匿名さん 2017-02-22 12:47:27 |
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やんのか酔っ払い
(相手のあまりな言い草にむむと眉間にしわ寄せて、酒臭い息を吐きながらぐいと相手に顔寄せて睨みを効かせ。「おいおい自称モテ男さんが随分と弱気だな」自分の以外の煙草の匂いに僅かに顔顰めつつ、馬鹿にするように上記を。女の密かな笑い声と共に下がった相手の気分に目敏く気づけばちらりと視線移しながら出るか?と問い
( / なんと奇遇な!わたしも初回限定盤Blu-ray予約しました!あれだけの内容で楽天で予約したら4000円を切ったので考えるまでもなく即刻予約しましたね笑)
近い、こっち寄んな
(圧力にも屈する事なく額にデコピンを一発お見舞いし、顔にかかる酒臭い息を手で払い空気中に分散させて。吐き出し消え行く煙を細めた目で追い「自称は余計だ」先程の仕返しに煙を顔に吐きかけてやるのだが、此方の表情を読み取った発言には目を丸く「お前は妙に鋭い所があるな」流石は賞金首といった所なのか、敏感に察する力は行動を共にする上で好感度の持てるもの。まだ眠るには早い時間に酒場を出て何をするかは思い付かないのだが、ここはお言葉に甘えようかと愛用のトランプを収納し立ち上がり
( / どうせ買うなら初回限定版が欲しいので、予約した方が確実かと思いまして!私はHMVで予しましたが同じく割引がきいたので即決でした笑)
臭ェよ、お前の煙草
(煙草の煙が鼻腔を刺激すると共に勢いよく上半身を引いて、顔を酷く歪めながら相手に愚痴を。そんなこちらの様子にはお構い無しに立ち上がった相手とその口から放たれた言葉に皮肉気に口角上げながら「そりゃ、女のいる前でシケたツラして味の無ェ水飲んでるなんて男なら嘆きたくもなるよな」なんてけらけらと笑いながらテーブルに硬貨を数枚置いて店の外へ出
は?これの何処が臭いんだよ
(そこまで避けられると追い打ちを掛けるのも気が引けて渋々火を消し煙を止め。よく其処まで皮肉を思い付くものだと関心したくなる程に口の達者な相手「そんなこと言ったら飲んで騒ぐぞ。迷惑掛けられるのはお前だからな」ビシッと指差しニヤけた面で仕返し。夕日の傾く時間ともなれば酔わない身には肌寒く、両腕を擦り相手の隣へ並び
キツい。もっと甘いのが好みだ
(大人しくこちらに従った相手を意外そうに見つめて呆け、何時も自分が吸っている煙草を指差しながら自身の好みを告げ。「やめてくれ。面倒事は嫌いだ」どの口がそんな事を言うのかは謎だがにやにやと笑いながら冗談じゃないと両手を上げてお手上げ状態を表し。「だっから、コイツとは何も無ェよ!ダブルじゃなくてツインにしろ」街の中でもそこそこ値段のする宿の予約をしようと宿の親父と話していたが、男2人で同じ部屋を取ろうとするこちらを不審に思って下衆な疑りをいれる男に苛立たしげに後頭部を掻き毟り
甘ったるいのが好きなんて女々しい奴
(太目の葉巻にチラリと視線を送り鼻で笑って飽きない皮肉合戦を繰り広げ。相手に迷惑が掛かるだけなら喜んで実行に移すのだが「俺だってお前で遊ぶ為に死にかけるのは御免だな」暫しの考える時間を取ってから首を横に断念。金は工面するが宿を用意するのは相手の仕事とばかりに退屈そうに二人のやり取りを眺め、何かを閃いた笑みを口元に宿し「俺は構わないが?共に夜を過ごすのも悪くない」勿論嫌がらせ、ぴったりと寄り添い苛立たしさを表す手首を握るサービス付きで
うるせェよ、死に損ない
(男である事が有利な時代に余りにも馬鹿にした相手の言葉にむむと眉間に皺寄せ。本来なら強めに肩を殴ってやるのだが、怪我人相手にはそれも気が引ける為代わりに額にデコピンを送り。「てめェは黙ってろッ」唯でさえ苛ついていた所に油を注ぐような相手の行動に怒鳴りながら手を振り払い。その後ヤケに聞き分けの良くなった宿主に部屋の位置を聞き、扉を開けてみれば大きなベットが一つ、部屋の大半を占める様に置かれていて
