ブラコンな弟 2017-02-08 13:04:32 |
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ん、そうか。ゆっくり話してきてくれ。二人で待っているよ。
(弟に頷いてもらえたことでやや勝ち誇ったような悪戯な微笑を彼女に向けて、それに対して彼女が返事をしようと口を開きかけた矢先、不意に電話の着信音が室内に鳴り響いて。どうやらそれは彼女の携帯が鳴っているらしく、液晶画面を見て「お母さんからだわ。ちょっと席を外すね」と言って立ち上がり、通話を開始して電話口の向こう側に話し掛けながら部屋から出て、その背中に一言告げ見送っては傍らの相手の顔を覗き込み心配そうに)
大丈夫か?無理に付き合わせてしまったかな。
あ……、大丈夫。兄ちゃんには幸せになって欲しいから、そのためなら何でもするし。
俺に出来ることだったら遠慮しないで言ってよ。
…兄ちゃんが家から居なくなっても、俺は平気、だから…っ
(電話のため部屋を後にした彼女の後ろ姿を俯き気味に見届けた後、兄の声にハッとすれば慌てて笑顔を取り繕いながら返事し、前向きな姿勢を示してみせる。けれども、口先ほど上手く感情の波を操れないようで、背中を押すような応援を送ってみせながらも顔に浮かべた笑顔には悲しみの気持ちを仄かに滲ませており、よくよく見ると目尻にも涙の気配が。強がることで誤魔化そうとも兄への執着心や依存度が高い以上、彼とあまり長く話してしまうと此処まで培ってきた我慢が瓦解しそうで、彼女が部屋に戻った際には出来る限り自然な形で早々に出ていかねばと思い)
(/遅くなってしまいすみません(汗)
もし萎えておられてなければレス下さると嬉しいです(涙目))
帝――!?
(どうやら己が予想していた以上に相手に強いストレスを強いてしまっていたようだと彼の眦に浮かぶ涙の雫を見て悟り、もう少し弟の気持ちを考えてあげるべきだったと浅はかな行動を反省しつつ自身もまた意識の外で眉尻を落とし相手の目を見詰めながら沈痛な声音で謝罪を。大切な弟が自分のせいで傷付いた自責の念に堪えられず、相手の肩に両手を回せば此方に引き寄せ抱き締めようと)
ごめん。お前の気持ちを考えてあげられなくて……ほら、こっちにおいで。
(/お待ちしておりました、お気になさらず!
楽しませて頂いているので、もしご負担でなければこれからものんびりお相手してくだされば嬉しい限りです…!)
う、……に、兄ちゃん。
俺…、やっぱり寂しい。兄ちゃんが結婚したら、また一人になる……っ
(肩に回る手、兄の体温を感じれば我慢出来なくなってしまい、そのまま甘えるように自分からも腕を回し、相手の首に顔を置いては遂に本音を溢していって。こんなこと言えば困らせるだけなのに、いい加減に大人へならなければダメなのに……そうは分かっていても気持ちは抑えきれず、抱き返す腕に力を入れていき)
(/ありがとうございます!(平伏)
また宜しくお願いします!)
そんなことはない。父さんも母さんも居るし、俺にだっていつでも会える。遠い場所に行く訳じゃないんだから。
(自分の腕の中に収まった相手がその胸に押し込めていたのだろう気持ちを吐露し始めれば知らないところで我慢させていたのだと痛感させられ、右手で優しく宥めるようにトントンと背中を叩きつつ唇を耳許に寄せ、弟を安心させる為にも緩やかに首を左右に振って。結婚したからと言って一生会えなくなるような事態にも相手を独りにさせることもない、そう告げるのは決してその場限りの慰めではなく己の本心であり。そうしていると通話を終えた彼女がドアの隙間からそっと顔を出し、「リビングにいるね」と二人の邪魔をしないように口の動きだけでそう伝えてから踵を返して足音少なに階段を降りていき)
(/此方こそ引き続き宜しくです!
