーなんて…」勢い付けて一気に何とか言い切るも、矢張り照れが最後は生じ語尾はやや小さく。恥ずかしげに目を伏せ、染まる頬を隠すこともせず、きゅっと両膝の上で手を握り締めながら反応待ち）

フラミンゴみたいな偏食はこの国でも珍しいから気にしないでいいよ(同居人二人の事まで気にして貰えばさして考える事なく好き嫌いが無いことを分かり易くする為に良い例題であるフラミンゴの名前を上げて。話が通ればラッキーとばかり、通らない事の可能性を多くに見ていたこの提案が思っていた以上に簡単に通り、それどころか彼女が乗り気に日付決定まで次々と決まってしまうと現実味が薄いままに楽しみな気持ちは重なって「いつでも良いよ、君が暇な時で。――あ、でも、もし君の他にも人が増えるなら前以て教えて欲しいな。ウチの持て成したがりが張り切るからさ」然し此処まで話が進むと遊園地に居るコミュニケーション取りたがりの鳥が黙っているとは思えずに、彼女の他に兄弟も来るのかもしれない。兄が来るなら恋人のフラミンゴも、仲が良いなら双子に話が漏れるのも想像がつくし其処から友人の猫にも、と木の枝のように広がる人脈が容易く想像できて一応と言う様子でそれを頼み。頬を突きながら見た目と中身に生じる相違の代表とでも言う扱いを受けると心外だと言う様子でシッシと頬に触れる彼女の手を払い「じゃぁ、僕も言わせて貰うけど……君も大概、黙ってれば綺麗なのに喋れば喋るほど不細工になる」ツンツンと今されていた仕返しを同じ動きで行って「今度朝から晩まで丸一日喋らないで過ごしてみなよ、モテてモテて大変になるさ」貶しているのか褒めているのか、最後には得意げに口角を持ち上げ言い切って。完璧なる度の過ぎた悪戯として顔にサインを書いたのだから、戻って来る反応と言えば怒っているか拗ねてしまうか、キイキイと文句の一つや二つ投げられるのかも。と想定していた真逆の反応に少なかれ意表を突かれたと瞳を丸くし、無邪気な反応に自分ばかり意地悪みたいだと今更過ぎる事を思いながら「君の頭には随分綺麗な花畑が広がってるみたい」肩を竦めてヤレヤレと頭を揺らし、困ったねと顔に残るサインを覗き込み顔を寄せ。パチンと指先で弾くように頬のサインに一瞬触れてから「ばぁか、嫌がらせだよ」口では悪態を重ね意地悪にクスり、と笑い声を零し。早速顔のサインが帽子屋に見つけられると案の定叱咤の為の眼差しがチクチクと自身を貫き、そんな事一切気にしないとばかり叱咤の雰囲気は何処吹く風と澄まし顔を披露して。それ処か目の前のティーカップを指先でツーとなぞりながら「帽子屋みたいなお姉ちゃんが欲しかったんだって、さっきも言ってたんだ」と懸命に思いを伝えるその言葉に便乗し伝えて)

帽子屋：(彼女がアリスだと言う時点で当たり前に大事に扱わなければならないが、それ以上にこの国の住人の恋人の身内と特別枠の彼女は当然のように自分にとっても大事な訳で、そんな彼女にサインを悪戯で書いたとなればいっそクラリと意識が遠のいてしまいそうで。そんな心配は無用と嬉しそうにサインについて語る彼女を見れば絆される様に笑みを取り戻し「もし、今度なにか嫌な事されたり、されそうになったら直ぐに教えるのよ。アタシがそいつ成敗してあげるからね」楽しんでいるような彼女では自分の出番は無いかもしれない、それでも一応と言う様子で力強く笑みを浮かべて伝え。紅茶を各席に置いて回り終えた所で懸命に伝えられる彼女の思いにズキュンと心臓が撃ち抜かれると余りの可愛さに両手を口元に重ねて宛がい、止めを刺さんばかり三月兎から補足された情報を聞けば我慢が出来ず「アンタって本ト可愛い子。そんな風に言われたらアタシ嬉しすぎるじゃない」我慢できずに腕を伸ばしてムギュウっと抱きしめ、可愛い可愛いと頬を頭部に一度擦り寄せて「何でもあるよ、好きなのは何？無くってもアタシが直ぐに買ってあげる、ケーキは好き？チョコレート？ストロベリー？どっちもどうぞ、ほら、これも、」抱き締めていた腕を離せば取り分けに使う皿へプチケーキやマカロン、ジャムののったクッキーと多種のお菓子を載せて。"そうだ！"と声を残しては「とっておきのが有るからちょっと待っててね、」いそいそと屋敷に向かって直ぐに戻り「見た目は味気ないんだけど、凄い美味しいんだ。口に会えば良いな」と持ってきたのは個別に包まれる紅茶のパウンドケーキで、アハハと楽しそうに笑えば「これ、三月兎が大好きな奴なんだ。だから取られないように気を付けて」ハイ、どーぞ。と言葉を添えつつそれも一つずつ渡し)