お前が寂しくないように生き返ってやったのに酷い言い方だな
(いつ誰がお願いしたと反論が反って来そうな予感を両耳に指を突っ込み事前に回避。デコピンとは思わぬ攻撃に小さく吹き出したものの地味に痛く額を擦り「ほら、何か部屋を用意してくれるらしいぞ」己が出た事で案内して貰えるとばかりにドヤ顔浮かべ怒鳴る相手の背中を叩き、黙って後を追えば単なる嫌がらせの冗談が現実に「こればかりは本当にすまん。別の部屋を探してくる」いくら何でも申し訳なさ過ぎる。宿主と再度交渉するか別の宿を探すか、扉を開けたまま立つ相手の横をすり抜け
..うるせェよ、生き返って当たり前だ
(ケラケラと笑いながらあの時の事を冗談のように話す相手に何処か寂しそうな色を瞳に浮かばせ。死体確認に行った現場は酷い有様で、誰のものかわからない肉片が作り出す焼け焦げた匂いに咽せる様に息をしながら相手を探したこちらの気持ちなど理解して無い相手を睨みつけ。「ああ、頼んだ」もう冗談としか思えない状況に乾いた笑いを吐き出し。相手が宿主に話をつけているだろう間、大きなベットの端に座って待ち
……ありがとうな
(死にかけた際の記憶はなく後でチザムに聞いた事だが、死体か否か判別するのも厳しい状況から彼が救いだしてくれたのだと。寂しげな表情にふとその話が頭を過り、自分でも驚く事に礼の言葉が口を突いて飛び出し。さっきアンタが言い出したの一点張り、冗談の揚げ足取られ痛い所を突く宿主との交渉は難しいもの。本当に空きが無いかは不明だが他の部屋は用意されず、疲弊した様子で再び部屋へ顔を出し「お前はその拾いベッドで寝ろ。モテ男の俺は可愛い姉ちゃんがいる店に行くから付いて来んなよ?」一方的に言い放ち返事は聞かずに部屋のドアを閉め立ち去るつもりで
ハ、何に真面目な顔してんだよ
(相手の口から出た礼の言葉にばちりと音が鳴りそうな程目を見開き、しかし次の瞬間くしゃりと恥ずかしそうに破顔しながら相手を揶揄い。他人から礼を言われた事など少なく、尚且つ相手からなどどう返したら良いのかも分からぬままケラケラと笑い。「あ、おい待てよ。」こちらの返事を待たぬまま閉じられた扉に暫し面食らってから慌てて相手の後を追って腕を掴み。「てめェ、自分が怪我人な事忘れてんのかよ。そのザマで女んとこ行くとかアホか」呆れを滲ませつつ
別に、チザムに言えって言われてたんだよ
(たまには良いかと素直になった己への羞恥や礼を述べる気持ちになった事への苛立ちで盛大な舌打ち、咄嗟に思い付いたそれらしい言い訳をさも真実の様に語り。有り難うに対して笑い声を返すとは相手の全くもって失礼な態度への苛立ちも募り。明日の宿賃にでもすべく酔っ払いをカモに金を巻き上げようかと企み中、掴まれた腕によって思考が遮られ「…何だよ。これくらい対した怪我じゃないし多分もう治った」勿論嘘であるが二人で寝るかどちらか一方が外に出るかの状況下で強がり腕を振りほどき
さすが執行官様だな
(相手の嘘にも全く気づかずにあの男ならそんなお節介も焼くかもしれないとうんうん頷きながら納得し。言葉の語気から相手が苛ついているのは感じとれるが、その原因が自分の行動だとは思い当たらずに軽く首傾げ。「わかった、わかった。そもそもお前が取ってきた金だ、俺が廊下で寝る、それでいいな?」まるで維持の張り合いの様な相手に困ったように苦笑いを浮かべつつ、ひとつの提案をし。相手の機嫌を伺うように視線を合わせ
…嘘に決まってんだろ
(すんなりと信じられても腹が立つ己は我が儘な性格なのだろうか、顔をそっぽへ向け抑揚なく言い放った言葉により礼は素直な感謝の気持ちだと種明かし。宿を見付けたのは相手の仕事だからと言い出せば譲り合うキャッチボールが終らない事は明白だが引き下がる気にもなれない「なら、イカサマなしで完全に運任せに勝負して決めるのはどうだ?」勝った方がベッドで寝る、トランプを手に一度室内に戻り
なんだよ、お前らしくねェな