それと展開について相談があるのですが、そろそろ場面転換したいな、と思っておりまして(ちら)
なんだか帝くんを苛めているみたいで罪悪感が半端ないので…(涙目)宜しければちょっとほのぼのした日常を挟みませぬか?例えば、彼女抜きで兄弟水入らずお買い物ですとか、映画とか遊園地とか……本当言うと帝くんとデートしたいだけなのですが(おい)
い、如何でしょうか?(そわ) )
そう、かもしれないけど…、でも……。
(目尻を濡らす湿り気に遅れて自分でも驚き、慌ててそれを雑に拭うと兄から離れようと焦るも彼への恋慕が邪魔して動けず、相手に背中を叩いて貰うことを甘んじては暫くの抱擁と兄の体温を味わい、兄の彼女が気を遣って一階へ向かったことには気付かずにいて。確かに結婚が今生の別れとなる訳ではない、親交さえ絶たなければ家族のまま今と変わらない遣り取りが出来ることも分かる。それでもいずれは兄と彼女が夫婦となった際には二人の間に子が生まれ、自分だけに注がれていた愛情も分散するだろうことは予想出来てしまい。だからこそ辛い、悔しい、悲しい。そんな気持ちが日毎に増して止まず、我慢の決壊を起こした訳だが。どのみちこんな想いは迷惑でしかないと理解しているため言いかけた口を閉ざし、また紡ぎ出しそうになった我が儘を飲み込めば手と顔を離して)
ううん、俺こそごめんなさい。また我が儘を……
部屋に戻るよ、邪魔してしまったし。折角の休日だからさ、ゆっくりしててよ。
(/わわわ、なんだかすみません(焦っ)
デート!したいです!(鼻息ふんすー)
希望としましては遊園地か水族館など遊べる場所がいいなぁと思います!
二人きりならブラコン力もたくさん発揮出来ますしね…!(親指ぐっ))
……帝。俺で力になれることがあったら、これからも遠慮しないで言ってくれ。京子だって分かってくれるさ。
(相手が何故こうも過剰に自身との別離を恐れているのか、それは分からないけれども自らの行動が相手を不安にさせていることだけは確かで、己としても可愛い弟と離れて暮らすことになるかもしれない未来には一抹の寂しさを抱いていて、抱き締めていた腕を解いて離れていく相手をまっすぐに見詰め、手を伸ばして濡れている頬や目元を指先で拭いつつ今の己が示すことが出来る誠意を精一杯言葉にして。勿論恋人も自分たち兄弟のことを気に掛けてくれているので彼女にも理解を求めるつもりであり)
(/では遊園地に行きましょう、帝くんがお部屋から出たら場面を切り換えようと思います!
ふと思ったのですが、遊園地のチケットは彼女が二人を気遣って用意してくれた、とかどうでしょう?二人きりでもお土産を選んでしまったり、彼女の影をちらつかせられたらな、と……!(拳ぐ/鬼) )
……っ、大丈夫。俺は大丈夫だから。
それに宿題もあるんだ。今日はおとなしくしているから。兄ちゃん、色々とありがとう。
(目尻の涙を兄の指先が奪っていけば改めて心も盗まれてしまいそうになり、眉の形を切ない気持ちにさせて。しかし、彼はもう婚約者が存在している、自分は邪魔者でしかない。矢張り諦めなければ――ちくりと胸を刺していた刺は今や心臓を抉る杭であり、あるはずの無いそれを触るように胸元を掌でゆるりと撫でては立ち上がり、部屋へ戻る理由に追加として当たり障りのない言い訳を添えると足先を廊下へ。兄の部屋に残る彼女の仄かな匂い、まだ自分だけを見てくれていた兄の部屋であれば鼻孔を擽る筈のなかった化粧品の匂いに、自室の扉に手を触れさせた頃には嫉妬心から我知らず悔しげに唇を噛み締めていて。相手の部屋は隣、隔てるものは厚いのか分からない壁一枚のみ。聞耳を立てれば会話を拾うことは可能だが、そんな勇気は、ない。楽しそうな二人の姿なんて考えただけでも頭が狂いそうになる。戸を開け、しっかりと施錠。机に向かえばパソコン、ヘッドホン、動画サイト。何も考えたくない時の、時間の潰し方。さあ、時間よさっさと過ぎ去れ――そんな思いを抱きながら叩くキーボードは強く、その音を聞く時間は無垢に終へ進んでいって)
(/遊園地ですね!某ネズミらんど的なテーマパークでしょうか?(わくわく)
京子さん太っ腹ーっ!
