愛情？友情？

んなの、余裕に決まってんだろ(普段なら掛からない時間に意地となり何としてでも問題を解いてやろうと)か、彼女とか居ねえのかよ独身野郎って事か(相手が独身だと解ると無意識に声のトーンが少し高くなり漸く問題が全て終わり)...クラスの女子が、アンタは音楽教師とデキてるって噂してたからよ...俺には別に関係ねえけどな(美人と男子に人気な音楽教師は良く相手と話してる姿は見掛けた事もあり)

次はもっと難しくしてやらないとなぁ
(余裕、という言葉にこちらも俄然やる気が出て今度はどう難しくしてやろうかと試行錯誤し)
悪かったなぁ、ダメ男で。
(フン、と鼻を鳴らしては誰のせいだと言わんばかりに相手を見つめるも問題を時終わったようで採点を始めるとでっち上げられた噂に少し眉を寄せてため息を付き)
なんだ？その噂…あんな元ヤンと付き合わねぇよ
(そう、いつも話仕掛けてくる彼女は元ヤンで何処か気に入られて話しているだけなので首を振って否定して)

...げっ(己の軽はずみな発言で更に問題が難しくなる事に、やらかしたと若干後悔するも放課後相手と残って勉強出来るのは己の望みでもありソレは顔に出さない様にしかめっ面を作り)元ヤン？んな、風には見えねえけどな...関係ねえのか(美人でスタイルも良く生徒の前では、優しく1部の男子の間では女神とも呼ばれている音楽教師の過去には女は化けると確信して、それと同時に噂が真実で無い事を知ると安堵し)...終わったのかよ(採点が終わったのか、どうか何となく相手に近付き問題集を覗き混んで)

なんだ、嬉しいくねぇのか？
( あからさまな反応をされては真顔で顔をじっとり見つめたあとに尋ねて、こうもつくった問題を全て正解されると作りがいが無くてなぁ…とぼやき)
なんだ、気があるのか？やめとけ、搾り取られるぞ。
(やたら時にしてくる様子に気があると勘違いし、薄く青ざめた顔を浮かべては深いため息を漏らし昔の頃を思い出しながら採点を続け)
終わったよ。ほらココ、単位忘れ。
( プリントをのぞき込むのを見るなりバツ印を付けた所を指でトントン、と叩き腕を組めば上記を告げて)

したくもねえ勉強で、嬉しい理由ねえだろ..(本音とは真逆な答えを口にすればそっぽ向いて)...馬鹿野郎(相手に聞こえない程小さくボヤキ)はっ！？んな理由ねえだろっ...年増に興味ねえよ(誤解されると弁解しようとここに音楽教師が居れば殴られそうな失礼な発言をして)...(少し距離が近い相手の横顔に視線向ければ、注意の言葉が耳に入っておらず反応が遅れてしまい)

の割には真面目に来るじゃねぇか。
(そっぽを向く顔をぎゅっとつかんでこちらへ向けるとタコのような顔をしている相手と対面し、よく見ないと分からないくらい微かに微笑みを浮かべて)
…おい、今アイツ通ってたぞ廊下。
(少し焦りを覚えた顔つきで立ち上がりドアのガラス窓から廊下のほうを覗いて聞こえていないようだったので安堵し軽くため息を付いて)
真澄？聞いてるのか？
(反応が無い為に今までプリントにやっていた目を相手に向けて頬杖を付き、問いかけながら軽く頬をつまんでやり)