>三月兎


確かにフラミンゴちゃん、いっつもお菓子食べとるもんな（偏食と言うより大の甘い物好きな兄の恋人の姿を思い出しては、並列して兄が何とか普通のご飯を食べさせようと奮闘する姿も思い浮かび、ふふっと思い出し笑いが溢れる。人数が増えるなら、との言葉にきょとりと首を傾げるも、帰宅後このお喋りな口が今日の事を黙っていないとの結論に至れば、その後はお祭り騒ぎが大好きな兄弟のこと、火を見るよりも明らかな未来が予測できる。「ちょっとした、パーティーになってまいそうやねー。お兄はまた帽子屋ちゃんに会いたい言うてたし。みんなで料理持ち寄って楽しむ？」それはそれで楽しそうだ、と乗り気な様子で提案行い。しれっと躱された指先、今度は彼の指が己の頬をツンツンと。告げられた内容に本日何度目かの衝撃を受けては目と共に口も大きく開くというもの。すぐ様、むっと眉間に皺を寄せ下唇を尖らせると「何言うてんのん！三月兎ちゃんもまだまだやな〜。うちは喋ってこそ魅力的になるんやで？」チッチッと人差し指を左右に揺らし。ついでに言うならば一日中黙っているとなると周りがきっと別の意味で放っておかないだろう。「それにモテる前にお兄達に心配されて病院に連れてかれるわー。口から生まれたんか、って言われるほどやもん」やれやれと肩を竦め、意地悪ばかり言う彼の唇を懲らしめるように右手の親指と人差し指でむにっと挟んでは、反撃を受ける前にヒラリと離れ「まぁ、それ言うなら三月兎ちゃんも 口から生まれてそうやけどね！」とニンマリと意地悪い笑み浮かべ彼の言葉に応酬してみせる。嫌がらせ、と面と向かって告げられると”えぇー！”と驚きの声を上げ、へにゃりと眉尻を下げて。「ええもんー。嬉しいもんは嬉しいもん。でも花畑は広がってへんからね！こう見えて倹約家の確りもんやねんで？」自分で言うのも何だが、家族の中では一番頼りになる、と自負している。ふん、と胸を誇らしげに張って見せ。自分の言葉に続くように援護を受けては、パァと瞳輝かせ、嬉しさのあまり”三月兎ちゃん！おおきに”とお礼を述べる）





>帽子屋


ふふ、なんやそれ言われただけでめっちゃ嬉しいわー。でも三月兎ちゃんには、ようしてもろたから大丈夫！（力強い笑みと言葉が向けられては何とも頼もしく、心が擽ったい気持ちになる。だが何もなくても頼りたくなる、そんな気持ちにさせる彼は矢張り自分の中で抱く姉というイメージに近い。まさに憧れの存在から突如抱き締められてはぽっぽと頬に赤みが差し、あわあわと口を開閉させるも結局は大人しく彼の腕の中に居座る。「じゃあ、偶にでええからお姉ちゃんって呼んでもええ？」ここまで気持ちを打ち明けたので、恥ずかしさ序でに願い事も口に出してみて。みるみる内にお皿に取り分けられる其々のお菓子たち。普段取り分ける側の人間の為、誰かに世話を焼いてもらうのが何だが新鮮で嬉しく。「ぜーんぶ、大好き！でもそん中でもいっちゃんストロベリーが好きや」キラキラ輝く瞳は最早お皿の上のケーキに釘付け。一言残して一旦屋敷へと戻った彼をお行儀良く待ち、戻ってきたと共に渡されたお菓子は、今日あれば良いなと密かに切望していた品物で。”わぁ！”と喜びで上がる声は止められず。個装されたパウンドケーキを両手で大事に持てば、告げられた忠告にはしっかりと頷き、三月兎から隠すような素振りをすると同時に「これ取ったら嫌やからねー！」とケラリと笑い。「帽子屋ちゃんはお菓子何が好きやのん？」可愛らしくデコレーションされたマカロンやクッキーは何れも美味しそうに目に映る。折角ならば彼のオススメのお菓子も食べてみたい。こんなに持て成して貰えるとは思っておらず、次は是非この楽しいお茶会に兄弟も誘いたくて。「なぁなぁ、またお兄と弟も連れてここに来てええやろか？」先頃、三月兎ともパーティーになりそうだとの話題が出たところ。目の前の彼の許可も得るべく問いかけをして）

＿＿＿確かに、そうかも。言い得てるね(喋らなければと持ち出した話題が違うと否定されると続くエピソードを含めて納得してしまい、確かに。と一度頷いてから彼女の言葉に同意し「君がいるのに声が聞こえなかったら詰まらないかもね」今だって無口じゃ無いが余計な事しか言わない為に人とのコミュニケーションが上手とは言えない己と一対一で間を持たせたのだからトーク術は確かな物だと数回の拍手を見せて。意地悪さを含んだ表情で彼女だけじゃ無く自分もまたお喋りだと暗に伝えられれば否定肯定共にせず、正しくは唇を抑えられた為に答え様がなかったのかもしれないが一拍置いてから"どうかな"なんて誤魔化す様な声を残し。元来可愛いもの好きな帽子屋がこうも懐っこくて可愛い女の子を前にテンションが上がらないなんて事はそもそも想像に無く、案の定と言う様子でデレデレと過剰なまでの持成しを行い始めた所で「今度料理作ってきてくれるんだって、でも遊園地の子が料理だけ持って此処に来るなんて想像できないし。ディーダムとも仲良しらしいからもっと増えるよ」略決定したパーティの詳細を大分省略しながら伝えれば「手作りだって」と自分同様に出来合いものや市販品、下手すればレトルトばかりのこの生活の中で求めてる手料理を後押しすべくもう一度告げて。「それに、お兄ちゃんも弟くんも。未だ会ってないから興味あるんだ」音を立てず静かな動きで紅茶を嗜めば背凭れに体を預けて未だ会っていない彼女の兄弟を口にし、持ってきた紅茶のパウンドケーキに大袈裟な反応をする彼女を見ればわざとらしく目元を細めて「いっそ奪ってやろうか」なんて意地悪を向け)

帽子屋：(唯でさえ可愛い女の子から可愛いエピソードを聞いた上でお姉ちゃんと呼ぶ許可を取られれば最早ノックアウトとばかりに胸を高鳴らせ、両手で顔を覆い隠し既にカンストした可愛いゲージのままスルスルと顔を覆っていた手を離し「好きに呼んで頂戴、帽子屋でもお姉ちゃんでも大歓迎だから」"ハー可愛い"と語彙が低下しそうな迄の可愛さに浸りつつバーンと胸を張り応え。ストロベリーが好きと聞けば今度からストロベリー系のスイーツを増やして置こうと思うまでにメロメロで、自分の好きな物を問われれば「アタシは何でも好きなんだけど、――。一番のオススメならこれかな」好きに使える様にと置かれるジャムの瓶を手に取って、ティーカップの中へ一匙。ティースプーンで中身を混ぜると「ジャムを少し入れた紅茶が有ればもー満足なの」良かったらどうぞ、と数種類のジャムのラベルを向けて。彼女より伝えられた問いかけと三月兎から続けられた話にて何と無く状況を掴めば「アタシは勿論良いけど、――どうせなら城を借りて皆との交流会なんてのも良いね。ホラ、フラミンゴみたいに外に出たがらないのが何人かいるでしょ」正しくは交流をしたがらない、なのだが肩を竦ませて。「料理、とっても嬉しいんだけど。大丈夫？大人数だって言ったら大変じゃない？」遊園地と家だけでも一般的には人数が多いと言える、そこに追加となれば大変さも一入。彼女の負担を想えば「此処にこうやって来てくれるだけでも嬉しいからさ、気負わないで気軽に顔出してよ」何よりも大事なのは気軽さだと言う様子でアハハと結局は笑い倒す様に締めくくり)

