自堕落な男。 2017-03-17 00:05:23 |
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>>55 詩織
っ、飽きるとか、そんなわけ……
…………
(怒っている、という返事に一瞬呼吸が止まり凍りつくほどであったが、そこに不意に与えられた優しく髪を撫でる感触に、掌から伏せていた顔を僅かに上げて少女を見。あの時と変わらず月明かりの中浮かび上がる少女の微笑み、それを見つめながら彼女の言葉に慌てたように返したが、堪えきれなかったように涙が一筋溢れ出したのを見てはっと目を見開き、ただただ声を失うだけで。
──目の前にいる年端もゆかぬこの少女は、どれほど己を心配してくれたのだろう。どれほど、己を望んでくれていたのだろう。言葉にならない思いが胸にせり上がれば、その行動に及ぶことにもはや一抹の躊躇いもなく。身を起こして向き直り、己を撫でてくれていた彼女の細腕を軽く掴むと、大切なものを抱え込むように小さな体をそっと胸元に抱き寄せ、腕の中に包み込み。彼女の耳元に口を寄せ、微かに声を震わせながら囁いて。)
……なあ、詩織。頼みがある。いなくなっておいて我儘なんだが。
花見の時だけなんてのは嫌だ。おまえのいない時間を過ごすのは、もう嫌だ。
ずっと、ここに居てくれないか。ずっと……俺のそばに居てくれないか。
>>56 紫
……っ、ああ……
(高校時代から凛としており、己とは親しさゆえに軽い憎まれ口すら叩きあってきた気の強い女性。そんな彼女が今、切ない声を絞り出しながら、己に甘えることを願い出ている。散々そうしてくれれば良いのにとからかってきたにも拘らず、しかしいざ現実となると狼狽えるのが関の山。それでもどうにか彼女の華奢な背に手を回し、撫でさすってやるだけの甲斐性はあったようで。
声音から泣きそうになっているらしいことを察すればますます動揺が収まらなくなるが、こんなにも弱い姿を見せる彼女に何もしないということなど考えられず。撫でていた掌を彼女の後頭部に躊躇いがちに持っていくと、ぎこちなく柔らかな髪を撫でながら、しかし照れ隠しをせずにはいられないらしく、顔を横に向けながらぼそっと聞き取られるか聞き取られないかくらいの曖昧な声で呟いて。)
……いつも、このくらい素直になってくれりゃあ良いのにさ。絶対叶わねえんだな、って……十年前からずっと思わされてきたんだぜ。
>>57 恭哉さん
__…っ
わ、私もっ…恭哉さんの居ない時間は、嫌です!私なんかで良いなら、ずっとずーっと…そばに、居させてください…
( 慌てたような否定する声が止まると、どうしたのだろう と疑問符が頭上に浮かんで。ふと濡れていた頬に気付きその涙を拭わねば、と相手の髪から手を離そうとしたその時、自身の体は優しいぬくもりに包まれていて。それは相手の腕の中に居る状況だという事に気が付けば、途端に心臓が相手にも聞こえるのではないかと思えるくらいにドキドキと鼓動して。いつになく余裕の無さが窺えるその震えた声がすぐ耳元で聞こえ、内容に耳を傾ければそれは自身も強く願っていた事。断る理由など一切無く胸元に顔を埋め、腕を ぎゅう と背に回し感極まって声を詰まらせつつも言葉を紡ぎ。ああ、一番伝えたかった言葉をまだ伝えられていない。そっと顔を上げ溢れんばかりの涙を溜めた瞳を向けては、「…好きです。」と。涙に震える声でずっと胸の内に秘めていた気持ちを漸く相手に伝える事が叶えば口元を緩め微笑んで )
>銀二くん
...馬鹿ね。私はっ...いつも素直に甘えてたわよ、その甘える先、失くしたのあなたじゃない。
(ずっと昔から触れたくて願っていたのにどうしても手に入れられなかった男の腕の中に今自分がいる。背中に手を回されさすられればこらえていた涙がぽろりと頬を伝い、一粒流れてしまえばぽろぽろと止まらなくなってしまって、肩を震わせて相手の胸の部分の布を力の入らない手でつかむ。その状態で頭を撫でられながら相手の照れ隠しを耳にすると、もはや隠せない程の涙声で上記を呟き。
ある程度涙がおさまってきても、涙で濡れた顔を見せたくないのと離れたくないのとで額を相手に押し付けたまま、今なら言えるかしらと普段なら絶対言わないような甘いことを言って。)
私が甘える相手は銀二くんだけなのよ…銀二くんがいなくなったら誰に甘えればいいのかしら?
