匿名さん 2016-12-28 21:29:47 |
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今日はどうも、時間を取らせてすみません
(玄関まで見送ってくれた父親に礼を述べ家を後にして、メモを再度確認し墓地の場所を頭に叩き込んだら車を発進させ「何か分かると良いんだがな」独り言のようなポツリと発言を残し)
あると信じよう
(軽く頭を下げ車へと戻り、隣から聞こえる独り言を聞き流し教えてもらった場所に手掛かりがあるか確信が掴めない不安を持ちながら墓場まで向かい)
名前はルーカス…これだな
(いくつも並ぶ墓石の名前を読み、見付けた少年の墓の前で立ち止まり「どうする?さっそく掘るか?」人通りの少なそうな場所で日も傾き始めており、車から降ろしたスコップを掲げ)
そうだな、とりあえず掘り起こそう
(小さな墓石の前に見下ろし、暗くなっても問題は無いが早めに済ませたくスコップを受け取り棺があろう場所を掘り起こし「…なぁ、実際ルーカスとあそんでみたらどうだ?」絶対拒否られるであろう提案を遊び半分で述べ)
思ってたよりも深くに埋まってるな
(土を掘り起こし周囲に積み上げ、驚くべき弟の提案に止めた手を再開しやっと棺の蓋を見付け開けても中身は無しと来た「そうするのが手っ取り早いかも」スコップを地面に突き刺し弟と空の棺を交互に見て)
これもイタズラ対策かな
(まるで自分たちが墓を掘り返すことを分かってたような深さの穴を掘り続け、棺が見つかると早速なにかないか蓋を開ければ遺品すらなく。冗談で言ったつもりが受理されたらしく「何もなければ、それしかないな」同じく兄と棺を見返し頷いて)
ちなみに此れはさっきのボール
(蓋と土を元へと戻し鞄から先程の家で拾ってきたボールを取り出し「ルーカスと遊ぶには必要かと思って」どや顔を浮かべ片手で投げたりキャッチしたりを繰り返して)
盗ってきたのか?
(少年に直接会うと決まれば撤収作業を始め、兄が鞄から取り出したボールを目にして呆れ「テントにあれだけあるのに持ってきたのかよ」やれやれと頭を抱えながら頭をふり)
借りたって言えよ。用事が済んだら返す
(弟の見た事があるという発言も気になる所で「思い入れの強い物の方がいいだろ」荷物をドランクに詰め込み運転席に乗り、調度よく閉園した時間のサカースへ向けて発進させ)
ならバレないように返さないとな
(凡そ父親に何も言わず借りただろうと何も言わず、助手席に乗り込み「これで悪さをしなくなったらいいけどな…」確かな手応えを感じられないまま薄気味悪いサーカステントにつくのを待ち)
そこら辺は上手くやっとく
(たまたま鞄に入ってたとか適当な言い訳をする気満々なのは弟には隠しておき、夕刻の人気のないテントへ車を停め「EMFに塩の弾丸とボールと…そんなもんで良いな」必要な荷物を鞄に詰め込み)
銃は極力使わない方がいいな
(念のために持っていくがやはり使うとなると物を壊すのは目に見え、バイトをやめて以来久しぶりに入るミステリーハウスは気味悪く懐中電灯を照らしながら慎重に鏡の前に向かい)
あぁ、いざという時にだな
(騒ぎを大きくしない為にも弟の意見に賛同し、手にした散弾銃を極力使わずに済む事を願い不気味な部屋を慎重に進み例の鏡の部屋まで到達し)
さて、どうやって少年を呼び出す?
(鏡の前に着いたのはいいがその後のことを考えておらず兄の鞄からEMFを取り出し何か反応はないか鏡から少し離れた場所でかざし)
反応なし?
(鞄を漁りボールを取り出し転がしたり投げたりして少年を誘い、例のアンティークの鏡に自分の姿を写し出しじっと立ち尽くし)
あぁ、特に何も…
(EMFのメーターを眺めながら元居た場所に戻り、顔を上げると兄の斜め後ろにある鏡に少年の姿が写し出されシーッと口元に指を置き、持ってたボールを兄の頭めがけて投げ)
いてっ、何すん…ルーカスのお出ましか
(鏡の端にボールが写ったと思った次の瞬間には頭に直撃、弟の様子から文句を言い掛けた口を閉ざし。頭に当たって落ちたボールを拾い上げ鏡の少年に向かって投げ、此方へ跳ね返ってくると思いきやボールは鏡の中へと吸収されていき)
…まるでおとぎ話だね
(今まで見てきた超常現象よりも不思議な出来事に何故か笑がこぼれ、鏡に吸い込まれたボールが今度はどこから飛んでくるだろうとキョロキョロと見渡し)
夢でも見てるかのような。訳が分から…いたい!
(鏡が波打つように揺れてボールを投げ返す少年が写った次の瞬間には自分達からすれば背後の、例の鏡とは鏡合わせの位置にある鏡から飛んできたボールが後頭部にヒットして)
ハハッ、二回目だ
(この長い事件が全て夢だといいなと思いつつ、揺れる鏡から飛んで兄の後頭部に2度も当てられてるとなると少年に気に入られた様で他人事のように笑い)
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