>三月兎


漸く三月兎ちゃんもうちの魅力に気ぃついた？（喋らなければ詰まらないかもしれない、等と言われれば悪い気はせず。ふふん、と得意げに鼻を鳴らし両手を腰に当てて「それに折角一緒におるのに喋らんとか寂しいやん！」と自己論を述べる。基本わいわい楽しく過ごすのが好きな性分、此ればかりは治しようがない。どうやら同じお喋りさんという説はお気に召さなかったのか曖昧な返答のみで。「お喋りやなかったら意地悪さん？」くすくす、と軽やかな笑い声と共に揶揄いの言葉を続けて。今まで己れが出会った住人の名前が上がれば、うんうんと頷きつつチラリと帽子屋の反応を伺い。どうやら本当に手作りに飢えているらしい彼等の様子に今まで良く体を壊さなかったものだ、と逆に関心を持ってしまう。「レトルトもんばかりやと体にようないよ？なんやご飯いっぱい作ってあげたなるわ」冗談ではなく、本気で彼等の体の心配をし出しては、今度から多く作ってしまった料理をお裾分けしに来ようと真剣に考える。どうやら三月兎はまだ兄弟に会ったことがないようで。自分で言うのも何だが中々に個性の強い2人の顔を思い浮かべては「いっぺんに会ったら疲れるかもやね。何せ3人居ったら皆んな口が止まらんもん」何とも紅茶を飲む姿まで絵になる彼の姿を眺めながら、人差し指を立てて一つ忠告を送り。静かに出来た試しがない、今朝もなんだかんだと愚図る弟を宥めたり、いきなり惚気をかます兄の話を聞いてやったりと大変だった朝の一部始終を簡単に伝えては、やれやれと首を振り。意地の悪い言葉にはべぇ、と舌を出し、パウンドケーキの包装を剥がしてはお行儀が悪いと分かっていつつもパクリと半分程口の中へ。広がる紅茶の風味としっとりとした生地に舌鼓を打ちつつ、「もう口付けてもたもーん」と返答しつつ、頬はケーキの美味しさにふにゃりと緩む）



>帽子屋


え！ホンマに？へへ、おおきにお姉ちゃん！（まさかの彼からのお許しが出れば気が変わらぬ内に、若干の照れ臭さを声音に残しつつ”お姉ちゃん”と呼び掛けて。一つ目標が達成すれば次に気になるのは彼のファッション。綺麗な巻き髪に視線を注ぎつつ「髪、毎朝セットしてるのん？めっちゃ綺麗に巻かれとる！」中々髪を下ろすのが億劫で、作業の邪魔になる事からくるくると纏めてしまいがちな己れには羨ましいかぎり。はらりと額にちる前髪を一房摘み、今度試してみようかな、なんて呟きを落とす。紅茶の中にジャム、という発想が今迄なく、そんな飲み方もあるのか、と未知なる味に期待は高まり。向けられたジャムのラベル、考えるべくもなくストロベリーのジャムを手に取っては相手を真似るように一匙紅茶の中へ混ぜる。ジャムが紅茶の中へ溶けた事を確認すると恐る恐るカップへ口をつけて一口飲み込む。瞬間紅茶の中に、ほんのり甘いストロベリーの味を感じては美味しさに口元が緩み。「わぁ、ジャム混ぜるだけで全然味変わるんやねー。美味しい！どのジャムが一番お気に入りやのん？」色々な種類があるジャムのラベルを眺めては今度来た際には別の種類を試してみようと密かに心に決め。「交流会！なんや楽しそうな響きやね！」ウキウキ、と弾む様子で彼の案に肯定示し「そうでもないよ、大人数の料理作るんは慣れてるねん！」自信満々に胸にトンと片手を置く。言い切った後、そう言えば何故慣れているのか以前の記憶が曖昧で”ん？”と首を傾げるも、気楽に顔を出してとの嬉しい言葉に僅かに生じた疑問は煙のようにふわりと立ち消える。「絶対また遊びに来る！」と勢い込んで返事をしては「今度来た時はお姉ちゃんの作ってる服見せてな？」とお強請りも盛り込んで）

作ってくれるなら大歓迎、――此処に住んじゃえば良いのに(軽口のように心配しているのではなく本当に自分たちの生活を心配してくれるその言葉に伸ばした人差し指をクルクルと空間をかき混ぜる様に動かして、「そうすれば出来立ても食べれるし」何よりも利点であるそれを続けると"に"と口角を上げ笑みを見せ。未だ見ていない兄弟だが、帽子屋を通して聞いていた兄の情報は当初彼女を見てフラミンゴの恋人と間違う位には似ていたし、もう一人の弟も似たような感じなのかなと納得が行き。数秒程お喋りな口を閉じて彼女の姿を見つめれば「見た目は？見た感じもこんな感じ？」兄弟と言えば見た目も似るのか、この国で兄弟と言えばそれこそ双子しかいない為参考になる知識が無く興味深いと言う雰囲気で尋ねかけ。奪うより先にパウンドケーキに口を付けるその様子を眺めれば味を堪能するように頬を緩める反応に釣られて目元が細まり表情を緩め「美味しいでしょ」先に自分の好物と伝えていたそれをこうして喜ばれるのは中々いい気分で、カップを下ろすと自らもピとパウンドケーキの入る包みを開いて「ソヨンは何か好きなの有った？」自分の好きな物、帽子屋の好きな物、そう続けば彼女の好きな物も気になると言う様子で「苺が好きなら、それレアチーズのタルトも美味しいよ」苺が好きだと言うのを聞いていればカットされた苺が乗るミニタルトを示して)


