刀剣。 2017-02-20 09:07:17 |
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貴方も夜目が利かないのでしたね、急がなければ日の入りまで時間があまりありません。
先程から声が途切れませんね、何をしている方々なのでしょう。
(振り向くと鳥を目で追う相手につられ空を見上げると既に陽は地平線近くまで沈みかけており、腕につけた時計で時間を確認すると既に日の入りが迫る時刻。薙刀ゆえ夜目が利かぬと言われれば思い出したように、そうでしたね、と頷き。先程から聞こえる声について辺りを警戒するように見渡しながら口にし)
時々ではあるがこの本丸の近くにも他本丸の連中が来る事があるらしい、時間遡行の動きがあり近くの山中にいるのか、または狩りでもしているのか…
(以前主から聞いたことを思い出してはそう告げて。その時の事例はバグというものだったが、敵である遡行軍も必死ならどこに出てもおかしくない状態なのだろうと思い。しかし自身一振りと彼女一人では負け戦と言っても過言ではないだろう。早めに帰ることにして歩き出し)
遡行軍...!? 早く戻らなければ、、貴方が遅くなれば審神者も心配します。
狩り人や他の本丸の者なら良いのですが...とにかく急ぎましょう。
(遡行軍の事は政府でも扱い勿論の事ながら知っていたため、その単語には過剰に反応し眉にしわを寄せ。自分はどうでも良いか、調査対象の刀剣男子が1人欠けるのは不味いだろうと、とにかく早く帰るべく歩調を早め。「本丸の周りを歩くくらい平気かと、誤算でした...」と少々俯き加減に呟き、他の本丸やこの辺りに住む住民に会うくらい刀剣男子の心情を考えると良くないかもしれないが、それくらいなら大丈夫だと敵の事まで(バグだとしても)入れていなかった自分の甘く考えを恥。風で揺れる草木の音にまで敏感になりつつ、肌寒くなって来た空気が隠すものがなくなった首をかすめると、うっと肩をすくめ)
気にするな、運がなかっただけと…―っ!?
(自身も油断をしていたのだから同じだと、俯いている相手に声を掛け。歩調を早めつつ、周りの気配を探り。いつも本丸では身体が鈍らぬよう、動かしてはいるが実戦経験はなくこのような時にどうしたらよいのかもただ感覚だけに任せることしかできずに悔しさからか本体を強く握り。しかし運が無ければそれは続いてしまうのか、突然襲った激痛に声を出す事もままならず、膝をついてしまい唸るような声を上げ)
そうですね、運が...っ!?
––い、岩融⁈ 貴方まさか...っ!
(運がなかったのだと言われれば少し肩の荷が下りたようで、頷きつつも早く帰らねばと歩調を早めだところで相手の言葉は途切れかわりに聞こえたのは何かが砂利と接触する音とうめき声、敵かと思い勢いよく振り返るとそこには地面に膝をつく相手。血の気が引いた白い顔と額には大粒の汗、苦しそうな気い使いではあるが怪我をした様子はないため敵ではなく病だと素早く判断するもかなり焦っていて堪らず相手に駆け寄り。「ここにいては危険です...っ、ゆっくりと移動しましょう。そうですね、あのバス停にでも、」陽は落ちるどころか急に雲に覆われ辺りは暗くなり静まり返ると急な夕立が来て、ここまでついてないかと頭を抱えたくなるも何とかしなければ、自分しかいないのだからと言い聞かせ相手の顔を覗き込み。「息を整えて、痛みの周期はわかりますよね?弱くなったら移動しましょう」と震えそうになるのを抑えなら声を絞り出し、屋根付きのバス停を見据え)
はは…っ、すまないな
(まさか今ここで症状が出るとは思わずにただ襲い来る痛みに眉ひそめ、息を整えようと深呼吸をして。相手の様子を見るとかなり焦っているのだろう、表情は強ばっており。大丈夫だと声を掛けようにも上手く声を出せない、夕立が振り始めてはここで濡れて風邪をひいてはいけないと本体を頼りにゆっくりと立ち上がり杖の代わりのようにしながらひとまず提案されたバス停へと向かい)
...いいですか、ゆっくりです。
そのまま。ゆっくりあそこの椅子まで頑張って、
