庭に視線を送れば 、紅い花 が 風に揺れていた 。その姿はとても美しい 。今年も綺麗に咲いて呉れたわね 、然う 笑ったのは 私 の ( ××× ? )。
( 鳥のように 羽ばたけるなら
君の元へ 飛んでゆくでしょう 。 )
桜が 儚く 散る頃 、今日から お前に従者を付けよう 、きっとお前を守って呉れる筈だ 。然う 私を大切にして呉れたのは 私 の ( ××× ?? )
とても 温かい 夢 。
( 月のように 輝けるなら
君を 照らし 続けるでしょう 。 )
温かかった ソレ は 何処かへ消えてしまった 、劈く悲鳴 、飛び散る紅 、何かが燃える音 。
( 君が もうこれ以上 二度と怖いものを 見なくて済むのなら )
逃げましょう 、貴女は 生きるんだ 。
貴女を 生かす為なら 僕は 何だってする 、何だって出来る 。
良く知る青年に手を引かれ 、 走って 走って 、逃げた 。
どのくらい走っただろう
私は 意識を 手放した 。
( ─── 僕は何にでもなろう 。 )
目を覚ませば 、穏やかに笑む青年の 姿 。ふわりと香る懐かしい香りに酷く安堵し 、涙を流した 。
___ moments ...
( 亡国のお姫様 × 従者 … nl )