匿名さん 2017-02-22 12:47:27 |
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いいぜ。お前と居ると退屈しなくて済む
(自分でも驚く程にすらりと口から返事が零れ落ち、その事実に自分自身驚きが隠せず。死体と寝ていた事もあったが他人と接することに飢えていたのかもしれないなと自嘲的な笑みを浮かべる始末。「なら俺は白人は死にたがりでぐうだらだと広めよう」メヒコとグエロなんて傍からみれば差別用語の言い合いを、嫌悪感なく呼び合えるのも相手だけかもしれない。窓から吹き抜ける風に呼吸を預け乍ベットの端に座って目を瞑り
よし、なら二人で稼ぎまくってやろうぜ
(腕の立つ者と手先の器用な者のコンビならド派手に暴れられる事は間違いなしで早速顎を擦り悪巧み、心境の変化に驚く相棒の肩を軽く叩き素直に楽しめオーラ全開で。「他の白人に怒られそうだな」差別語でなく人種を呼びあったのは互いに初めて、腹から笑い過ぎて傷に障り噎せるのすら楽しい「おいおい二度寝か?」風を感じる相手をからかい、窓枠に凭れて肘を置き直接風を感じ
陽気なアイリッシュと賞金首のメキシコ人でサルーンでも開くつもりか?
(相手の笑いにつられてへらりと表情を崩すように破顔してはケラケラと腹を抱えて笑い出し。「他の白人には使わねぇよ、お前だけの呼び方だ」今更他人にこの名で呼びかけるるのは惜しいと、器用に片眉上げて。閉じていた瞼をゆっくりと開き「...此処から、ローズクリークは近い。寄っていくか?」妙に真剣さを帯びた視線を相手に投げかけ。
あーん、それも悪くはない
(とびっきりの可愛い娘を雇って酒場を開くなんてのも楽しそう、顎髭を擦り真剣に思案するふりをしては一緒になって爆笑し。自分専用の呼び名まで用意される程の打ち解けっぷりは心地良く「俺だけ特別か。お前が美女なら言われて嬉しいんだがな」茶化した盛大な溜め息と共に首を横に数回振り。聞こえた単語にニヤけ面を封印、ただ窓から外を眺めたまま「…悪党が去った今じゃ俺達の居場所はないが、平和な街を覗くのも悪くない」共に戦い命を落とした仲間の墓参りを兼ねての訪問に賛同し窓枠から離れハットを被り)
馬鹿か、直ぐに無茶ぶりをするお前の背中を守れる女なんか居るかよ。俺で我慢しとけ
(態とらしくぱちりと音が鳴りそうなくらいのウィンクを落としながらゲラゲラと笑い転げ。あの街で死にかけた相手は赴く事を嫌がると思っていたので意外な反応に僅かに目を見開き。「...なら、朝飯を食べてから行こう」信仰深い元来の性格から墓参りを考えたことは幾度もあった、然しあの場にいけば悲しみと心地良さに埋もれてしまいそうだと避けていたのも事実。相手を道連れにしてしか行動を起こせない自分に僅かに嫌気がさし
まぁ、悪くはない。しっかり守ってくれそうだからな
(だから安心して暴れられる、という怒られる事は間違いなしの続きは心の中にしまっておき。一緒になって笑い乍ウィンクを空中で叩き落とし追い討ちかけて踏み潰し。人情の熱い相手の彼らに祈りを捧げたい気持ちに同意はしないが理解は出来て静かに頷き「もう今は俺達の居場所がない位に栄えてたら良いよな」犠牲は無駄ではなかったと信じたい、珍しく弱気な発想をしてしまうのは街の名前を聞いただけで傷が痛むから。新しく巻き直した布の上からそっと腹部に触れ
テメェのケツまでしっかり守ってやるよ
(品の無い言葉をゲラゲラを笑いながら朝の澄んだ空気の中に落としていき。無残にも踏みつけられた己のウインクには態とらしく眉を下げて残念そうにしてみせ。「そうだな。お前等誰だって追い返されるくらい前に進んでりゃいい」絶対に叶わないだろう願い事、平凡な彼らがあんな出来事を受けて全てを流す事など無いとわかっているが願わずにはいられず。「...無理はすんなよ」相手にちらりと視線を流しながら素っ気なく言葉をかけ
これで安心して無茶が出来るってモンだ
(男は守れない約束はしないとか格好付けるタイプ、敢えてこれからも無茶します宣言を煙草の煙りと共に吐き出し。理想の姿に思いを馳せ特に勇気ある未亡人に幸せになって欲しい「エマやテディQはどうしてるだろうな」寂しげな瞳を隠すようにしてハットの鍔をぐっと降ろし、素っ気ない口調が返って心に響くから言葉は発さず片手を挙げた返事。行き先が決まったら何時までもデカいベッドがあるだけの部屋にいる必要もなし、イカサマで稼いだ金を手にドアノブに手を掛け
ダイナマイトを使う以外の無茶なら許す
(やはり好きになれない他人の煙草の匂いに僅かに顔を顰めながら小さく息を吐き。一晩を過ごした部屋の中をぐるりと見回してから相手に続いて部屋を出て「さあな。元気でやってんじゃねェの」これから会いに行く相手は共に戦った仲間、本来ならば気持ちが浮くはずの状況にも関わらず何とも微妙な空気がお互いの間に流れ。昨日ぶりに会った愛馬の鬣を撫で乍声をかけ
それはアレだ。最終手段だからそう何度も繰り出さない
(火を付けたばかりの煙草をしまう気にはならないが少しの気遣いで人のいない方向に煙を吐き出し。投げやりな返答に微妙な空気、此れを払拭するには冗談あるのみ「それよりもだ。世界一の色男と一つのベッドで寝た感想は?何か感じただろ。ん?」愛馬への挨拶もそこそこに煙草の火を消し、人情に熱い性格故に己より心を痛める事の多そうなテキシコ人の顎髭をフェイスラインに沿ってなぞり)
もっとマシな最終手段をとりやがれ
(根っからの賭け性分な相手には何を言っても無駄なのであろうが、他人とは既に言えなくなってしまった距離感故にやや口調を荒くして。「世界一のモテ男の割りには随分と大人しかったじゃねぇか。ん?」目を細めて態とらしく相手の言葉を真似しながら挑発するように口角を上げ。顎を伝う指先を優しい手つきで止めると意地悪く笑い
俺は派手に生きたいんだ。それは人生を締め括る時も同じこと
(口調が荒かろうが何だろうが両方の耳に人差し指を突っ込み聞きませんアピールにて首振り、頭に描く人生観をロマンチックに語り。ちょっぴり負け惜しみ「俺なしで眠れなくなったら困るだろうから手加減した」ベストの胸ポケットに常備する小さな酒瓶を取りだし、意味もなく相手に向かって山なりに投げ
ほんと救いようもねェな、お前は。ま、それがお前の生き方ってんならそれでいいのかもな
(まるで子どものようなあからさまな態度に苦笑いしか浮かばず。真っ直ぐな己の生き方が定まっている事に羨ましさは無いが心の何処かに焦燥が生まれ。「そりゃどうも。どうりで相変わらず顔も見たくねぇわけだ」投げられた酒瓶を難なく片手で受け取り、口で蓋を開けるとごくごくとラッパ飲みを
お前はどう生きたいんだ?