(おふたりさん、また遅れてごめんな。明日の日中にお返事書きます、早くも二度目とあってまだ
望んでくれてるがわからないがご連絡だけ。)
>>59
──ッ……!
(ある日ふらりと屋敷に来た少女と根無し草な自分の間には、あまりにも障害が多い。歳の差、社会的な立場、家庭、それぞれの生活や秘密。それらを冷静に省みれば、自分の衝動から発した言葉は拒絶されてもおかしくはなく、仮に受け入れられたら受け入れられたで、まだ経験の浅い彼女を自分が誑かしているだけだ、そうとしか思えなかった。しかし今、自分に抱きつき震える彼女、自分と同じ気持ちだと打ち明けてくれた彼女の前には全てが吹き飛び、ただただ激しい愛しさに胸が心地よく痛み。
涙をいっぱいに溜めた瞳で見上げられながら、短くも全てが詰まった愛の言葉を囁かれれば、感動に耐えかねて一瞬顔をうつむけてから、「……俺もだ」微かに聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁き。再び彼女を見、骨ばった指を彼女の顔に添え、零れた涙を拭おうとしたが、もう迸る烈しい愛情を抑え込むことは出来ず、顎に手を添え、獣が襲いかかるように──覆い被さるようにして乾いた唇を重ねると、そのまま彼女を床上にそっと押し倒し、耳元で再び囁き。)
詩織、悪い……多分今、俺は止まれない。嫌だったら、蹴ってでも止めろよ。
(ありがとう、ごめんな。遅くなりました。
段階が段階だから言うけれど、止まれないといっても規約範囲内の話だ。ただ、何せ葛西としての俺は長らく独りだった男でね……事後ロルとかは大丈夫かい?)
>>60
……え、おい、それって……
(己の腕の中で、気丈な彼女が肩を震わせながら吐き出したその言葉。それを理解出来ないほどの朴念仁ではなく、しかしその意味がもたらした愕然とする衝撃から、目を見開き、彼女を見下ろしながら問う言葉も半ばにして消え。
──まさか、まさか、自分と彼女は、気の遠くなるような遠回りをしてきたのか。ずっと示してくれていた想いを、「そんなはずが無い」という思い込みから屈折したからかい方で自分は突き放してきたのではないか。恐れと後悔がどっと襲いかかってくるが、しかし己の服を彼女が掴む感触が、自身を現実に引き戻させる。そして涙声のまま、彼女が自分に言うことなど決してないだろうと思っていた言葉を伝えてきた時、ああ、と疑念が確信に変わると同時に、自身の中で決意が生まれる。
──辛い思いをさせてきた彼女に、追い打ちをかけるようにして本音を引き出させたのだ。やるべき事は明らかだ。「誰に甘えたら良いの?」その問いには直接答えず、不意に背中や頭を撫でていた腕を解いて彼女の肩に軽く置くと、軽く身を屈めて頭を寄せ、低い声でそっと促し。)
紫。……顔、上げろ。
>銀二くん
...嫌よ。泣いた女の顔見ようとするなんて野暮なことしないでちょうだい。
(全部口走ってから余計なことを言ってしまったと後悔した、ここまで言って気付かないような男ではないと知っている。
_____彼は昔から何故かよくモテて、遊ばれて泣かされた女の子は数えられないし、高校時代は私の気持ちも知らないで相談に来る子も少なからずいた。
一時の気持ちのためだけに大勢の女の子のうちの1人になるなんて、馬鹿な男を捨てる側であって間違っても捨てられる側ではなかった自分のプライドが許さない。それでも長い間、未練がましく冗談のように気持ちを言っては気付かれないことに安堵している自分がいた。
_____顔もあげられず、相手の気持ちを伺えない中、相手の低い声に硬直する。顔を上げてしまえば止まれなくなってしまう気がして、先程迄の暖かい気持ちと正反対の背中に氷を詰められたような気持ちの悪い感覚に、相手を掴んでいた手で顔を上げないまま相手の胸を押し返す。拒絶というより恐怖かもしれない、だいぶ落ち着いた低い声で声でぽそりと囁きその場を離れようと玄関の方向へくるりと振り返ろうとして)
...ごめん。帰る。
(空気を壊してしまいそうなのだけどごめんなさいね。私は銀二くんといるのとっても好きだけれど、銀二くんがそれで無理するのは嫌よ。貴方のペースでゆっくり返して欲しいの、約束してちょうだい、ね。それくらい待てない女じゃないのよ?じゃあ、これからも仲良くしてくれると嬉しいわ。)
>>65 紫
……あ。悪い……
