大好きなあの人は。

どこでも言えないこの気持ちを抑え切れなくて、
誰にも理解されなくていいから、ひとりでも呟ける場所が欲しかった。
大好きだよ、パパ。私だけのパパ。

こんな遅い時間でも寝ないでいるパパ。
でも少し眠たそうだね、毎朝早いもんね。
もしもそのまま眠ってしまったなら、私が優しく声を掛けてあげるよ。

パパは素敵な人。
正しい事も悪い事も、何もかもを包み込んでくれるような暖かさ。
正しい事をしたらキチンと誉めてくれる。
悪い事をしたらしっかり論してくれる。
感情に溺れずに、いつも人を想って考えてくれる。
他の人はパパを『よくわからない人』なんて言うけど、そんなの当たり前だよ。
パパを広大さを把握しようなんて出来るわけない。
パパのことは私が１番わかってるよ。
これまでずっと一緒に居たんだもん、私が誰よりパパのこと知ってるよ。

眠たくなって不機嫌そうになる目つきも好きだよ。

『眠れないの？』
そうだよ、眠れないよ。