「悪いな、こんな暗闇ん中に知らない男とふたりきりでよ。」
「構いませんよ。──けど、あの、良かったら、少しお話ししませんか……? その、雷が怖くって。」
ある激しい嵐の夜、真っ暗な小屋の中で偶然居合わせた男と少女。
ふたりは互いの正体を勘違いしたまま、ぽつりぽつりと会話を交わし、どことなく惹かれあう。
───「嵐の夜に」───
合言葉を決め、ふたりは翌日再び会う約束を取り交わした。
そこから互いの運命が激変していくとはつゆほどにも知らずに。
【男】吸血鬼
喰らう者。舞台の山脈にあるいくつもの山村を襲っていたが、吸血鬼狩りに追われて怪我をしたため、山小屋に逃げ込んだ。
「若く美しい処女」ということで少女は極上の食糧なのだが、その吸血衝動をほぼ封じ込められるほど、彼女に対して献身的な愛情を抱く。
男らしいワイルドさがあるものの、自分の美貌を愛してやまない残念美青年。少女に会うまでは複数の女性を口説きまくっていた。心を少女だけに向けるようになってからも癖だけはなかなか抜けきらず、時折少女からぺしぺし叩かれる。
【少女】村の聖女
喰らわれる者。山頂にある無人の教会の手入れをしにいく途中で同行者とはぐれ、嵐に遭い、山小屋に逃げ込んだ。
吸血鬼狩りをしている村のシスターであるため、男は村の仇なのだが、男が捕まらないよう村に嘘の情報を流すなど、村への忠誠心より彼への愛情の方が強い。
一見しとやかでおとなしい印象だが、上記のような事をしでかすしたたかさも秘めており、生き方がわりとたくましい。ちなみに村では10人から求婚されており、男はそれに内心はらはらしているのだが、当の本人は気づいているのかいないのか。
*映画「あらしのよるに」パロディ
*募集はどちらも(どちらでも提供可能)
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