不幸にも13の時に強盗犯により目の前で両親を失った少女A。恐怖から美しい白髪になってしまった彼女は肌も白く、身長は150cmから伸びずに小柄で物静か。人が信じられなくなり、あまり会話が得意ではない彼女の仕事は小説家で、天才的なセンスで世を賑わせるも一切のプロフィールを隠して生活していた。
彼女の中で唯一信頼出来るのは、助けてくれた警察官だけ。でも、その人とは連絡をとること叶わず、小説を書くための取材をしながらその警察官をさがしていた。
一方、少女Aを助けた警察官Bは、彼女を助けた時に被弾し足を痛めてしまい走ることがあまり出来なくなってしまったため、穏やかな島の駐在として30の若さで今は離島へ。
少女と連絡をとらなかったのは、どこかで自分の動きの悪い足を悔やむ気持ちも、少なからずあることに罪悪感を感じていたから。悲運の少女とそれを助けた正義のヒーロー、それが独り歩きした社会からも逃げるように離島への、いわば左遷にも似たような異動を快諾した。それでもその島はとても気に入っており、周囲と和やかな暮らしをおくっていた。
そして、桜の舞う春。少女が19を迎えた誕生日である4月1日、警察官と運命の再会を果たす。
真っ直ぐで無口な少女と正義と後悔に揺れる警察官。そんな不器用な2人の葛藤と穏やかな日々。
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