帽子屋：そうそう、綺麗な自分じゃないと自信が持てなくて(自慢のヘアスタイルを褒められれば少しだけ照れるように微笑んで指先で巻かれる毛先に触れ、そっと聞こえた呟きに瞳をきらりと輝かせれば「ヘアアイロン、色んなサイズのが有るからいつでも貸してあげる。女の子だもん、思う存分綺麗にしなきゃ勿体ないわ」手入れがされている彼女の髪質を見れば今までに自分の様に髪を虐め抜いてきたなんて事は無いのだろう、髪は痛むがケアをすれば問題ない。折角長い綺麗な髪なのに色々しないのは宝の持ち腐れと「アタシがいつでもアレンジしてあげる」綺麗に巻かれてると褒められたのが余程嬉しかったのか付け加える様に続け。ジャムを落とした紅茶を彼女が喜んでくれればニコニコと笑みを強め「ベリーも美味しいけどアプリコットがアタシの一押し、少し酸っぱいんだけどサッパリしてるから何杯でも飲めちゃうの」自分が紅茶に入れたジャムを一瞥してからフルーティな香りを楽しんで。滞在地を此処にさせようとする三月兎を見ればため息を落としてから「犬猫を連れてくるのと訳が違うのよ、折角兄弟と会えたって言うのに引き離すなんて駄目」食事の為に、と言った雰囲気では有るが彼女自体を気に入っての事は伝わる。それでも三月兎の考え無しの言葉を承諾する訳にはいかずに注意を述べて。「そりゃぁ、アタシだってこんな可愛い妹遊園地なんかに帰したくないわよ」おねだりの内容は作る服を見たいと言う心を擽る物、ああ可愛い！と募る思いのままにボヤキも添えて)

>三月兎


え、ホンマ？誘ってもらえて嬉しいわー。でも此処に居ったら一生趣味の世界に没頭してまいそうで怖いわ（兄弟3人ともが遊園地にお世話になるのは流石に負担が大きいような気がしており、何とかしなければと常日頃思っていた問題点。そんな中、彼からの申し入れは有難く。パァ、と輝く瞳を向けるも、彼のアトリエに招いてもらって初っ端から物作りに熱中してしまった己を思い出してはしょんぼり肩落とし。ただ彼の笑顔を曇らせたい訳ではなく「出来立てやったら、キッチン貸してくれるならいつでも作りにくるよって」と言葉続け。興味深気に兄弟の事を聞かれれば、腕を組んで”うーん”と考え込む仕草をとる。外見で一番特徴的な髪色が一緒のため似ていると言えば似ているかもしれない。「ぱっと見は似とるかもやけど、お兄は糸目の長髪、うちはつり目のまとめ髪で弟はタレ目のくせっ毛やから判断ポイントは結構ある思うよ」それぞれの特徴を頭に描きつつ、人差し指を立てて楽し気に一つ一つ説明して。更に細かく言うならば性格も決定的に違うところがあるが其れは追い追い知っていって貰おう、と口を紡ぐ。思った以上に口にパウンドケーキを頬張ってしまった為か未だ咀嚼できず、頬を膨らませもぐもぐ動かしながら、美味しいでしょとの問い掛けには大きく首を縦に振り同意を示す。こくり、と喉を鳴らし漸く飲み込んでは紅茶で口を潤す。テーブルの上に所狭しと並ぶデザートは種類が豊富でとても選びきれず。示された苺の乗ったミニタルトを自身の小皿に取り分けては、今度は欲張り過ぎないよう一口サイズに切って口へ。苺との相性が抜群なチーズタルトは勿論のこと、好物の苺はとても甘く頬っぺたが落ちそうなほど。両手で頬を押さえ、あまりの美味しさにくしゃりと相貌崩し。「なんこれっ！めっちゃ、甘いー！もう幸せやわ〜」ほぅ、と幸せそうに吐息を一つ零して）



>帽子屋


お洒落は自分の魅力を引き出す一つの手段やもんね！（より自信を持つ為綺麗になりたい気持ちは大層よく分かる。うんうん、と大きく頷きながら同意見を返す。あれこれ試行錯誤しながらヘアアレンジするのは勿論楽しいのだが、どちらかと言うと自分より他人の服装や髪へ手を加えることが多く。だからこそ、彼の言葉は嬉しく。「え！やってやって！お姉ちゃんに髪の毛アレンジして貰いたいっ！」片手を大きく上にあげ、モデルに立候補すべくアピールを行い。椅子に座っていなければその場で飛び跳ねるほどの喜びようで。更に気になるのは彼らが着る洋服。ヒラヒラとレースや装飾が美しく、自分達の服にはない煌びやかさがあって。女の子なら一度は憧れる洋装、ドレスなるものを着るのも密かな野望で。「髪もやけど、みんなが着てるような格好もしてみたいねん。ごっつ可愛え！」お城で出会ったメイドの服装さえ可愛かった事を思い出しては駄目元で願い事を口にして。”アプリコット”と復唱しては、次回来訪の際にはそれを飲もうと記憶し。まだ少ししか話してはいないものの、姉と慕う彼からも滞在先に関して意見を貰っては舞い上がってしまうのは仕方ない。ただ矢張り趣味の世界に没頭するのは勿論のこと、ここに居ては甘えてしまいそうだ、と頼りになる彼ら一人一人の顔をゆっくり眺めつつそんな事を思い。「ふふ、そんな引き留めて貰えたら居座りたくなるわ。でも此処に居ったらめっちゃ甘えてまいそう。なんだかんだで三月兎ちゃん優しいし、お姉ちゃんやって面倒見ええから、引き篭もりになってもたらどないしよ」あまりに居心地のよい空間に、普段はあっちこっち出掛ける己ではあるも、自らの意思でこの屋敷に篭ってしまいそうだ、と苦笑まじりに伝え。「甘えたがりのニートが出来上がってまうかも」とくすくす、と可笑しげに笑いつつ冗談を付け加えて）

