マリー 2017-01-15 15:16:10 |
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やぁ、ジェラじゃないか!俺と踊りたいなんて、勿論よろこんで。
(見知った顔に柔らかい微笑みを浮かべ、手を取りそっと唇を寄せお辞儀し「さぁお嬢さん。音楽が始まりますよ」意識して紳士っぽく語りかけ片手を腰に片手はそのまま握ったままワルツのステップを踏み出し)
あなたの傍には童話のおひめさまが沢山だもの、やっとジェラのじゅんばん(気取った対応より柔らかな表情に心を惹かれると釣られて微笑を強め、曲に合わせたステップを彼に誘導されながら踏む心地よさは他に変える事が出来ず、曲に掻き消されないよう顔を近づければからかうように傍にいた品のある女性を揶揄し”ふふ”と漏らすように微笑んで)
でも、そんな数いるお姫様の中でもジェラールが一番可愛いよ。俺の為にお洒落してくれて有り難う
(遊び人の自分にとって女性に対する可愛いは半分嘘のような本当のような言葉だが、ジェラールの気取った姫とは違う幼さに魅力を感じていて。踊る度に動く美しい髪を一筋掬い上げキスして、唇を離せばくるくると指に巻き付け遊び)
(一番と言われ感じる優越感と髪に触れるその指が齎す擽りに堪らずくすくすと鈴を転がすように高い音で笑い声を上げて「ジェラ悪い子だから…__おひめさまに意地悪しちゃう」悪戯めいた表情で口角をニマと吊り上げれば背伸びをするように距離を詰め唇の傍、傍から見れば角度で口づけを交わしているような偽装のキスを行って。流し目に嫉妬に顔を赤くし髪が蛇にでも変わったのではと疑わしい程の喧騒やら悲鳴やらを上げる女性をとらえ「今ジェラをひとりにしないでね」ふふ。と含ませる笑みは防衛の為か、悪戯成功と言う様に朱く熟れた舌をちらりと覗かせて)
意地悪って?
(何をするのか声を潜め聞き返し、近付いた相手の視線から悪戯を理解し「後で怒られるのは俺なんだぞ」してやられたと眉を下げ困ったように笑い声を上げ額を指でつつき。こんな嘘のキスで優越感に浸る幼いジェラに本当のキスをすれば困るのか照れるのか、子供のように表情をころころ変える相手の反応をもっと見たくなるのは自然な事で、目を細めてどうしようか企み)
でも、"今"は面白いでしょお(語尾上がりの舌足らずで突かれた額を軽く指先でなぞりつつ、ワザとらしい動きで頭を傾け返事を。悪びれる様子も反省する素振りも持たずに背伸びの為に上げた踵を降ろし。かち、と床をヒールが叩くと見上げる様に顔を上げて「あるじゃのんさん、ジェラと抜け出しましょ」片方の腕を伸ばせば彼の唇へ伸ばした人差し指を当てて"秘密"と悪巧みをするように潜めた声で悪い誘いを持ちかけて)
まぁね。たまには嫉妬されるのも悪くないかな
(女性達の視線を一斉に集める程の人気者なんてナルシストな考えで顎を擦り意地悪に微笑み。こちらに伸びた腕に首を傾げ続きを待ち、その手を握り一瞬チラリと周りのお姫様達に視線を送りジェラに顔を近付け「ジェラは悪い子だ。庭のバラ園でも見るかい?」声を潜めて悪巧みに乗り)
なら貴方もジェラと一緒、わるいこ
(意地悪な笑みを見れば同調意識が働き先ほど自分がされたように彼の額をとん、と指先で突き。悪巧みに乗りかかる返事が返ってくると満足げに頭を縦に揺らして、近づく顔をぼんやり眺めると澄んだ綺麗な瞳に反射して映る自身の顔を見詰めつつ「__ジェラ、そっちの方がいいわ」畏まり挨拶とワルツを繰り返すよりもよっぽど、と意味を込めながら微笑んで。するり、滑らせるように腕を彼の腕へ絡めてはくっつきながら歩みを進め)
悪い子同士、夜遊びして風邪引かないように気を付けなきゃな
(自分の提案が通れば嬉しいもので、珍しく素直に照れそうな自分がいる事に気付いて茶化し。広間を出て廊下を抜け、庭に出る前にするりと腕を抜き寒いといけないから自分のコートを脱ぎドレスの上から袖を通さずに掛けてやり「それじゃ行こうか」離した手をもう一度繋ごうと手を差し出し)
その時はその時、ジェラも”今”が楽しい方がいいの
(よもや、いつだって余裕綽々の彼がほんの僅かでも照れを含んだとは霞ほども思わずに茶化す言葉に乗りかかれば後先見ずの奔放理論を述べて。肩に未だ温かいコートを掛けられるとふわりと香る彼のコロンがやけに印象強く、再び差し出された手を数秒ほど真直ぐに見つめてから肩に掛るコートへ腕を通しすっぽりとコートに包まれた姿を披露して「ジェラのあるじゃのんさん、此処にいるみたい」意地悪を言う様にコートごと自身を抱きしめて星の朧いた灯りの中へぱたぱたと駆け出して「あるじゃのんさん、早く来ないと隠れん坊が始まっちゃうわ」毛先を羽衣のようにハラハラと揺らしては薔薇の咲き誇る庭園へ足を踏み入れ)
若くて楽しい時間もあっという間だろうし、今を楽しむって考え方には賛成だな
(楽しく生きる事をモットーに掲げており、うんうんと頷きながら話を聞き。身長差のある相手が自分のコートを着れば随分と小さく感じられ、そのアンバランスさが可愛らしく微笑みを浮かべるが「コートに嫉妬しそう」なんてコートを着た自分を抱き締める行動には複雑な気分で、痛くないよう気を付けて頭をコツンと叩き。見事に咲き誇るバラに視線を奪われ思わず息を飲み、今にも駆け出しそうなジェラを後ろから抱き締め「おっと逃がさないよ」耳元で囁き)
(ジェラごめん!以外と時間がなかったよ…。
いっかい落ちるけどジェラとはまだまだ話していたし、後でもう一度上げるからジェラの都合が良ければ来てくれるかい?)
