干物 2017-03-11 18:50:56 |
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ま、価値観人それぞれだからな
しゃーない
はい、かんせー、っと
(ハーフアップにまとめてくるりんぱ、白いリボンの髪留めを付けて)
そんなにイヤなら強引に断ればいいのに
今時、強制参加の飲み会なんて流行んないだろ?
(鏡越しにチラッと、普段見慣れない余所行きの表情を覗いて)
おお、良い。本当に手先器用だね
流行らなくても不参加ノルマみたいなのはあるんだよ、表立ってなくてもね…今まで断ってきた分は今日でチャラにしてもらおう
(髪の毛を満足そうに褒めては苦笑混じりに言葉を並べ。席を立ち上がると水瀬の方を振り向いては淡く笑い、軽く敬礼のように手を持ち上げれば)
では、そろそろ時間なので行ってまいります
ふーん
オトナはたいへんだよね
ま、どーせなら楽しんでくれば?
(髪型を気に入ってくれた様子に内心ホッとしながら、皮肉っぽい言葉を返して)
お勤めご苦労さまであります
気をつけていってらっしゃい
(相手を真似て同じように手を上げて)
楽しむ…うむ、行ってまいる
(小さく笑うと敬礼した手でそのまま軽く水瀬の頭を小突き、部屋に向かえば仕事用の鞄を持ち玄関へ。いつもの靴、いつもの姿、ただいつもと違う髪型に玄関の姿見の前で一度くるりと回れば玄関から出て、扉が閉じる瞬間に一言)
あ、ケーキ楽しみに待っててね
(軽く手を振るとドアが閉じるのを確認して)
うん、ちょっと楽しみかも
(ひとり小さく頷くと主のいない部屋を一瞥して
家の用事を一通り済ませると学校へ向かい)
ただいまー
(預かっているスペアキーで鍵を開けると誰もいない暗い部屋に帰ってきて
洗濯物を取り込むとBGM代わりのテレビを見るとはなしに見ながらたたんで
お風呂のお湯を張って一息つき時計見ると8時過ぎ
もうすぐ帰ってくるかな
ソファに深く腰をかけてぼーっとしているといつの間にかウトウトして・・・)
…今日のイベントハードすぎ、リアル充実系のイベントとか誰得なの
(日付が変わる前、とは言ったもののまさか十一時台になるとは思っていなかった。明日は仕事が休みだからと遅くまで飲もうとする上司や同僚には断りを入れつつ、ケーキはしっかりと購入し、散歩がてら歩いて家へと戻れば指先も冷たくなっていて。うとうと、どころか完全に睡魔に負けた様子の水瀬を見つけては前へとしゃがみこみじっと観察するように見上げ、冷えた指先を伸ばし水瀬の頬をつついては小さな声で)
ただいま、水瀬
・・・ん、んっ
あと5分・・・
(頬を突く指先をうるさそうに払いのけると、器用に寝返りをうってソファの上に丸くなってもう一度寝込もうとして)
おっ、テンプレ台詞キタコレ
(水瀬から聞こえた声に小さく笑うと立ち上がりケーキを冷蔵庫へ、それからパソコンを立ち上げつつメイクを落とし、部屋着に着替えようと自室へと向かって。ふと目に付いた毛布を手に取ればいつもの干物スタイルに戻ってから水瀬にそっとかけてやり)
・・・あれ、寝ちゃってたか
(ぼぉっとしながら立ちあがり、ぐぐっと背伸びして時計に目をやって)
うぇ、こんな時間?!
ハルは・・・?
(ふと足下に毛布が落ちているのに気付いて)
ハル、帰ってるの?
(部屋のドアをノックして)
ん、水瀬起きたの?
(部屋で持ち帰った仕事を済ませようとペンを動かしていれば控えめなノック音に顔を上げ一声。それから立ち上がるとドアを開け)
ただいま、水瀬、ケーキあるよ冷蔵庫に
おかえり、お疲れさま
(ドアが開けられて、そこにいた相手がすっかり通常モードに戻っているのを見て残念な気持ちとホッとした気持ちとどちらの割合が大きいのかは本人にも定かではなくて)
いつ帰ったの?