(人に言われたからといって礼をいうような柄じゃない相手が自ら礼を口にしたのだからこれ程珍しい事は無い。ケラケラと笑いを零しながら、相手の髪の毛をぐしゃぐしゃに撫で回し。「イカサマ無しなんて信じられるかよ」相手が勝つとは思ってない、寧ろ譲る為に負ける可能性の方が高いと判断して疑り深い視線を投げて。ふと、冷静になれば何とも自分達らしくない譲り合いだろうか、道端で寝る時と比べれば天国とも思えるベットを前にしてどちらが寝るかで争っているなんて「..らしくねェな。俺は寝る。半分は空けといてやるから好きにしろ」と先程迄の主張を投げ出しては、さっさと壁側に相手に背を向けて寝転がり
触るな、黙れよ
(言ってしまってから後悔しても既に遅し、口から放たれた感謝の言葉をキャッチされた後で羞恥心を前に唇噛み髪を弄る手を払い除け。人を騙し平然と嘘をつく事に抵抗の無い人間である事は周知され、トランプを混ぜる手を止め暫し気まずさを含み手に収まっていたカードを定位置へ収納し。半分以上のスペースを残す人情派の気遣いを前に戸惑いを隠せずベッドの前でフリーズ「不幸続きだが…たまには悪くないかもな」相手の寝相が悪くない事を願いながら残りの場所にそっと寝転がり
へいへい、そう気を上げるなよ
(今にもこちらに殴りかかってきそうな程の相手の勢いは少しは信頼し合っているのかもしれないと思っていた考えも打ち消してしまうほどで、苦笑いを浮かべつつ一歩下がり。ベットの軋みにより相手が素直に従ったのはわかったが、何とも気まずい事この上ない。壁に空いた穴を数えるなりして暫く悶々としていたが、眠気には弱い体質が幸いしていつの間にか深い眠りへと落ち。寝相は本人にさえどうしようもないもの、ましてやいつもより安眠できるふかふかのベットの上で身体は更なる安定した位置を求める為、相手の顔の上に腕を乗せること迄し
此の話は終わりだ。無かった事にしろよ?
(完全に自分が蒔いた種だが調子を狂わされる男を前に冷静な頭は遠出中、普段のニヤケ面を取り戻すのに時間が掛かりそうな程にやりにくい。横になり目を閉じ眠る努力をしたとて異様な状況に加えて素面では眠気が訪れず、突如ぼんやり天井を眺める顔に振り落とされる腕に「おい、バスケ…爆睡かよ」口元を手で覆い上げた声を引っ込め腕を正しい位置へと投げ飛ばし、出来る限りベッドの端に寄り瞼を下ろして朝を待ち
わかってる
(未だにニヤついた笑みを隠そうともせず浮かべながらこくこくと頷き。太陽が昇る頃空腹によって薄らと瞳を開け、昨日までの一連のことを思い出しては寝ていたい気持ちに後ろ髪を引かれつつ上半身を起こし。隣で寝ているのは華奢な美人ではなく大柄な男である事は充分理解していたのだが、改めてその姿を視界に捉えると深い溜息をひとつ。その気だるさに任せるままに相手の背中を蹴り飛ばし「おい、起きろよ」中々起きない相手の背中を数回蹴り続け
(なかなか寝付けず夢の世界への扉を開けた頃は既に外が薄ら明るくなり始める時間で、背中に感じる衝撃に段々と現実へと引き戻され「…痛い。怪我人に対する扱いが酷過ぎるだろ」寝返りを打てば気まずい距離になると判断、横向きに相手に背を向けたままで上半身を持ち上げ。窓から見える太陽の位置で思ったより眠れた事は分かったのだが疲れが取れるはずもなく、起き抜け一番に盛大な溜め息つき「こんなに最悪な目覚めは初めてだ」ベッドに腰かけたままガックリと首を垂れ
ンなこと、俺もだっつの
(自分もこの状況を受け入れた理由では無いが、あからさまに此方に視線を向けないようにしている相手には溜息しか出ず、後頭部をガシガシと乱暴にかき乱し。「そうだ、包帯交換しねェとな。うら、こっち向け」自分が買ったシャツを着た相手の後ろ姿を見咎めては思い出したように両手を打ち。この間買った布の残りがある筈だと、荷物袋の中をごそこぞと漁り
( / マグ7のDVD届きました!仕事の都合で今週いっぱいは見れそうに有りませんが、週末が楽しみです)
次はもっと稼いでやるから、もっと良い宿を探せよ?