っで！何しやがんだ離せ！(痛くは無いが頬に触れた相手の手に過剰反応してしまい、その手を振り払う様にして)...っ！！？..(チラッと廊下を見れば向こうを歩いていく音楽教師の後姿に思わず己の口を塞ぐも、聞こえては無かった様子にコチラも安堵し)...っ、な！何でもねえよ聞いてるに決まってんだろ触んなっ！(二度、頬を摘まれるとビクッと身体が反応し我に返れば相手の腕を掴んで)...終わったんなら帰るからなっ(カバンを持てばそのまま逃げる様に廊下を飛び出していき他の仲間と落ち合うと家には帰らず繁華街の方へと遊びに行けば案の定他校の不良グループと見合いになってしまい)...っせえ！俺は今機嫌が悪いんだよっ！(そのまま殴り合いの喧嘩となり不良の一人がナイフを取り出してくるとそれが腕を掠め少し流血するも構い無しに喧嘩は続いて周りも騒がしくなり警察沙汰になれば当然学校の方にも連絡が届き職員室では、またアイツかと誰も迎えに行く気は無い様子で)

あー、悪かったな。お前触られるの嫌いだもんな。
( そんなに反応しなくても、と我ながら驚くと手をゆっくりと擦りながら笑って己の言った言葉を後悔するように口を塞ぐ様子に小学生かよ、と心の中でつぶやき。どうも腹の虫の居所が悪いのか出ていった相手に俺でも手に負えねぇな、とその教室で本日何度目かのため息を漏らすとその場で眠って)
…はぁ、俺がですか。
( 子守中の相手が警察沙汰を起こしたと寝ている自分を叩き起して伝えにきた教師にはお前のせいだと釘を刺され、仕方なく迎えに行けばしおらしくすいません、と頭を下げ警察署から相手と一緒に出てきて)
あんまり迷惑かけんなよ…

...んで、アンタが迎えにくんだよ...誰も頼んでねえだろ(警察署で軽い事情聴取を受け向こうが刃物を持っていた事もあってか、向こうが不利となり警察からは厳しい厳重注意だけを受けて解放されると代わりに頭を下げた相手の姿に眉根を寄せ)...っるかったよ(外に出ると、流石に反省したのか大人しく小さな声で謝り)アンタも他の教師みたく俺の事なんか放って置けば良いだろ(喧嘩で怪我をした腕に巻かれた包帯を雑に外しながら相手を見て)

頼まれても困るけどな。
(頼んでなどないと言われると素直にそう答えれば何故来たのかという質問を軽く受け流し反省した様子でいる姿を目で収め、軽く首を回すと)
あ？…放って置けねぇから来てんだろ。まだケツの青いガキがそういう事言うもんじゃねぇ。
( 流石に少し怒りがこみ上げて来たのか冷静で落ち着きのある声色をしているが胸ぐらをグッと掴んで言い放ちそのまま己の車に押し入れて自分も入れば行く宛を言わず車を走らせて)

...っ、うるせえガキ扱いすんじゃねえよ！(掴まれた胸ぐらに離せと抵抗しようと腕を掴み掛けるも問答無用に車へと乗せられると驚いて、車が発進すれば己の自宅へと向かってるのだろうかと運転中の相手を見て)...どこ向かってんだよ(自宅とは真逆な進路を走ってる事に気付けば眉根を寄せ車の中で暴れては又ガキ扱いされると思ったのか、窓から見える景色を大人しく眺めるしか無く)

あ？俺の家だよ。どうせお前暫く謹慎だからなぁ
( 外では騒いでいたのに今は大人しい様子にふぅ、息をつくと相手の住所を聞くことも無く一人暮らしときいているので１日くらい問題ないだろうと思いこのまま帰るのもアレなもんだと思いいつも通う少し洒落たカフェに着いて)
行くか？こんな所で降りて彷徨いてまた補導されるような阿呆では無さそうだし此処で待ってても良いが。
( と声を掛けるが返事を待つ前に鞄を持ち車を降りて、店に入ると待ってましたと言わんばかりの女店長の歓迎の言葉を耳から聴き流し今日は何を飲もうかと考えながらカフェテリアの方へ案内されて)

