鋼の錬金術師 2017-01-22 21:03:39 |
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…あんたが話したくないならいいよ。俺も、無理矢理は嫌だから。
(再び闇に包まれた空間で相手をじっと見つめたあと諦めたように溜め息をまたひとつ。でも、シャワーぐらいは浴びとけよと付け加えれば手首をつかむ手を外して踵を返し。)
………すまない …違うんだ
(三つ網ではなくひとつ結びになった金髪が揺れ部屋をあとにする後ろ姿と乾いた様に聞こえた発言に掠れた声で告げながら彼の手首をつかんで引き留め、聞いてほしい、と小さな声で呟き)
…ったく、始めからそう言えよな馬鹿大佐。仕方がないから聞いてやるよ。
(捕まれた手と小さく聞こえた引き留める声。顔だけ振り返っては本当に手のかかる大人だと台詞に反して顔は困ったように笑っていて。)
…怒りも、弱味になるんだと思い知ったんだ
(簡潔に伝えると俯きとても短く呼吸し、手に伝わる血の通う温かさにぞくりとしたその瞬間彼の肩に額を預け更に力をこめて手首を握り)
…あんた、まだヒューズ中佐のこと引きずってんのか。
(手首を握る強さと首筋に触れる相手の髪に顔を僅かに顰めて。さっきの会話といい今の会話といい。そこから導き出されることなどひとつしかなくて。言うことをためらいながらもなんとか言葉にして。)
…もう居ないと知ってはいるんだよ だから幻影すら迷いなく手にかけることが出来た でも不意に夢に見るんだ 納得もして完結もしているはずなのに
(言葉尻になるにつれ小さな声になり、手首を握っている手はぴくりとし、その後ゆっくり力が抜けると指は彼の小指を握って)
なら、それほどヒューズ中佐が大佐にとって大きな存在だったってことだろ。…それに俺だって後悔してる。第五研究所のことを言わなければ中佐は深く関わることはなかったんじゃないかって。
(相手の言葉に釣られるがままに自身も本心を吐露して。しかし、聞いてやる側が弱音を吐いてどうすると思い直してははぁー、と息を吐いて。)
…もう去ってしまった者にお互い囚われているんだな …全く、本末転倒だ
(彼の後悔していると言う発言に気づかされたように目を開き、暫くして目を閉じてどうしようもなく笑って呟き。そして部屋の電気をつけると手を離しケトルに水を注ぎ火にかけ、コーヒーを入れるよ、と付け出し座れと言うようにダイニングのイスにを指差して)
本当にな。…ま、過去を悔やんだってその人が帰ってくるわけじゃない。何時までも後ろを向いてるわけには行かねーよ。
(僅かに手に残る相手のぬくもりを感じつつ、珈琲を入れてくれるという相手にさんきゅと返しつつダイニングの椅子へと腰掛けて、其の儘机の上で腕を組んでその間に顔をうずめて。)
はは、何ともお前らしい発言だな でもその通りだ 立ち止まってばかりいては自分の成長にも時間がかかってしまうからな
(不揃いのマグカップを用意するとインスタントコーヒーをそこへ入れて沸かした湯を注ぎ。軽く混ぜると腕に顔を埋める彼に差し出して、向かい合って座るとカップに口をつけて)
…で?大佐はようやくぐっすりと眠れそうか?
(目の前に置かれたマグカップの音に気づいて埋めていた顔を上げて体を起こせば椅子の背もたれに体重を預け。カップを持ち上げれば一口のみ。暖かい珈琲が冷え切った体に浸透するのを感じつつ少し悪戯じみた顔で聞いてみて。)
ん?ああ、眠れると思うよ …お前はどうだ?眠れそうか?無理なら添い寝でもしてやるぞ
(悪戯めいた表情でこちらに問うのでコトリと音を立ててカップを置き片手で頬杖をつきいつもの調子を取り戻したように目を細めて笑い)
眠気はさっぱりだけどな、添い寝は遠慮させてもらう。つかぜってー嫌だ。
(目を細めて笑う様に、すっかり調子取り戻しやがってと内心で密かに悪態をついて。申し出に関しては、きっぱりと断って。)
なんだ、迷いなく断って可愛げのないやつだな ここまではっきり言われると何故かフラれた気持ちになるよ
(腕を組んで肩を揺らして楽しげに笑い、そして暫くしんとした時間が続きコーヒーをゆっくり飲みながらじっと見つめ/すみません…また寝落ちを…なるべくちゃんとお知らせしますね 申し訳ありませんでした…泣)
大佐が馬鹿みたいな冗談を言うからだろ?
(残念そうに語る口調に対して表情はそこまで落ち込んでいるようにも見えない。どうぜ己をからかって楽しんでいるだけだろうと頬杖をついてため息を見つめ。訪れる沈黙の時間なぜかじっと視線を寄せてくる相手に一体何なんだと内心思いつつ自分は視線を横へとずらし。)
(/ いえいえ、大丈夫ですよ!私も昨日は寝落ちしちゃってましたから、笑。)
冗談も言えない大人なんてつまらないだろう?
(すっと視線を逸らす彼に微笑んで見せると立ちあがりマグカップをシンクへと置いて、そしてシンクにもたれると腕を組み、ところでここにはいつまで滞在予定だ?と尋ね/ひぇーそうでしたか!でもなるべくちゃんとお知らせします お待たせする時間が申し訳ないので…!)
あー、はい、ソーデスカ。――…今の頃は未定、だな。アルも近々帰ってくるし。何時もみたいにすぐに旅に行くってことはないだろうな。
(相手の言葉を適当に受け流しては目線をそらしたまま、マグカップに口を付け残り少ない中身を飲み干して。シンクにもたれる相手をちらりと横目で見て、持っていたマグカップを机に置いて相手からの質問に答え。)
(/ あわ、ありがとうございます!此方も、早めに落ちることがあればお知らせるするように心がけます! )
そうか 持ち合わせがそれほどないのなら私に言いたまえ 都合をつけよう 昔のよしみだ
(私が軍人でよかっただろう?と言いながらケトルに残った白湯となるそれを流して捨てれば背伸びをするとこちらを見ない彼の頭をぽんとして、小さな声で聞いてくれてありがとう、と呟き寝室に向かって/ありがとうございます~!では引っ込みますね!)
んじゃ、そんときは遠慮なく頼らせてもらうぜ、大佐。
(せっかく申し出てくれたのだから遠慮せず使わせてもらおうと口角を上げながら答え。去り際に頭にのせられた手と小さく聞こえた声にふ、と笑い、どういたしましてと小さく返し。暫くして自身も欠伸を溢せば部屋の電気を消して客室へ向かい。)
(/ 了解しました。あと、場面を朝へと変えてくださっても構いませんよ!)
…………今日は非番か
(まだ雪の舞い散る午前6時、否応なしに目覚める体なのでぼーっとはしているが起き上がると刺すように冷たい床に足をつけて寝室を出て。洗面所に貼ってあるカレンダーを見て呟くとぼーっとしたまま直ぐ様歯磨きをし始め/じゃ朝にしますねー よろしくお願いします)
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