(今ここで自分が冷静さを欠けば相手を不安にしより一層悪い方向へと行く事を分かっているから静かな声でゆっくりと声をかけ。薙刀である本体に体重を預けながら立ち上がった相手に非力すぎて邪魔になるかもしれないと分かりつつも肩を貸すため駆け寄り)
(痛みの周期に合わせ、少し引いては少しずつ歩を進めて。近いはずのバス停も遠く感じ、濡れることも厭わず隣へと駆け寄る相手に今は相手だけが心の拠り所なのだろうと思い。雨なのか額を流れる汗なのか、自身も濡れているためによく分からなくなっていて。やっとの思いでバス停へとたどり着けば力を振り絞ったかのようにそのままがくりと膝をつき)
よく頑張りましたね、少し冷えますし辛いでしょうがここに座っていてください...。私は本丸へ戻り審神者を呼んできます。
(やっとの思いで屋根のあるバス停までつくと、膝をついてしまった相手を支えられずに一緒に倒れこみも直ぐに体制を立て直し相手の顔を覗き込むと巻いていたストールを取りかわりにポケットからハンカチを出すと汗か雨かわからぬ額を濡らす水滴を拭って。ストールについた雨粒を払うと再び相手に巻き「寒くはないですか?」と辛そうにする相手に何もしてやれない歯痒さに眉を顰めつつもそう尋ね。相手を椅子に座らせ様としながらも自分では何もしてやれないため審神者を呼んできますと表情を歪め。許可があったとはいえ自分がどれだけ迂闊な事を真似をしてしまったのか相手の苦しそうな表情を前に改めて思い知らされグッと拳を握りしめ自分の馬鹿さ加減に怒り)
がっはっはっは…、そう気にするでない。では、宜しく頼んだ
(恐らく自身のしてしまった事に後悔しているのであろう、悔しそうな表情を見れば手を伸ばしポンと頭を短刀達にするように撫で。笑みを見せれば、この程度の雨に濡れるのは気にしなくて良いと首を降り。主を呼んでくると言われるとそれしか頼りはないのだろうと頷き)
...では、待っていてください。
直ぐに戻りますから。
(頭を撫でられ笑みを見せられると、何ともやりきれない気持ちになり手をスッと重ね相手を見据えると「気をしっかり」と言い。そのまま雨を気にすることもなく外へと駆けてゆき。一度も振り返らず止まることなく本丸まで駆けて行くと床が濡れることも気にせずに審神者の部屋に駆け込み。何事かと集まった刀剣男子の目を気にすることなく今の状況を話し直ぐにきて欲しいと話すと、馬を出そうという事になり一頭の馬に乗り審神者と直ぐに相手の元へととんぼ返りし。相手に駆け寄る審神者に取り敢えず一安心し、一頭しか馬がいないため審神者と岩融で載る様勧め自分は歩いて帰り頭を冷やすと苦笑し)
(気を確かに、と告げられ待つ間一人痛みに耐え。身体を襲う激痛に、進行する事も退行する事もないこの病と添い続けるのは気が滅入ってしまうと気弱になってしまい。そうしていると、遠くから何かの気配を感じて。それは主と彼女だったようで、馬に乗った彼らはすぐに自身の元へと来ると簡易ではあるが自身の患部へと手を添えると痛みを引かせる特殊な呪文をブツブツと唱え。暫らくすると先程の激痛は嘘のように消え、礼を述べてはゆっくりと立ち上がり。馬には主と自身が乗るようにと促されるとその言葉に素直に甘えることにし本丸へと向かい)
...お気になさらず、
––はぁ、初日から何をしているのだが。自ら居づらくしてどうするんです...。
(先に戻るが気をつけてと審神者に声を掛けられると病により体力を奪われグッタリとした相手の顔をちらりと見て俯き、自分のことは気にしないでくれと雨の中走らせてしまいすまないと謝罪し送り出し。暫くその後ろ姿を見送って居たが身体をびっしょりと濡らしたままバス停の方へ戻ってゆき、力なく椅子に座るとスマホをポケットから出すも充電切れか雨に濡れてダメになったのか画面は暗くため息をつきながらも重たいだけの其れをポケットへと戻し。こんなトラブルを起こして、刀剣男子達の不信感を煽ったであろうし審神者にもなんと詫びようかと頭を抱え。考えなければならないことは山の様にあったが遅くなってはいらぬ心配を掛けるのも申し訳ないため重い足取りで上がりかけの夕立の中本丸へ向かい歩き出し)