何が有るのか分からない上に何もないようなキッチンだけど、それでも役に立つなら好きに使ってよ(遊園地に滞在している現状に慣れていれば当たり前だが急に来いと言った所で難しく、彼女には彼女の考えが有ると言う様に断られてしまうと"ざんねん"とばかりに肩を竦ませ、とは言え気配りの様に向けられた言葉を聞けば耳先をピクリと揺らしてその言葉に甘えるべく返事を行い。各々少しずつ違いが有ると教えられると彼女をベースにイメージを作り、実際に兄と会った事のある帽子屋がわかるわかると楽しげに同意した為、話を聞くだけではきっと間違っているイメージを正したいとばかりに興味は膨れて「そんな風に話を聞いたら会うのが楽しみになるよ」正に全てを語らない彼女の方式が人に対して率先と興味を持たない感受性を上手に刺激して。見ているだけで食べた気になるような彼女の食べっぷりに、その味を知っているにも拘らずそんなに美味しいのかと確認して見たくなり、つい。とタルトに伸ばしかけた手を再びティーカップを手に取る事で抑えて「何だかんだじゃ無くて、僕は優しいんだよ」帽子屋へ告げる己の印象を聞き捨てならないとばかりにチクチクと突いて「得体も知れないアリスを家まで招くんだ、こんな優しい兎は二匹と居ない」この国の兎が癖揃いと知った上での堂々たる発言で、「ソヨンは人を見る目が無いね、僕は無条件に優しいけどソッチは厳しいよ。口煩さに何人が泣かされたんだか」チラリとした眼差しの動きで帽子屋を示しつつ、面倒見の良さは否定せずとも礼儀だとか生活態度だとか其処等のマナー教室より煩い同居人に"ねぇ"と同意を促して)


帽子屋：喜んでヘアメイクの役を受けさせて貰うわ、ちゃんとアンタに似合うドレスも選んどく(持ち掛けた内容が前向き所かこれ以上ない程に喜んで承諾されると此方の気合も入ると言うもので、片手の人差し指と親指で円を作りOKとポーズを見せつつ、自身にとって他ならない本職であるドレス関連まで許されれば「何色が好き？ふわっと広がるスカートも似合いそうだけど、体のラインが出る様なドレスも似合うよ。モデルが良いと選択肢が増えて選ぶのが楽しいんだ」アハハと楽しそうに声を上げて笑いつつ頭の中ではドレスの形や雰囲気を彼女に合わせて。短い時間で己の世話焼き性分を見抜き、可笑しそうな冗談と共に返事が戻れば釣られて微笑みつつ「今の台詞、ドードーに甘やかされて引き籠ってるピンクに聞かせてやりたいわ。――今はテファンかな」正しく同じような待遇で甘やかされてそれを甘受し外に出たがらない彼を頭に浮かべ笑ってから、自身を誇り己の事まで訂正する三月兎に"アンタ"と言葉を切るべく呼びかけて「ソヨンに変な事教えないでよ。――それにねぇ、アタシは意地悪で厳しくしてんじゃ無いよ。外に出た時に恥かかない様に、って」促された同意は返す事無く異論を唱え、話を続けるうちに暗くなってくる外を見れば「面倒見が良いと言えばあんまり遅くなったら心配しちゃうね、＿＿荷物、アトリエに置いてるの？」す、と立ち上がってから問いかけを一つ。「持ってくるからもう少しゆっくりしていって」同居人もそうだが、折角会えた兄妹が戻らなければよく知るテファンも不安にさせるだろうと声を残してから一度屋敷に戻り)

(/いつも素敵な時間を有難うございます…!実は当方下手の横好きで絵を描くのが趣味でして、余り上手とは言えないのですが是非テファンくんたちをお借りしたいなと…！イメージを崩してしまうと思われますので、駄目でしたら遠慮なく断ってくださいませ！)

>三月兎


確かにあんま材料はなさそうやから、何か買ってくるわ。出来立て一番に食べさせたるな？（普段がレトルトや買ってきたものばかりを食べているならば、あまり品揃えは期待出来ないだろう。下手したら調味料も持ってくるべきか、と考えつつ”出来立て”を所望している彼へニンマリ顔と共に揶揄いの言葉を向ける。気に入りの人物に家族について興味を持ってもらえることは喜ばしいことで。ただ3人が揃うとあまりに騒がしく、姦しい為、目の前の彼は果たして付いてこれるのかが心配のタネで。「会うんは直ぐ会える思うけど、三月兎ちゃん疲れてまわんやろか。多分、いや、きっとみんなに耳触らせてって言われるんは絶対やね」つい、と整った爪先を彼の真っ白な兎耳に向けては、予測出来る未来の一部始終を語り。”大丈夫？”と確認するように首傾げ。僅かにピクリと動いた手の動きに、”ん？”と瞬きをするも、彼にもこの感動を共感して欲しく、一口サイズに切ったタルトをフォークに刺し、”どーぞ”と笑みと共に其れを彼の口元に差し出す。なんだかんだ、と称したのが気に入らなかったのか流暢につらつらと反撃されては、パチクリと瞳を見開き。それを言うならばこちらだって、と下唇を尖らせ拗ねたような表情を作っては、「アドバイス乗ってくれたんも、家に招いてくれたんも嬉しいけど、女の子に向かって不細工て言うイケズな口やんかー」じとりと細めた目を向け詰るような口振りで話題を振る。これに関しては優しいとは思う言えないはずだ、とツンツンと彼の腕をつく）