(初めて見せた、弱った姿。今の状態の彼女となら、失ってきた今までの時間を取り戻せるのかもしれない──そんな短絡的で安易な考えは、しかし通用するはずもなく。名を呼んだ瞬間掌の下で華奢な身体がかすかに強ばり、気づけば己は突き放されていた。ややあって理解が追いつき、拒絶されたのだ、とショックを受けた時には、彼女はとうに背を向けて玄関に向かおうとしており。
暗い部屋に立ち尽くしながら、自分はやはり早とちりをしたのか、それとも──と一連の本質には未だ気づけずにいるまま、それでもこちらが彼女の気分を害してしまったことだけは理解できる。だが、このまま終わりたくはない。理解できないまま謝るような誠意のない真似は出来ないが、いつかそれが叶うよう、また彼女が望むならいつでも来て欲しいのだと、その背中にやや未練の残る視線を投げながらも声をかけ。)
……わかった。来たい時があったら、またいつでも来いよ。
(了解、気遣ってくれてありがとう。変なペースに感じさせちゃってごめんな。もしも嫌な展開とかあったら、申し訳ないがまた教えてくれると助かる。こちらこそ、これからも宜しくお願いします。)
>>63 恭哉さん
っ…
( 至近距離とあって囁かれた言葉は耳に届き 、双眸を細め笑えば瞳に溜まった温かな涙は頬を伝い流れ落ちる。彼と過ごした時間はまだほんの僅か、これから先の長い時間を共に過ごす事が出来るのだと思うとその幸せを噛み締めて。顔を上げた彼と視線が合わさったと思えば、瞬きをして目を開けた時には既にゼロ距離。愛しい人と重ねた初めての唇の感触に、込み上げる幸福感にぽわりと夢心地に包まれればそっと目を閉じて受け入れ。そのまま優しく押し倒され、紡がれた言葉に上気した頬を見せまいと隠すように首元に手を回せば此方も耳元に囁く形となりながら「…止めなくて良いです。…ただ、その、……此処じゃ恥ずかしいから」と緊張に声を震わせつつ部屋に移動したいと遠回しに伝えて )
( 私も前ほど早く返事をする事は難しくて置きレスになってしまうので、お互いさまという事で…どうか気にしないで下さいね。
事後ロルに関してですが、回した経験が無いので語彙不足になりがちだと思いますが、どうぞそのまま進めてもらって大丈夫です。 )
>銀二くん
(想像以上にあっけなく相手が離れ、相手の思わず謝る悲痛な声に自分が相手にしたことの非道さを痛感する。
いつの間にか落としていたハンドバッグを拾い上げて玄関まで振り返らずに進む。先ほどの自分の浮かれ具合がよくわかる 帰る気のない履きにくい位置に揃えて置かれたパンプスに手を伸ばそうとした瞬間、古い家屋特有の段差にバランスを崩し、たたきに意図せずいわゆる乙女座りと呼ばれる状態で転ぶ。
自分から近づいて怖くなって拒絶して、今度は相手を傷つけてまで逃げ出したのに子供のように転んで帰れないでいる自分に嫌気がさし妙に冷静になる。
ゆっくりと靴も履かないまま立ち上がって先程まであんなに見せたがらなかった薄いとはいえしていた化粧が落ちた顔を上げて口を開く。)
銀二くんが好き。でも...怖いの、いい年して笑っちゃうわよね。本当にごめんなさい。
(言い終わったあと今度こそとパンプスを履き、相手の来いよという言葉には返事をせず少し悲しそうに笑ったあとくるりと回って玄関の扉に手を伸ばし。)
>>67 詩織
…………
ああ、わかった。
(細くしなやかな腕が己の首に回されるのを感じ、突然のキスも受け入れてくれたことに心の奥で密かに安堵を覚えつつ。耳元に寄せられた彼女の顔、その口から甘い息がかかるとともに「此処では恥ずかしい」と伝えれれば、内心嗜虐心を唆られて激しく滾りそうになるものの、確かにと納得する。ここは庭に面した縁側、塀の外を人が通りかからないとも限らない。故にそれを封じ込めて身体を起こすと、押し倒された彼女の小さな身体の下に両手を差し入れてひょいと持ち上げ、言わば姫抱きの形で自身の寝室へと運び込み。
就寝前だったため既に布団の敷かれた室内。やはり障子越しの月明かりしかないそこは薄暗く、布団に彼女を横たえた後も、その姿がよく見えない。覆い被さるというよりは横から覗きこむようにして彼女のそばに落ち着くと、断られるのを半ばわかっていながらも、笑みを含んだ声で尋ね。)
……詩織。明かりはつけちゃ駄目か? ──おまえを俺に、よく見せて欲しい。
(ん、了解です。優しい言葉をくださって、ありがとう。
わかりました、言い出した俺も初めてだからうまくできるかわからんが、精一杯リードできるよう頑張ります。)
>>68 紫
!
