匿名さん 2016-12-28 21:29:47 |
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分かってる
(宿題をしろと怒られた子供みたく唇を尖らせ、空腹から気持ちが逸り普段の倍ほどの早さで歩き車に乗ればすぐにエンジンを掛け準備万端だと顔で訴え
そんなにいい所があったんだな
(急ぐ背中を追うように後を追って、車に乗り込みそこまでして食べたいものがあるんだなと食べれれば何でもいいかと期待を寄せ
肉厚ハンバーグ
(どや顔して子供みたいなメニューに目を輝かせ、食べる前に事故を起こしてはいけないと普段よりも安全運転して。店に着くなり車を降り、弟のことは待たずに店員に席を案内してもらい
・・・胃もたれしない?僕らも若くないんだからと
(聞いたメニューに目を丸くさせ確かに美味しそうだが食べられるか心配で年寄り臭く言い放ち、店に着いて早々自分を置いて先に店内に入る後ろ姿にたまにはいいかなと思い始め、遅れて前のソファに座り
いーや、まだまだ若いね
(ふんと鼻を鳴らし年寄りの発言を吹き飛ばし、キラキラした眼差しでメニューを端から眺め空腹に任せて一番大きいハンバーグを指差し
食べれなくても知らないからな
(目の前にいるのが小さな子どもだったら可愛げがあるのにと、メニュー表を見て普通サイズのハンバーグに決めウェイトレスを呼び注文して
いける、全部食べるぜ
(普通サイズを選ぶ弟に対して歯を見せここ一番のキメ顔し「食べとかないとピエロに食われる」なんて冗談を神妙な顔付きで、周囲の客に聞こえないよう声のトーンを下げてひっそり告げ
僕の目の前に大きな子どもがいるよ
(ここまで満面な笑を浮かべるディーンを見たのは久しぶりでつられるように笑い、真顔で言う冗談にムッと眉をひそめ「変な冗談はやめろ」テーブルの下で強い力でつま先を踏み
どこに?
(自分の事だと分からずキョロキョロと辺りを見渡すが、大きなと表現できそうな子供は見当たらず首を捻り。足に感じる痛みに目を見開き「何すんだ馬鹿…!」涙目で必死に痛みを訴え
なんでもない
(周りを見渡してもそんな子はいないのは当たり前に鈍感だなと肩を揺らして笑い、痛がる相手をいい気味と知らないふりをし運ばれて来た料理に「そんな顔じゃ飯も美味しくないぞ」持ってきたウェイトレスにお礼を言って
うるさい、お前のせいだろ
(誰のせいで痛がっていると思っているのか仕返しを企んだが、鉄板に乗ったハンバーグを前にそんな事はどうでもよくなり。フォークとナイフを手に満面の笑みを浮かべ、目の前に置かれると「おぉ、いただきます」喜びの声と共に早速大きめの一口に切り分け
単純だな・・
(ホントに大きな子どもを見てるようでやれやれと首を振り、自分も食べようと口に入るサイズまで切り「ん、美味しね」肉汁が口の中に溢れ丁度いい焼き加減だと食べ勧め
ほんと、これは旨いぞ
(かなりのサイズだが飽きずに最後まで食べられそうな美味しさで、隠れた名店を見つけた事に更にご機嫌に。いつものハムスターみたいな食べ方で頬に詰め込み、あっという間に平らげて
はや・・
(まだ自分は半分も残ってるのに見事に平らげたプレートを見て驚き、ほんとに食べたと残りのを食べ進めて「まさか、また食べるとはいなわいよな」疑問を問いかけ
お前のそれ手伝おうか?
(ペロッと完食し冷たい水で喉を潤し、弟のプレートに目を向ければまだ半分ほど残っていて。そのまさかの発言と共にフォークを持った手を伸ばし、弟のハンバーグも食べようとして
いてっ、手伝おうと思ったんだよ!
(手の甲を擦り決して食い意地を張ってる訳でないと言い訳し、手は膝の上に引っ込めたものの食べたばかりなのに羨むじとっとした視線をハンバーグに浴び続け
食べたいだけだろ
(食べ進めようとはするが中々手が動かず、ゆっくりと前を見れば兄がこちらをじっと眺め無視しようと自分に言い聞かせるも視線に耐えきれずため息をつき「どうぞ・・」諦めてプレートを差し出し
そんな事は断じてないぞ
(にらめっこでないが見詰め続け遂に勝ちが来たかとガッポーズを決め「悪いな」と言うのは発言だけで慌ててフォークを握りしめ遠慮のないデカイ一口を頬張り
みぐるしいから落ち着けよ・・
(周りは見てないながそれらしき視線がこちらに突き刺さるとコソりと周りに聞こえない程度に身を乗り出して注意をし、すぐに体勢を戻し呆れ返り
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