>帽子屋


うわー！楽しみやわー！あのな、出来たら大人びた感じにしてほしいねん（まさかの快諾に諸手を挙げて喜びを現し、年頃の女の子らしく綺麗で大人なお姉さんに憧れを抱いており、胸の前で両手を組んでキラキラした瞳で語る。更にドレスの色に関して尋ねられると期待は一層増して。楽しげに空へ視線を向け、”うーん”と考えつつ風にピアスの飾りを揺らし。トントンと唇を触りつつ考え事に耽ること数分、あっと閃いた素敵なアイデアに笑顔輝かせ「お姉ちゃんと同じ赤色がええな」身を乗り出すように彼の方へ顔を向けては”どう？”とばかりに首傾げてみせる。兄に関して痛いところを疲れては”あちゃー”と片手で額多い、瞼閉じため息一つ吐いて。彼の言う通り、フラミンゴを前にすると相好崩し甘え甘やかす兄の姿にほとほと困り果てていたところ。「仲良しなんはええ事やけど、確かに甘過ぎるんよなー」どうしようか、とばかりに首をがくりと落とす。人の事を考え厳しくするなど、中々に出来ることではない。人として尊敬出来る帽子屋に感動したように、パチパチと両手打ち鳴らし「人の事考えて悪い所伝えてあげるやなんて、凄過ぎるわ！やっぱ自慢のお姉ちゃんやわ！」とはしゃぐ声で伝え。荷物に関してコクリと頷くと、一度屋敷へ向かう背へ”ありがとうー！”とお礼を伝え。彼の去っていた後を暫し眺め、ほぅ、と吐息零しては「噂以上に素敵な人やったわー。お兄、ここでバイトしたんやろ？羨ましいわー、うちもここで働きたいわ」とぽそりと独り言を呟く）



（/な、なんとぉ‼︎嬉しいお言葉、ありがとうございます。是非是非うちの息子、娘たちで良ければ使ってあげてくださいー‼︎そしてソヨンがお家に帰った後は、次にソジュンの提供をさせて貰おうかと思っているのですが、兄弟の中で一番の気分屋でして…‼︎愚図ったり拗ねてる時は面倒な子でして…機嫌が良い時と悪い時、何方が良いとかあるでしょうか⁇）

＿＿紅茶が有ってお菓子が有って、あんな派手なのと眠り呆ける鼠がいるのに。それでも興味が僕に向くって言う変わり者が君の兄弟だって言うなら、ね。(賑やかになる事は想像に容易く、恐らく会話に割って入る隙を見つけるのが難しそうだと失礼にもマジマジと改めて彼女の事を見つめつつ思い、その上でこの場所と言えば興味を引くものが多いと言う事を前提に、それらを抜いて己に来るとは俄かに思えずゆるりと頭を揺らしてから笑う様に伝え。勧めておいて同じものを直ぐ取り分けては如何にもと言う感じが拭えずに我慢した訳で、丁寧に一口分取り分けられたタルトを差し出されれば己の天邪鬼の部分を上手に見透かされたようで、パチリと瞬きを一度行ってから「ねぇ、今。＿＿僕の心読んだ？」差し出されたそれに顔を寄せ、口を開くその際に彼女からすれば唐突なその言葉を投げて。それに対する追及が来る前にと口角を持ち上げてフォークへ口を付けて。達者な口とは文句を綴る際にこれ以上ないほどの力を発揮するようで、つらつらと否定を述べていたが拗ねたような表情で返されたその言葉に確かにと口を噤んで。言葉に詰まるのはほんの数秒、直ぐに開きなる様子で胸を張り伸ばした人差し指で彼女の顔を指さし「本当のことなんだ、仕方ないだろ。ほぅら、今だって不細工だ」開き直り程性質の悪い物は無く意地悪を表情にしたような細めた瞳で今まさに拗ねて見せるその表情を指摘してやり。荷物を取りに行くと席を立ったのを視線の動きで見送ってからふいに届いた独り言に「帽子屋はモデル、僕はアトリエの掃除、鼠は眠ってしまわないような話し相手。――共通して食事を作れる人、」ぽそりと漏らされたそれに重ねる様に淡々と言葉を続けると「ウチはいつでも働き手を募集してるよ。お兄ちゃんにも又来て欲しいって言うくらい、アリスの手を借りたいんだ」先ほどの情報が薄かった説明に補足するように言葉を続ければツイと腕を伸ばしてポンと前髪当たりを撫でるように触れて「一日でも良いから暇だったらご飯作りに来てよ」それだって此処じゃ立派な仕事だと言う様子で持ち掛けて)


帽子屋：(暫くしてから纏められていた荷物を持って戻ると「ソヨン、陽が落ちて寒くなって来たからこれ使ってよ」先ずは荷物をテーブルに置いてから、赤色のフレアカーディガンを持って来て「作ったんだけど出番が無かったんだ、使ってあげて」ニマと口角を持ち上げて着せる様に広げ「背中がレースの刺繍になってて薔薇模様なの。可愛いでしょ」一見大人っぽくシンプルなデザインだがバック部分が刺繍デザインのそれを渡し、「これは遊園地の皆と食べてね、ドライフルーツが入ったホワイトチョコレートだから。あと、アプリコットのジャムもね」紙袋の中にはフリーズドライのストロベリーが使われたホワイトチョコレートと話題に出たアプリコットのジャム、気持ち分だが紅茶の茶葉をお土産として準備して、ジャムの紹介の際にはバチンとウインクを一度。鳥かごの中に懐中電灯替わりの大きな星を閉じ込めて、キラキラと光り道を照らすそれを三月兎に持たせると「ちゃんとソヨンのこと遊園地まで案内してあげるのよ、夜の森で逸れたら大変だからね」と注意の言葉を共に釘を刺すように告げて、視線を合わせる為に少し屈めば「今日は遅くまでゴメンね、またいつでもおいで。＿＿テファンに暇なら仕事手伝ってって伝えてよ、弟くんには顔を見せて頂戴って。鳥たちには今度遊びに行くわって」"宜しく頼んでもいい？"と一人ずつへの伝言を託し、ヒラヒラと手を振れば小さくなる姿を見送って)


(https://pbs.twimg.com/media/DCaGhdsUQAAnx-l.jpg
許可を貰えたのが嬉しくて早速テファンくんを描かせて頂きました…！テファンくんの可愛さを少しでも出せていれば…！ソヨンちゃんもソジュンくんも妄想の中の可愛さで既にデレデレなのです…！ぜひ描かせて頂きますー！
ソジュンくん楽しみなんですー！！どちらのソジュンくんも楽しみで選びきれず！最初機嫌が悪くて追々ご機嫌になって貰えたら…！なんて我儘を！此方は誰が良いとかご希望有りますでしょうかっ)