(本丸へと戻り、今日は部屋で休んでいるようにと主より言い渡されると心配を掛けてしまったと謝罪を述べ。しかし気にしていない様子で、後で何か短刀にでも持って行かせると言われると自身は重い身体で自室へと戻り。濡れてしまった為に着替えては誰かが既に準備していてくれたのであろう布団へと横になり。外に出た高揚感とそして主がいない場所での病の発症の恐ろしさを同時に知ったなと思い)
... 遅くなりました。
(視線を避ける様に結局かなり遅くに帰ってきたため開いた玄関から見えるものはなく、暗くなった廊下を抜けると部屋へと戻り濡れたい服を着替え。気は重いが仕事だからと重い腰をあげ審神者の部屋へと向かい。隙間から光の漏れる襖を開くとそこに居た人物に今日あった事に関して順を追って俯きがちに話し。それに関し病は予知できるものではなく最終的な許可を出したのは自分であるからという言葉を審神者から貰い少しばかり気が晴れた様で顔をあげ、今日の様なことが今後ない様に、しかし外には連れ出さねばフラストレーションが溜まるからと研究員であったという立場から薬の開発について提案し。それに頷かれるとホッとした様子で「そろそろお暇します、」と忙しい身であろう審神者の邪魔をしてはいけないと部屋を出てゆき。雨に濡れたせいか若干の悪寒を抱えながらも謝罪しなければと相手の部屋まで足を進め)
(部屋で横になっていれば、短刀達が心配していたのだろう襖を開けては部屋へと飛び込んできて。今は痛みもなく大丈夫だと言えば安心したようで。しかし疲れていることは相手にも伝わったようで軽めの食事と水を持ってきているからそれでも食べたらゆっくりしてくれと言われ。それに頷けば明日にでも今日の外の話をすると約束しては彼らは部屋を出ていき。疲れていても腹は減るもの、すぐに机に置かれていった食事へと手を伸ばし)
...岩融、入ってもいいですか?
(廊下ですれ違う短刀の一振りからやはり余り好意的とは言えぬ視線を受けながらもそれに気づかぬふりをして前だけ見て暗い道を進んでゆき。そういえば夕餉を忘れていたななんて今更思い出し頭を掻けばその手は湿り毛を帯び、雨にぬれた髪を乾かすのも忘れていたななんて今更思い出し風呂にも入らねばと思うも足を進めた先は相手の部屋で。部屋の前で足を止めると自分の浅はかさや無力さを思い出しさすれば自ずと声も暗くなり)
…む?おお、入って良いぞ!
(食事を終え横になるものの落ち着かずに、結局本を手に取りそれを読んでいて。そうしていると何かの気配を感じ顔を上げれば彼女だと分かり読んでいた本を閉じれば招き入れ。襖を開けると布団を敷いているが気にするなと告げ。今日の事を気にしているのだろうか、やや曇った表情を見てはそう思い)
...今日はすみませんでした。 貴方に苦しく怖い思いをさせてしまいました。...私の軽率な行動のせいです、本当にすみませんでした。
(部屋に招き入れる声はやはり今朝のような快活なものではなく、気を重くしながらも部屋へと入ってゆき。部屋に入ると既に相手は布団に入った状態でやはりあまりおもわしくなさそうな様子でいて。真剣な眼差しで相手を見据えながら横に座るとすぐに自分の行動を詫び。身体を休める邪魔になってはならないからと手みじかに済ませなければと思っていたのだが、ふと横に目をやるとまだ手のついていない温かそうな食事があり。それを食べる体力もないのかとハッとすると「食事、まだだったのですね。 もし必要なことがあればなんなりと」と自分の行動に責任を持たねばと微かに痛む頭を抱えながら相手に静かにそう告げ)
…何、気にするな。お主のせいではない、元よりこの病はいつ起きるか分からぬもの。運が無かっただけの事よ。
(やはり今日の事を気にしていたようで、申し訳ないと詫びられるも上記を述べ。それよりも外に出られた事への感謝を告げるとこれでまたひとつ自身の歴史の中の物語ができたと微笑み。食事はまだだったのかと尋ねられると頷き「食べろと言われたのだがな」と食欲が沸かないことを告げて)
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