匿名さん 2017-02-22 12:47:27 |
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勿論、とっくの昔に使いきった
(そう少なくない金を日もまだ浅い内から使い果たし、一瞬でも振り返った相手に両手を広げて得意気に文無しのアピールを。とは言え仲間であったのはローズクリークの滞在期間だけと感じている身であり、端から泊めて貰う気などなく「俺の場合お前と違って女が放っておかない」此処まで来れば最早願望にすら聞こえてしまいそうな表現を残し、踵を返して片手を軽く振り相手とは反対の方向へ。本当に野宿をするか飲み明かしイカサマで稼ぐか悩む所だが、お土産に持ち帰った瓶を片手に覚束無い足取りで闇夜を進み
売春婦以外の良い女が見つかるといいな
(文無しでは娼婦も相手にする事は無いだろう、望みの無い相手の言葉を嘲笑うかのように鼻で笑いながら背中を向けて歩き出し。暫く歩いた所で足を止めて後ろを振り返るが既に相手の姿は見えず暗闇が有るのみ。この街が谷間にあるが為に昼間よりも気温が格段と下がった冷たい風が自身の頬を打つのを感じながらあれ程泥酔していて野宿をすれば体調を崩すことは間違いない、それなら未だしもたかがボロい服の為に次の朝には殺されて冷たくなっているかもしれないとぼんやりと考え。暫くその場で数歩進んでは下がる事を繰り返して「知り合った奴が無様な死に方をしているのを見るのが気に食わないだけだ。情が移ったわけじゃない。助ける代わりにアイツの持ち金が増えたら酒を奢ってもらおう」と言い訳を口で小さく繰り返しては今来た道を早足で戻り。見慣れた背中がぼんやりと見えると歩いていた速さを落としてグエロと呼びかけ
…寒いな、夜は冷える
(外気に触れ直ぐに酔った体から体温が奪われて行き、背中を丸め両腕を擦るが寒さに身震いし。せっかく気持ち良く酔ったのが勿体ない程に醒め、勝手に持ち出した瓶から流し込み喉の焼ける感覚を楽しみ。何処かへ寄る金も無く金が無ければ商売女も愛想無く、風避けになりそうな場所を求めさ迷い。テキシコ人に頭を下げた方がマシだったかも知れない。モテ男に相応しく無い状況に弱気になれば遂には酔い故の空耳が聞こえ始めたかと「バスケスか…?」珍しく相手の名前を口にして、どうせなら可愛い女の子の声が良かった等と失礼な思考を巡らせ乍足を止め闇に目を凝らし
お前が俺の名前を知っていたとは驚いた
(早足で歩いたために上がった呼吸を押し殺し乍巫山戯たように片眉上げて驚いた顔をして。相手の事が認識できる程度まで近寄ると言葉に詰まったように視線落とし。何故と聞かれるのは明白、その答えは数分前まで口にしていた言い訳地味だものだがそこまで回転の速くない頭はより適したものを思いつくことが出来ず「..お前は気に食わない奴だが見ず知らずな訳じゃない。お前が次の日死体で見つかったら真っ先に疑われるのは俺だからな。床で寝るなら風避けの壁と天井くらい貸してやる」自身の髭を無意識に触りつつ
手配書を見た事があるだけだ
(本人がいないと思ったからこその名前を聞かれたとあれば、如何にも興味が無い事を装いぶっきら棒な口調に努め。追い掛けて来るとは夢にも思わず反応が遅れ、一瞬固まった後に何故と口を開こうとすれば出た答えに目を丸くし失礼にも耳を疑って、直ぐに低俗なニタニタした笑いを浮かべ「お前いいヤツだな。お礼にキスでもしてやろうか」素直に礼を言える訳もなく、照れ隠しに酔っ払い特有の鬱陶しい冗談を。寒さから早く室内に入りたいもので、冷えきった指先に白くなる息を吹き掛け
そうか。おっと、賞金首だからって寝首をかこうとするなよ、痛い目みるぜ
(7人が集まったのは偶然ともいえるものでそれぞれに表立って言えない過去がある事は確実、敢えてそれを話そうとも聞こうともしなかった距離感に安心を覚えていたが指名手配書の事を言われれば相手が何処まで知っているのか勘ぐってしまい。1度冷たい表情になるが直ぐに何時ものように破顔し冗談を。「それ以上つまんねェこと言ってると俺の彼女から額にキス送るぞ」さっと抜いた銃口を相手の額に当ててにやりと笑い。寒そうにする相手を視界に留めては踵を返して、ついてこいと片手を上げ
人の過去に興味はないから安心しろ
(単純に名前を知ったきっかけを説明したに過ぎず、何かを犯したらしい相手よりはマシなだけで人殺しや騙しの経験がある故問い詰める事が出来る身分でも無ければこれ以上首を突っ込む気も元より持ち合わせず小さく笑いを溢し。こちらの冗談に対して額に冷たい感触「おっと、それは勘弁してくれ」本気でないと分かり乍も両手を挙げ。見ず知らずの人々の為に命を省みず立ち上がっただけあり、何だかんだ人の良さを感じさせる相手の背中をぼうと眺め逸れないよう後を追い掛け
