匿名さん 2016-12-28 21:29:47 |
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犠牲者が増えなきゃ構わんが…サム?
(客席の下や座席の裏を覗き込み調べ、パッと顔を上げればステージで傾く弟の姿が見え慌てて駆け寄り「下に何かあるのか」腕を引っ張り持ち上げ
分からない…ありがとう
(一瞬何が起こったか分からず駆けつけた兄に寄り救出され、穴が空いた床下を懐中電灯で照らし「空洞だ、降りられるぞ」人が入れる大きさまで床を壊し降りて
そんなに深くなさそうだな
(自分が持っていた懐中電灯を床に落とし、音や光の届き具合から判断し。とはいえ何があるか分からない為、先に降り床に転がる懐中電灯を拾い「来ていいぞ」地上の弟に合図を送り
演者が下から出てくる仕掛けでもあるのか?
(真下にいないか確認してから慎重に下に降り、地面から床下まで大人がギリギリ立てるぐらいの高さだが自分には少し低く首を少し曲げ
舞台が開く仕組みならそうだろうな
(そこまで広くは無さそうだが光が届かないのか薄暗く、弟が着地したか懐中電灯で確かめれば真っ直ぐ立てる自分と比較し「やっぱりお前はデカすぎる」ボソリと文句をこぼし、ぼんやりと見える何か置いてある物を探りに前へと進み
兄貴が小さいんだよ
(電灯の灯を向けられれば眩しそうに目を細め、向けたれた背中に同じく小声で呟けば反対方向に進み舞台装置らしきものを見つけ「だから、高かったのか…」よく出来てるしかけに感心し
うるせーよ
(小声で文句を言い返し反対へ進む弟の背中に歯を剥き出して威嚇してやり、余所見をしたせいで前方不注意になり目の前にあった階段に頭をぶつけてしまい「いてっ、結構ちゃんとした舞台なのか」懐中電灯で照らし10段くらいある黒塗りの階段を眺め
何かあったか?
(舞台装置や足元にに気をつけながら先を進み、何かにぶつかったのか悲鳴をあげる兄に肩を震わせながら振り返り灯をその方向に向け
俺達の仕事には関係なさそう
(勢い良くぶつかり過ぎたあまりの痛さに涙目になり、赤くなっていそうな額を擦り何も無くはないがステージに使うだけの物で。そのまま進めば直ぐに行き止まりに出くわし引き返して
こっちもだ、収穫はナシ
(行けるところまで行くも壁に行き当たり、左右どちらを見ても道はなく。肩を落としては降りてき場所まで引き返しながら他に探し廻ってない場所は無いか考え
意外と本格的な作りだって事は分かったな
(テントの中にある簡易なものかと思いきや立派なステージだった事には驚き仕事抜きに感心して、ステージの上へと戻り「この穴どうすんだ」ぽっかり空けてしまった穴を見下ろし
これで移動式ていうんだ、関心するね
(本格的な仕掛けに頷くことしか出来ず。ステージ上に戻り、床が抜け更に大きく広げてしまった床板を見下ろし「直すしかないよな…」やってしまったものは仕方ないと眉を下げ
俺達は大工じゃないし、直すにも板が必要だぞ
(出来れば人が来るまでに直したいのは確かだが、ハンマーはあっても板も釘も無い。こちらへ向けてポッカリ口を広げる穴を見下ろし、肩を竦める事しか出来ず乾いた笑いが込み上げて
…正直に言うしかないな
(時計で時間を確認し、今から必要な材料を買いに行き戻る時間と直す時間を合わすと従業員が来る可能性が高く。最終手段は壊したことを謝るしかないとため息つき
サーカスが好きすぎて真似してたら床をぶち抜いた、とか
(直せないなら謝るか無視するかしか選択肢は無いが弟なら前者を選択するのも頷ける「ここは仕方ないとして、あと見てない場所は?」穴は一旦置いておき、テントから顔を出し辺りを見回し
大人げないというか冷めた目で見られるな
(その言葉を言った瞬間どんな目で見られるだろうと想像がつき顔をひきつらせ、どこか見落としてる所がないか考え「舞台裏とか見たっけ?」演者が待機する場所を見てないと裏を指さし
それはまぁ、腹を括るしかないよな
(小さな子供ならまだしも大人がやったとなれば痛い目で見られる事は必然、想像しても笑うしか出来ず「あー、そこがあったか」宙を見つめ考え、弟の示す方へと向かって
あそこなら何かあるかもしれない
(後を追うように続いて向かい、舞台裏に入ると化粧台や衣装などの小道具が入ってるケースが置かれコルクボードには演者の写真がありピエロの写真が目に入れば背け
これと言って普通の楽屋だな…
(置いてある物はどれも役者の必需品ばかり、漁るうちに化粧箱の下敷きになっていたメモを発見し「お、あの鏡はやっぱりルーカスの家にあったらしい。ちなみに、ここの支配人はルーカスの父親」突破口になるかは不明だがそれを音読し
ルーカスの?…それじゃもしかしたら、他にもルーカスの家にあった物もあるってことか?
(子供が遊ぶのに使いそうなフラフープを手に取り、もしかしたらこれもそうじゃないかと思い始め「今も彼の父親が支配人かな?」棚に飾られていた集合写真を眺め
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