(羽ばたく様に鎖無く自由に足を踏み出したその瞬間、体は先に進まず。変わりに頬を撫でる冷たい風など夢幻、そんな物は無かったのだと言うほどの暖かさに包まれていて。少し遅れて、それが抱き締められているからだと知ると堪らずに”ふふ”と白い吐息を漏らしながらあどけない笑い声を上げ。遠くから彼の名を呼ぶ声が聞こえると「あるじゃのんさん、人気者のあなただから呼ばれているわ。ジェラは此処で待っているから…行ってらっしゃいな」彼の名を呼ぶその方向へ目を向けてから少しだけ名残惜しむように数秒見つめ「__ジェラが逃げちゃう前に、早く戻ってきてね」すりすり、顔を擦りつける様に一度触れ合わせてから腕から擦り抜けて「あるじゃのんさんが戻って来てくれるまで、これは返してあげないわ」悪戯に目を細めれば今し方本物の彼に行ったように頬をコートへ寄せて、見送るように眼差しを送り)
(ジェラールと遊びすぎて嫉妬したお姫様になかなか解放して貰えず、頬についた唇を手の甲で拭いとり。やや小走りにバラ園へ向かい柄にもなく女性の為に息を切らせ「ジェラ…いるかい?」コートのない状態で外気に触れ寒さに身を震わせ。隠れん坊の得意な彼女はどこまで行ってしまったのか花の間をぬって歩き探し、棘が刺さらないよう注意して一輪バラの花を折り)
へっくしゅ。
(庭園の奥に抜けた先で体を丸める様に座り込み、履いていたパンプスは脱ぎ捨てて隣に並べ。夜風に冷やされながら仄かに彼の香水が残るコートを羽織る月夜とはなんと粋なことか。一人きりで月と戯れているのも少しの間、月光に照らされながらぼんやりと空を眺め。不意に近づく足音と、呼ばれる己の名に月を見るため上げていた顔を反射的に降ろして。その動作のせいか、小さなくしゃみの音を零して)
ジェラ、どこだい?
(問い掛けに返事するようなタイミングでくしゃみが聞こえてきて、音がする方向へ足取り軽く歩みを進め。その小さな背中が見えれば足音を消して近づいて隣に座り「お嬢さん、これをどうぞ」先程折り棘を取り除いたバラを差し出し優しく微笑みを掛けて)
まぁ、素敵な紳士さま。美しい薔薇をどうも
(姿が見えるのを今か今かと待ち侘びて、すん。と鼻を鳴らしては演技掛かる雰囲気で薔薇を差し出されるとそれに乗りかかる様に少し澄ましたような物腰で受け取って「あるじゃのんさん、ジェラはちょっとだけ寂しかったわ」受け取った薔薇にちうと口付けを落としては本音を吐露してちらりと見上げ)
待たせてごめん。有り難う
(聞こえた本音に申し訳無く感じ腕を伸ばして肩を抱き、外で待ってくれていて冷えた体を少しでも暖めようと身を寄せ、女性の機嫌を取るのは得意だが他の女性とは異なり純粋なジェラ相手では苦悩してしまい「俺も寂しかったよ」囁き頬に口付けし)
ジェラが意地悪したから、おひめさま怒っていたでしょう
(身を寄せられれば触れる熱がじんわりと浸透し、続いて口づけを頬に受けると擽ったそうに身を捩り。コートから香るコロンの香りの外に甘ったるい如何にも女性向けコロンの香りが彼からすると、呼んでいた相手が例の女性と直ぐに想像が出来、とは言え嫉妬に怒ることはなく先の悪戯を思い"ふふ"と笑みをこぼし先ほど自分が唇を触れさせた箇所を指先でちょんと突き)
ほんとに。なかなか離してくれなかったんだから
(ジェラの言う通り先程のやり取りの仕返しを受けた事を思いだしやれやれと肩を竦めて笑い、それでもジェラの可愛さに免じてお姫様の嫉妬も許してあげようという考えで。頬への口付けに対する相手の反応が幼く可愛くて「…口にしてもいい?」細めた目で見つめ頬に手を添えて顔を近付け)
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