(銀之丞) 2017-03-11 19:08:45 |
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ッ…、
( その声音からして彼が嘘を吐いていない事等百も承知、然し改めて言葉にして告げられると言葉に詰まってしまい黒曜石のような瞳を動揺から揺らして。彼は手に持っている筆を早い動きで滑らせていき一体何を描いているのかと疑問符が頭に浮かぶが、此方の言葉に応えるようにハッと顔を上げたのを確認すると何と返答がくるのかと身構えて。そして帰って来たのは予想の遥か斜め上をいく言葉であり、同時に己を描きに態々大金を払ってこの廓まで足を運んだのかと吃驚し。然も彼が描くのは美しい物に限るという、それは遠回しに自分を美しいと言っているのと同じで僅かにふい、と視線を逸らしてみせるが、眼前にひらりと差し出された葉書程度の大きさに描かれた其れを見ると余りの感動からか息を呑んで。僅かに身を乗り出し繊細なタッチで描かれた金魚の絵をまじまじと凝視すると思わず「 …綺麗。 」と呟いて。 )
!…ありがとう。
(動揺の色を滲ませた彼女の表情に何か気に触ってしまっただろうかと一考するが、彼女ほど美しいのなら聞き飽きたであろう褒め言葉も、僅かに照れているようにも思える視線を逸らす仕草が可愛らしく双眸緩ませ乍其れを眺め。差し出した絵を見た彼女の唇から溢れた感嘆の言葉を耳にすると、嬉しそうに頬を綻ばせて礼を述べ。同時に思うは、自身の思う美しい物同士が合わさった、目前の景色の美しい事。誰かに売るつもりも無かった、況してや誰かにあげるつもりも無かった絵だが「…気に入ったのなら、あげるよ。」自然と口から出た言葉。顔には出さないがそんな自身に心の隅で驚きつつも、彼女の前へそっと紙を置けば再び紙に向き合い筆を走らせて)
( / 長らくお顔を出せずにいて申し訳ありません…!とても申し訳ないです。少々ドタバタしてしまい…主様が未だいらっしゃるようであれば、またやり取りをして頂きたく思いますので、お返事をして頂けたら幸いです。 )
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