(文句を言っても仕方無い状況を打破する為には稼ぐ他ない。酒場で金を見繕う間に宿を探させるとか手分けするのも良い方法か、座る膝に肘ついて今晩の予定を思案。痛みから判断すれば銃による傷が癒えるのはまだ少し先の話だろうが、世話になりすぎるのは気分が良くない「布貸してくれ。たぶん自分で出来る」漁る音を聞き流し振り向き様に手を出し包帯を渡すよう促し
( / おぉ!発走のメールは受信したので我が家にも少しで来るかと。同じく週末までお預けですが楽しみですね!)
俺だって、一発稼いでやるさ
(相手の言葉はまるで旅が続く事を暗示するかのよう。賞金首故他人と生活を共にしていなかった自分が、まさか旅仲間を得るとは思ってもみなかった。心を許しているからこそ相手にばかり稼がせる役を任せるのは忍びないと、負けん気を出して。「ん。水取ってくる」相手に布を手渡してしまえば手持ち無沙汰。欠伸をしながら立ち上がっては、宿から少し離れた所にある井戸に向かうことを相手に告げ
どうやって?ビリーみたいに早撃ちでもするか?
(定職に就かない世間のはみ出し者が二人で旅をするには有り難い申し出だが、己のようにトランプでイカサマをする訳でない相手は一体どうやって稼ぐのか手段を尋ね。出来るだけ傷口が動かぬよう注意を払ってシャツを脱ぎ、腹に巻かれた包帯の持ち主である節介な流れ者の顔を浮かべ小さく笑い「分かった。気を付けて行ってこい」背は向けたまま片手を上げて見送り包帯を巻き付け
(/ ディスク観ました!何度みても胸が熱くなりますね…!!)
あー..、真剣勝負で稼ぐとかか?
(言われてみれば己には長所と呼べる物が無い。唯一銃を回すパフォーマンスにおいては自信があるがそれでは金は稼げない。最もな相手の質問に低く唸りつつ苦笑いを浮かべ。宿から一歩外へと足を踏み出せば生暖かい風が頬を撫で、肌を焼くような太陽の光に目を細めつつ井戸で水を汲み
(/ 実は仕事が落ち着かず、未だに見れていない始末でして...ご馳走を前に待てをしている犬の気分です)
怪我しない程度にならやっていい
(元よりまともな生活をしていない二人が真面目に考えるとは可笑しな状況、相手の腕を知っているからこそ止めはせず。傷も落ち着き酒の解禁も近い頃なんて口にすれば怒られるかもしれないが、包帯の交換も終りシャツを着るのも気だるく脱ぎ捨てたままで横になり目を瞑り相手が戻るのを待ち
お前は俺の親かっての。やられたら必ずソイツを地獄に送り込んでやるから安心しろよ
(何とも不思議な未来の話に腹を抱えて笑い。かの一件で相手を撃った男を棺桶にぶち込んだ事を暗に指しながらどや顔を決めてみせ。硝子のコップに相手の分の水を汲んで部屋へと戻り「痛々しい姿晒してんじゃねェよ」水を受け渡しながら顔を顰め
分かったから大丈夫だ。ホームページにジョシュで載ってたからこうしたが、やっぱりファラデーの方がしっくり来るよな。
分かってる
(腹に傷を付けた相手を地獄に送ってくれた相手なら間違いなく実行する。そもそも誰かに負けるとは思えないし真剣勝負で稼ぐ手は案外悪くないかもなんて顎髭を弄り考え。声に反応して起き上がり「上着を着るのがダルかった。着せてくれるか?」受け取った水で喉を潤し残りは溢さないようサイドテーブルに置き、悪ふざけで上着を相手に向かって投げ両手を広げ要求し
おいおい、本気でこれから二人でやっていく気なのか?
