語り手 2017-02-19 18:48:35 |
通報 |
『籠の鳥は自分だった』
俺には殺したい奴がいる。俺の大切な家族を殺した憎むべき一人の男。
俺はただそいつの罪を認めさせ罪を償わせたいだけだった……ただそれだけだったのに___
俺はその男についてとことん調べた。素性も職場も住所も…。俺はその男に近づいた。社交的で気さくな優しい男性だった。こいつは犯罪者なんだと言い聞かせながら俺はその男と過ごした。それがいけなかったんだ…
『こんな筈じゃなかったのにな……好き、なんだよ…。』
「君にそんな事言ってもらえて嬉しいよ、俺も好きだよ。」
___彼の本性を知ることになるなんて__
「はは…血は争え無いねぇ、家族そろって馬鹿ばかりだ。」
『は?……嘘だろ?…嘘って言ってくれ!!お願いだから!!』
「残念、嘘じゃ無いよ。全部本当だ、君が好きなのも君の家族を殺したのも…。だから償わせてくれよ、君を一生愛して離さ無いからさ。俺の所に堕ちておいで。」
その手を取ってはいけないと思ってももう俺にはそんな選択肢なんてない……。
_だって愛しているのだから__
提供『』…「」が自分の家族を殺したことに恨みを抱き彼に近づいて罪を償わせてやろうと目論むが優しい彼に惹かれて恋に落ちてしまった。
募集「」…『』の家族を殺した犯罪者。気さくで優しいが裏の顔もあり……。ただ彼を気にかけている内に好きになり変わった愛の形が始まってしまう。
トピック検索 |