ということで場面切り替えしやすいようにロル回しましたが変だったらすみません(汗)
ざっと場面点眼どうぞ…!)
そうか……宿題、頑張って。分からないところがあったらなんでも聞いてくれ。
(相手の言葉を鵜呑みにし、立ち去る背中に掛けるのは穏やかな激励の言葉。年頃の男の子だから兄には打ち明けられないような複雑な悩み事をいくつも抱えているのかもしれないと思うが相手のことを慮り敢えて触れず、弟が出ていったドアを暫く見詰めて。その後部屋に戻ってきた彼女と式場について話し合うも矢張り上手く纏まらず、彼女が購入したという遊園地のチケットを受け取った後、恋人は帰宅し夜が更けていき。)
(一週間後の日曜日の朝。今日は丸一日フリーで、弟を助手席に乗せて早朝から車を走らせて目指すのは有名な遊園地。なかなか弟との時間が合わず先日彼女が渡してくれたチケットを弟に見せたのは昨夜のことで、二人して慌てて支度をした出来事などを談笑しつつ目的地に到着すれば駐車場に車を停めて。必需品を持って車を降りては相手の様子を伺い見て)
大丈夫か、帝。車酔いしていないか?
(/そうですね、ネズミらんど的なイメージでお願いします!
いえいえ、大変分かりやすいロルで助かります(親指ぐっ)此方こそ場面変えるのが下手で申し訳ございません(汗) )
ん、全然大丈夫だよ。兄ちゃん運転上手いし、尊敬する。あー、俺も早く免許獲って自分の車買って兄ちゃんを隣に乗せたいよ。
(財布と携帯、ティッシュやハンカチなど必要最低限の物だけ詰めた肩斜め掛けバッグを携えながら駐車場に降り立ち、元気な様子を窺わせつつ兄に応答を。色眼鏡と言えばそうかもしれないが、相手の運転技術は快適な走りを実現しており、いつまでも彼の隣を陣取りたいと思う程。とはいえ乗せて貰う事もいいが、出来れば自分が運転手として相手には助手席に座らせたい気持ちもあり、いつか叶えたい夢の一つだと明かしてみせて。それから顔を遊園地へ向け、入場するための正面ゲートを遠目に認めれば兄と二人きりという強みもあってか相手の腕を絡め取るように手を引くと逸り気味に)
……っ! もうあんなに人が……!
兄ちゃん、行こう…!
(/場面転換ありがとうございます!前レスにて誤字をしてまして申し訳ありません…場面点眼て何ですか(白目)
と、それから遊園地提案もありがとうです。帝が重たい女みたいな奴になりつつあったので…っ!
たっぷりブラコンさせて頂きますね!(ちょき))
待ってくれ、帝。そんなに急がなくても……
(弟が運転してくれると聞けば近い将来訪れるであろうその光景に呑気に思いを馳せていると腕を引かれ、焦燥感に満ちた相手の顔を見て目を丸くしては歩調を合わせて急ぎ足となり、けれど唇から発する言葉は相手と違ってあまり焦っておらず、相手の手をしっかりと握り直して隣に並んでは慌てず緩やかな足取りでするすると人混みを潜り抜けながら正面ゲートまでやってきて、少し待たされはしたけれども無事に入場を果たすやパンフレットを広げて相手に見せ)
――さてと……帝は何処に行きたい?
(/誤字に関してはお互い様なのでお気になさらず!私もよくやってしまうので(涙目)
いえいえ、重い愛大歓迎です!逆に柊が無神経過ぎるんじゃないかと不安で……だ、大丈夫でしょうか?(冷や汗) )
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