みどりの風便り（非募）

うん、わかった。ベルゲンもまたあとでね！(教えてもらった名前を早速呼びながらわんこの頭をひと撫ですると、すくっと立ち上がりそばに停めておいた荷車のハンドルを握りしめて出発の準備を整え。"よーし、お仕事お仕事！"と気合いの一声を発せば再び進行方向に向かってゴトゴトと音を立てて走り去り)


(／そんな事ないですよー。話していく中で、時にはその場でいろんな設定を作っていけばいいと思うので。でも紹介ありがとうございます)

さて、俺もやることやらないと。
（／立ち上がって遠ざかる後ろ姿を見送ってから自宅へと向かい、釣竿の用意や餌の仕込み等出掛けるための準備を済ませれば適当にサンドイッチとおやつを作り。オーブンに入れた生地が焼き上がる頃には訪ねてくるだろうなどと考えながら、それまでの時間潰しにとソファに腰掛け読書しつつ待ち）

（／そうですね。この後も色々後付けがあるかもしれませんがお願いします…！）

ただいまっ！！(走り去った勢いをそのままに自宅に到着すれば両親に午後の予定を伝えてからテキパキと残りの作業を終わらせていき。度々時計を見ながら冷蔵庫のプリンを２つカゴに詰め玄関近くの壁に立て掛けてある釣竿を手に取ると、この時期は何が釣れるんだっけと考え巡らせつつ歩き、難なく辿り着いた相手の家の玄関を軽くノックし)ヴィンテル、お待たせー。

（いい具合に焼き上がり暫く冷ましておいたクッキーを入れ物に移し変えてサンドイッチと一緒に鞄に入れると丁度ドアを叩く音と呼ぶ声が聞こえ、先ほど用意しておいた釣竿を手にとれば口笛を吹いて犬に出発の合図出し呼びつつドアを開けて）手伝いお疲れ様。じゃあ行こう、今日は川釣りだ。天気もいいし、よく釣れそうだな。

(ヴィンテルの手により開かれたドアの向こうで微かに漂う甘い香りに鼻をひくひくさせると、食事中だったのかな、急かしたかな…と心配するも、じゃあ行こうと声が掛かれば気持ちの高鳴りの方が勝り目を輝かせ)川釣りかぁ。ふふ、楽しみ！今は春だから、えっと…何が釣れるんだっけ？

そうだな…ちょうどイワナが育っている頃だと思うから、今日はそれを狙ってみよう。もしかするとヤマメも釣れるかもしれない。
（ぽかぽかとした気温から軽くなる心につられて足取りまでも速くなるのを抑え、歩くペースを相手に合わせるよう気をつけながら川を目指して足を進め。道すがら少し悪戯っぽく笑いながら相手へ顔向け）コロナと釣りなんて久々だけど、腕は鈍ったりしてないだろうな？

そっかそっか。イワナ～ ヤマメ～(これからの事を想像しながら今聞いた魚の名前を鼻唄のように口ずさめば歩く速度はそのままにスキップを始め、釣りの腕はと問われると特に自信もなかったが高揚する気持ちから相手の顔を見てにっこり頷き)あったりまえじゃん！ヴィンテルより先に釣ってやるー。

凄い自信だな。俺も負けないぞ、コロナより大きな魚を釣ってやる。
（なかなかに強気な返答と笑顔を見れば自らも笑顔で返しつつ意気込み。準備運動とばかりに肩に担いでいた釣竿を軽く降る真似をしながら）俺が勝ったら畑の草取りでも手伝ってもらおうかな。