君には少し厄介な本丸を担当して貰うよ 、刀は一振りしか具現化していないのだけれど … あ ー 、遠回しに言っても分からないか 、所謂 " ブラック本丸 " ってやつ 。どうしても立て直したいんだけど 、厄介でねぇ… 。まぁ 、無理だと思ったら早々に諦めなさい 。
そう忠告をされ 向かった先は 、 一振りしか具現化してない割には中々大きな本丸 。
使われて無い正門は キィ 、と嫌な音を立てて開いた 。その本丸には 荒らされた後のような畑 、蜘蛛の巣だらけの部屋 、台所 。とてもこの状態では住めないな … 小さな溜息を一つ零し さて 、そろそろ 一振りの刀を探しに行こうか 何て振り返ろうとした直後
「 帰って貰えるかな 、君を 主 と 呼ぶ事なんて 此の先 無いよ 。 」
首筋に ひたり と当てられた 刃 。
徒ならぬ 殺 気 。
───── to be continue ...