霜月タルト 2017-01-03 19:12:07 |
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例のリレー小説ももうどこかで終わっているだろうと見なかったし、友達との会話の話題にも登らなかったため、
青葉、という男の存在さえ私の記憶には薄れ掛けていた。
昔自分が使っていたおもちゃを見て懐かしいなぁと
顔を綻ばせていると一冊の大きな本が目に止まった。
<○×小学校 第〇〇期>
うわ、懐かしいな、これは私の小学校の卒業アルバムだ。
中を見てみると、顔写真がずらりと並んでいる。
私の顔を探していると、1人の女の子が目に入る。
「あかね…」
>77 主/霜月タルトさん
返信をありがとうございました。お返事が遅くなってしまい、すみません(-.-;)
委細、承知しました!
この小説トピはとても良かったから、自分なりのアレンジも加え、模倣させてもらったトピを立ててみたくなった。近々そんな感じで倣ったトピを立ててしまうかもしれないが、許してもらえると嬉しい…(・_・*)
「...でも、さっきの発作で何かを思い出した気が...そう、それは、、、」
そう、それは青葉くんへの恋心、、、、、。
>>85
「ここはどこだ!?」
白い天井に、埃一つもない箱のようなその場所。
私は、その中にいた。
――いた。というよりも、収められていた。
――そう。収容されていた。
透明の特殊な防弾ガラスに私の顔が映った。
「なんなんだ? この顔」
青白い顔に、人とは思えないような瞳の色。すべてがグロテスクな。まるで、バイオハザードの映画や、ワールドウォーZなどに出てくるであろう。所謂。――ゾンビのように形成された顔、骨格を目の当たりにした。
しかし、ゾンビ・・・・・・。
ゾンビ。
仮にゾンビだとして、なぜ!? と、いった疑問をわくのは、当然の人間としての判断なのだろうか。そもそも、ゾンビってこんなにも知性的なのだろうか。――そうか、ゾンビのようであって、私自身はゾンビではないのかもしれない。
だって、そうだろう? ゾンビは人襲うように仕組まれたように、ゆらゆらと、無意識なのか、遠隔なのかはわからいけど、そんな感じだ。私が、右を振り向こうと思えば、首を右に動かせるのだし。たちあがろうと思えば、下半身に力が入り、足を延ばして、腰を上げて、立ち上がることができる。
――私は自由でありながら、ゾンビ。
白い箱のような一辺に銀色をした扉を目にした。よく見られる、非常階段に設置されるような安くさい扉だ。どこか、この空間に、異様な雰囲気を放つ。どこか、似つかないような扉の前まで行き、ドアノブを回す。
青葉くんは私の理想の相手だと思っていた。彼は自然とクラスに溶け込み、いつの間にか家族も持っていた。不思議な事だけど・・・そんなことはどうでもいい。だってそれは当然の事だから。
最初のうち青葉くんは私のことを見てくれていた。昼休みに女の子に囲まれても気さくに声をかけてくれた。
でも、私が望めば望む程に彼は、青葉くんではなくなっていった。小説の中の青葉くんじゃない、姿格好だけが同じの別の普通の男子になっていった。
私はあれから色々なリレー小説に投稿した。その度に"これじゃない"、そんな想いに責め立てられる。
自棄になった私は、遂になんとなく、なんとなくそれだけはやってはいけない、そう前から自粛していたことをした。
私はリレー小説に"愛"という人物を登場させた。
そして、・・・アルゼンチン・タンゴの合図に合わせ、虚空の私は小説から消えて、ゾンビになった私は現実に目覚めた。
―第2部―
ハゲてきた岩戸謙介
そう、俺はかわいい。違うか?岩戸謙介・・・
今日も岩戸謙介は、鏡に向かって問いかける。
岩戸謙介は、知らない。岩戸謙介のことをかわいいと思っているのは、岩戸謙介一人だけだということを。・・・
でも、どうしても目につく、ハゲ出した額、頭頂。
催眠、催眠はどうした、岩戸謙介・・・いや、それよりもっ、黒魔術・・・
そう、岩戸謙介は、自分に催眠をかけすぎて忘れている
もう、黒魔術は、効かなくなってきたことを。
「ヅラ・・・か・・・」
心の中で、そう呟きながら、ヅラについて考える
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