>三月兎


絶対向くわ、うちが保証する！弟のソジュンなんか、三月兎ちゃんの耳触ったら手離さんかもな（勿論3人ともに其々興味を向けることは確かであるが、矢張り兎耳の魅力は強い、と言う事を遠回しに伝え。ドキドキ、とタルトを差し出したフォークの先を見詰め彼が咥える所を待っていると、突然脈絡のない問いかけをされ。パチリ、と大きく瞬きを行い暫し呆けた後、”ふふっ”と笑いを吹きこぼす。「えー、以心伝心したんかな？三月兎ちゃんにもこの美味しさをお裾分けしたいなー思たんやけど」楽しげにケラリと笑いながら、タルトを食した姿を目に留めては”どうやった？”と味の感想を求める。一瞬返答までに間が空いたため、言い負かす事が出来たか、と仄かな期待を抱くも、それはガラリと崩され。遠慮のかけらも無く、あまりにも堂々と人差し指を向けて言い返してくるのだから、最早その根性天晴れとしか言いようがない。彼の人差し指を片手で握り込んでは「あ！また言うた！言うとくけど、か弱い女の子にそれ言うたらめっちゃ泣かれるんやからな！」きゃんきゃんと反論し、頬膨らませたままどうにか反撃したいのか「次に不細工言うたら、三月兎ちゃんの鼻抓ったる！」と宣戦布告を行う。丁寧にされる仕事募集の内容は、自意識過剰かも知れぬが何れも自分向けにあるような内容に思えて仕方なく。寧ろバイトではなく遊びにきた時に序でに出来そうなものばかり。「それ全部めっちゃ得意分野やわー。仕事やのうても、遊びに来た時にやったるよって」Vサインを送っては任せろとばかりに大きく頷き。先ずは彼らご所望の料理を作りに来るか、と今後の予定を頭の中で立てつつ、撫でるように触れていった手には照れ臭げに肩竦め）



>帽子屋


わぁー、可愛え柄！（戻ってきた彼から手渡されたのは思ってもみない素敵なプレゼント。手に取り背中に施された刺繍をなぞるように指先で辿って。丁寧に模られた薔薇の花が美しく可憐でアクセントになっており、正面は一見大人っぽく、背中に遊びを効かせた洒落たデザインは何とも乙女心を擽る。早速とばかりに、彼の気遣いに感謝しつつ赤色のフレアカーディガンを羽織って。両手を広げ、彼に見えるように背中向けては「どう？似合っとる？」とはしゃぐ声音で問いかけて。渡された紙袋の中を覗き込み、一つ一つの説明にうんうんと頷きながら聞き入り。話題に出ていたアプリコットのジャムまで用意してくれたと聞けば喜びもひとしお。「おおきに！早速帰って紅茶に混ぜるなー。ふふ、帰った後の楽しみまで出来てもた」大事そうに紙袋をぎゅっ、と抱き締めた後、片手に本日収穫したビーズやガラスボールが入った荷物を、もう片方の手に紙袋を持っては帰る準備を整える。ピタリと合致した彼の綺麗な瞳を見詰めながら伝えられる伝言には一つ一つ頷き、頭の中に記憶して。「今日はホンマに有難う！素敵なお姉ちゃんが出来て幸せな一日やったわ。ふふ、任せてや！みんなには一言一句違えずに伝えるさかいね。お姉ちゃんも、また遊園地に遊びに来てな？」両手が荷物に塞がれているため手を振り返す事は出来ないものの、飛びっきりの笑顔で”ばいばい！また遊ぼねー！”と声を掛けては三月兎とともに暗い夜道を遊園地に向けて歩き出す）



（/うわわわわ‼︎なんて可愛いっ‼︎こんなに可愛く描いて頂けてとっても嬉しいですっ!個人的にはフラミンゴ君とお揃いにした髪の色まで再現されている所に、もうキュンときてしまいましたっ!ソヨンとソジュンも楽しみにお待ちしておりますっ。了解です‼︎では、最初は不機嫌なソジュンを提供させて頂きますのでエサを与えてやれば機嫌は浮上するかと…‼︎次レスでロルを投下しますので、絡みやすいおじさまで来て頂ければー‼︎面倒見のよい方だと、扱いやすいかと…っ）


（暖かな日が差す、公園のベンチ。其処に丸まる様にしてコロンと転がり。遠く賑やかな人の声が届くが、今は其れを楽しむ程心穏やかではなく。残念なことに今日はみんな外に出ており、自分の相手をしてくれる者は誰一人として居らず。ぴょんと一部分が跳ねた癖っ毛もそのままに、静かなサーカス小屋から逃げる様に外に出て来たは良いものの、途中オヤツとしてソヨンが持たせてくれたお菓子は小鳥に奪われ、更にはここに来る道中石に躓き転んでは、最早動く気力はなくなったも同然。じんじんと痛む左足に、”ぶぅ”と頬を膨らませ、普段ならば真っ先に駆けつけてくれるであろう姉と兄の姿を思い浮かべては、今現在近くに2人がいない現実を嘆くかのように眉間の皺はどんどん深く刻まれるばかり。「みんな何処行ってもたんかなぁ。誰かオンブして僕をみんなの所に届けて欲しいわぁ」オヤツを食べるつもりであったお腹は”ぐぅ〜”と音を立てて存在を主張しており。片手でお腹を撫りながら、ボソリと独り言を零して。降り注ぐ日光が気持ちよく、起きていても良い事がないと脳内が判断したのか、いつも以上に眠そうにトロンと瞼は閉じかかり、こくりこくりと時折頭は前後に傾き始める）