ああ、お互い詮索はナシだ。
(相手の言葉に嬉しそうに笑みを深くし目を細めて。暫く歩けば見えてきたのは街に1件しかない宿屋、普通の倍の金を払ってやっと宿泊する事ができた其処は物置のような有様で簡易ベッドと机が置いてあるだけ。シーツの取り替えはしてある為一見清潔そうにみえるベットもそれなりの体格がある男が座れば埃を舞わせる。小さく顔を顰め乍もどうせ一泊だと自身に言い聞かせて「お前はそこで寝ろ」ベットから離れた部屋の隅を指し。ガンベルトとベストを外して机の上に置くと早速ベットへと寝転がり
お天道様に顔向けできない者同士よろしくやろうぜ
(如何にもボロそうな外見に全く期待は出来ないが寒空の下野宿するよりは何倍も贅沢に感じられ、ベッドが1つしかない部屋に男2人が入ったとなれば店番に怪しい視線を向けられるのも当然の事。示された隅に表情を歪ませるのも一瞬の事「はいはい。いい男だからって襲うなよ?」酔いで重たい体を横にすれば眠気が襲い、ガンベルトも外さないまま帽子を顔に被せ目を閉じ
言ってろ
(相手の冗談を鼻で笑い飛ばし片手をひらりと上げて。相手の減らず口が聞こえなくなればもう寝たのだろうかと視線だけ横に向け。帽子で顔は見えないが寝たのだと判断すれば重い腕を動かして胸の前で十字を切り、何処ぞの大男のように完全に神を信じている訳では無いが他人よりは深い信仰心と共に故郷の事を思って。静かに目を閉じれば深い眠りの中へと落ちて
( / 1つだけ確認させて頂いて宜しいでしょうか?ビリーやグッドナイト、ホーンの生死について希望は御座いますか?)
(ローズクリークでの怪我が癒されぬ内から大酒を食らったせいか傷む腹に眉間に皺が寄り乍眠りに。暫く後に砂漠の真ん中に立ち尽くす自分に夢を見ている事は直ぐに分かり。何処からともなく響く銃声に脇腹が熱く夢でも撃たれたのかと、しかし現実と異なりバスケスの姿は無く続け様に弾が食い込み。夢とは思えぬ傷みに現実に返り、勢い良く状態起こせば全身が汗で濡れていて「…やな夢だな」ベッドに目を向け相手の姿を確認し胸を撫で下ろし。もう一眠りしたい所だが傷を押さえ前のめりに踞り肩を動かし荒れる呼吸を繰り返し
( / すみません、全く考えておりませんでした←生きていて欲しい気もしますが、話の流れで使える方だと映画のままかなと考えております。
ちなみに、バスケスのオーバーキルを活かしたかったので、ファラデーは生き残らせましたが撃たれた設定にしました。)
..ん、どうしたグエロ
(夢も見ずに深い眠りの中にいれば同室の空気が震える感覚、普通ならば気付かないであろうその変化も命を狙われる緊張の中で生活している身には十分なもので。ゆったりと重い瞼を開いて横に視線をずらし、寝起きの掠れた声のまま相手の名を呼ぶか返ってくるのは何時もの皮肉では無く荒い呼吸。その事実に気づくと勢いよく起き上がっては相手の傍へと駆け寄り「グエロ、傷が痛むのか?」脇腹を抑えて蹲る相手を前に狼狽えた表情で、名前を何度か呼び。この時間では医者もやっていないだろうと歯痒い思いを感じ
( / 把握しました!2人とも表には出さないけれど3人の死をまだ引きずっていたりすると私が嬉しいですね←)
…問題ない。まだイケてる
(弱い姿を晒し心配させる等と格好悪い事はしたくなかったが、声を上げずとも気配で気付く相手には完敗で。然し嫌味を言い合うヤツでも側に人が居るのは安心する事で、服の上から傷口をキツく握り締め額に脂汗を浮かべ乍もゆっくりした動作で視線を上げ口元に弧を描き平気な顔して見せ声を絞り出し。片手を離して相手の前に翳し「夢見が…悪かっただけ…だ」苦痛に歪む表情を何とか普段のニヤけた面にしようと努めて途切れ途切れに言葉を紡ぎ
( / おおお、それだそれ!!そんな感じを思い浮かべていたのですよ!私の心を見抜かれるなんて、バスケス本体様はエスパーなのですね←)
平気には見えない。..傷口をそんなに強く押さえるな傷が開くぞ
(無理矢理な相手の笑顔にあからさまに顔を顰め、やや強い口調で嗜めると傷口を押さえる相手の手を掴んでゆっくりとした動作で引き剥がし。ベストを脱がせてみれば案の定キツく押さえられた傷口からは血が溢れシャツに赤色を滲ませていて。あの戦いで自分も腕を撃たれたが傷が開きやすい腹部とは異なり相手よりはマシな状態なため数日に一回包帯を変えるだけ、その包帯の残りを持ち歩いている事を思い出せばズボンの中からくしゃくしゃのそれを取り出し。「シャツを脱げ。」短くそれだけを相手に命令して
( / まあそうですね←。これからもこんなアホの子バスケス共々宜しくお願いします!)
