主 2017-03-08 09:42:43 |
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ある村には16歳になる少女が居た。金髪碧眼、又は金髪翠眼の人々が生活している街では、銀髪赤眼なんて異様な存在。両親が居ない孤児という事も相俟って、少女はいつも除け者だった。
ある日、街を襲った悪魔が少女に言った。「お前は神の申子。悪魔の落胤。神にも悪魔にも愛されたお前の血肉は不老不死の薬となる。」
確かに少女はなかなか子が出来ない夫婦が教会に通い詰めて願い、その末に出来た子供である。神は夫婦に授けた愛らしい姿を好み、愛した。しかし悪魔にも愛されるとは何か。悪魔も大変美食家が多く、15、6の少女の血肉や魂が一番美味い事を知っている。その上少女は千年に一度の極上の魂を持って産まれた為であった。
そんなこんなでピンチに陥った少女は自分の死期を悟る。嗚呼、せめて死ぬ時は苦しまない様に───
そう思った時、目の前の悪魔が切り裂かれ灰となって散る。目を見張り風に靡く金髪を凝視すると、その髪の持ち主はにっこりと微笑み、「お迎えに上がりました!もう大丈夫です!」ど元気良く返した。
悪魔と天使は元々天界と地獄という相反する場所に住み、仲も悪かった。そんな中少女が産まれ、天界と地獄の争いは激化。先手を打とうとして街を襲った悪魔の存在を知り、急いで駆け付けたという。
【ジャンル】西洋ファンタジ-(洋名推奨)
【傾向】愛され / 戦闘有 / ほのぼの有 / ファンタジ-系 / 恋愛有
【対応】3L / nl / bl / gl
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