(帰るため靴を履こうとした途端バランスを崩し座り込んだ相手を見て、思わず一歩踏み出し手を貸そうとしかけたが、つい今しがたの出来事が脳裏をよぎって躊躇いが生じ、「……っ」悩ましげに顔を顰め、伸ばしかけた手を引っ込めて。
そのまま緊張した面持ちで眺めていると、すぐには起き上がらず何事かを考え込む相手。しかしやおら立ち上がり、化粧が落ちて高校時代のあどけなさが戻ったように見える顔で、己が好きだと相手は告げた。その瞬間、抑えていた感情が暴発し、「待てよ、言い逃げは卑怯だろ」──踵を返して屋敷を去ろうとした彼女の片手の手首を掴み。
彼女は事態を恐れていて、先に進むことを望んでいない。それでも良い、引き止めはしない、しかしただ一言、我が儘とわかっていても伝えたかった言葉をかけて。)
──俺も、紫のことが好きだ。十年前から好きだった。だからって、別にどうにもならなくていい。ただ……俺もおまえが好きだってことは、忘れてくれるな。……頼む。
>>69 恭哉さん
__…い、良いですよ、この前みたいな蝋燭なら。…あれなら、明る過ぎないと思いますし…
( 了承の言葉を耳にしてホッと息を吐き出したのも束の間、ひょいとお姫様抱っこをされてはそれも人生初の事で。ぐらり と崩しそうになる体勢を首元に回した腕で取り持ちつつ寝室へ運び込まれ、布団に寝かされると回していた腕を引っ込めて、これからの行為を思い再び緊張で身体が強張り頬は火照り。ぼんやりと薄暗い部屋に浮かぶ彼の姿は此方からも見え辛い、かと言って電気を点けて己を曝け出すことは恥ずかしくきっと耐え難い。然し乍ら勝るのは彼の気持ちに応えたいという思いで、暫しの沈黙の後口にしたのは了承の言葉。その灯りが返って妖艶に魅せるとも知らずに提案し )
( いえいえ。此方も拙いでしょうが頑張りますので大目に見て下さいね。 …では此方は失礼します、また何かあれば声を掛けて下さい。 )
>銀二くん
(帰ろうとした瞬間掴まれた腕に先程と同じ焦りが蘇ったが、もう来ないと諦めて10年越しの気持ちを口にしたため先程のような恐怖心はなく掴まれた腕に余裕さえ感じながら答えて振り返る。
大方、高校生の頃に自分に相談に来た女の子達と同じような安い甘い言葉をかけられるに違いないと信じきっていた心に相手の切実な真っ直ぐな言葉が重く突き刺さる。
相手より一歩遅れてやっと気持ちに気づいたのと同時に、自分を思っていてくれた相手を___正に今、プレイボーイと突き放して信じられなくて怖いと罵り、傷つけてしまったのだと理解しサッと血の気がひく。
私はなんてことをと真っ白になった頭で立ち尽くす。自身の膝が、手が言葉さえも震えていることに気づけないまま掴まれた腕を解こうとして再びバランスを崩し玄関の壁に手をつく。それでも惰性で帰らなければと震える手を危なっかしく扉に伸ばし。)
...は、離し...あっ。...ごめん、ごめんなさい、私...ここにいる、資格...ないわよね...。
>>71
そうか、良かったよ。
(思いがけない許可の返事に驚くものの、内心喜んだのは勿論の事。闇の中で笑みを深くしてから徐ろに起き上がり、そばの小棚から蝋燭とマッチを取り出すと、小机の上の燭台にぽぅっと橙の明かりを灯す。そして彼女を振り返り──思考、動作、その全てが停止する。