(戯言は戯言として考えていそうな相手が顎に手を当て考え込むとは思ってもなく、驚きを顕にし。気を使う事の無い相手との旅は心地が良く、背中を任せられる相棒の存在は嬉しいものだが何かに縛られる事が嫌いそうな相手にしては珍しい。「頭に穴をから開けられたいのか?」顔を顰め悪態をつきながらも、渋々とシャツに相手の腕を通してやり。「ほら、もっと腕上げろよ」傷に響かないよう優しく扱い
暇潰しになるなら考えてやる。どうなんだ?
(気まぐれな性格の持ち主が誰かと行動を共にする事は珍しいが、チザムとの出会いがそうであった様に退屈凌ぎになるなら共同生活も悪くない。一方で手配書を背負い死体と暮らす事も厭わない相手はどうだか、気の抜けたニヤニヤした顔を引っ提げ答えを待ち。文句を吐き出す口と裏腹にシャツを着せてくれた行動に頼んだ本人が驚き「どうも。メキシコ人は優しいって事を白人に広めないとな」自分で襟元を整え、コップを手に先程残した水を飲み干し
いいぜ。お前と居ると退屈しなくて済む
(自分でも驚く程にすらりと口から返事が零れ落ち、その事実に自分自身驚きが隠せず。死体と寝ていた事もあったが他人と接することに飢えていたのかもしれないなと自嘲的な笑みを浮かべる始末。「なら俺は白人は死にたがりでぐうだらだと広めよう」メヒコとグエロなんて傍からみれば差別用語の言い合いを、嫌悪感なく呼び合えるのも相手だけかもしれない。窓から吹き抜ける風に呼吸を預け乍ベットの端に座って目を瞑り
よし、なら二人で稼ぎまくってやろうぜ
(腕の立つ者と手先の器用な者のコンビならド派手に暴れられる事は間違いなしで早速顎を擦り悪巧み、心境の変化に驚く相棒の肩を軽く叩き素直に楽しめオーラ全開で。「他の白人に怒られそうだな」差別語でなく人種を呼びあったのは互いに初めて、腹から笑い過ぎて傷に障り噎せるのすら楽しい「おいおい二度寝か?」風を感じる相手をからかい、窓枠に凭れて肘を置き直接風を感じ
陽気なアイリッシュと賞金首のメキシコ人でサルーンでも開くつもりか?
(相手の笑いにつられてへらりと表情を崩すように破顔してはケラケラと腹を抱えて笑い出し。「他の白人には使わねぇよ、お前だけの呼び方だ」今更他人にこの名で呼びかけるるのは惜しいと、器用に片眉上げて。閉じていた瞼をゆっくりと開き「...此処から、ローズクリークは近い。寄っていくか?」妙に真剣さを帯びた視線を相手に投げかけ。
あーん、それも悪くはない
(とびっきりの可愛い娘を雇って酒場を開くなんてのも楽しそう、顎髭を擦り真剣に思案するふりをしては一緒になって爆笑し。自分専用の呼び名まで用意される程の打ち解けっぷりは心地良く「俺だけ特別か。お前が美女なら言われて嬉しいんだがな」茶化した盛大な溜め息と共に首を横に数回振り。聞こえた単語にニヤけ面を封印、ただ窓から外を眺めたまま「…悪党が去った今じゃ俺達の居場所はないが、平和な街を覗くのも悪くない」共に戦い命を落とした仲間の墓参りを兼ねての訪問に賛同し窓枠から離れハットを被り)
馬鹿か、直ぐに無茶ぶりをするお前の背中を守れる女なんか居るかよ。俺で我慢しとけ
(態とらしくぱちりと音が鳴りそうなくらいのウィンクを落としながらゲラゲラと笑い転げ。あの街で死にかけた相手は赴く事を嫌がると思っていたので意外な反応に僅かに目を見開き。「...なら、朝飯を食べてから行こう」信仰深い元来の性格から墓参りを考えたことは幾度もあった、然しあの場にいけば悲しみと心地良さに埋もれてしまいそうだと避けていたのも事実。相手を道連れにしてしか行動を起こせない自分に僅かに嫌気がさし
まぁ、悪くはない。しっかり守ってくれそうだからな