アンタの家...！？(謹慎よりも、そっちに意識が向いてしまい、どう反応すれば良いのか分からず混乱したまま着いた先は己なら絶対に入らない洒落たカフェに少し緊張した様子でキョロキョロと周りを見渡しながら店内へ入ればテンションが高い女性店長に戸惑いながらも相手の隣に座り)こんな場所にいつも来てんのか...(慣れない場所にあまり落ち着かずメニューを見たり飾ってある物に触れたりして)俺、コーラ飲みてえ(隣でちゃっかり自分も注文しようと)

コーラねぇ…分かった。じゃ、店員呼べ。
( 慣れてないであろうその姿に心の中でニヤニヤとすると店員を呼ぶように促し、自分はどうしようか、とまだ悩んでいるが未だにソワソワする隣の相手に)
どうせ誰も居ねぇなら変わりねぇだろ。俺がお前の子守役だし謹慎中とて外に出るだろお前は
( 自分の家、と言った時の驚き用を思い出したかのように話始めればとりあえず後で服でも買いに行くか？など色々提案して)

(先に選ぶと、近くに居た店員を呼べば先に自分の分を頼んで相手のメニューは決まったのか促して)子守りって...いい加減ガキ扱いすんじゃねえよ！ガキじゃねえって言ってんだろ(相手から見れば己は生徒で子供としか見られて無い事は随分前から自覚しているのか、相手の口から子供扱いされると余計に虚しくなり)服？一晩だろ...別に制服あるし必要ねえよ(一晩、世話になるだけで態々新しい服は必要無いと思い)それより、晩飯とかどうすんだよ。(自分が作るとは言い出せずタイミングを見計らい)

人様に迷惑かけて誰がガキじゃねぇってんだ？
( こちらもブラックコーヒーを頼めば相手の言いように、ガキ扱いをされたくないという思いは自分も昔感じていた時期があったので気持ちは分かるが、と言った風に冷めた口振りで問い掛けてその答えに耳を傾けて。)
まぁ別に１日とは言ってねぇけど、最低でも制服は脱げ。
( 最初の部分は小声でボソッと呟くも制服にシワを作って欲しくはないのかそう告げて。後で自分の服でも貸してやるか…と考えこめば飲み物が運ばれてきてお礼をすると早速飲み始めて)

...っ...っせえ(迷惑を掛けた事は自覚あって其処を突かれると何も言えず罰が悪そうな表情を浮かべて注文を受けた店員はメニューを繰り返してから頭を下げ引き下がり)...仕方ねえから世話になってやるよ(運ばれたコーラを一気に半分程飲んでから全く可愛げ無い言い方と面倒を見てもらう側とは思えない態度でコーラを飲み終えて)つか謹慎って...マジかよ(今更、冒頭で聞いた謹慎を思い出すと深く溜息を吐いて、離れて暮らしてる両親にも連絡は届いてるだろうと眉根寄せ)まぁ、どうでも良いけどよ…謹慎って、どれ位だよ

今日の様なことがある限りお前の事大人なんて言えねぇよ。
( バツの悪そうな顔を浮かべるということは反省はしているようだな、と関心してなら上記のことを付け足すように述べて。可愛げのない上から目線の言葉にやれやれ、と言わんばかりに呆れたような顔をして)
じゃ、今日はお前の奢りな。
( 冗談を真顔で言えば鞄の中からスマホを取り出すとおびただしい数の連絡を見るなりぎょっとするとまたため息を付き何も見なかったことにして。)
１週間だな。あ…その間の課題プリントと、反省文な
( 準備のいいことで、カバンの中から数枚のプリントを出せば相手に渡すなりコーヒーを少しずつ飲み )

生徒に奢らす気かよ、んな金持ってねえし
(コーラを飲み終えた後には己の飲んだコーラ位なら払えるかと相手の冗談も真に受けてしまうとポケットから数枚の小銭とお札を出して確認して)
１週間もあんのかよ..って反省文は聞いてねえぞっ...面倒臭ぇ何書けば良いんだよ。
(受け取ったプリントは一応目を通すのか課題の方だけ受け取るも、渋々反省文を書く用紙を受け取って)

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