起こしてくれればよかったのに
ケーキは・・・
この時間にたべるのは罪だろ
(断腸の思いでガマンしようと)
十一時過ぎだったかな…ちょっとつついたんだけどね、水瀬があと五分ってテンプレ言ったから起こすのやめようと思って
じゃあ、ケーキは朝ごはん
(水瀬の頭をぽんぽんと寝起きの子供にするように撫でては笑いながら言葉を並べ。何やら葛藤している様子に喉の奥で笑いながら横を通り抜けリビングへと入りソファーに腰掛けからかうように)
いやあ、水瀬の寝顔なんてレアだから写真撮っておけば良かったなあ
うぇ、マジで?
起こされた記憶もそんなお約束言った覚えもない・・・
(首をひねりながら目を擦って)
ケーキ、どんなのかな~
・・・って、絶対やめろよな
(冷蔵庫を開けようとして、寝顔を写真と聞いて慌ててキッチンから顔だけ出してあからさまな拒否の意思を示して)
焦りすぎだよ、水瀬
ちゃんと同居人が寂しがるので、って言って帰ってきたんだよ。スペシャルイベントのミッションクリア的な
(ソファーにうつ伏せで横になるとスマホのホーム画面を眺めつつ笑いながら水瀬を見れば、更にからかうように続け。それから今日のことを思い返しては今更疲れがやって来たのかため息を吐いて)
ああ…存外疲れたな、うん
そんなこと言うなら今度ハルの寝顔も撮るぞ?
ったく
ミッションクリアはよく分かんないけど、そんな言い方してヘンな詮索とかされなかったのか?
(怪訝な表情で尋ねて
疲れた様子でため息をついているのを目にして)
疲れたのなら今日は早く休みなよ
お風呂は?入ったのか?
うん、平気だった
ちゃんとペットみたいなものですって言っておいた
(本気なのか冗談なのか、わからない表情で告げては聞こえた言葉に淡く笑うとのそりとソファーの上に正座するように起き上がり。水瀬を見やっては、手招きし、手を伸ばし)
お風呂入ったよ
あ、そう、入浴剤新しくした。いい匂いするの、会社の同僚に教えてもらったから
・・・斜め上の解釈をされそうだな、それって
(乾いた笑いを浮かべ)
ま、オレがハルの会社の人に会うこともないだろうし、いっか
って、なに?ペット的なお座り、お手?
(手招きするのを見てはいまいち意図を計りかねて)
そっか、それならいいんだ
へぇ、それは楽しみだなぁ
どんな香り?
お手やお座り…も良いけど、それよりも遅くまで待っていてくれたみたいで申し訳ないなあと思って
帰り、遅くなってごめんね。お詫びに撫でようかと
(手を伸ばしたまま真顔で述べればそれがさも当たり前だというように言ったあと、ふっと我に返ったのか「酔っているのかもしれない」と続け。けれど、その手は伸ばしたまま)
なんかムスクっぽいけど、甘すぎないやつ。まだちょっと匂い残ってるけど、腕、ほい
まぁ、待ってたけれど途中で寝てしまったから、そんなに申し訳なく思われるほどではないかもだけれど
それに、撫でられてオレが喜ぶとでも?
(つん、とすまし顔でソファの前に跪いて頭下げて)
ムスク?
(伸ばした手、すんすん)
・・・あぁ、うん甘い
素直じゃないなあ
…甘い匂い、嫌い?
(寝ていたから、と言うけれど、疲れて帰ってきた時に誰かが家の中にいて待ってくれていたという事実だけで幸せになる、という本音は言わずにすましていても目の前にある水瀬の頭に手を乗せては緩く撫で。甘い、との反応に男の人が使うには嫌だったかなと尋ねれば)
水瀬は、甘い匂いも似合いそうだけどね
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