(だから安心して暴れられる、という怒られる事は間違いなしの続きは心の中にしまっておき。一緒になって笑い乍ウィンクを空中で叩き落とし追い討ちかけて踏み潰し。人情の熱い相手の彼らに祈りを捧げたい気持ちに同意はしないが理解は出来て静かに頷き「もう今は俺達の居場所がない位に栄えてたら良いよな」犠牲は無駄ではなかったと信じたい、珍しく弱気な発想をしてしまうのは街の名前を聞いただけで傷が痛むから。新しく巻き直した布の上からそっと腹部に触れ
テメェのケツまでしっかり守ってやるよ
(品の無い言葉をゲラゲラを笑いながら朝の澄んだ空気の中に落としていき。無残にも踏みつけられた己のウインクには態とらしく眉を下げて残念そうにしてみせ。「そうだな。お前等誰だって追い返されるくらい前に進んでりゃいい」絶対に叶わないだろう願い事、平凡な彼らがあんな出来事を受けて全てを流す事など無いとわかっているが願わずにはいられず。「...無理はすんなよ」相手にちらりと視線を流しながら素っ気なく言葉をかけ
これで安心して無茶が出来るってモンだ
(男は守れない約束はしないとか格好付けるタイプ、敢えてこれからも無茶します宣言を煙草の煙りと共に吐き出し。理想の姿に思いを馳せ特に勇気ある未亡人に幸せになって欲しい「エマやテディQはどうしてるだろうな」寂しげな瞳を隠すようにしてハットの鍔をぐっと降ろし、素っ気ない口調が返って心に響くから言葉は発さず片手を挙げた返事。行き先が決まったら何時までもデカいベッドがあるだけの部屋にいる必要もなし、イカサマで稼いだ金を手にドアノブに手を掛け
ダイナマイトを使う以外の無茶なら許す
(やはり好きになれない他人の煙草の匂いに僅かに顔を顰めながら小さく息を吐き。一晩を過ごした部屋の中をぐるりと見回してから相手に続いて部屋を出て「さあな。元気でやってんじゃねェの」これから会いに行く相手は共に戦った仲間、本来ならば気持ちが浮くはずの状況にも関わらず何とも微妙な空気がお互いの間に流れ。昨日ぶりに会った愛馬の鬣を撫で乍声をかけ
それはアレだ。最終手段だからそう何度も繰り出さない
(火を付けたばかりの煙草をしまう気にはならないが少しの気遣いで人のいない方向に煙を吐き出し。投げやりな返答に微妙な空気、此れを払拭するには冗談あるのみ「それよりもだ。世界一の色男と一つのベッドで寝た感想は?何か感じただろ。ん?」愛馬への挨拶もそこそこに煙草の火を消し、人情に熱い性格故に己より心を痛める事の多そうなテキシコ人の顎髭をフェイスラインに沿ってなぞり)
もっとマシな最終手段をとりやがれ
(根っからの賭け性分な相手には何を言っても無駄なのであろうが、他人とは既に言えなくなってしまった距離感故にやや口調を荒くして。「世界一のモテ男の割りには随分と大人しかったじゃねぇか。ん?」目を細めて態とらしく相手の言葉を真似しながら挑発するように口角を上げ。顎を伝う指先を優しい手つきで止めると意地悪く笑い
俺は派手に生きたいんだ。それは人生を締め括る時も同じこと
(口調が荒かろうが何だろうが両方の耳に人差し指を突っ込み聞きませんアピールにて首振り、頭に描く人生観をロマンチックに語り。ちょっぴり負け惜しみ「俺なしで眠れなくなったら困るだろうから手加減した」ベストの胸ポケットに常備する小さな酒瓶を取りだし、意味もなく相手に向かって山なりに投げ
ほんと救いようもねェな、お前は。ま、それがお前の生き方ってんならそれでいいのかもな
(まるで子どものようなあからさまな態度に苦笑いしか浮かばず。真っ直ぐな己の生き方が定まっている事に羨ましさは無いが心の何処かに焦燥が生まれ。「そりゃどうも。どうりで相変わらず顔も見たくねぇわけだ」投げられた酒瓶を難なく片手で受け取り、口で蓋を開けるとごくごくとラッパ飲みを
お前はどう生きたいんだ?
