カイ 2017-03-07 13:58:12 |
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…お前が人間を嫌ってるなら、少なくとも俺に敵意なりなんなり見せるだろ。今の所、それらしきものは感じない。
(これから自分が取るべき行動を何となく理解し、把握出来た事実に一つ息を吐き出せば、ふと手を叩きクイズ形式で問うてきた相手にゆっくりと瞬き。此方からすれば相手が人間を嫌おうがどうでも良い事ではあるが、少しの間を空けた後視線を斜め下へと向けると現時点では己に対して嫌悪感を向けられていない事を述べ。しかし今はそれを抑えているだけで後々本性を出してくる可能性も捨てきれず、問い掛けに対しての返答は少々曖昧さを含んだものになっており)
突然悪ぃ。
楽しいやり取りをあんがとな。
背後の事情で申し訳ねぇんだが、ロルの続きをもう少し待ってほしいんだわ。
明日の夜か明後日には返せると思う。
報告のみになっちまうがよろしくな。
お待たせ。
遅くなって悪かった。
ジェイン: …感じられない、か。……分かってないなぁ、ニャンコくんは。此処では常に疑いを持たないと。親切な人ほど腹の中で何を考えてるか分かんないんだよ?
(相手の台詞を小さな声で反復するとフッと口許に笑みを浮かべて。目を伏せながら諭すような優しい口調で続けた言葉は、自分が優しい人物を演じ実は相手に対し敵意を隠していることを告白しているような内容で。表情変えぬまま手を伸ばし相手を緩く抱き締めると耳元に唇を寄せ、そこで初めて演技を取っ払った冷たさ感じる声で言い放ち)
…俺はさ、人間が大っ嫌いなんだ。
ああ、いや。こちらこそ、返事出来なくて悪かったな。
多少の遅れは気にしないから、リアルを優先させてくれて構わない。
…まあ、その、わざわざ報告ありがとな。
(諭す様な優しい口調でありながら、含みを持った言葉を続ける相手に微かに目元を細めたも、不意に伸びてきた手が己を緩く抱き締めてくると瞳孔を僅かに開き。その後直ぐ傍で先程までの人の良いそれとは違う冷たい響きを持った声音で放たれた台詞にぞくりとすると、反射的に相手の胸元を力強く押しやり。距離を取るべく一歩後方へ下がれば、一瞬取り乱してはしまったが相手が人間を嫌っている事は想定していた範囲内であったために、一呼吸置いてから直ぐに落ち着きを取り戻して口を開き)
…そうか。なら、さっきお前の言っていた友達になる云々は取り消し、という事でいいんだろう?
そう言ってもらえると助かるわ。
あんがとな。
洸も返事のことは気にすんじゃねぇぞ?
これからもよろしくな。
ジェイン: あー…そしたら俺は完全にニャンコくんの敵になっちまうなぁ。敵ならニャンコくんの秘密を隠す必要もないわけだ。
(胸元を押されてしまえば己も二歩ほど後退しながらすんなりと密着していた身体を離し。相手が人間だと知る前は友達になる気でいたが正体を知った今では人間に対しての負の感情の方が勝ってしまっている為質問への答えは決まっていて。少し間を開けながらも再び口許に笑みを浮かべ答えていけば意地悪げに目をスッと細め)
…小綺麗な東洋人を輪姦するのが好きっていう悪趣味なオッサンがいるんだけど、そいつにニャンコくんのこと教えたら面白いことになりそうだよね。
ああ、レスの事はお互い気にせずにいこう。
此方こそ、これからも宜しく頼む。
…言いたければ言えばいい。お前が秘密を誰にバラそうが、止めてやる事はないから安心しろ。
(すんなり離れた距離に安堵すると共に、意地悪げに目を細めた相手からスラスラと脅しのようにも聞こえる言葉並べられると薄く口を開き。輪姦というワードに少しばかり嫌悪した表情滲ませつつも、あくまで強気な態度は変える気もないのか普段同様淡々とした声音で上記を返し。そのまま扉へと近づくと、相手が此方を嫌っている限り己がここにいる意味もなく、自分の牢へ戻るべく扉に手を掛けてから相手へ視線を向ければ律儀にも感謝の意を述べてやり)
世話になったな。お前のおかげで自分の置かれた状況を把握出来た、そこは感謝する。
ジェイン: ……そうくるか。つか、感謝って。ニャンコくんって変わってんね。
(やめてくれと懇願する台詞を待っていたが返ってきたのは此方の脅しに怯むことのない強気な台詞。相手の秘密を守る代わりにとある人物の情報を得てもらおうと企んでいたが、その企みは叶いそうになく残念だと肩を竦ませて。自分の思い通りにいかなければ牢を出ようとする相手を引きとめる気にはなれず、さらに脅したのに感謝までされてしまえば一気に脱力してしまいベッドにどさりと腰掛けて)
お前の方こそ、変わってると思うんだが。……邪魔したな。
(脱力したかの様にベッドへ腰掛けた相手を数秒見詰めてから扉へと顔を向ければ、己のことを変わってると言う相手に片眉を顰め。寧ろ嫌いな人間相手に情報をくれた相手の方が此方より余程変わっているのではないかと思案すると上記を。そのままもう話す事はないだろうと扉を開けば、起床時間になる前に戻っておかなければ同室の彼に何を言われるか分かったものではないと廊下へ出て扉を閉め、自身の牢部屋へと歩みを進めて)
……、
(随分とうなされた後、荒い息遣いと共に目が覚め。悪夢を見たせいかいつも以上に気分は最悪で、乱れた息を整えながら上体だけ起こすと目頭を軽く押さえ。起床時間前に起きたからだろう、牢の外から漏れてくる物音や話し声は一切なく静寂に包まれているが余りの静けさに逆に違和感を覚えてしまえば隣を見て。其処にある筈の温もりはなく、何処かへ行くなら自分を起こせとの約束を早速破ったのだろう相手に苛立ちを感じれば小さく舌打ち漏らすも起床時間になったら探しに行こうとぼんやりとした頭で考えていて)