――アリス、庭園じゃなくてこんな所に迷い込んじまったか？丁度城に戻るとこなんだ、連れてってやる(ベンチにて今にも眠ってしまいそうな姿を見つけると抱える様な紙袋一杯に調味料や食材を詰め込んだ姿で声を掛け、城にて勤務していれば滞在するアリスの顔を持ち前の面倒見の良さから覚えているようで一致しないその見目に今迷い込んで来たのだと勘違いし。「今日は暑いから此処で寝てたらぶっ倒れちまうぜ」豪快な雰囲気で笑いながら冗句めかした声色で告げ、彼の雰囲気が不機嫌な子ども宛らだったからか、ヒュウと口笛を鳴らし注目を引いてからクイクイと並ぶ出店を立てた親指で示し「城まで歩くぜ、ジュースでもジェラートでもハンバーガーでも好きなの一個買ってやるから途中で文句言うんじゃねーぜ」食べ歩きながら城へ向かう事を提示し、そこまで話を持ちかけた所で「それとも、誰かと待ち合わせか？」時折庭園で拾ったままのアリスを連れまわす住人がいる事を思い出せば引率する住人が居るのだろうかと周囲を見渡して、そこまで語った際に「おっといけねェ。俺はライオンっつって城の名コックだ、よろしくな」住人と言えば自分もそうな訳で、彼に自己紹介を行っていないと気が付き己の名と共にこの国での立場を伝えて)

(/イメージとの相違が無かったみたいで嬉しいです…!白色にピンクの組み合わせの可愛さが少しでも出せていれば…!先出し有難う御座いますー！早速ライオンでお迎えに行かせて頂きます！)

むぅ、迷子やないよぉ。ちゃんと帰り道やって分かるんやからぁ！（快活な声音が眠気を呼び覚ますように声を掛けてきては、うっそりと瞼を開き。眩い光に瞳を細めながらも、唇を尖らせ幼い子供みたく迷子にはならぬ、と反論を行う。然し、寝っ転がる人物に声を掛け、剰え面倒を見てくれそうな言動と大らかな笑みを浮かべる彼のような人は中々現れない為、此処ぞとばかりに我が儘放題に無理難題を吹っかけるつもりで。彼の思惑通り、軽やかな口笛と誘いの言葉に興味を惹かれては、ベンチから億劫な仕草で起き上がり。「ジュースとかはええから、負ぶって行ってぇや」ヒリヒリと痛む左足をブラブラと揺らしつつ、彼の抱える紙袋は見えているはずだが、相手の出方を試すように広げた両手を差し出し抱えてくれるのを待ってみて。誰かとの待ち合わせ、との問いかけには緩く首を左右に振るだけで返答し。続けられた自己紹介には、何かを考え付いたのか眠たそうに垂れていた瞳を僅かばかり見開かせて「わぁ、城の名コックなん？それやったら、やっぱり此処で買って貰うよりライオン君が作ったお菓子食べたいわぁ。あかん？」言葉では確認のていを取っているものの、期待に輝く瞳は最早イエスの返事しか待っておらず、言葉と態度が相反して。「あ、僕はソジュン言うねん。ライオン君、宜しゅうねぇ」基本人と話すのが大好きな性分故、少し構ってもらえた事で微かに機嫌は浮上してきており）


（/むしろ想像より可愛らしく描かれており感激でしたっ‼︎お迎え有難うございますっ。暫し我が儘息子に付き合って頂ければ嬉しいです!）

アァ、良いぜ。アリスがこれを持ってくれるっつうなら負んぶでも肩車でも何でもしてやる(腕に抱く紙袋を見せればずっしりと中身の詰まるそれを披露して、からかい半分に差し出された手の内へ紙袋を抱かせて。お菓子が食べたいとオーダーが入れば正に自分の為の依頼であるそれに頭を頷かせて「任せろよ、丁度帰ったら女王へのお菓子を作る予定だ。」寧ろタイミングが良いとすら思えるそれに"イエーイ"とハイタッチ代わりに指を鳴らし。教えられた名前を聞けば自らが呼んで返す事は叶わない物の覚えたと言う事を伝えるべく"おう"と返事を返して。少しばかり体を折り曲げて屈んで見せてから「おし、時間が足りなくなっちまう。行こうぜアリス」重量のある料理や食材、道具を日々持ち運んでいるからかパッと見る限り体重がさして無さそうな彼ならば容易いだろうと背負う気満々で「お前さんはいつ来たアリスだ。庭園から此処まで一人で来たなんて言うなよ、そんなじゃじゃ馬見た事ねぇんだ」住人が寄り添っていないと分かれば彼が此処に辿り着くまでの経緯を軽い声色で問い掛けて)

うわぁ、いっぱい買い物したんやねぇ。此れを僕が抱えて、その僕をライオン君が抱えてねぇ（ずっしりとした質量の紙袋にパチパチと瞬きを行い、落とさないようにしっかりと抱える。様々な材料が入った中身にゆるりと首を傾げては「これ今日のご飯の材料？晩御飯何するのん？味見必要やったら僕いーっぱいするよぉ」得意の食い意地を発揮しては、ふにゃりと頬を和らげて。お菓子と聞けば先程奪われたマフィンが頭を過ぎり”むむむ”と機嫌は再度下降を始める。ぷぅ、と頬を思いっきり膨らませては「さっき小鳥君に僕のお菓子取られてもてん。やから、ごっつ美味しいお菓子作ってくれな嫌やでぇ」じとりと細めた瞳で彼の目を見詰めた際、輝くその色にぱぁ、と表情を明るくする。何と己と同じ色の瞳に、初めて会った感動が胸中に宿り。痛む足も忘れ、ぴょんとベンチから立ち上がり、背伸びして顔を近づけてはにぱり、と笑って。「ふふ、ライオン君って僕と同じ目の色やねんねぇ。もっとよう見せて？」クリクリとまん丸に見開いた目でじー、と視線を注いで。向けられた背中に遠慮のかけらもなく、紙袋抱えたままその広い背へと乗っかる。「ちょっと前に此処来て、今は遊園地でみんなと暮らしとるよぉ。今日はドードー君もフラミンゴ君も、兄ちゃんもソヨンも用事があるんやってぇ。やから僕一人ぼっちになってもて、此処まで出て来てもたねん」暖かな体温に漸くほっと一安心しては、鬣のような彼の髪に顔を埋め、うりうりと額を撫りつけ）