(相手によって剥がされた手が力なく床へ落下するのを目で追い「…すまん、助かる」視線は反らしたまま、あそこで追い掛けてなければ宿に入れてくれてなければ死んでいた可能性もあったと考えれば感謝の言葉も素直に出て。手当てしてくれるらしい相手に従い、だが腕を上げてシャツを脱ぐ動作すら傷に響く始末。通常の倍程の時間を掛け肩を上下させ乍ゆっくりした動きでシャツを脱ぎ捨て、血の滲む腹部を眺め「…あいつらは、もっと痛くて…苦しかったろうな」二度と会う事の出来ない3人の戦士を思い出し
( / おぉ、凄い方と出会ってしまった← だめだめファラデー共々面倒見てやってください!)
お前からそんな言葉が出るとはな、遺言に聞こえるぜ
(驚きで瞬きを零した後何時もの皮肉気な笑みを浮かべて揶揄うような口調で。相手の弱気な姿も傷の痛み故と考えれば、それ程までに痛いのかと余計に心配する気持ちが溢れ。相手の呟くような言葉と共にロビショーが協会の展望部から崩れ落ちる姿や、ビリーやホーンの最後の姿を思い出し僅かに手を震えさせて。チザムの命令で確認しにいき、死にかけていた相手を見つけたのも自分でお前も死んだかと思った、なんて言葉が口から出ることも無く「..そうだな」と小さく同意の言葉を。慣れた手つきで相手の腹部を固定すように包帯を巻いてゆき
残念だな…そう簡単には死なない
(こんな状況だからこそ普段の皮肉に安心しニヤリと笑いいつもの調子で返し。相手の心配そうな表情に弱音を吐くのはここまでと、傷みと共に長めの息を吐き出し口を閉ざし。あの時は生死の堺をさ迷い朦朧とした意識に記憶が殆ど無いがバスケスに命を助けて貰うのはこれが初めてではなく、包帯が巻かれる腹をぼんやり眺め嫌味なヤツだが相棒と呼ぶに相応しくもあり。少し引いてきた痛みに呼吸も落ち着きを取り戻し、腕で額に浮いた汗を拭い取って
..よし、いいか暫くの間酒は禁止だ。出来れば数日は寝ているのがベストだろう
(巻き終わった包帯に満足な表情と共に頷きながらまるで親のように相手に言い聞かせて。血の滲んだシャツを再び着せるのは衛生的に良くないと判断してはそのシャツを丸めてその辺に投げ、相手が寝転ぶのを片手で支えて手伝うとベットから掛け布団を持ってきて貸してやり。「ちゃんと寝るまで子守歌でも歌ってやろうか?それともおやすみのキスを?」弱気な相手の姿をくつくと笑いながら揶揄い。
…わかった
(禁酒も寝て過ごすのも苦手だがこの状況で嫌だと言えるはずもなく渋々了承し。古傷が原因でシャツまで何処かで調達する羽目になり面倒事は続く物だが、今は其処まで考える余裕もなく相手の手に体重預け横になり落ち着いたが未だ痛む腹を触らないよう両側に置いた拳を軽く握っておき。丁寧に布団まで掛けてくれる相手が母親のように見えれば吹き出し、追い討ちを掛ける発言に「…じゃあおやすみのキスを」馬鹿にされたのを察し敢えて相手の嫌がりそうな方を言ってやって
あ?馬鹿言ってんじゃねェよ
(自分で提案をしておいていざ相手に返答されれば射殺すような目つきで相手を睨み。しかしニタニタと何時もの頭にくる笑みを浮かべる相手を前に仕返ししてやろうと悪戯心が芽生えたのも確か。流石に頬や額にする気は更々起きないので相手の片腕を持ち上げるとその甲に触れるか触れないかのキスを一つ送り。「さっさと寝ろよお子様」悪戯に笑いながら掛け布団が消えたベットへと戻って寝転がり。元々疲れていた身体は再び眠りの中へと落ちて
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