自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>>67 詩織
…………
ああ、わかった。
(細くしなやかな腕が己の首に回されるのを感じ、突然のキスも受け入れてくれたことに心の奥で密かに安堵を覚えつつ。耳元に寄せられた彼女の顔、その口から甘い息がかかるとともに「此処では恥ずかしい」と伝えれれば、内心嗜虐心を唆られて激しく滾りそうになるものの、確かにと納得する。ここは庭に面した縁側、塀の外を人が通りかからないとも限らない。故にそれを封じ込めて身体を起こすと、押し倒された彼女の小さな身体の下に両手を差し入れてひょいと持ち上げ、言わば姫抱きの形で自身の寝室へと運び込み。
就寝前だったため既に布団の敷かれた室内。やはり障子越しの月明かりしかないそこは薄暗く、布団に彼女を横たえた後も、その姿がよく見えない。覆い被さるというよりは横から覗きこむようにして彼女のそばに落ち着くと、断られるのを半ばわかっていながらも、笑みを含んだ声で尋ね。)
……詩織。明かりはつけちゃ駄目か? ──おまえを俺に、よく見せて欲しい。
(ん、了解です。優しい言葉をくださって、ありがとう。
わかりました、言い出した俺も初めてだからうまくできるかわからんが、精一杯リードできるよう頑張ります。)
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