只の愚民。 2017-02-27 19:03:12 |
通報 |
( いつ見ても魔法のような開け方ではあるのだが、相手の本当の生い立ちを知らない自分にとっては魔法等架空の存在であり、何か仕掛けがあるんだろうと最早追及を諦めた様子で。さっさと室内に入っていく相手に倣い自分も室内へと入っていけば玄関で靴を脱ぎ相手が言った通りそのまま自由にしようと自分はリビングに一度鞄を置いてからキッチンへ。放っておけば甘味ばかり食べる相手に何気なく気を配りつつ冷蔵庫を覗きこんでは今日の献立を考え、 )
卵はある、か。後は肉がありゃいいが…。
( キッチンに向かう相手にちらりと視線を送れば、直ちに自分はリビングに向かい寛ぎ。懐いてくる犬のアレキサンダーをあしらい「 食え..。 」と一言いうと餌を与えて。内心、リビングに向かった相手が気になるが自分が今行ったら料理の邪魔になるだろうと眉間に皺を寄せ考えて何だかんだ相手が此方へ来るのを待っていて。相手が寒いと言っていた事を思い出して部屋の温度調節をし部屋を暖めて、 )
( 自分の得意料理とも言えるオムライスを要領よく作り始めては材料を炒め始めて、キッチンには良い香りが次第に漂い出し。自分の空腹も訴えたが、仕事終わりで相手も一応は空腹を感じているだろう、と今この場からは見えない相手を気にしつつ早く作り終わってしまおう、とライスを炒める手を動かし。暫ししてからふわっとしたいつもの自分特製のオムライスが完成すれば相手と二人で食べるためのテーブルへと自分の分含めて二人分持って行き、部屋のどこかにはいるであろう相手へと声をかけ、 )おい、カミュ。飯出来たぞ。
トピック検索 |