…、起きてたのか。
(起床時間前だからか廊下を出歩いている囚人はおらず、一人来た道を辿りつつ自身の牢へと向かい。その間看守らしき姿を遠目に確認して極力見つからない様慎重に進んで行けば、漸く辿り着いた牢部屋の扉を開き。しかし、まだ寝ていると思っていた同室者が予想に反して目覚めているのを目にすると、僅かに視線を逸らす事によりちょっとした気まずさを紛らわせつつ、後手に扉を閉めながら続く沈黙を破り)
いや、気にするな。
急かすつもりはないし、落ち着いた時にゆっくり返信してくれればいい。
わざわざ連絡してもらって悪いな。
返信、気長に待っておく。
待っていてくれてあんがとな。
落ち着いたから返信させてもらうわ (レス不要)
………。
(扉が開いたと同時に鼻孔を掠めたのは相手の頬に付着していた微かな血の匂い。覚えのある匂いに自然と眉は寄り、相手が誰と接触していたか嫌でも理解して。ベッドから降りるなり大股で相手との距離を詰めると睨むように頬を見詰め、まるで己に存在を知らせるかのように残された痕跡に眉間の皺を深めると匂いは消せないがせめて視界から消し去ろうと囚人服の袖でグリグリと加減なしに血を拭いながら不機嫌な態度を隠すことなく低い声色で問い)
…アイツに何された。
…っ、やめろ。別に何もされてない。
(此方を見たかと思えばベッドを降りるなり大股で距離を詰め、己の頬を睨むように見詰めて来た相手の行動に小首を傾げていたも、突如頬へ痛みが走ると目を見開いて微かに顔を歪め。咄嗟に頬を加減なしにグリグリと擦ってくる相手の手首を掴み顔を引くと、いきなり何をするんだとばかりに相手へ視線を向けつつ一歩後ろへ下がれば低く問われた事に対して素っ気ない声音で言葉を返し)
…、そうかよ。
(深い藍色の瞳をじっと見詰めること数秒、問い質すことなく短く言葉を返し。相手の頬を汚していた血は消えたが吸血鬼故に気に入らない奴の血の匂いにも無意識に反応してしまっていたようで、血を求めるように相手の首筋に視線を遣り薄い皮膚の下を流れる新鮮な血液を想像してしまえば物欲しげにゴクンと唾液を飲み込んで。しかし理性で欲求を無理矢理押さえ込むと視線を逸らしてから口を開き)
…変態不死身野郎と会ったんだろ? アイツは危ねぇから気を付けた方がいい。情報を得るためなら何でもする男だ。
…言われずとも、これからあいつに関わるつもりはない。
(己が先程まで会っていた人物の事を特定している相手に、嗅覚か何か優れている種族なのだろうかと思考を巡らせたも、ふと忠告を受けると彼が危険な人物であろう事は十分に把握出来ているために少なくとも此方から関わるつもりはないと述べ。ヒリヒリとした地味な痛みを感じる頬を軽く指先で摘むように揉むと、相手の囚人服の袖に己の頬についていた血が移っているのを視線を流すように見遣り。現時点で相手が己の事をどう思っているのかは謎だが、もし相手が不死身の彼のように人間を嫌っていた場合の事を考えるとぽつりと後記を付け足して)
勿論、お前ともだ。
あ?寝る前に俺が言った言葉忘れたのか? アンタが何て言おうが俺はアンタと距離を置くつもりはねぇ。……それと、
(ぽつりと付け足された言葉は相手に好意を持っている身であれば聞き流せるものではなく、己の中で相手と関わりを持つことは決定事項であり何を言われようと覆すつもりがなければ視線を戻し強く言い放って。話しはこれで終わりではなく続けた言葉を途中で区切ると今の状況に合わない笑みを浮かべてから徐に片手を動かし相手の額を指先で軽く弾いて)
今のは約束破った罰な。まさか交わした約束を即破るとは。いい度胸してんじゃねぇか。
……それは、悪かったな。
(視線を此方へ戻し強く言い放った相手に、何故昨日出会ったばかりの愛想の無い己にそう言えるのかと不思議に思うものの、此方が言葉を返すよりも前に突如笑みを浮かべた相手に言葉を失い。そのまま伸びてきた手に額を軽く弾かれると少々戸惑い混じりに視線斜め下へ落としながら片手で額を押さえ。次いで一度してしまった約束を破った事については多少の罪悪感はあるのか上記を告げると、続けて正直にも約束を破った理由を口に出し)
少し、確認しておきたい事があったんだ。
確認してぇこと?
(素直に謝る相手に軽く瞠目するものの直ぐにその目を柔らかく細めるとこれ以上咎めるような台詞を吐くことはなく。しかし約束を破った理由を打ち明けられれば相手が約束を破るまでして見ず知らずの囚人に確認したかった内容が気になり僅かに首を傾げながら訊ね)
ああ。…お前は知らなくていい事だ。
(約束を破った事について咎める言葉が返ってくる事はなく、変わりに己が口走った理由の事へと触れられると、一つ頷いてやりつつも内容を話すつもりはない為にツンとした態度で言葉を続け。次いで深く追求されても困る為話題を変えるように口を開きながらベッドへと近づいていけば、後で自分の寝床を整理しなければ等と考えつつその直ぐ側に置いてある昨夜貰った枕を手に取り、ごちゃごちゃとしたベッドの二段目に放り込んで)
で、ここの起床時間は何時なんだ?
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