(今度は此方が耳を傾ける番とばかりに指を引き抜き壊れた人形の如くこてんと斜めにした首で目だけは相手を捕らえ。憎まれ口とナルシストな発言でいつもの流れを取り戻し「それは照れ隠しか?おっと、俺の分も残しておけよ」愛馬に跨がりながらも警告音を発し、怪我人だからと怒られようが関係なしに取り戻すべく手を伸ばし
どうって・・・そうだな、たぶん俺は数年以内に死ぬ。それは悲観だとかじゃなく、現実的に見て賞金首が長く生きる事はそう無いからだ
(搦めとるような相手の視線から自然に、然し故意的に逸らし。言葉はまるで何処かの陽気な音楽に乗っているかのうに軽い調子で口から出、その口元には笑みさえ浮かび。「バカ言え。おおっと、悪ぃな喉が乾いていたモンで」此方に伸ばされた掌の上で酒瓶を逆さにひっくり返し、ぽたぽたと落ちる数滴の酒を視界に入れながらニヤリと皮肉気に口角上げ。心の中では酒瓶が小さいのがいけないのだと言い訳を
…俺がいる限り有り得ない。どんな賞金稼ぎが現れようとも退屈しのぎに生かしてやる
(素直に生きていて欲しいとは口が裂けても言えない性格の持ち主、現実主義な発言内容に丸くした目を細め口元をニヤリと歪め大金の懸かった首に手を滑らせ。色の濃い瓶で中身が見えないから期待してしまったのだが「おい、次奢れよ?それはポーカーで勝ち取った高価な酒だ」掌に落ちた水滴を舌先で味わい、じっとりした視線を向け用済みの瓶をその場に投げ捨て
・・・俺に情が移ったか、世界一のモテ男さん?
(相手の言葉の裏に隠された強情な気持ちやら照れ隠しやらはここ数日の付き合いで汲み取れるようになった、それ故に何とも相手らしくない言葉にぱちりと瞬きを零し。然し次の瞬間やはり先程と同じく不敵な笑みを浮かべて、片手を相手の首の後ろ当てこちらに引き寄せて首傾げ。それも一瞬のこと、ぱっと手を離しては揶揄い返しただけだからなとひらりと手を振り「そうだな、飲みたくなったらここにある$500で買えよ」先程まで相手の手が触れていた首元をつつ、となぞりながら肩揺らして笑い
だとすれば光栄な事だぜ?
(憎まれ口を叩くだけの相手に何故ここまで固着するのかは自分でも分からず、モヤモヤした気持ちを晴らすには煙草が良いのだが着火しないまま口に挟み「おっと、どうした?キスでもして欲しいってか?」一瞬縮まった距離にゲラゲラ下品な笑い声を上げ「そんなもんより俺の方が稼げる」負けず嫌いを発動、胸ポケットからカードの束をちらつかせ減らず口を叩くまま愛馬の足は着実にローズクリークへと向かい
そうだな、俺とっちゃ悪夢だが
(一度笑いだしたらなかなか止まることがない、笑いすぎで目尻に浮かんだ涙を拭いながら尚もケラケラと笑い。「ばーか、てめぇのキスなんて煙草と酒くさくてやってらんねぇよ」此方にも全く同じことが言えるのは相手も承知済みだろうが悪態をつかずにはいられず。「おーおー、イカサマのトランプを見たいと思う人間がどれだけ居るんだろうなァ?」相手から1m離れた後ろを馬を歩かせながら
笑いすぎだっての。あー、金は後で返すから煙草よこせ
(楽しげに上下運動する肩の揺れを止めようと手を伸ばしてバチンと一発、慣れない禁酒生活の口寂しさを紛らす煙を求め突っ込みを入れた手をそのまま空中で指先をちょいちょい動かしメキシコ人好みの香りを要求。遠くからぼんやりと見えてきた街並みを前に馬の速度を落とし相棒と横並びに「手始めにテディ相手にやってみるか?」平然とした顔を気取っているが何処か瞳の奥に負の感情を秘め、相手を待つのではなく一人では入れず立ちすくみ
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