(今度は此方が耳を傾ける番とばかりに指を引き抜き壊れた人形の如くこてんと斜めにした首で目だけは相手を捕らえ。憎まれ口とナルシストな発言でいつもの流れを取り戻し「それは照れ隠しか?おっと、俺の分も残しておけよ」愛馬に跨がりながらも警告音を発し、怪我人だからと怒られようが関係なしに取り戻すべく手を伸ばし
どうって・・・そうだな、たぶん俺は数年以内に死ぬ。それは悲観だとかじゃなく、現実的に見て賞金首が長く生きる事はそう無いからだ
(搦めとるような相手の視線から自然に、然し故意的に逸らし。言葉はまるで何処かの陽気な音楽に乗っているかのうに軽い調子で口から出、その口元には笑みさえ浮かび。「バカ言え。おおっと、悪ぃな喉が乾いていたモンで」此方に伸ばされた掌の上で酒瓶を逆さにひっくり返し、ぽたぽたと落ちる数滴の酒を視界に入れながらニヤリと皮肉気に口角上げ。心の中では酒瓶が小さいのがいけないのだと言い訳を
…俺がいる限り有り得ない。どんな賞金稼ぎが現れようとも退屈しのぎに生かしてやる
(素直に生きていて欲しいとは口が裂けても言えない性格の持ち主、現実主義な発言内容に丸くした目を細め口元をニヤリと歪め大金の懸かった首に手を滑らせ。色の濃い瓶で中身が見えないから期待してしまったのだが「おい、次奢れよ?それはポーカーで勝ち取った高価な酒だ」掌に落ちた水滴を舌先で味わい、じっとりした視線を向け用済みの瓶をその場に投げ捨て
・・・俺に情が移ったか、世界一のモテ男さん?
(相手の言葉の裏に隠された強情な気持ちやら照れ隠しやらはここ数日の付き合いで汲み取れるようになった、それ故に何とも相手らしくない言葉にぱちりと瞬きを零し。然し次の瞬間やはり先程と同じく不敵な笑みを浮かべて、片手を相手の首の後ろ当てこちらに引き寄せて首傾げ。それも一瞬のこと、ぱっと手を離しては揶揄い返しただけだからなとひらりと手を振り「そうだな、飲みたくなったらここにある$500で買えよ」先程まで相手の手が触れていた首元をつつ、となぞりながら肩揺らして笑い
だとすれば光栄な事だぜ?
(憎まれ口を叩くだけの相手に何故ここまで固着するのかは自分でも分からず、モヤモヤした気持ちを晴らすには煙草が良いのだが着火しないまま口に挟み「おっと、どうした?キスでもして欲しいってか?」一瞬縮まった距離にゲラゲラ下品な笑い声を上げ「そんなもんより俺の方が稼げる」負けず嫌いを発動、胸ポケットからカードの束をちらつかせ減らず口を叩くまま愛馬の足は着実にローズクリークへと向かい
そうだな、俺とっちゃ悪夢だが
(一度笑いだしたらなかなか止まることがない、笑いすぎで目尻に浮かんだ涙を拭いながら尚もケラケラと笑い。「ばーか、てめぇのキスなんて煙草と酒くさくてやってらんねぇよ」此方にも全く同じことが言えるのは相手も承知済みだろうが悪態をつかずにはいられず。「おーおー、イカサマのトランプを見たいと思う人間がどれだけ居るんだろうなァ?」相手から1m離れた後ろを馬を歩かせながら
笑いすぎだっての。あー、金は後で返すから煙草よこせ
(楽しげに上下運動する肩の揺れを止めようと手を伸ばしてバチンと一発、慣れない禁酒生活の口寂しさを紛らす煙を求め突っ込みを入れた手をそのまま空中で指先をちょいちょい動かしメキシコ人好みの香りを要求。遠くからぼんやりと見えてきた街並みを前に馬の速度を落とし相棒と横並びに「手始めにテディ相手にやってみるか?」平然とした顔を気取っているが何処か瞳の奥に負の感情を秘め、相手を待つのではなく一人では入れず立ちすくみ
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