男の己が毎晩眠る布団の上に横たえた身体を緊張からか強ばらせ、白い肌を微かに紅く染めた少女。その柔肌に生まれたなだらかな陰影が、彼女の美しさや女性らしい曲線をささやかに引き立てており。蝋燭の明かりのもとで女を見るな、とは一体誰の格言だったか、しかしその言葉の本意とはやや異なり、蝋燭の灯は愛しく、そして年端もゆかぬ少女を愕然とするほど妖艶に見せ、自身の理性を酷く揺さぶるばかり。
葛西は言葉も失い見惚れていたが、やがてふっとめをほそめると、少女の横に身体を並べ、包み込むようにしてまずはゆっくりと抱き締めてから。額に口付けをすると、彼女を胸元に引き寄せて。)
……おまえが好きだよ、詩織。だから……今夜は、俺に全部委ねてくれ。絶対に、優しくするから。
>>72 紫
ッ、おい、どうし……っ
(胸に迫った言葉を迷いなく伝えた瞬間、しかし彼女の顔は青ざめ、その華奢や手足が、声が震えだしたのを見て、再び混乱が襲いかかる。今日の紫は何かがおかしい──そう思う間にこちらの手を振り払い、危なっなしくよろめく彼女を見て、その思いは確信に変わり、甘い情よりも心配の念が湧いて思わずそばに歩み寄り。すぐ目の前でやや身体を屈めて尚彼女を見下ろしながら、願うのはただ、恐らく彼女がしている誤解を早くに解いてしまうこと。故に、やや怒ったようにすら聞こえる声音で彼女に言い聞かせつつ、最後のあたりは照れくさくなったのか、顔を俯かせ表情を見られないようにしながらやや小さくした声で言い。)
……おまえらしくねえだろうが、俺相手にそんなこと言うなんて。資格、資格なんてのは……おまえがどう思おうが、いつだって無条件にあるんだ。気にするな、そんなことは。気にしなくていい。
>>73 恭哉さん
…不束者ですが、よろしくお願いします。
( 前は暖かく感じた蝋燭の灯り、今宵はどことなく妖しげに室内と自分らを照らし男女の関係を強調するようで、じ と見つめられれば恥じらい視線を彷徨わせ。
再び抱き締められ肌に感じるぬくもりと此方を気遣う言葉のぬくもりは、じんわりと体の強張りを解いていき。肌も声も仕草も、全てがただただ愛しく、胸元に顔を埋めるように ぎゅ と抱き締め返し。何もかもが初めてで不安が全く無いわけではない。然し乍ら彼の 絶対に優しくする という言葉は不思議とスルリと届けば、不安は何処へやら。信じきった警戒心の無い笑みを向け、恥じらいに頬を染めつつ言葉を呟いて。相手の口元にそっと指を添えて唇の場所を確認すると、経験の無さが窺えるたどたどしい動きで慎重に唇を重ねてからは相手の言葉に従いその身を委ね )
>>74銀二くん
駄目よ、だって私っ、今の今まであなたの気持ちに気づいてすらなかったのよ!?
だからっ...だから!あんなひどいことして!
なのに、なんで...そんなに優しいのよ...?
(語尾の強い怒ったような声も10年越しの付き合いだけあって心配から来るものだとわかる、その後の優しい言葉もどんなに嬉しいかわからない。
それでも、いやそれだからこそやってしまったことへの罪悪感に押しつぶされそうになって近付いた相手の服を掴んで再び出てきそうになる涙を押し殺した声で叫ぶ。最初こそ涙をこらえて視線を真っ直ぐに合わせた力強い声だったものの最後は項垂れるように頭を下げ消えゆくような震えた声で掴んでいた手からも力が抜けてしまい。)
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